その名はδ   作:かえー

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ζな疑問:恋の定義

まず一つ溜息。あんパン片手にノイズ通りを歩く俺.今日は珍しく学校が早く終わり久しぶりにここを通っている。実を言うと、先週からテストで今日やっと終わったのだが...とてもつまらなかった。俺がデルタになって以来,勉強が頭に入り込んで来て全てを理解しきった上でのテストなので、恐らく全教科百点だろう。恐らく展開的にもつまらない。

ノイズをふんだんに浴び,ノイズ通りを通り抜けた.その先には勇美とその友達が群れていた.正直人と話をするのは苦手なので後ろから早く去ってくれないか待ったが,その気配に気づいたのか勇美が後ろを向き俺を手招きする.無視してこの前のような気まずい関係になりたくないためとりあえず行くことにした。

群れと言っても勇美と含めて五人なのだが...どうも慣れず周りを見てしまう。

 

「皆!この子が私の親友の赤田圭君だよ!よろしく!」

 

「あ、よ、よろしくおねがいしまーす...」

 

かなりコミュ障な挨拶をして恥ずかしくなる。何年もの間家でジジイとしか話してないとこうなってしまう。が、そんな俺の反応と裏腹に四人は拍手や握手してくれ受け入れてくれた.正直嬉しかったわけではない、決して..

と,俺の家も少し歩けば着くのでこのグループに混ざって帰ることにした。

最初は俺や学校の話をしていたが、話は何故か恋バナに変わっていき、それがこのグループにいるショートカットの女子、榎間夏の話になって言った.彼女は学校の先輩に恋をしているらしい。

 

「でも...先輩に告白しようとは思えない...フラれたら怖いよ。」

 

「確かになー」

 

「彩人さんはまず彼女ができたことないじゃないですか...?」

 

「ぐっ...」

 

「圭君はどう思う?」

 

俺に振られてしまった...俺は人付き合いをしないし、告白なんて自分には無縁だと思う...が、とりあえずその気持ちはその本人に伝えないと伝わらない。それは事実だと思う.そう言ってあげた。

 

「でも...」

 

「もしかしたら、榎間さん以外にもその男を狙っている女がいるかもしれない。その時に気持ちを伝えれずに他の女に負けてしまってもいい?これは付き合うとかの問題じゃない,伝わるか伝わらないかだ。」

 

「赤田君...」

 

「くれぐれも、後悔だけはしないほうがいいと思うよ。あ、ここ俺ん家だから帰るな。」

 

と、早々に会話を切り上げ家に入っていった.後ろから勇美達の帰りの挨拶が聞こえたので後ろを向きななが適当に手を振っておいた。

 

いつも通り玄関の引き戸を開け、リビングに直行し、荷物を投げ捨てソファーに思い切りダイビング...しようとしたら飛びかかる先には先客がいた。その先客は飛んでくる俺に気づくと、跳ね起きる勢いで思い切り握った拳を驚きでいっぱいの俺の顔面を思い切り殴り飛ばした。殴られてから飛行時間3秒,その間に相手の顔を見ることには成功したが、3秒後には受け身なく地面とご対面する羽目になった。

 

「待てよ...なんで鳴海がここにいるんだよ!」

 

「私の自由。どうでもいい。」

 

「よかねーよ!!お前外で暮らしているんだろう!ここじゃなくていいだろ!」

 

「暑い」

 

その一言で、俺の怒りの導火線は燃え尽きることなく寸断された.その理由、まず一つ目にもうそんな季節なのかと思わせたからである。.確かにカレンダーを見て見ると七月を指しているが、デルタになってから暑さ寒さに関係なく暮らしていたからふと思った。俺人間じゃなくなっているんかなと。もう一つ思ったこと、呆れた。

なんでそんなことも耐えれないのか、気温を見るが,26℃とちょっと暑くなって来ているが、日本の夏はこれが序の口なのに、八月はどうするつもりなんだろう.というか,お前もギリシアだろうが。

結局床で寝転びながら学校の課題をやっていくが,半分終わった辺りで何か奇声がきこえた.鳴海は少し反応して身体を丸くしているが、俺にはこの声の主が分かった。地下に勝手に掘ってある研究室に足を運び部屋を覗いて見ると、何か変なポーズをとり叫んでいるジジイの姿があった。

