すみません、一日間に合いませんでした。すいません<(_ _)>
近未来、人類は窮地に立たされていた。突如現れた「深海棲艦」によって数々の制海権を侵略され遂に全海域が乗っ取られかけていたのである。その時、救世主の如く現れた「艦娘」たちによって人類は最低限の海域の奪取に成功。その後、日本を主に各国で艦娘達を運用、指揮するための場所「鎮守府」が設けられ制海権を少しづつだが取り戻す事に成功。以降、戦況は膠着し約二十数年の時が流れた。これは数多ある鎮守府の一つ「横須賀鎮守府」での物語である。
清々しい天気の中、徐々に活気づいていくここ横浜鎮守府では一人の提督と多数の艦娘達が深海棲艦と戦う為に、今日も遠征や訓練、整備に勤しんでた。そんな中、艦娘たちを指揮する提督は執務室にて報告書を読んでいた。
「これが今日の任務一覧で、こっちが遠征予定表それと備蓄の貯蔵量の報告書か」
「ああ、そうだ。それとこれが各地の戦況をまとめた物、こっちが今噂の怪異生物の件そして建造中の第一ドッグの状況報告書だ」
そう言ったのは、横須賀鎮守府の秘書艦「長門」だ。
「第一ドッグか、建造開始から今日で六日経ったな。こんな事は初めてだ」
「原因は恐らく一週間前に漂着したあのカプセルと建造開始時に起きた誤作動による資材大量投入の件だろう。しかし、妖精さんたちの技術力を持ってしても一週間近く掛かるとは・・・・一体何が出来るんだか」
そう一週間前、この鎮守府には謎の液体が入ったカプセルが漂着していたのだ。それを見つけた提督が建造を頼む時に妖精さん達に解析を頼もうとしていた時、突如大きめの地震が起きなんとカプセルが大量の資材と共に建造ドッグの中に投入されてしまったのである。結果第一ドッグは未だに稼働しており、一体全体何が出てくるのかと鎮守府中で噂になっていた。
「けど、この報告書通りなら明日の朝方に建造が終了するそうだな。はたして鬼が出るか蛇が出るか・・・・だな」
そんな事を話しながら業務をこなしていく提督。そんな中事態が急変したのは昼時の事だった。午前最後の執務をしていた提督に、一通の電話が届いた。
「提督、大本営の中将からお電話です」
「ありがとう、大淀。ただいま代わりました、お久しぶりです中将今日はどういったご用件で?」
「久方ぶりだな、中佐。世間話をしたい所だが、君に伝えなければならない事がある。先ほどある鎮守府に監査を入れていたら、君の所に工作員を送り込んでいた事が判明したんだ。」
「工作員ですありますか?」
任務の押しつけや資材の横流しに飽き足らず、遂にやりやがったかと思っていると中将は話を続けた。
「詳しい事が分かり次第追って連絡する。警戒を厳とせよ」
「了解しました。情報ありがとうございます」
そう言って中将からの電話は切れた。それから提督は鎮守府全体に放送を入れた。
『鎮守府内全員に通達する。先ほど大本営から工作員が送り込まれているとの連絡があった。各員警戒を厳とせよ』
その放送が流れた頃、例の工作員は既に作業を終えていた。
「やっと気づいたか、だがもう遅い!!」
そう言った直後、鎮守府内に大きな爆発音が轟いた。それを聞いた提督が遅かったかと呟きながら外へと飛び出した。
「一体何が爆破されたんだ」
「提督、大変です! 緊急事態です!!」
「どうしたんだ!! 明石、夕張!!」
「先ほど工作員と思わしき人物を捕縛しましたが、直後建造作業中の第一ドッグと周辺が爆破され、水没してしまいました!!」
「何だと!! …それと工作員は?」
「こっちです!!」
思ったよりも事態は深刻な事になっていた。明石達に案内された場所に行くと数人の武装した艦娘に囲まれている工作員と思わしき人がいた。
「今さら来たか、だが遅い。俺の目的は達せられている!!」
「お前の所属はもう割れている、話はあとで聞く。それより早く消火活動を・・・・」
が、しかし事態は更に悪化していった。突如、鎮守府内に警報が鳴り響いた。
