ゼロの使い魔と伝説の勇者   作:過労死志願

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月影の女神?VS 槍☆

「というわけでサウスゴータにやってきたわけなんだけど……」

 

 ロングビルはそんなことを言いながら、とある広場にいる異常な集団たちを物陰から観察していた……。

 

「なんなんだいありゃ?」

 

 聖女エステラ信奉会。ここに来るまでに行ったサウスゴータの住人への聞き込み調査では、どうやら『月影の女神』なるものを崇め奉る宗教団体らしい。

 

 そんな、頭に虫でも湧いているんじゃないかと思うくらいの狂気度を誇るその名前に眉をしかめながら、ロングビルは隣で顔を青くして、先ほどまで全力逃走しようとしていたライナに視線を戻した。

 

「で、つまりのところあれの真ん中にいる教祖様的な何かは、あんたの世界にいた凄腕詐欺師ってことでいいんだよね?」

 

「いや、まぁ、凄腕かどうかはともかく……フェリスと同じくらいの迷惑度を誇っていることだけは確かだ。魔法の腕も俺級だし……」

 

――それもう私らが何もしなくてもアルビオンが滅びるランクなんじゃないのかい? と、割と酷いがあながち的外れではない評価を下しつつ(実際ライナ達の世界に無事戻った彼らは、数日後イエットという国を地盤諸共海の底に沈めて滅ぼした)、ロングビルは、今度はちょっとしたステージの上に立つ巫女服を着た美女に視線を走らせた。

 

『聖女! 聖女!! 聖女!!! 聖女!!!!』

 

「ほーっほほほほ!! よいぞ! もっとわらわをほめたたえるがよい!!」

 

――確かにちょっと真剣に関わり合いになりたくはない相手だね……。

 

 とはいえ、そうも言っていられない。相手が詐欺師とはいえ、『トリステインの包囲網を破る策』という話が本当なのかどうなのか真偽確認ができていない以上、下がるわけにはいかないのだ。

 

 なぜなら、このまま帰っても無表情で待ち構えるフェリスが家におり、手ぶらで帰ったなんて知られたらライナと同じようにどんな罰を受けるかわからないから……。

 

 いや、基本ライナみたいな理不尽は、よっぽど気に入った相手か、殺しても構わないと思っている相手にしかしないことはここ数カ月の付き合いでわかってはいるが、だとしてもあまり被害には会いたくない相手には違いない。

 

「さぁ、行くよ、ライナ。あの集団に潜入して話聞いてくるから」

 

「まて……マチルダ」

 

 そう言ってあの集団に向かって紛れ込もうとするロングビルに、ライナはきりっとした凛々しい表情を作り、

 

「俺は面が割れているからエステラの前には顔を出せない。いちおうこの世界のエステラっていう可能性が無きにしもあらずだが、極力正体がばれるのは避けたい」

 

「え? あ、あぁ……そ、その通りだね」

 

――し、仕事の時にライナがまともなこと言うなんて……明日は槍の雨か火山の噴火が起こるんじゃ!? と、ロングビルが内心で戦慄を覚えていることなどつゆ知らず、ライナは鋭い瞳でエステラを睨みつけながら、

 

「というわけで、俺はここで昼寝をしているからあっちに行くのはマチルダだけで……いたたたたたたた!? じょ、冗談!? 冗談だから離してマチルダ!?」

 

 結局いつも通りだったライナに半眼になりながら、アースハンドでアイアンクローを食らわせつつ、聖女エステラ信奉会へと引きずっていくマチルダ。

 

 何気なくチームワークが磨かれてきたような気がする光景だった……。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

――いやいや、マジメンドくせぇ。こっちに来てまでエステラにかかわることになるなんて、実は神様俺のこと大嫌いだろ?

