ラブライブ!—Story to make together—   作:TokyoのDio

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おはこんばんにちわ。でぃおです!

やー、やっと投稿出来ました(笑)何か最近調子が悪いのか文章が思いつかない病が発症しててですね……とりあえず投稿出来てよかったです!
今回は穂乃果の家の中で色んな事をします!


それではどうぞ!



#9 お家で作戦会議?!

 空も少しずつ暗くなっていく中。俺は目的地である高坂の家に到着した。ここに来る途中思ったんだが、高坂の家と俺の家は案外遠くないらしい。

 

「今回は迷わずに着けたな」

 

 我ながら誇れると思う。昔から方向音痴でどうもそれが未だに治っていないらしい。

 と、まぁそんな事はいいんだ。早くしないと高坂達がブーたれそうだからな。早く中へ入ろう。

 

 

 ガラガラガラ

 

 

 やはり和菓子屋という事もあって、引き戸を開けた瞬間和菓子の甘い香りが鼻をくすぐる。

 

「いらっしゃいませ〜」

 

 カウンターの奥から女の人が出てくる。この店の女将さんなのだろうか。どこか高坂に似ている気がするが、お袋さんだったりするかもしれない。

 

「あぁ〜ええっとぉ高坂穂乃果…さんに会いに来たんですけど……」

 

 とりあえず今日ここに来た訳を話す。前回この店に来た時は高坂が店番をしていたから今回も、と思っていたがそう毎回やっているわけでは無いらしい。予想外の事が起きて少し言葉に詰まってしまったがまぁ大丈夫だろ。

 ふと、女将さんを見る。すると女将さんはギョッとした顔で俺を見ていた。

 

「えぇっ?!穂乃果に男の子が?!ちょっと!!お父さん?!」

 

 ちょっとちょっとちょっと!!!!なんでこんなに一大事っぽくなってるんだ?!絶対に何か勘違いしているだろ!……って!奥からなんかやばそうなオッサンが出てきたぞ?!

 

「……」

 

 あぁ...このオッサンは多分、高坂の親父さんだ……で、さっきの反応からしてあの人はお袋さんか。

 俺がそう分析していると、高坂の親父さんは店のレジから100円玉を取り出し俺に見せつけるようにして————

 

 グニャリ

 

 あぁ、多分俺はこれから殺される。あの硬貨を捻り潰してしまう筋肉質な腕は俺の首など容易く折ってしまうのだろう。

 すると、どこからともなくドタドタと駆け寄ってくる足音がする。

 

「何騒いでるの?あっ!せかちゃん!遅かったね!」

 

 店の隅にある階段から降りてきた高坂。今だけはこいつが天使にも神様にも見えた。

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜、ごめんね!うちのお母さんってそそっかしい所あってさ...あはは」

 

「お前…俺が来ること伝えておけよ……」

 

「あははは…ごめん!」

 

 乾いた笑いをした後に顔の前で手を合わせて謝ってくる高坂。今回はこいつに助けられたことだし許してやるか。まぁ、原因を作ったのもこいつだけど。

 

「ここが穂乃果の部屋だよ!もうことりちゃんも来てるから!」

 

 木製の階段を登りきり2つ目の部屋を指さす高坂。どうやらここが部屋らしい。

 ガラリと木製の引き戸を開ける。部屋の中には高坂の言う通り、南が座っていた。

 

「あ、せか君来たんだね!下で何かあったみたいだけど…どうしたの?」

 

 相変わらずふわふわした口調で尋ねてくる南。さっきの事は衝撃的過ぎてトラウマになりつつあるから正直余り詮索しないで欲しい。

 

「まぁ、色々とあったんだよ、色々と……」

 

「あはは……」

 

「そ、そうなんだ……何か、大変だね…あ、そうだ!お団子あるけど食べる?穂乃果ちゃん家のお団子美味しいよ?」

 

「んぐんぐ…そうかなぁ?あ、おいし」

 

 ただならぬ雰囲気を感じ取ってくれたのだろう。南はそれ以上詮索して来なかった。代わりに穂むらの団子を勧めてくる。そして否定しつつも団子を食っている高坂。あれは無意識でやっているのだろうか。というか美味しいって言ってるし。あれ、そう言えばダイエットとか言ってなかったっけ……?まぁこいつらはスタイルが良いし気にすることでもないか。

