GOD EATER ~~新型姉弟の捕喰生活~~ 作:楠富 つかさ
「よ、新入り姉弟。昨日はお疲れさん。大変よく出来ましたって報告しておいた。で、よく寝れたか?」
「おはようございま~す。リンドウさん」
「おはようございます。そんな報告で大丈夫なんですか?」
「あぁ、問題ない。さて、今回の任務は遠距離専門神機使いとの連携だ。任せたぞ」
そんな訳で、訪れたのは嘆きの平原。四六時中悪天候なこのフィールドは、謎の渦を中心に、ドーナツ型になっている。付近はビル街だったようで、多くの建物の残骸やひしゃげた車、電柱、標識などが見える。
「この前の新人さんね。私の名前は橘サクヤ。よろしくね。ちょっと緊張してる?」
「そんなことはない」
「全然緊張なんてしてないよ~」
「お前は少しくらい緊張感を持て」
あと年上に敬語を使うようにしやがれ。もっとも、外部居住区で碌に勉強もしていない以上、仕方ない面も多々あるのだが。
「にしてもサクヤさん、大きな胸ですね~」
「おいヒナキ!」
「あらあら。うふふ」
「すみません、本当に緊張感のない姉で」
俺とヒナキの会話に少しだけサクヤさんは微笑み、納得したような表情で口を開いた。
「そうね、リンドウから聞いたわ。二人ともロングブレードの扱いは巧いし、ヒナキちゃんのスナイピングはなかなか正確だし、タカヤ君は敵との距離感の読みが巧い。私の方こそ頑張らなきゃね。あ、コクーンメイデンの説明はいいわね。じゃ、行きましょう」
フィールドに降りると地面が湿気ているのを感じた。いや、しっとりしているくらいか。足音がしなくていいな。取り敢えず、左回りで索敵を開始する。敵はすぐに見つかった。その姿は非常に気味が悪い。回転してこちらを警戒しているが、決して近づいてこない。コクーンメイデンとは、そんなアラガミだ。
「ヒナキ! 一度距離を取れ!」
「ん~何だって? って、いったぁ!」
「まったく、回復弾、撃つぞ!」
「あ、ありがと~」
「さっさと終わらせるぞ!」
回復弾を撃つために銃形態にしていた神機を剣形態に切り替えて敵に踏み込む。上段に振りかぶった剣を下ろすと、コクーンメイデンは真っ二つになって絶命した。一歩分の間隔を取ってから捕喰形態にする。よし、コアの回収完了。あと一体だ。
「そこ!」
もう一体は思った以上に近くにいた。ヒナキが初っ端からレーザーを放つ。オウカテイルなら問題ないが、コクーンメイデンにそれはマズい。敵が接近してこないからだ。
「ヒナキ、剣形態に切り替えて突撃だ。行くぞ!」
集団で固まっていると被弾しやすい。両サイドから剣戟を叩き込む!
「やったね。ミッションクリア」
「ふん、遊びにしてもつまらないな」
「タカヤ君、回復弾早いよ。私の仕事がなかったもの。ま、弾丸タイプの回復弾は回復量が少ないから……いいけど。じゃあ、さっぱりしに帰りましょうか」
サクヤさんの描写とかしたいけど堅くて真面目な主人公の一人称だと難しいかも。
そう思ってヒナキに実際に言ってもらった。