 

 と、内心で考えつつライナは極力気配を殺し聖女エステラ信奉会の人ごみの中に隠れた。

 

 だが、その瞬間、突如気配を感じなくなったライナの姿に一緒に来ていたロングビルがとても驚いていた。

 

「え? なに? この世界気配消したりとかしないの?」

 

「するけど……あんたみたいな異常な消し方するやつなんてメイジにだっていないよ」

 

――んなバカな? 剣士のフェリスだってこの程度は余裕だぞ? と、ライナは内心で驚きながら、隠成師時代にいた気配を隠すことに関してはライナを凌駕していた、メイド殺しのド変態や、自分のもとにやってきては、運命の子とかいう初恋の少女の自慢をしてくる模擬戦バカの顔を思い出しながら、ライナはちょっとだけこの世界の戦士大丈夫かと不安を覚える。

 

――とはいえ、今はそんなことどうでもいい。相手はあのエステラだ。正直気づかれたくないからこそこうして気配を隠してはいるが、それでもあいつに見つからないかどうかは五分五分だろう。

 

 性格はともかく――魔法一点押しでフェリスと渡り合えるあの戦闘センスは本当に一流なのだから。

 

「はぁ……考えれば考えるだけ鬱になってきた。なぁ、マチルダ……俺もう帰っていい? むしろ逃げていい?」

 

「ダメに決まってるだろ? こんな頭おかしい連中の中に、私みたいなか弱い美女おいていくきかい?」

 

「か弱い美女……?」

 

――どこにいるんだ? と本気でわからなかったので辺りをグルグル見廻すライナに、ロングビルはいい笑顔になって、ライナの足を思いっきり踏みつける。

 

「いった!?」

 

 思わず悲鳴を上げるライナ。エステラをほめたたえるシュプレヒコールの中で上げられたその異質な声は、思った以上によく響いてしまい周囲のエステラ信者たちからいらない注目を集めてしまう。

 

「げっ!?」

 

――まずい!? と、一斉にこちらを向くエステラ信者たちに、ライナは顔を青くしながらロングビルに助けを求めようとして、

 

「……」

 

 いつの間に人ごみの中を移動したのか、はるかかなたの人ごみに紛れてシレッとしているロングビルの姿を発見し、ライナは顔を引きつらせる。

 

「あいつ最近、ほんとフェリスに似てきたよな……」

 

「ちょ!?」

 

 さすがにその言葉は聞き捨てならなかったのか思わず抗議の声を上げかけるロングビルだったが、それより先に、

 

「なっ!? き、貴様は!?」

 

 ステージにたっていたエステラが、まるで信じられないものを見たといわんばかりにこちらを指差していた。

 

――あーあ。バレちまった。と、ちょっとだけ切なくなりつつ、ライナはひとりため息を漏らす。

 

 そして、

 

「あの金髪無表情勘違い三流美人の腰ぎんちゃく!? 何故ここに貴様がいるぅううううううう!?」

 

「…………」

 

 ライナは確信した。

 

――あぁ。こいつうちの世界のエステラだ……。と。

 

 そしてもう一つの事実を確信する。

 

――このまま俺がライナだと認めてしまうと、絶対ロクなことにならない!! と。

 

 だからライナは数度深呼吸をした後。

 

「え? 何の話ですかエステラ様!? 俺は今日この聖女エステラ信奉会に入信したライナ・オリュートですよ!!」

 

 満面の笑顔でシレッとうそをついた。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

――何言ってんだいあいつ? と、とんでもない大ぼらを吹いたライナを離れたところから見ながら、ロングビルは黙って事の進ちょくを見守った。

 

 これは好機だと、ロングビルは思ったからだ。

 

 先ほどの発言から、教祖エステラはどうやらライナの世界のエステラだということは判明した。それだけでも一つの収穫ではあったが、問題なのはあの教祖の言葉がどこまで本当なのかだ。

 

 そこで、ライナのウソが生きてくる。真っ先に声をかけられたためこのままエステラと会話を続けても不自然ではないし、新入りということはまだ組織について知らないことも多いだろうから、売り文句にしている宣伝『トリステインの包囲網を破る策』について質問しても怪しまれることはないはずだ。

 

――調査をするには絶好の機会!! さぁ、そのままその女をだまくらかして情報を搾り取れるだけ搾り取るんだよ!!

