今回は、A組と赤土の関係を書いてみました。
どうぞ、楽しんで読んでいってください。
~全校集会後 A組~ 三人称SIDE
A組では、赤土がE組に行ったことで、クラス中が騒がしい。その中、特に騒がしく話している4人がいた。
「なんで赤土が...今までだって休んでも、<成績が良いから問題ない>って、理事長自身が言ってたんだぞ。 それが...どうして」
4人の中で一番混乱している、眼鏡をかけた緑のショートヘア、荒木鉄平(あらき てっぺい)。彼は社会が得意な、学校2位に君臨する生徒。赤土とは、よく歴史について語り合っていた。
「そんなの俺らが知るかよ! 俺は、あいつがE組で不憫な学校生活をおくると思うと、同情するぜ...」
茶髪で、少し言葉使いが荒いこの男、瀬尾 智也(せお ともや)。彼は一年間LAに滞在していたこともあり、英語が得意な、学校6位に君臨する生徒。赤土とは、普段の会話で、いきなり英語で話し始めたり、フランス語・中国語・ドイツ語など、様々な国の言葉を、共に勉強していた。
「あんなに美しいく素晴らしい宝石を、なぜ掃き溜めに捨てるようなマネをしたのか、僕らの知恵を出し合っても、理事長のお考えは分らないよ」
髪が右に整っているイケメン、例えが詩人のような喋りのこの男、榊原 蓮(さかきばら れん)。彼は、人文系コンクールをほぼ総ナメにしたことのある実力者。国語が得意な、学校3位に君臨する生徒。赤土とは共にコンクールに応募し、優秀賞を取り合っていた。
「キシシシ。俺らの頭でもわかることは、理事長が嘘をついてることくらいだ。記憶をたどれば、赤土は1ヶ月連続で休んでも、お咎めなしだったはずだ。それがたった1週間でE組送りとは...。まぁ、この事を知っているのは、A組のメンバーだけだがな」
不気味な笑い声、ホラー映画に出てきそうな顔の、眼鏡をかけたこの男、小山 夏彦(こやま なつひこ)。彼は、周りから“暗記の鬼”と呼ばれている、理科が得意で学校5位に君臨する生徒。赤土とは、"教科書の何ページに何が書かれているか"を、互いに出し合う記憶力勝負などをよくしていた。
そして、この四人の上に君臨するのが、学校一の頭脳を持った、浅野学秀。この五人を合わせて、五英傑と呼ばれていて、赤土と浅野が親友であるということ。このことはA組以外も知っている。
だが、赤土と彼ら、そしてA組だけが知っていることがあった。
それは···
赤土が浅野と同等もしくはそれ以上の学力であると言うこと。
何故、彼らだけが、赤土が賢いことを知っていて、他の者が知らないのか? それは、赤土の成績が学校全体で20番目という、五人とはかけ離れていたからである。
では、何故学校全体で一位の浅野と同じ学力があると言えるのか? それは、赤土が今までテストを受けるとき、必ずする事と、関係があった。
それは、赤土と浅野との言わば遊びのようなことだった。
いつも、赤土と浅野はテスト前日に、互いに三桁の数字を相手に言う。そして、テスト後、互いのテストの合計は、互いに言い合った点数とぴったり同じなのだ。
これは、テストの問題を全て把握していないと出来ないことだ。いくらテスト問題用紙に"この問題は一問○点"と書いてあっても、それが解けなければ意味がない。そんな荒業をいとも容易く行えるこの二人。
そして、この遊びのような物にルールがある。そのルールは赤土と浅野が決めたことである。
一つ、浅野に言う数字は485以上の数字であること。
二つ、赤土に言う数字は430以下の数字であること。
二つ目のルールは、赤土自身が作ったもので、理由は単純に"目立ちたくないから"だった。
このように、各々関係のある仲のいい六人組、その中からE組行きが出たのだから、気になるのは当然のことだ。
「そう言えば、浅野が戻ってないな」
瀬尾が気づくと、他の四人も教室を見渡す。
「本当だ、どこいったんだ?」
その頃、浅野は理事長室にいた。
~理事長室内~ 浅野SIDE
「どういうことでしょうか?理事長、E組に監視など必要無いはずですが」
そう言うと、理事長は笑みを浮かべた。
「浅野君、必要かそうでないかを決めるのは、理事長である私だ。決して君ではないよ」
くっ、この人は。
「ああ、後、君に手紙があるよ」
そう言って、理事長は机の引き出しから封筒を取りだし、僕に渡した。
僕は表裏を確認するが、特に何も書いていない。
そして、僕は封筒の中身を確認する。
そこには、ただ三桁の数字が並んでいる紙が入っていた。
<495>と···
赤土からだと直ぐにわかった。
「それを持ってクラスに戻りなさい。いいね」
