ラブライブ!—Story to make together—   作:TokyoのDio

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おはこんばんにちは!でぃおです!

今回はUAが5000を突破したということで、記念回を書きました!
5000くらいでwと思う方もいるかもしれませんがお許しを……!!
アンケートを頂いたのでことり編になりました!
良ければ是非読んでみてください!

それでは…どうぞ!


番外編 UA5000突破記念回ことり編!

「ん、くあぁっ……」

 

 

 

 俺はカーテンから漏れる日光に照らされて目を覚ます。カーテンを開けて空を見ると雲一つない百点満点の晴天だ。

 

「…まじ?もうこんな時間なのか……」

 

 ふと、時計を見た俺は驚く。もう昼過ぎだ。完全に一日を無駄にしてしまったような感じがする。多分、気のせいではない。

 

 さて、今日は何をしよう。布団の中で考える。不貞寝して一日を終わらせるというのもありだけど、それだと休日を完全に無駄にしている。

 

 ぐぅぅぅ〜…

 

 ……とりあえず腹に何か入れるか。

 

 暖かい布団から出るのは気が引けるが出ないことには何も出来ない。モゾモゾと布団から出てリビングに向かった。

 

 

 いつもの如く静かなリビングまで向かった俺はとりあえず冷蔵庫の中を確認する。扉を開けると冷たい空気が俺に降りかかる。

 さて、今日は何を作ろうか————

 

「あれ?何にも入ってねぇ…」

 

 冷蔵庫の中はすっからかん。やばい。何も作れないぞ。これじゃあ昼飯はもちろん、夕飯も作れない。はぁ…今日は買出しに行かないとヤバそうだ。

 あ、そういえば最近新しいデパートが出来ていたな。あそこなら買出しついでに色々と暇つぶしが出来そうだ。

 思い立ったが吉日とはまさにこの事。俺はすぐに着替えて目的のデパートに向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉ…こんなにでっかい所なんだな…」

 

 さて、目的地に到着した訳だが俺はその大きさに驚く。思っていたより一回りも二回りも大きい。そうなってくるとやっぱり、と言うか当然————

 

 ドンッ

 

「あっ、すみませんね〜」

 

「いってぇ...なんだよ、もう」

 

 歩いていると肩がぶつかる。それもそのはず。デパート中にはぎゅうぎゅう詰め、とまではいかないが相当な人数が入っている。

 やはり広い所には人が集まるのだろう。うん、まぁ俺はあんまりこういう人混みが好きじゃないけど、買出しをしないといけないからな。

 さて、とりあえずデパートの中を一周してみるか。買出しは最後だ。重いからな。決して面倒くさいとかそういう訳では無い。

 

 おっ、あの洋服屋なんか良さそうだな。最近服を買ってないから同じバリエーションになってて少し飽きて来たんだよな…丁度いいや、見に行こう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ〜んあんまり気に入ったのが無かったな……」

 

 思ったより気に入ったものが無くて少し残念だ。だがまぁ、無いものはしょうがないだろう。服、欲しかったんだけどまた今度でいいか……

 

 ぐぅぅぅ…

 

 俺の腹が鳴るのと同時に腹が減っていたのを思い出す。本格的に何か食わないとヤバイな……腹の音を聞いた周りの人の目線が突き刺さっている気がする。

 丁度良く服も見終わった所だしなんか食べにでも行くか……近くにある店内地図を確認する。運が良い事に近くにフードコートがあるみたいだ。色々種類があるらしいしそこに向かうとするか。

 

「……ん?」

 

 目的地に向かいトコトコ歩いているとガラの悪い二人組の男が何かをしていた。傍から見るととてつもなく怪しいんだが……周りの人間は見て見ぬ振りをしている。

 

 何やってんだ?

 

 そう思った俺は怪しまれないようにそいつらの様子を見に行く。

 

「いいじゃん俺らと遊ぼうぜ」

 

「へへへ、本当に可愛いよな」

 

 下品な喋り方をする金髪と赤髪の二人の男。見るからにナンパだ。こんな目立つ場所でやってんじゃねぇよ……白昼堂々とナンパなんてしている奴はバカ以外何者でもない。

 面倒事に巻き込まれるのは面倒くさいけど…標的となっている子の様子を見よう。

 

「や、やめてくださいっ」

 

 ……まじか。

 

 二人の男に囲まれていたのは見覚えのあるベージュの髪。それは紛れも無く俺の知っている南ことりのものだった。

 とりあえず南を助けなくては。そう思った俺は南の元へ駆け寄る。

 カッとなって手を出そうものなら一大事になりかねない。だから俺は一番穏便に済ませられる方法をとることにした。

 

 

 

