はるか昔・・・この地球に神々が降り立った。神はこの地に生命を造った。やがてその生命は独自の進化を遂げた。そして様々な超能力を身に付け、地球の支配者となったのだ。
しかし、彼等は飽くなき闘争本能の持ち主でもあったのだ。彼等は常に戦いを繰り広げた。
神々が再び地球に降り立った時、そこにあったのは豊かで平和な世界ではなく、醜い生物が争う修羅地獄だった。
神々は自らが生み出した生物を悪魔(デーモン)と呼び嫌悪した。そして悪魔を滅ぼす事にした。
しかし、神の中の1人がこれに反発した。
「自らが生み出した生命を気に入らぬからといって滅ぼしてよいはずがない!」
神々はこの反発者をサタン(敵対者)と呼び、神の座から追放する事にした。 一方、サタンは悪魔(デーモン)たちをまとめあげ、神々に対抗する軍団として率いる事にした。
そして、神 対 悪魔の戦いが始まった。強大な力を持つ神に対し、悪魔は終始劣勢であった。だが、悪魔の中でも強力な力を持つゼノン、アモン、ザン、シレーヌなどといった勇者たちがその劣勢を跳ね返した!
長く苦しい戦いの結果、神々は地球を去った!サタン率いる悪魔の軍団は神の軍勢を打ち破り、勝利を収
めたのだ。悪魔(デーモン)は自分たちを創造した神から自らの生存権を奪う事に成功したのである。
悪魔たちは勝利に酔いしれた。しかし、サタンの表情は険しいままだ。 (神は力を蓄えに一時的に去っていったに過ぎない・・・必ず再びこの地球に舞い戻るに違いない!)
サタンはそう考えていた。そして神との決戦に備え、永い眠りにつく事にした。今やサタンを魔神と崇める悪魔(デーモン)たちもそれに従い、氷河の地で永き眠りについた・・・
こうして地球は静かな・・・・平和な星となったのだ。
・・・だが、悪魔(デーモン)たちは知らなかった。 神が戦いの最中、人間という新たなる生命をこの地球に育んでいたのだ。悪魔たちとの再決戦に自らの尖兵とする為である・・・
数百万年もの時が流れた。かつての中国大陸・・・この地で 永い眠りより目覚めたサタン率いる悪魔(デーモン)の軍勢と、不動明率いる悪魔人間(デビルマン)軍団の最終戦争が始まろうとしている。
デビルマンの1人である鳴島透もその中にいた。変身し、ワニのような頭をもった悪魔の姿となっている。彼は今まさに始まろうとしている戦いに、人間としての恐怖と悪魔としての戦いへの喜びという2つの感情で押し潰されそうになっている。
「鳴島君、大丈夫か?これから決戦だ。宜しく頼むぞ」
狼とコウモリを併せたような頭のデビルマン、不動明が透に声をかけてきた。 「武者震いをしていただけですよ」
透が答えると、不動はうんと頷くと遥か遠くの空を見つめた。