 

 ロングビルはそんなことを考えながら、盗賊時代によく浮かべていた人の悪い悪党の笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

――なんだかマチルダが凄い顔してるんだけど。

 

 ライナは人ごみの中から見える今回の相方の表情を、精神衛生上の観点から極力見ないようにしながら、満面の笑顔のままエステラの方をじっと見つめた。

 

「ん? ライナ……という名前かどうかは忘れてしまったが」

 

――いや覚えとけよ。

 

「あの剣士の腰ぎんちゃくではないのか?」

 

「剣士? 私はこの町で過ごしていた警備兵で、剣士の知り合いはいますが女の三流美人剣士というのはとんと見かけたことがないですね~」

 

 慣れない笑顔に、なれない口調。正直それだけでもうめんどくさくて死にそうなのだが、ライナは必死にそれらを取り繕い続けた。

 

 そうしないと、もっとろくでもない事態に巻き込まれるのは今までの経験から理解していたからだ。

 

「ふむ。確かに言われてみれば、腰ぎんちゃくのあの腐った魚のような目や、ゾンビのように覇気のない雰囲気、道端に捨てられた動物の死骸のようなやる気のなさが感じられぬし……本当に別人?」

 

「…………」

 

 さすがにそこまで言われたのに笑顔を取り繕い続けるのにはかなりの精神力を擁したが。

 

「新天地に来たからには同じような顔をしたものがいてもおかしくないしな……。うむ、そこの信者。妙なことを言って悪かったな」

 

「い、いえ」

 

 ひとまずライナ別人説には納得してくれたのか、疑いの視線をやめてくれるエステラにほっと安堵の息をつきながら、ライナはこちらを見ている視線を感じふたたびロングビルの方を向く。

 

「――!! ――!!」

 

 彼女は必死といった様子でエステラを指差し、口をパクパクさせながら、何かを引き出すようなジェスチャーをしていて、

 

「……?」

 

――エステラ? 呼吸困難? 引き出せ? 何言ってんだあいつ? と、地味に真意が伝わらないライナ。

 

 本当は『エステラと話をして情報を引き出せ!』なのだが、さすがにジェスチャーだけで意思疎通ができるほどライナとロングビルはまだ付き合いが長くなかった。

 

「ふむ。ところで新たな信者よ。汝はなぜわらわの信奉会にはいったのじゃ?」

 

「っ!?」

 

 とはいえ、さすがに間違えただけでは格好がつかないと思ったのか、エステラの方から勝手に話しかけてきてくれたので、結果オーライと言えばそうなのだろうが。

 

「え……えーっと。そ、そう! トリステインが今空にしいている包囲陣を突破できる方法があると教えていただいたものでして!!」

 

――うぇ~。勘弁しろよ。いいかげん俺に興味なくして視線外してくれよ……。と、正直SAN値が削られるので、エステラと話すこと自体をめんどくさがっているライナだが、一応今回のサウスゴータに来た目的は覚えていたのか、彼は冷や汗交じりの愛想笑いをうかべつつ何とか彼の目的である話を始めた。

 

「あぁ、そのことか」

 

 そんなライナの質問は今まで何度もされてきたのか、エステラ不敵な笑みを浮かべ、さらりとした黒髪をかき上げながら、

 

「それは本当だ、新信者よ!」

 

 威風堂々としたいでたちで、なんの気負いもなくはっきりとしたセリフで言い切った。そんなエステラの自身のあふれる立ち姿にライナは思わず息をのみ、

 

「あぁ、やべぇ。流石はイエット随一の詐欺師集団の頭目。ウソつくときの目つきとかが完全に事実言っているときの目だ」

 

 まったく信じていないセリフをボソリとつぶやく。

 