 そう思った俺はふと違和感を感じる。

 

「あれ?園田は?今日は来ないのか?」

 

 そう言えば、園田がいない。決して忘れていた訳ではない。色々あり過ぎて考える暇が無かっただけだ。

 ……はい、忘れてました。

 

「海未ちゃんは弓道部が終わってから来るって!」

 

 俺の質問に高坂が答える。あぁ、そっか。確か園田は弓道部に入っているんだったな。なるほど。いない理由はそういう訳か。

 

「穂乃果〜!海未ちゃん来たわよ〜!!」

 

 お、丁度良く園田が来たらしい。部活後にわざわざ来るなんて園田も真面目なやつだな。

 

「はぁ〜い!海未ちゃん上がってきていいよ〜!」

 

 適当に答える高坂。迎えに行かないのかよ、と思ったが長年の付き合いだからこその対応なのかも知れないな。

 

「んぐんぐ…」

 

 団子を頬張っている高坂を眺めながらそう思う。

 

 

 コンコン

 

「私です。入りますよ」

 

 ノックをして入ってくる園田。やっぱりこういう時でも礼儀正しいらしい。うん。高坂とは大違いだな。

 

「「練習お疲れ様〜」」

 

「お、園田。お疲れ」

 

 相変わらず団子を食べている高坂と南。それを見た園田はどこか怒っているようだ。

 

「お団子食べる〜?」

 

「今、お茶入れるね〜」

 

 園田の座るであろう座布団の前にお茶を入れる南。そして園田はストンとその座布団に腰を下ろし一言。

 

「あなた達……ダイエットは?」

 

 

「あぁぁぁぁ!」

 

 顔を青くしてお互いを見つめ合う高坂と南。

 忘れてただけかよ……

 本当にこいつらは自覚が足りていない気がする。特に高坂。お前はダメだ。

 

「努力するつもりは無いのですね……」

 

「「ごっ、ごめんなさい……」」

 

 申し訳なさそうに謝る高坂と南。けど、俺には全くダイエットの必要は無い気がする。まぁここで茶々を入れると色々うるさそうだから黙っておく。

 

「はぁ……それで、曲の方はどうなりました?」

 

 これ以上言っても意味が無いと思ったのだろう。園田は話を本題へと持っていく。

 

「うん!1年生にすっごく歌の上手い子がいるの!ピアノも上手できっと作曲も出来るんじゃないかなぁーって!明日聞いてみようと思うんだ!」

 

 多分、高坂が言っているのは音楽室にいた赤髪の子だろう。あの子に協力を求めるのはなかなか骨が折れると思うぞ?

 

「もし、作曲をして貰えるなら作詞は何とかなるねってさっき話してたの!」

 

 続けて答える南。さっき、とは多分俺が来る前の事だろう。この2人でちゃんと話し合いをしていたなんて珍しい。まぁ、それが普通なんだけど。

 そうなると作詞は誰がやるんだ?俺はその話し合いをしている時にはいなかったから分からない。

 

「何とか、ですか?」

 

 何か聞いていますか?と俺に目線を向けてくる園田。もちろんその場にいなかった俺は分かるはずもないので首を振る。それを見た園田は困った顔をしていた。

 

「うん!ねっ?」

 

「うん!」

 

 高坂と南は相変わらず目的を言わずに2人で会話をしている。彼女達の顔はどこか良からぬ事を考えている様な顔をしていた。

 

 ドン!

 

 すると2人はテーブルに手を付いて身を乗り出し、園田へと顔を近付けていった。

 

「ふひひひ」

 

「んふふふ♪」

 

 気味の悪い笑い方をする高坂と南。表情こそ笑顔だが、その笑顔には何かが含まれているとすぐに分かる。

 

「な、なっ、なんですか!」

 

 顔を引き攣らせる園田。それに何か引っかかる所があったらしい。声も裏返ってるし怯えてるのが見え見えだ。

 

「海未ちゃんさぁ…中学の時、ポエムとか書いたことあったよね〜?」

 

「え゛ぇっ?!……」

 

「読ませて貰っことも…あったよねぇ〜?」

 

 わかりやすい位動揺する園田。

 マジか。園田の“超”意外な過去を知ることになった。あの真面目で堅物(カタブツ)の園田が、ねぇ……

 これからコレのネタで園田をからかったらいい反応してくれそうだ。

 いや、やっぱダメだ。殺されるかもしれない。

 

