~~とある空間~~
「ふむ、転生早々の戦闘をいとも容易く行うとは儂の見込み通りじゃな」
見渡す限りの真っ白な空間にてある人影的な物、俗に言う神様が周囲に浮かぶ風船大の泡みたいのを覗き込みつつ深く頷きながらそう言った。
「序盤は上々、しかし周囲の環境がちと怪しいの~、まぁあの者なら何とかするだろう」
そんな事を言いつつ神は、世界に少しずつ、だが、確実に迫りつつある悪意を感じ取っていた。
「時は進んだ、こちらからはこれ以上干渉できない。後は戦うのみ、あの者と襲来する悪意・・・・・・どちらかが砕け散るまでな」
~~鎮守府~~
よく見ればいつもと恰好が違う妖精さんに案内されて着いたのは例の工廠。ちょいと団体になった俺たちを迎えたのは、見たこともない機器類によって内装が俗にいう近未来的になった「機龍専用工廠」だった。
「すごいな、たった数日でここまで整うなんて」
「これでも苦労した方なんです。なんせ未知の技術を使ってるようなもので・・・・・・、それに完成したと言ってもまだ6・7割方しか稼働してませんし」
「未知の技術って・・・・・・、それに6,7割しか稼働してないって一体「まぁそんなもんだろう」そんなもんってどう言う事だ機龍?」
「そもそも私に使われている技術自体が対怪獣用の物であって、深海棲艦を相手にするにはほとんどオーバーキルと言っても過言ではない。ようするにオーバーテクノロジーみたいなものさ」
(実の所、私の時代でもオーバーテクノロジーみたいなもんだがな)と機龍が考えてるのも露知らずに提督達は物珍しいといった具合で辺りを見回してた。そんな面々を見て溜息ををついてると、ふと何かに裾を引っ張られたような気がして下を向くとキリっとした顔をして機龍と同じような服装を着た数名の妖精さんたちがこちらを向いていた。こっちの様子に気づいたらしく目線を向けてくる提督達をスルーしつつ、私は彼らと目線を合わせつつ話しかけてみた。
「私に何か用か?」
「機龍殿が正式に着任したと聞き、挨拶に来ました。自分たちは今後機龍殿の随伴機となるAC-3『しらさぎ』を任された機龍隊です」
「「「「機龍隊?」」」」
「あっちは気にしなくていい、とゆうことは君たちは選りすぐりのメンバーって事だな?よろしく頼む」
「了解しました。では、失礼します」と敬礼を返し機体があると思われる方に向かっていった妖精さん達を見送ってると、後ろから提督達がいろいろと聞きたそうな顔をしているので私は「機龍隊」について話すことになったのは言うまでもない。
「三式機龍、カタパルトに着きました。発進順備完了です」
次から次へと聞きなれないものが流れてくる中、俺の目の前で機龍が演習弾に換装した武装をもって発進準備に取り掛かっていた。近くに来た妖精さんが言うには、どうやら各々の武装のテストをしたいとのことで許可を出しついでに見学していくことにした。ちなみについてきた艦娘の大半はいろいろと予定があるとの事で、残っているのは少数なもんである。あと、よく工廠通いしてる艦娘などはちゃっかりと妖精さん達に混じって目を輝かせながら作業をしてたりする。
「三式機龍、発進する」そう言うと共にカタパルトによって射出された彼女は、あの日のように空を飛び空中で横にひと回りしてから位置についた。
「通達、これより各武装によるテストを行います射出するターゲットを撃ち落としてください」
「了解した」
そんなやり取りをしつつ始まった武装テストは特に問題を起こすことはなかった。途中で99式2連装メーサー砲とやらの試し打ちの時に前回の戦闘で威力を知っていたとはいえ、ターゲットが欠片すら残さず消えた時はつい唖然としてしまったが・・・・・・
「ヘーイ提督~‼遠征終わったヨー‼」
しばらくして、テストが終わったのか空中で一点に留まっている機龍を見ていると海の方から呼ばれたような気がした。そういやそろそろ遠征組が帰ってくるころと考えつつ海の方を見れば戦艦金剛を旗艦とした艦隊の影が見え軽く手を振りかえした時、突如金剛の後ろに現れた『ソイツ』は金剛の艦装を一撃で大破に追い込むと
予定通りにほっと一息ついてる作者です。
次回はいよいよ怪獣戦、はたしてうまく書けるかどうか
次回、第5話 怪獣出現