幻想奇譚東方蟲師   作:柊 弥生

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<前回のあらすじ>
 ギンコは神霊廟に逗留し、これからの方針を練ることとなった。





 幻想奇譚東方蟲師、始まります。







第八章 ふきだまる沼 伍

 用意された部屋での食事を終えたギンコは神子と話をするため霊廟の中を歩いていた。仙人に寄生する骸草の治療法を見つけると言ったギンコだったが、伝聞の状況整理だけでは有効な手段を講じることはできず、未だ蟲患いに(かか)っている仙人たちを診察できないか神子に尋ねてみようとしていた。

 神霊廟の内装は外観ほど派手なわけではないようで、ギンコがたどる廊下も厚めの板材が敷き詰められた、何の変哲も無い作りの廊下である。ぎちぎちと音を立てて歩きながら、土壁にはめ込まれた連子窓から外の景色を見た。見渡す限りの黄昏と草原が広がるそこは、来た時に比べて何の変化も見られない。体感からして、日はすっかり落ち、闇の(とばり)が冬の空をさらなる静寂で包む時間であってもおかしく無い。黄昏の空が日光に由来するものではないという、これ以上ない証左(しょうさ)が広がっていた。

 布都に言われた通りの道順をたどり、迷わず部屋の扉の前まで来る。簡素な廊下の壁から浮き上がるように、小さな金細工で縁取られた両開きの折戸が立ちふさがる。自らの来訪を知らせるため、少しだけ派手さが見える扉をギンコが叩こうとしたその時。その動きに先んじて部屋の中から不明瞭な声が聞こえてきた。

 

『どうぞ、蟲師殿。鍵などかかっておりませんので』

 

 声に動きを止められたギンコは、行き場のなくなった手をそのまま扉にかけ、折戸を開けた。

 神子の部屋は閑散としていた、というよりも無駄な空間が多かった。ともすれば道場のように見えなくもない空間を一望するように、入り口から一番遠い部屋の奥に一段高くなった場所があり、神子はそこに鎮座していた。

 部屋には明かりがあった。壁の中ほどの高さに燭台が等間隔でいくつか並び、ギンコも慣れ親しんだ灯火(ともしび)がぼんやりと部屋全体を照らしていた。そしてどういうわけか、先ほどまで窓の外に広がっていた黄昏は何処かへ消え、代わりに壁の上部にある連子窓から見えるのは淡い光を放つ星空になっていた。

 

「……こんな夜更けにいかがなされたので?」

 

 遠くから神子の声が届く。扉の外にいた時よりも、幾分はっきりとした声が聞こえる。ギンコは部屋の奥へとゆっくり進みながら、相手の質問に答えるより先に自分の質問を重ねた。

 

「さっきまで黄昏空だったってのに、どうなってんだ、こりゃ」

「ああ。ここは特別でしてね。外はいつでも黄昏時ですが、私が眠る部屋はこうしていつでも夜を迎えることができるようにしているのです。夜が怖いのでしたら空を戻しますが?」

「いや、こっちの方が落ち着く。今日は随分と浮世離れしたものばっか、見せられたからな」

 

 神子のいる上段の間の手前で立ち止まり、ギンコは神子のからかいにも特に反応したりせずに、板の間に座り込んだ。左右の壁から降りかかる(おぼろ)げな光に照らされて、ギンコの作り出す濃い陰影が床に伸びる。

 上段の間は畳が敷いてあった。正面には文机。その脇には巻物がいくつか、小分けの台座に乗せられて安置されている。そして上段の間の四隅に立てられた燭台が、それらを全体的に照らし出している。神子はその中心に座し、ギンコを見据えていた。

 

「それで、今一度尋ねますが。こんな夜更けにいかがなされましたか?」

「いやなに。お前さんと少し、話がしたくてね」

「……なるほど。少々お待ちを」

 

 ギンコの言葉を受けた神子はおもむろに立ち上がり、さすさすと足袋を鳴らして自身の背後にある背の低い引き戸だけの飾り棚の前に歩み寄り、そこから徳利(とっくり)を大きくしたくらいの真っ白な瓶を取り出して掲げてみせた。揺れるに任せて控えめな水音が聞こえてくる。

