GOD EATER ~~新型姉弟の捕喰生活~~   作:楠富 つかさ

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#6 連戦・鉄の雨

アナグラに帰投すると、見覚えのない青年とシュンがいた。

 

「お、噂をすれば何とやら。俺はカレル。カレル・シュナウダーだ。儲け話があったら混ぜてくれよな」

 

カレルは何というか、捻くれた見た目をしている。寝癖のようなクセの付いた髪と、弛められたネクタイ、ダメージジーンズ。だが、どこか芯がありそう。そんな印象を抱いた。

 

「カレルが初対面でそんなこと言うなんて珍しいな。あ、今度剣の稽古に付き合ってくれよ」

「あ、タカヤさん、ヒナキさん。サクヤさんが部屋でお待ちです。地下20階へ向かってください」

「行こうかタカヤ」

 

エレベーターに乗って地下20階へ降りる。18階より下はベテラン区画と呼ばれているらしい。一方、それ以上の階層は新人区画と言われるらしいが、厳密にはキャリアではなく実績で判断されるらしく、万年新人というのも可能性として有り得るそうだ。

 

「サクヤさ~ん。入っていいですか?」

『どうぞ』

 

扉の前のインターホンを押すと、スピーカーからサクヤさんの返事が返ってきた。

 

「さて、今回あなたたちにきてもらったのは、次の任務の話をしれくれってリンドウに頼まれたからなの。次はソーマとエリックが同行するわ。ソーマは優秀な強襲兵で、アラガミを引き付けてくれるけど、その分無茶をしやすいわ。エリックは技術的に未熟な部分もあるけれど、任務には熱心なタイプよ。ま、あなたたちなら安心ね。二人とももう待っていると思うから、連戦になるけど、頑張って!」

 

 

サクヤさんの部屋を後にした俺たちは、すぐに神機を持って鉄塔の森へ向かった。鉄塔の森はかつて大都市に電気を送る重要な場所だった。ま、今ではアラガミの巣窟といったところか。

 

「お、君が例の新人クンかい? 噂はきいているよ。僕はエリック。エリック・デア=フォーゲルヴァイデ。君も僕を見習って、人類のために華麗に戦ってくれたまえよ」

 

鬱陶しいヤツだな…コイツ。だが、そんな印象を抱いていたせいで、ある重大な事実を見逃してしまっていた……。

 

「エリック! 上だ!」

 

エリックの頭部を目掛けて、オウガテイルが突進してきたことに……。

 

「そこ~!」

 

ソーマが叫んだのとヒナキがレーザーを放ったのは、ほぼ同時だった。エリックを攻撃しようとしたオウガテイルは地面に叩き付けられた。

 

「ボーっとするな!!」

 

ソーマが振り上げたバスター、吹き飛んだオウガテイルを俺が一閃。

 

「平気?」

「た、助かった……」

 

任務の前後に命を落す神機使いも多いらしい。今回は幸運に恵まれたわけだな。

 

「ふんっ。いい動きだったぞルーキー。任務でも発揮してくれよ。ようこそ、クソッタレな職場へ。なんてな。行くぞ、時間だ」

 

フィールドに降りるのとコクーンメイデンが生えるのは同時だった。ここはセオリー通りに挑まねば。

 

「オウガテイルを銃撃で引き離すぞ!」

「いや、ここで殲滅する」

「りょ~かい!」

「その方が華麗だ」

 

どいつもこいつも戦闘狂か! 取り敢えず平地のコクーンメイデンからだ!

 

「ヒナキ! 高台のコクーンメイデンは任す!」

「はっ、たぁ、てい! 捕喰!」

 

コンボ捕喰、剣による攻撃の最中に捕喰形態に瞬時に切り替えることで、隙をなくし戦闘中のバーストを簡単にする戦術。さらに、コア摘出前のアラガミを捕喰することで得られるアラガミバッレトは、銃形態にして受け渡すことができる。

 

「渡すぞ!」

「あ、ありがと~」

 

渡された側の神機も活性し、バーストと同様の効果を得られる。また、

 

「あったれ~」

 

濃縮アラガミバレットとって、捕喰時に得られるものより強化された弾丸を撃てるのだ。

 

「終わりだ!」

 

ソーマが再度オウガテイルを一刀両断し、討伐対象は全て撃破された。




エリック生存であります。
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