 

「あ、あぁ、あぁ……くっ!」

 

 

 一歩、二歩、三歩と後退して園田は高坂の部屋から逃げ出そうと引き戸を乱暴に開け放ち下に向かおうとする。

 

「逃げたッ!」

 

 それをいち早く察知した高坂は逃すまいと園田の腕を掴む。

 

「やめてくださいっ!!頼みますから!!!」

 

 腕を掴まれても尚、逃げようとする園田。普段の凛とした園田はもうここにはいなかった。

 

「海未ちゃぁん……」

 

「いいから話し聞いてよぉ!!」

 

 心配そうに見守る南と絶対に逃がす気のない高坂。

 

「お前ら…ホントに何やってんだよ……」

 

 これからの事を話し合いに来たのにこの現状。本当にこんなんで出来るのかと本気で心配になってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お断りします!!」

 

 声を張り上げて主張する園田。どうしても作詞をするのが嫌らしい。

 

「ええ〜!なんでなんで!?」

 

「えぇ〜…」

 

 いやいや、園田の性格を考えたら断られるのなんか目に見えてるじゃねぇか……お前ら幼馴染みじゃねぇのかよ……

 

「中学の時のだって思い出したくないくらい恥ずかしいのですよ?!」

 

「アイドルに恥は掻き捨て。って言うじゃない!」

 

「言いません!」

 

 高坂、どんな辞書を調べてもそんな諺は絶対に出てこない。というか、それっぽい事を言ったところで園田が納得するとは思えないけどな。

 

「でも…私衣装を作るので精一杯だし……」

 

 と、南がポツリと零す。

 確かに南に作詞を頼むのは無理そうだ。ただでさえ衣装作りで時間がかるのに作詞も、となると両方中途半端になりかねない。高いクオリティを求めるなら尚更だ。

 

「穂乃果がいるじゃないですか!大体、言い出したのはあなたなんですよ?」

 

 まぁ、そうなるわな。現時点で役職が無いのは園田と高坂だけだ。しかも事の発端である高坂が何もしないのはおかしい。

 

「いやぁ〜私は……」

 

 

 

 

『おまんじゅう うぐいすだんご もうあきた!』

 

 

 

 

「無理だと思わない?」

 

「うぅ…それは……」

 

 あぁ、なるほど。これじゃぁ無理そうだ。こいつガキのときから何にも変わってないんじゃないか?

 

「お願い!海未ちゃんしかいないの!」

 

「私達も手伝うから!せかちゃんも!だから……元になるような物だけでも!!」

 

「俺もかよっ!!」

 

「当たり前だよ!」

 

 おい、高坂。お前らが手伝うのはいいが何で俺まで巻き込まれる?!出来るわけないだろ!それに何だよ当たり前って……俺の意見は無いのか……いや、もう慣れた気がする。

 

「うぅ…………」

 

 高坂と南に頼まれて断りきれないでいる園田。かと言って了承することもなくずっと考え込んでしまっている。それもそのはず。歌、という物には詩が無いと始まらない。そんな大事な事柄をいきなり頼まれたら誰でも考えてしまうだろう。園田の性格なら尚更だ。

 

「まぁ、園田?高坂とか南も手伝うって言ってるし…俺も、まぁ…出来ることはやるつもりだからやってくれねぇか?」

 

「でも…………ん?」

 

 俺が高坂達に変わって頼むがそれでも渋る園田。と、園田は何か気になることがあるらしく俺から目線を外す。その目線の先には南が。

 何だろう……なんかとてつもない何かが来るような気がするぞ?!

 

 南は大きな瞳を揺らしキュッと胸のあたりを抑えて豊満な胸を強調させながら——————

 

 

 

 

「海未ちゃん……おねがぁいっ!!!」

 

 

 

 

「はぁぁっ……!!もう……ズルイですよことり…」

 

 南のおねがぁいっ!に耐えることは出来ずに折れてしまった園田。

 なるほど。南のおねがぁいっ!は同性にも通用するらしい。南、恐るべし。

 

「よかったぁ!」

 

「海未ちゃんならそう言ってくれると思ってたよ!」

 

 園田がOKしてくれた事を喜ぶ二人。おいお前ら、今園田に見えないようにVサイン送りあってたのを俺は見逃してないぞ。こいつら…なかなか腹黒い所がある。

 