 

「夜長の語らいに一献。いかがです?」

「そりゃまぁ、よろこんで」

 

 小ぶりだが少し深めの盃を互いに持ち、神子は上段の間の(ふち)、ギンコはそのすぐ下と若干の高低差を挟みながら酒を注いでいく。手を伸ばせば互いの盃が触れ合う距離だ。

 

「誰かと飲むのは久しぶりですね」

「二人とは飲まないのか」

「彼女らは従者ですから。それに私たちは嗜好品(しこうひん)(たぐい)とは縁遠く、頻繁(ひんぱん)に嗜むわけではありませんので」

 

 月明かりで書を読んでいた方が落ち着きます。と和やかに言った神子は、それでも飲むものは飲むようで、するりと難なく盃の中身を()に落とし込んでいく。そういえば仙人は数粒の木の実だけで食事を済ませるのだったか、とギンコは思い至った。軽快に酒を(あお)る神子に釣られてギンコも盃を傾けると、酒はほのかに甘い香りを放ち、ギンコの鼻をくすぐった。

 

「梅か」

「ええ。漬けて日も浅く、酒も弱いものですが」

 

 一口含めば確かに、腑の入り口を熱くさせるような酒の存在感はほとんどなく、梅の香りが鼻の奥で(かお)る甘い水のようだった。

 

「……飲みやすいな」

「気に入っていただけましたか?」

「ああ」

「雪見で熱燗(あつかん)なんかにするとまた格別ですよ」

「そりゃいいな」

 

 しばらく二人は取り留めもない短い言葉を会話してつなげていく。今年の梅はどうだとか、秋の長雨は風情があって良いとか、重たい雪と軽い雪の話とか。

 だがやがて話題は方向性を持ち、二人にとって共通の事柄へと変わっていく。

 

「病の方はいかがです? 治療法の目処は立ちましたか?」

「いいや。情報が少なくてな。どうにも困っている」

「そうですか。では明日、患者のところに行ってみますか?」

「話が早くて助かる。頼むぞ」

「承りました。ですが、言葉以上の情報は得られないでしょう」

 

 酒が回ったのか、神子はどこか気怠(けだる)げな口調でそう断じる。その様子の変化をギンコも感じ取ったが、何より自分の行動が無駄に終わると釘を刺されたことに引っ掛かりを覚えた。

 

「というと?」

「膝より下の体に根を下ろす骸草。薬も効かず、抜いても次の草が生えてくる。骸草が生えた足は痺れ、満足に歩くこともできない。という諸症状を確認するだけだと思いますよ。そして……」

 

 一呼吸間をおいて、神子はギンコの目を見て告げる。

 

「貴殿は実感するのです。『これはどうしようもない。斯くなる上は、この胸に秘めたる最後の手段を講じる他ない』とね」

「……」

 

 口元に笑みを浮かべる神子を前に、ギンコは表情を作らず、押し黙った。

 神子が言うところのギンコの最後の手段とは、光酒(こうき)を使った治療のことだった。仙人が骸草に寄生されている原因は仙人の体が寿命を超えて生きているために、死に近づきすぎているからだと推測すれば、仙人の体を生き物として正常なものに近づけ、骸草の誤解を解けば問題は解決する。生命の源ともいえる光酒を飲ませれば、薬も効くようになるのではとギンコは考えていた。

 しかしそれは仙人という人種を考えた時、あまりに危険な行為となる。

 蟲師の中でも、こと光酒がらみの事象は(ことわり)範疇(はんちゅう)逸脱(いつだつ)する可能性が高いとして、取り扱うにしても細心の注意を払っている。光酒の流れ……光脈を封じ込めた実は体内に取り込めば不老不死となり得るほどの代物だ。もちろん、その実の存在は禁忌である。ましてや寿命を克服し、不死を目指す輩などには、絶対に知られてはならない。