『鎮守府正面海域に敵艦隊出現!! か、数は十二、空母ヲ級4、戦艦ル級3、重巡リ級2、駆逐ハ級3。真っ直ぐこちらに向かってます!!』
「馬鹿な!! 何故鎮守府正面に、それも二艦隊分も来るんだ!!」
「そんなのここに来るように誘導したからに決まってるだろ、うちの大将が普段こき使っている艦娘にやり遂げたら願いを聞くとか言ってやらせたのさ、恐らく全滅だろうがな」
そう言った瞬間、提督は無言で工作員を殴りつけその後携帯無線機を使い指揮を執り始めた・・・・が、
「各員に通達、直ちに出撃出来るものは出撃……迎撃せ『敵艦載機、攻撃来ます!!』何っ!?」
先手を取られた、そう思った時には既に遅く鎮守府各所に爆撃音が響いた。この港からも敵艦隊が見え、再び敵艦載機がこちらに向かって来ていた。もう駄目だ、間に合わないと誰もが思い再び敵艦載機が攻撃体制に入った時にそれは起きた。
突如、海中からミサイルと思わしき物が飛び出し敵艦載機を爆砕、そして海面を割いて何かが水しぶきと共に飛び出してきた。水しぶきが止み提督達が目を向けるとそこには、銀色の装甲らしき物を身に纏い、銀髪をなびかせる女性が
時をさかのぼる事約半日・・・・・建造作業が行われているここ第一ドッグでは丸一日をかける最終調整が行われていた。そんな中自身の完成を待つ彼女、3式多目的戦闘システムこと3式機龍は周りを動き回っている妖精さん達を見ながら微睡んでいた。どうゆう原理かは知らないが、視界の端に浮かぶ自身の状況を表すモニターを見ながら今後の事を思案していた。
(このモニター通りなら、完成は明日の朝方。それまでは特に何もすることが無いな)
この後即戦闘をすることになる事ををまだ知らない彼女はそんな事を思いながら自身の使命(?)について考えていた。
(取り敢えずは現状の戦況の確認、その後所属する事になる母港の選定。まさか母港がブラックだったらシャレにならんからな)
母港が自分で選べるかどうかはさておき、そんな彼女は完成の時まで二度寝(?)をして過ごす事にしたようだ。それから数時間後、突然響いた爆発音によって彼女は目を覚ました。
(こんな煩い目覚ましをセットした覚えはない。かと言って周りを見れば妖精さん達が慌てているし、なんかドック自体がすごい揺れている気がする)
ドック内の妖精さん達からは、「総員退避ー!!」やら「沈むですー!!」等と聞こえるのでどうやらこのドック自体が沈んでるらしいし、そればかりか完成したばかりのレーダーによると今いる鎮守府は敵と思わしき物によって攻撃を受けているらしい。このままだと自身の身の安全すらも怪しいので、取り敢えず行動しなければと彼女は考え妖精さん達に言った。
「妖精さん達に通達、現時刻をもって3式多目的戦闘システムはロールアウト。各妖精さん達は持ち場に就き非戦闘員の妖精さん達も各装備の中に退避せよ、その後直ちに海上へ出る」
そう言うと最終調整を担当していた妖精さん達から慌てた様子で声をかけられた。何でも各武装や身体は大丈夫らしいが内部システムがまだ終わってないらしく、今中断すれば感情面に支障がでるらしい。だがそんな事を言ってる場合ではないので自分は大丈夫だからと妖精さん達を説得し、緊急発進シークエンスを開始した。
「各兵装に弾薬搭載確認、エネルギーゲージ80%までチャージ完了、内部システム8割方構築完了、残り2割は破棄。全システムオンライン、発進と同時にロケット弾で天井を破壊しこちらに向かって来ている敵機を多目的誘導弾にて迎撃し海上に出るぞ。・・・・・3式多目的戦闘システムもとい3式機龍、出るぞ!!」
そう言い彼女は、天井を破壊し敵機を迎撃して海上へと飛びだした。そして今、日本の守護龍は日本を、いや世界を救うために姿を現した。
イメージは出来ていたんですが、言葉にするのが難しかったです。
次回、第2話 機龍出撃!!
戦闘パート頑張ります。
文章でおかしい所や誤字があればご指摘お願いします。