「但し!!ライブまでの練習メニューは私が作ります!」

 

「練習メニュー?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 孤独の切なさ わかる人だけど

 

 時々言葉を交わしあって

 

 お互いの場所で お互いの思い

 

 高める each other’s dey

 

 

 

 パソコンのスピーカーから流れる歌声。A-RISEと名乗る三人組のそれは一定のリズムを刻み乱れることは無い。そして彼女達は楽しそうに笑顔で踊る。その笑顔は観ている俺達を笑顔にさせるようなものだ。

 

「楽しく歌っているようですが、ずっと動きっぱなしです。それでも息を切らさず笑顔でいる。かなりの体力が必要です」

 

 確に、歌いながら踊るのは体力を使うはずだ。それでも笑顔を崩さずに完璧な歌とダンスを披露する彼女達は相当な体力を持っているらしい。

 

「柊君、ちょっと腕立て伏せしてもらってもいいですか?」

 

「えぇ…何で俺なんだよ……」

 

 何の前ぶりもなく園田に振られる。何でこんな所で腕立て伏せなんかしなくちゃいけないんだよ…運動部じゃあるまいし

 

「はは〜ん…せかちゃん、出来ないんだぁ!」

 

 明らかに俺を煽ってくる高坂。ニヤニヤと悪そうな笑みを俺に向けてくる。

 

「あぁ!!分かったよ!やればいいんだろ?!……ほら!…1…2…3…」

「そうですそうです。それで、笑ってみてください」

 

「はぁ?!」

 

 訳の分からない要求をしてくる園田。

 もうここまで来たらやるしかない。腕立て伏せ自体は辛くないから笑うことぐらい簡単だろ。

 

「こう、か?」

 

 笑顔を作るために口角を上げる。笑って、と言われて笑うのはあまり簡単じゃないらしい。口元がヒクついてるのが分かる。

 

「あははっ!せかちゃん笑い方変だよぉ!」

 

「あぁ?!うるせぇ!余計なお世話だ!!」

 

 自分でも分かっていた事だが高坂に追い打ちをかけられる。結構真面目にやっていたのに笑われてそこそこ傷ついた。笑えって言われて笑うのってなかなか難しいんだぞ?!腹を抱えて笑っているコイツに分からせてやりたい。

 

「それにな!?これ結構難しいんだぞ!お前もやって見ろよ!!」

 

「そうですよ穂乃果。柊君は笑い方が変なだけでちゃんと出来てます」

 

「うぅっ!!」

 

 何故かフォローになっていないフォローをしてくる園田。フォローするどころか俺の傷口を抉る始末だ。

 

「分かったよ〜…腕立て伏せしながら…笑顔を…うわ!うわわわ!」

 

 ドスン!と嫌な音を立てて顔を床にぶつける高坂。あまりにも痛そうだったから少し心配になる。まぁ振ったのは俺なんだけど

 

「ぅいったぁぁぁぁいっ!!」

 

 鼻を抑えてのたうち回る高坂。鼻が赤くなっているけど別に折れている、とかそういうのは大丈夫だろう。

 

「弓道部で鍛えている私はともかく穂乃果やことりは楽しく歌えるだけの体力をつけなければなりません!」

 

「アイドルって大変なんだね…」

 

「はい。ですので……」

 

「ですので?」

 

 何故か勿体ぶって言葉を切る園田。それから園田はニンマリと笑顔を作って—————

 

「明日の朝、とっく……いえ、朝練をします!」

 

 なぁ、園田さんや、何故特訓と言いそうになったのかな?普通の練習で良くない?

 何やら園田は厳しい練習を考えているらしい。高坂、南。ご愁傷様だ。

 

 

「明日の朝、神社に集合です!!」

 

 

 園田の笑顔はどこかアメリカ軍の鬼教官を感じさせるものだった。

 

 

 




閲覧ありがとうございます

いかがでしたか?穂乃果の家で色んな事をしてたでしょう?(笑)
はい。ごめんなさい別に悪気があった訳じゃないです。一応色々な事をさせましたし!!
てなわけで次回は朝練回となります!

評価、コメントをお待ちしております!どんなものでも来れば作者はとっても喜びます!!是非是非、評価、コメントをよろしくお願いします!

次回もよろしくお願いします!
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