 仙人に光酒の存在を明かすことはできない。ギンコはそう考えていた。

 しかしそんなギンコの反応など意に介さず、神子は続ける。言葉からは丸みがなくなり、鋭く切り込んでくる針のような響きに変わっていた。

 

「何を隠しているのかは知らないが、貴殿は仙人の思想が気に入らないようだな。まあ無理もない。我々は他人に好かれるために生きているわけではないからな」

 

 丁寧な物腰は鳴りを潜め、布都の尊大な物言いと、屠自古の砕けた口調が合わさったような態度に変わる。言葉の裏を見透かすような視線。やはり仙人の本質はこう言うものなのか、とギンコは思った。

 

「……随分と、雰囲気が変わったな。それが本性か」

「口調が変わったぐらいで本性とは人聞きの悪い。酒が入れば口も軽くなる。私の話を聞きにきたのだろう? だから包み隠さず話そうとしているのではないか」

「だからこちらも包み隠さず吐き出せってことか?」

「そうは言わない。貴殿は聡明な方だ。そして慈悲深い。必要となれば自ら胸の内を明かすだろう」

 

 それまでは無用な詮索はしない、と盃をギンコの前に置き、神子は立ち上がる。酒が回ったのかと思っていたギンコだが、そうとは思えないしっかりした足取りで神子は文机の前に戻った。ギンコが部屋を訪れた時にいた場所だ。当然、両者の距離は開く。ギンコは、自分が神子に感じていた近寄りがたい思いを察せられたと感じた。

 蟲の声を聞く仙人。その能力のおかげで、彼女は骸草を除去する方法を知ることができたという。人ならざるモノたちの声からすら意味と情報を引き出すのだから、人との会話に至ってはその言葉の裏、真意を読み取れてもおかしくはない。頭ではそう理解できていても、自分がその能力の対象とされた不快感はいかんせん拭いがたいものがあった。

 

「……その能力は生来(せいらい)のものか」

 

 なるべく表情には出さず、ギンコは聞いた。そんなささやかな努力すら見透かしているのか、神子は穏やかに言葉を返した。

 

「そうだ。耳がいいんだ。私は」

「耳がいいですませられるかよ」

「そうだな。確かにそれだけではない。観察眼とか知識とか、その他の要因も多く絡み合って私の才能を支えていることだろう。だが蟲の声を聞くことだけなら、耳がいいという説明以外にどうすればいいのだ?」

 

 そう言って神子はギンコに向かって、どこから取り出したのか、ある物を放り投げた。薄明かりの中を放物線を描いて飛んでくるそれを、ギンコは受け止める。

 神子が放り投げたものは弓なりになった平たい部分の両端にアケビの外殼(そとがら)をくっつけたような、なんとも奇妙なつくりをした品だった。金属や軽い陶器のような滑らかな質感の物体で構成されている。

 

「それは耳あてだ。弓なりの部分を頭に乗せるようにして両端の器具で耳を覆い、音を遮断するために使う。私が常用(じょうよう)していたものだ」

「これがどうかしたのか」

「最近になって必要なくなってな。まあつけてみなさい」

 

 言われるがまま、ギンコは耳あてを装着する。すると外の音がほとんど阻害され、聞こえなくなった。それを証明するように正面の神子が手を叩いたり、大口を開けて何か言っていたりする。くぐもった音らしいものは聞き取れるが、言語としての認知はできそうもない。それだけ耳あての遮音性が高いと言えた。

 音が遮断された世界で、ギンコは大袈裟な動作を繰り返す神子を見る。かなり間抜けな神子を気の毒そうに見つめると、そんな視線にムッとした神子が立ち上がり、つかつかと歩み寄ってギンコの頭から耳あてを取り上げた。

 

「これの効果はわかっただろう。もう返しなさい」

「そっちが渡してきたんだろう」

(うるさ)い。気の毒な視線を向けるな。恥ずかしい」

 

 一言吐き捨て、神子は心外だと言うように腕組みをしてそっぽを向き、頬を膨らませた。行動の端々が妙に子供っぽい。やはり酒の効果は少し、表れているようだった。

 