 

「おいじじい.煩いんだけど.何してんの?警察行く?」

 

「何を!わしにも出来ないかやっているのじゃ...!」

 

「はぁ?あんた,確か戦えない代わりに最高の頭脳を持っているっていってたじゃねえか?」

 

「実は強くなれるんじゃないかってやってみたんじゃが...出来ないようじゃ...お前はできるじゃろう?やって見せ...」

 

バカらしいのでとりあえず部屋を後にした。死んでもやるか、人前であんな恥ずかしいこと。

 

次の日になり、朝ごはんと弁当を作って家を出発した。歩きながら思うが、何故かいつもよりカバンが重たい気がするような気がする。

気だけかもしれないが、恐る恐る鞄の中を覗いて見たら黒猫が俺の鞄の中で丸くなっているではないか。学校に連れて行くわけにもいかんので降ろそうと猫の首を持とうとしたら...思い切り指を噛まれた。軽い痛みが俺を襲い首をつかむことができなかった。方法がないので泣かないことを祈りながら学校に向かった。

と時間が経っていき放課後、テスト後で先生が動けないため部活は休み,そして話によると夏が告白すると聞き俺らは、隠れながら夏と彼の様子を伺った。緊迫した空気の中、何か二人が話している。何を話しているか全く分からないが様子を見るに順調に見える.見えるだけ。

そして二人が別れ夏がこちらに走って来た。夏は満面の笑みで俺らに告白が成功したことを報告した.非常におめでたいことなので,おめでとうと言い拍手をしてあげた。何故だろう、他人のことなのに…

こちらも少し嬉しくなった。鞄の中の猫が鳴いた気がしたがそんなこはどうでもよかった。

 

「恋...何それ...」

 

帰って夕食を食べている時に何故か食卓にいる鳴海は味噌汁を吸いながら呟く。

 

「恋...離れていても会いたくなったりすること...か?どうなんだ博士。」

 

「恋というのは確かこの世界に存在するものを好きになる...その中でも特別に興味のあるもの...とわしは思う。わしがこのアニメのキャラクターを好きになることと同じじゃのう...」

 

どこから出して来たか分からないが、博士はピンク髪の美少女が水着姿で横たわっているブロマイドを思い切り抱いた.鳴海はため息をつきながら分からないといい、おれは吐き気を我慢して食事を続ける。俺も恋の定義をイマイチ分かっていなかった。

 

また次の日の昼、鞄の中に鮭フレークを与えながら,昼ごはんを一人で食べていた.勇美達は夏と彼の様子を見に行くんだとか.あんまり興味がないので行かず、弁当に入っている卵焼きを摘み頬張った。

 

「恋ってなんだろうな…クロ。」

 

勝手に名前をつけなでてみるが相変わらず噛み付いてくる。俺の指が美味しいのだろうか、赤田ハムといって会社を起業してもいいが恐らく食品法とかなんかに引っかかる気がする。そんな空想をしている中、屋上に役者が一人増えた。

 

「おい圭!大変だ!!またバケモンが暴れてる!!」

 

「やっぱハムより傭兵の方がやっていけるかも。どうした?」

 

腑抜けたことを言っていると、愛は俺の手をいきなり引っ張り現場に連れて行ってくれる。その現場は,ここ最近見たばかりの教室が荒々しく破壊されている光景だった。吹き飛ばされた椅子と黒板を背後に昨日見た夏の彼氏と鳥に似た化け物が喧嘩していた。鳥が羽根を羽ばたかせるとその風は空気を斬り裂き彼の背後にあったロッそカーをまっ二つにした。彼は怯え先日の愛みたいに腰をぬかして悲鳴を上げている。どこかで見たことあるがまぁそれはよいとして俺はその喧嘩を止めに入る。俺は刀を持って割込,何か決めぜリフを言おうと思ったがその前に鳥の強風に吹き飛ばされてしまった、その間に愛が彼を避難させ何とか危険を回避する事が出来た。

さて、これからというところで鳥はターゲットを見失ったらしく、ゆっくり窓から飛んで行った。後を追うと思うが鳥は空に飛んで行ってしまいコアの回集が出来なかった、逃げられたが、それよりも俺は恋の定義がよく分からずずっと悩んでいた…




丸がバグってました…のちに治します!
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