ネギの双子の兄の日記   作:John_Doe

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4つ目投下
予定を早めての完結になります。
前話同様によろしくお願いします。


18巻半ばから21巻序盤まで

6月$日

ワルビレオさんの所で目が覚めたのだが、最悪の目覚めだった。

君は誰なのかと問われた挙句に、自分であること以外の何者でもないはずなのにその問いに俺は答えることができなかった。

俺は一体何者なのか、この日記を見返してようやくはっきりと思い出すことができるくらいに。

実際は俺が黙ってる間にエヴァンジェリンが来て、コイツは――だろうとため息をつきつつ言ってくれたのだが。

その時のアルビレオの何を言っているんだコイツ的な表情は非常に印象に残った。

その後ネギ一行がやってきたのでなし崩し的にお茶会になったのでよかった。

しかし、目覚めた時のあの空虚感は一体何だったのであろうか?

 

7月初旬

ネギが魔法世界(ムンドゥス・マギクス)に向かう決意を固めたらしく、仲間内に一緒に行ってくれないかと話をしているらしい。

俺もエヴァンジェリンから行ってみてはどうだと言われたが、俺は大河内さんとその他数名を助けるために行く予定満々だったので大した問題はない。

その後はエヴァンジェリン一家と戦ってみたり、学校では補習をさせて期末テストに備えたりと普遍的な日常が流れていった。

そして遂に、夏休みに入った。

ちなみに、エヴァンジェリンがネギの修行用にと別荘にジャングルやら高山、砂漠に氷雪世界を追加した。

ネギの愛されっぷりに嫉妬である。

 

7月中旬

夏休みに入って、神楽坂一行がネギ部を作ると言い出した。ご苦労なことである。

そしてゴスロリ姿のエヴァンジェリンが名誉顧問として誘われたそうだが、どうということはない。

部長認定試験を神楽坂が受けている間に遊びに出かけたら、映画館で龍宮・長瀬・鳴滝姉妹に出会った。

龍宮と長瀬はその中学生とは全く思えないナイスなバデーで大人料金扱いされて困っていて、鳴滝姉妹は普通に小学生料金で中に入っていった。

俺はそれを見習って大人1枚と頼んでみたら、子供料金にされた。

帰りにコンビニに行くと相坂とザジがいたのでヤンキーヨロシクコンビニ前たむろしてた。

そこそこ充実した日々だったと思うが、大河内さんには何故か会えなかった。

辛い。

 

7月&日

エヴァンジェリンが名誉顧問(←コレ重要)のネギ部(仮)が正式に承認された。

ぬらりひょんちょろいな。

部員は白い羽根型のピンバッジをつけていて、それを奪えば外部者の追加入部をさせるとかなんとかエヴァンジェリンが言い出した。

でもそんなの関係ないので、俺はそっとチャチャゼロと夏祭りデートをすることにした。

チャチャゼロの定位置は俺の頭の上、至福の時きたれリである。

すると各所で主に3-Aの連中がいざこざを起こしているらしい。

ご苦労なことです。

結局全員逃げ切ったというか、最終的に説得した形で終了したようだった。

りんご飴がうまかった。

 

7月下旬

ネギ部(仮)はどうやら合宿に行ったらしい。

そして3-Aの大半も雪広が連れて行ったらしい。

俺は安定のお残りお留守番兼空気だった。

まぁ、その間はチャチャゼロとデートしたりイチャイチャしたりバトルしたりしていたのでなんら問題はない。

ネギ達が戻ってきたついでに、いつの間にか来日していたアーニャも一緒になって別荘に入ってきたのだが、俺と顔を見合わせて数瞬の空白を置いてから久しぶりと言われた。

一応幼馴染なのに、顔でも忘れたのだろうか?

薄情なヤツである……が、ちゃんと思い出したようなので良しとしよう。

ネギ一行がアーニャに実力を見せている間、俺も普段通りに修行していたらいつの間にかシェルブリットが全身を包み込んだ最終形態へ移行していた。

これで両手でシェルブリットバーストできるね、やったね俺!

と思って戦っていたら不意に眩暈がし、その隙を突かれてチャチャゼロに吹き飛ばされた。

なんとも情けない限りである。

最近シェルブリットを使う度に虚脱感に襲われるんだが、一体なんなのだろうか?

 

8月上旬

やけに眠いので殆ど寝て過ごした。

眠ったおかげか、体調が良くなった気がする。

俺が眠っている間にネギ達は色々と出かけたり準備をしたりしていたらしい。

俺も準備をしなければいけないが、特に持っていく必要のあるものはないので着替えだけ準備して終了。

戦闘音がし始めたので向かってみるとエヴァンジェリンとネギ・神楽坂ペアが戦っていた。

神楽坂がハマノツルギでエヴァンジェリンの頬に一閃を入れてかすり傷を負わせたのは許せなかった。

仕上げの稽古も終わり、ウェールズに向かう為にネギ一行と空港へ向かった。

その間に生徒らと会話したが、7月中よりは相手にされた。

7月中は今まで以上に空気だったのだが、そんなことはなかったようで安心した。

 

8月#日

イギリスに到着した。

街を歩いていると3-Aのクラスメイト等に遭遇……ここからが本番だと実感した。

マクギネスと合流してウェールズに到着したのはいいが、ネカネ姉さんはネギにご執心のようで俺をスルー。

が、落ち着いてから若干の空白の後俺の名前を呼んでくれた。

まぁネカネ姉さんは若干天然っぽいところもあるので仕方がないかな。

夜になってネギとネカネ姉さん、メルナディア校長と共に本当の故郷である村の住人達の石像が保管されている場所へ入った。

ネギの独白と後からネギパーティーを連れてきたアーニャの強がりが何故か、俺の心を打った。

 