「それで? その耳あてがなんだってんだい」

 

 何事もなかったかのように先を促すギンコを若干睨み据え、神子はため息をついて耳あてを掲げてみせた。

 

「……私は耳が良すぎる。これがなければ常にたくさんの音が集まってくるのだ。そのままでも暮らしていけないこともないが、多様な音が時に(わずら)わしいことも事実。だからこれに頼って生活してきた」

「なるほどな。じゃあ最近は耳が悪くなったのか? それが必要なくなったんだろう?」

「その逆だ。以前にも増して、大きな大きな音の波が、私の頭に流れ込んでくるようになった。貴殿が蟲と呼ぶモノどもの声がね」

 

 なんだと? とギンコは驚きの声をあげた。神子の耳の良さは生来のものだが、実際に蟲の声が聞こえるようになったのはごく最近のことだと言う。さらに言えば、生前にもそのような経験は一切なく、神子自身、この音が聞こえるようになってからは少し戸惑いもあったそうだ。

 

「もう耳あても意味をなさない。昼も夜も見境(みさかい)なく、とめどなく音の洪水が流れてくる」

「……それでも他人の声を聞き取れるものなのか」

「そこはそれ、私の性能の違いだ。生前(たわむ)れに十人同時に別の内容の話をさせたが、すべて聞き取れたしな」

「……」

 

 神子の生前の話を聞き流しつつ、ギンコは考えていた。ごく最近聞こえるようになった蟲たちの声。ギンコはそれがとある蟲によってもたらされる症状なのではないかと疑い始めた。

 口を閉じ、思考を巡らせるギンコの様子を見て、神子は確信する。

 

「貴殿のその様子を見るに、やはりこの症状も蟲によるものだったか」

「……かも知れねえな」

「かも、か。他に断定に必要な情報は?」

「……額に角のようなものは生えてないか。皮膚が盛り上がったような」

 

 ギンコにそう言われ、神子は少し躊躇うような素振りを見せたが、自分から促したということもあり、額を覆う前髪を持ち上げてしゃがみこみ、ギンコの目の前に(さら)した。

 

「……あまり見られたいものではなかったが」

「……そうか。なら、もういい」

 

 ギンコが言うように、神子の額には角のような皮膚の盛り上がりがあった。いつかギンコが見たことがあるものよりも少し小さかったが、それはとある蟲が体に寄生しているために表れるものと相違なかった。

 ギンコの言葉に合わせて前髪を整え、神子はギンコの次なる言葉を促した。

 

「それで。この蟲はどういうものなのだ」

「お前さんに寄生している蟲は、()、と言う」

「阿……阿吽(あうん)、の阿か?」

「そうだ。この蟲は宿主の静寂を食う蟲だ。寄生されると見境なく音を拾うようになる。あらゆる音……つまり蟲の声などもな」

 

 それらが聞こえるようになったのはそのせいだろう、とギンコは言った。

 

「しかし驚いた。お前さん、相当な音が聞こえてるんじゃないのか。大丈夫なのか」

 

 ギンコの中にある知識では、通常、阿に寄生された人はとめどなく頭に流れ込んでくる音の洪水に精神をすり減らし、衰弱する。そして一年後にはそのまま死んでしまう。音に押し殺されるのだ。

 だが目の前の神子に衰弱したような様子は見られない。衰弱するどころか、蟲たちの声を聞き分けてすらいる。仙人とはつくづく超人的な存在だと、ギンコは思い知らされた。

 ギンコの心配を軽く受け流し、神子は答える。

 

「音は聞こえるが、不快というわけでもない。蟲たちのつぶやきは一つ一つが微小で、素朴な鈴の音のようなもの。人の欲にまみれた声などよりはよっぽど聴き心地がいい」

「……じゃあ治すつもりはないのか」

「ないな。この蟲は私の中で飼い続ける。そうすれば他の蟲に対する情報も得られるからな」

 