「···はい」
僕は仕方なく、理事長室を出る。
~A組の教室~
教室に戻り、いつものメンバーの所に行く。
「おお、浅野。どこいってたんだ?」
「少し、理事長室に用があってね。それと···」
そう言いながら、四人の元に近づく。
「赤土からの手紙だ」
「!?」
僕は手紙を机の上に広げた。
全員が手紙に釘付けになる。
「これって、お前らがやってる遊びの数字だよな」
「そうだ、数字はそれで間違いない。が、それにしては紙が大きすぎる···」
そう、数字四つを書くにしては、余白が有りすぎたのだ。
「それって何か問題あるのか?」
「キシシシ、お前はバカか荒木。記憶を辿ってみろよ。赤土の奴がたった三桁の数字を伝えるためだけに紙を使うなんて、そんなめんどくさいこと、すると思うかぁ?」
そうだ、何より問題なのは"赤土らしく無いこと"だ。そして、それを知っているのは、五英傑のみ。
「···すまないが、浅野。それを貸してくれないか?」
「ああ、かまわないが」
僕は榊原に手紙を渡す。すると、何かわかったような顔になり、シャーペンを取り出した。
そして、シャーペンで白紙の部分をこすり始める。
すると文字が浮かび上がった。
「よく気がついたな、榊原」
「赤土に貸した推理小説のことを思い出してね」
そして、浮かび上がった文字は、日本語でも英語でも無かった。
「これは、確か...」
僕も見たことはあるが、流石に完全には読めなかった。
「ああ、この文字はドイツ語だ」
瀬尾が言う、そして、解読する。
<五英傑の皆へ、俺のことは心配しなくていい、E組行きは、俺が決めたことだ。まぁ、いつでも戻れるから、大丈夫だ。そして、皆に伝えたいことがある。これは、浅野がいないとき理事長から言われた事だか、次回のテストは、俺はわざと点数を低めに取り、E組に残る。このことを言わないままだと、どっかの誰かさんが理事長室で暴れそうだからな>
「キシシシ、おい。言われてるぞ浅野」
チッ 一言余計だ。
<そして、もう一つ。これは、浅野か瀬尾にしか頼めないが、次に書いてある番号に連絡を入れてほしい。多分、誰も出ないだろうが、英語で留守電に言い残してくれ。<執事とメイドを此方に。そして、白い筒も>
「ん?何だ最後のは、何かの暗号か?」
「まぁ、何だっていいさ。赤土からの頼みだ。浅野、俺が連絡入れとくぜ」
「ああ、そうしてくれ」
「しっかし、今頃赤土はどうしているだろうな」
「キシシシ、以外といつもと変わらないんじゃあないか?」
赤土のことだ、あいつなら何処でも適応できるだろう。
~E組の教室~ 渚SIDE
全校集会も終わり、僕たちは教室にいた。
そして、烏間先生が前に立つ。
「えー、先ほどの全校集会で君たちも知っているだろうが、改めて紹介する」
烏間先生が言うと同時に、教室の扉から入ってくる一人の生徒。
「どうも、赤土 勝磨です。よろしく」
赤土 勝磨 君
髪は黒色のショートより少し長め、目は少しつり目の黒色、身長はカルマ君と同じ位かな。
「彼は、理事長から暗殺のことを聞いている。つまり、これからはクラスの一員であり、暗殺の一戦力となった」
あの理事長が、こうも普通に生徒を送るとは思っていなかった。地球を壊す超生物が要るのだから、E組に落とすことはしないと思っていた。
「あの~、烏間先生?でしたっけ」
赤土君が聞く。
「ああ、なんだ?」
「さっきからその暗殺の対象が見えないのですが?今何処にいるんですか?」
「奴なら直ぐに戻っ[ヌルフフフ]····ハァ、噂をすればなんとやら」
烏間先生はため息をつきながら、赤土君の後ろを指でさす。
そして、赤土君が振り替えると、そこには殺センセーがマッハで帰ってきていた。
「どうも、このE組の担任であり、暗殺対象でもある。私こと殺センセーです」
「あっ、どうも」
殺センセーと赤土君が軽く挨拶をする。
「おや?もっと驚くかと思いましたが、なかなか肝がすわっていますねぇ」
「いや、内心驚いてイマスヨ。本当に速いですし、その触手も本当に怪物のヨウデスネー。」
何か少し棒読みの気が···
「まぁ、これから宜しくお願いしますね。殺センセー」
赤土君は手を前に出しながら言った。
「はい、これから宜しく、赤土君」
そして、殺センセーは赤土君と握手をした。
「さて、では早速授業をはじめましょう!」
僕たちは、いつものように、授業を始めた。
この時、この教室に化け物が入ってきたことに、ぼくらはまだ知らない。
いかがだったでしょうか?
本格的に主人公が動き出すのはまだ先ですが、どうかお付き合いください。
では、また。