「あの~。できれば参考までに内容とか教えていただいたら」

 

「ふむ! よかろう。哀れな仔羊に道を示してやるのもまた《龍神の女神》たるわらわの務めじゃ!」

 

――月影の女神どこ行ったよ。と、言うツッコミはこの際しない。言い出したらきりがないのは、今も前の世界でも、変わらないことが分かっただけでも行幸だ。なにせ、以前イエットでおちょくられまくったツッコミすぎの病にかかる可能性がまたあるという事実が、わかったのだから。

 

 ちょっとだけ泣きそうとかそんな事実はない。ないったらない。

 

「では括目してみよ、新信者!!」

 

――どうでもいいけど新信者ってごろ悪くね? と、ほんとにどうでもいいことを考えながら現実逃避をしつつ、ライナは極力SAN値が減らないように精神的防壁を張る。

 

「これがトリステイン艦隊を蹴散らすわらわの力、わらわの化身!!」

 

 そう言ってエステラが指をさした先には!!

 

 

「!?」

 

 

 広場の空を大尽くすほどの巨体を持つ、巨大な赤い竜が鎮座していた!

 

「なっ!? 火竜!? それもあのサイズの竜を従えているだって!?」

 

 と、エステラの本性を知らないロングビルは本気で度肝を抜かれた顔で空に浮かぶ竜を見ていたが、ライナは違う。

 

 なぜなら……その竜は、

 

「お、おまえ……」

 

 人の目では視認が難しい……しかし、ライナの複写眼(アルファ・スティグマ)なら見るのが容易な、魔法の糸によって綺麗に空中に吊るされていたからだ!

 

「二度のネタじゃねェかぁああああああああああああああ!?」

 

 まんま以前海賊のところで海神の女神だか龍神の女神だか法螺吹いていた時のトリックと同じものを見せつけられ、ライナは思わず盛大なツッコミを入れる。

 

 当然エステラほどの実力者がその言葉を聞きのがすはずもなく、

 

「二度ネタ!? 貴様……本当はあの剣士の腰ぎんちゃくだな!?」

 

「しまったぁあああああああああああああああああああ!?」

 

 自分のバカさ加減にライナは思わず悲鳴を上げながら、慌ててドラゴンを見て不安になったのか、近くに寄ってきていたロングビルの手を掴み走り出す。

 

「なっ……ちょ、ら、ライナ。い、いきなりそんなお強引な……!?」

 

 と、そんな役得にちょっとだけ嬉しそうにしていたロングビルだが、

 

「うむぅ!? ということがそのフードをかぶった女らしき人物があの金髪勘違い三流美人だな!! 詐欺師であるわらわをだますとは……許さんぞ!!」

 

 とか言いながら、ライナがよく使う魔法陣の魔法のように空間に模様を描き出すエステラ。魔方陣とは違い円をいくつも重ねる模様だったが、ライナ世界の魔法の攻撃力はここ数カ月の付き合いでよく知っていたので、ロングビルは思わず笑顔をひっこめ顔を青くした。

 

「ちょ、離しな、ライナ!? 巻き込まれたくない!?」

 

「いまさら何ってんだよ! もうおそいって!!」

 

 慌てて自分からパージしにかかるロングビルに怒声を上げながら、ライナはそのまま逃げようと、振り返ることなく全力疾走をつづけ、

 

「おぉおおおおおおおおおおおおおおおお! こんなところでこれほどの竜に会えるとは! バーシェンさんが言っておられました!! この世界の老成した竜は一般の兵隊一万人に匹敵する戦力を持っているとぉおおおお!! これは素晴らしい修行の相手……行くよぶーちゃん!!」

 

「心得た! 我が主ぃいいいいいい!!」

 

「だぁああああああああああああああああああああ!?」

 

 この状況で……どころか、どんな状況であろうとも聞きたくなかった変体槍使いの声を聴き、ライナは思わずスライディングずっこけ。

 