 ギンコに問われた神子は早々に断定した。

 額が不自然に盛り上がる症状を、神子が不思議に思わないわけはない。自分も何かしら蟲の影響を受けているのだろうとわかってはいたはずだ。だが彼女はそれを語らず、気にせず、そうあるものとして受け入れた。実益も兼ねてはいるだろうが、その決断はやはり常軌を逸している。

 また解決しなければならない問題が出てきたのだろうか、とギンコが思案すると、やはりそれを感じ取ったのか、神子の言葉が先回りしてくる。

 

「私の体のことはどうでもいいのだ、蟲師殿。貴殿が注力すべきは骸草の対処と、あの沼の浄化についてだろう? 大事の前の小事。余計な心配をしていては、目的を見失うぞ。手段を選んでいるうちはなおさらだ」

「……」

「貴殿の要求はこうだ。『骸草の新しい安全な治療法を考えてやるから、沼をどうにかするのを見逃せ』と。そして我々は、危険な副作用が解消されるなら協力してもいいだろうと言った。貴殿にそれ以上の働きは求めていないし、求めようとも思わない。我々はただ、互いの目的のために共同歩調をとっているに過ぎないのだ」

 

 あくまでこちらが利用し、安全を保証する間柄。それを強調するように、神子はギンコに釘を刺す。

 余計なことに首を突っ込むな、という露骨な態度は、ギンコの性質と仙人の思想がどうしても相容れないことをわかった上での忠告だった。

 

「……そう思うなら、ちょいとお喋りが過ぎたんじゃないのか」

「私は貴殿に隠し事をするつもりはない。最初に言った通り、私の話を聞きにきた貴殿に、包み隠さず全てを話す心算(こころづもり)だ。それに……私は別に、どちらでも構わない(・・・・・・・・・)

 

 ギンコに知られようと知られまいと、関係ない。話を聞いたギンコが何をしようとしまいと、関係ない。何かをしようとした結果、ギンコの命がどうなろうと、関係ない。つまりはそういうことだった。

 骸草の問題も、腐酒の沼も、自身に寄生する蟲のことも、神子のなかではすでに解決した問題なのだ。ギンコが筋を通し、協力的なら問題なし。しかし足並みを乱して過去の問題をほじくり返し、無用な混乱を招こうと言うのならその時は、どうなるかわからない。神子は暗に、自分を曲げることはないと、そう言っていた。

 神子の表情に寒々とした威圧感が宿る。それは彼女なりの優しさなのかもしれない、とギンコは思った。

 

「……貴殿が心を砕いても、いいことはありません。聡明な貴殿ならば、この意味がわかるでしょう? さっさと用件を済ませて、旅に戻りなさい」

「……そうした方がよさそうだ」

 

 ギンコは立ち上がり、口調に丁寧さが戻った神子に背を向ける。諭すような言葉をかけた神子の真意はどこにあるのか。今はまだ、ギンコにも計り知れない。

 

「酒は美味かった。ご馳走さま」

「それは何より」

「……最後に聞いてもいいか」

「なんでしょうか」

 

 ギンコは少しだけ振り返り、神子に聞いた。

 

「仙人ってのは、なんなんだ?」

 

 神子は答えた。

 

「……全ては己のために。道を極めるためなら、何をしても構わない。そんな欲深い、利己的な人間ですよ」

 

 淀みない、真剣な表情が印象的な答えだった。



















 はい。お疲れ様です。五話です。最近一話あたりの文字数が増えていますが、大丈夫でしょうか。読みづらくはありませんか? ご意見ご質問等ありましたらお気軽に感想欄まで。
 さて、太子様はさらっととんでもないことをしていますね。超人なので、無問題なのでしょう。強い。
 仙人の価値観と在り方は作者の妄想も多分に含まれています。この作品内では多分、桃色が印象的な仙人なんかの方が性質として珍しいです。豪族組もどちらかといえば娘娘寄りの性格してそうですよねっていう……当然、公式設定などではありませんので、ご注意ください。





 それではまた次回、お会いしましょう。

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