 

――11月XX日――

 私はそっと日記を閉じました。

 何度読み返してもこの日記は不可解なことが多いです。

 しかし最も不可解なことは私以外の誰も彼も――弟であるネギ先生でさえもが、――先生……名前の発声に齟齬が生じるので彼としましょう……を覚えていないのです。

 彼の存在は私のメモリの中に間違いなく保存されているにも関わらず、私と同じ機械の身体を持つ姉妹機達のメモリ内にさえその存在は残っていなかったのです。

 最後に彼を確認したのは8月#日の翌日、魔法世界(ムンドゥス・マギクス)のメガロメセンブリアゲート・ポートにてフェイト・アーウェルンクスと交戦した時にまで遡ります。

 その日は早朝にウェールズにあるゲート・ポートへ向かったのですが、霧の中だと言うのに彼は常にキョロキョロと周囲を確認していました。

 ゲート・ポートについてからもそれは続き、転送されてからはゲート・ポートに最後まで残り続けていました。

 私は千雨さん達と一緒にゲートから離れましたが、ゲート方面からの破砕音を聞きゲート・ポートへ駆けつけました。

 するとそこには獅子を模したようなあのスーツ状の何かを装着した彼と、ローブの右肩に大きな穴と血のついたネギ先生、神楽坂さん達と対峙したフェイト・アーウェルンクス達がいたのです。

 その時の彼は既に存在しているのに、その存在は希薄と言うべきか……身体が透けているような状態でした。

 そして降り注ぐ黒い石柱……ネギ先生に後から聞いたところによると、フェイト・アーウェルンクスの魔法冥府(ホ・モノリートス)(・キォーン・)石柱(トゥ・ハイドゥ)……をその拳で全て打ち砕きました。

 そこで強制転移魔法が発動し、皆さんが魔法世界(ムンドゥス・マギクス)の各地へと転移させられました。

 私はネギ先生を抱えて転移させられたのですが、ネギ先生が高熱でうなされていたので水辺の近くまで移動してネギ先生を横にしました。

 その時にこの日記……彼の日記を拾ったのですが、それ以降彼の姿を見た人は愚か、彼の存在を覚えている人がいなくなりました。

 私は混乱しましたがそれ以上に様々な問題が山積みとなっていた為、目前の問題対処に追われることになりました。

 問題に対処し、ネギ先生が世界を救い、私の仕事――ネギ先生のお手伝いも漸くひと段落したところで、彼の事を落ち着いて考えることができました。

 私にとっての彼は一体なんだったのか今になってもわかりません。

 しかし、私だけが彼の事を覚えているというのであれば、私は彼の事を忘れないということが私にできるたった1つの事かもしれません。

 幸い私はロボット――アンドロイドであり、稼動し続ける限りは彼の事を覚えていられるでしょう。

 そして、日記には詳細を書かれていませんが、彼は常にネギ先生をサポートし続けていました。

 彼が消えてしまったあの日まで、ずっと。

 ですので私は彼を尊敬し、見習い、これからネギ先生をサポートし続けていこうと考えます。

 時計が鳴りました……そろそろ次の仕事の時間のようです、私はこれにて失礼いたします……それでは。

 

 

――????????――

 ……意識が混濁している……目が覚めたようで周囲を確認すると白い部屋……病室のようである。

 身体に異常がないか確認しようと下を向いてみると手がやたらと小さい。

 どうやら身体が縮んでいるようである。

 こんなこと前にも合ったな、なんて笑ってしまうとやたらと声も高い……いや、聞きなれた声ではあるか。

 すると病室に、少女というには大人びた女性と小さな女の子――ネカネ姉さんとアーニャが入って来た。

 「「ネギ!」」

 叫んで二人が抱きついて来る。

 どうやら俺……いや、僕は過去に戻ってしまったらしい。

 ()()の感覚はまだ残っている……今度こそ、物語の最後まで辿り着きたいものである。

 そんなことを考えながら、抱きついてい来る2人を流暢な英語でなだめたのであった。




設定がクソすぎて本当にすいませんでした。
主人公が空気すぎて酷すぎました。もっと魅力的なキャラクターにしなくてはいけないと自身でも思っていますがどうにもこうにも行かず。
初期の構想としては、30巻程度まで続ける予定でしたがそこまで続けるには設定が甘すぎました。
なので予定を早めての終了となります。
酷いですね、すいません。
まず、この主人公に名前はありません。
強いてあげるなら、ネギ君に憑依する予定だった男です。
神様転生でシェルブリットという男のロマンを貰って憑依するはずが、手違いによってネギが2人存在する世界になってしまいました。
また、彼の能力であるシェルブリットは能力者……つまりは主人公の存在の力を消費して発現する能力として付与されていました。
物語の主人公が2人いる上に同一人物である(ただし、彼の名前は発声できない)のであれば、実はサポートに徹していた彼の影が薄くなるのは道理であり、また使用者の存在の力を消費するシェルブリットをバカスカ使っていたなら存在が消えるのも仕方のないことでしょう。(言い訳
そしてまさかの茶々丸ヒロイン?エンドに続編を匂わせてみました。
色々と無茶苦茶ではありますが、これにてネギの双子の兄の日記としての物語は終結します。
そしてもう少しばかり設定を練って、次のモノを書けたらいいなと思います。
お目汚し失礼しました。
近いうちにまた投稿した際、お目にかかれると嬉しいものです。

ここまで読んでくださった皆様、感想・評価・お気に入り登録をしてくださった皆様に多大なる感謝を。
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