 そのまま絶望で動かなくなる。

 

「ら、ライナ……」

 

 幸いずっこける際に手は離されていたのか、ロングビルはひとり放置され佇んでいたが、流石に倒れたまま動かないライナに不安になったのか、慌ててライナに駆け寄ってきた。

 

だが、

 

「だ、大丈夫かい!?」

 

「もうだめだ。俺ここで死ぬんだ」

 

「ホントに諦めきった顔してる!?」

 

 どこまで絶望しているんだい!? と、思わずといった様子のロングビルのツッコミにこたえるため、ライナはゆっくりと顔を上げ、

 

「くらえっ!! ランダムスパァアアアアアアアアアアアアアアアアアク!!」

 

「ぎゃぁああああああああ!? わらわの竜がぁあああああ!? おのれ貴様何者ブフォッ!?」

 

『エステラ様ぁあああああああああああ!? ぎゃぁあああああああああああああ!?』

 

 マントをなびかせた豚のぬいぐるみに持ち上げられ空を飛んでいた《槍☆使い》――シルが気力と、変態力あふれる絶叫を上げると同時に、豚のぬいぐるみの目がギュインギュインと音を立て、破壊光線をランダムで辺り一帯に撒き散らし、宙に浮かんでいた糸で吊るされた竜――やっぱりというかなんというか、鉄の支柱をもとに作られた張りぼての竜だった――は穴だらけになり撃沈する。

 

 太陽を背景に飛んでいたシルが見えなかったのか、詰問の声を上げながら魔法円の向きを変えようとしたエステラだったが、それよりも早くスパークとやらが飛んできて玉砕。爆炎と共にどこかへ飛んでいく。

 

 それを見て悲鳴を上げた信者たちの前にも、破壊光線は降り注ぎほぼ壊滅。逃げた人員もトラウマを植え付けられたようで、大の大人が流すべきものではない涙を大量に流しており、もうエステラ信奉会にはこないものと思われた。

 

 ひとまず危機は去ったと言えるだろう。ライナ達の任務は完了だ。

 

 だから、

 

「いや、もうここは無視して早く逃げよう。命が惜しい」

 

「それに関しては盛大に賛成だよ!!」

 

 と、ライナとロングビルは慌てて立ち上がり、逃げようとするが、

 

「あっ! そこにいるのはライナさん! ライナさんではないですかぁあああああああああ!!」

 

「ぎゃぁあああああああああああ!? 見つかったぁあああああああああああ!!」

 

――知らなかったのか? 変態からは、逃げられない!! と、ライナの脳裏でなぜかサイトがドヤ顔で出てくるが、そんなものに構ってはいられない。

 

 いまそれよりも重要なのは!

 

「久しぶりの再会を祝して……ここで一戦!!」

 

「なんでそうなるぅうううううううううう!?」

 

 ライナのツッコミなんて知らぬ存ぜぬ感知せぬ。そう言わんばかりの理不尽な光線がライナとマチルダに飛んできて、彼ら飲み込んだ。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

「ど、どうしたんですか二人ともっ!?」

 

 結局、あの後サウスゴータから命からがら帰ってきたライナとマチルダは、ボロボロになった状態でウエストウッド村へとたどり着いた。

 

 そして、

 

「いや! それにしてもこれは美味しい御嬢さん! いい料理の腕をされていますね」

 

「あ、ありがとうございますシルワーウェストさん!」

 

 なぜか自分たちより早く小屋にたどり着き、ティファニアの料理に舌鼓を打っていたシルと、

 

「ん? なんだ貴様ら。仕事はちゃんとしてきたのだろうな?」

 

 なんてことを言いながら、満足げに今日の団子フェアで買ってきたと思われる団子に舌鼓を打っているフェリスを見て、

 

「「……はぁ」」

 

 もう何もかも諦めきった顔で、深い深いため息を漏らすのだった。

 




 もう一本アルビオンにて!!
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