「おぉ!ことり!こんな所にいたのか。探したんだぞ?いやぁ、俺の彼女が迷惑をかけちゃったみたいでスンマセン!さ、行こうぜ」

 

 

 そう。その方法とは彼氏になりきること。ナンパをしてるコイツらも彼氏がいると思ったらちょっかいを出してこないだろ。

 

「えっ?!せか君?!」

 

「…困ってんだろ?話し合わせとけ」

 

 いきなり俺が登場して戸惑う南に俺はそう告げる。さて、正直この後どうなるかはコイツらのリアクション次第なんだが……

 

「はぁ?!彼氏持ちかよ…行こうぜ、白けたわ」

 

「チッ!つまんねぇなぁ!」

 

 そう言って二人は離れて行く。……そんなに俺の事睨まなくてもいいじゃねぇか…

 とりあえず一件落着か…

 

「大丈夫だったか?南」

 

「う、うん!怖かったけど…助けてくれてありがとう!」

 

 うん。自分で言うのもあれだけど今回の俺はめちゃくちゃカッコよかった気がする。だって、困っている女の子を助けたヒーローだぞ?カッコイイ以外有り得ないだろ。

 

 ぐぅぅぅ…

 

 最悪のタイミングで俺の腹が鳴った。よりによってこんな時に…いや、小さい音だったから南に聞こえていないかも知れない。頼む、カッコイイままの俺でいさせてくれ!

 

「あはは…お腹、空いてるの?近くにフードコートあるから行こっか。」

 

 うん知ってた。結構近くにいたもんね。そりゃあ聞こえるよね。今日の俺カッコ悪いわ。ともあれ腹が減っていることにはなんら変わりはない。俺と南はフードコートへ向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 様々な人で賑わうフードコート。テーブルとイスは殆ど人で埋め尽くされていたけど、何とか確保できた。

 という事で俺前に配膳されているのはハンバーガー。ありきたりだがこういう所に来たらやっぱりこれだろ。後は俺とは違う食べ物を買いに行った南を待つだけだ。

 そう言えば何か南、めちゃくちゃ嬉しそうに買いに行ったな…何を食べるんだろう?意外とステーキ、とかラーメン、とかガッツリ食うのだろうか。

 

「ふぇぇぇ…待たせてごめんねっ!」

 

 そう言って慌てて戻って来た南。テーブルにドチャッとトレーを置く。そこにはステーキでもなく、ラーメンでもなく。無数のスイーツが並んでいた。

 

「えぇっと…南?今ってお昼だよな?」

 

「?そうだよ?」

 

「ですよね〜。で、これは?」

 

「お昼ご飯だよ?」

 

 oh…南は昼飯にスイーツを食べるらしい。まぁ南らしいって言ったらそうなのかもしれない。

 

「まぁいっか。それじゃあ食うか。」

 

「うん!そうだね」

 

「「頂きます!」」

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 何だろう。今、俺は付け合せのポテトを食べてるんだけど南から目線を感じる。食べたいのか?

 

「南…食べるか?」

 

「!いいの?」

 

 いや、南さん…そんな目で見られてたらあげない人はいませんよ?

 俺はポテトが入った皿を南の方へ寄せる。正直味に飽きていたので全部食べても構わないくらいだ。

 だが南は手を付けようとしない。不思議に思った俺は顔を伺う。

 ……あれ?なんでムスッとしてるの?南さん。

 

「えぇっと、今度はどうしたのかな?」

 

「食べさせて、欲しいです!」

 

 そう言って口を開ける南。俗に言う“あ〜ん”ってやつか…いや、この人がいっぱいいる中でやるのは抵抗あるぞ?

 

「あのですね?南さん。周りの視線が怖いな〜なんて…」

 

「食べさせてくださいっ」

 

 あぁ、これは一歩も引かないやつだ。こうなったら腹を括るしかない。どうなっても知らないからな南!つっても痛い目線を浴びるのは俺なんだろうけど!!

 

「ほら、口開けろ」

 

「あ、あ〜ん」

 

 自分で言った割には顔を紅くしてポテトを食べる南。恥ずかしいのだろう。俯きながらポテトを咀嚼している。

 

「どうだ?」

 

「美味しい、です」

 

 あぁなんだろう。背中に刺さる目線が凄く痛い。南もその目線に気が付いたのだろう、より一段と顔を紅く染める。

それを見た俺は身体の内側から黒い感情が湧き上がってくるのを感じた。

 

 なんだろうこれ?!すっごくからかってやりてぇ!!

 

 だめだと脳では分かってはいても理性がそれを止めさせようしない。俺は南をからかうためにある手段に出る。

 

「なぁ、南?俺も南のケーキ食べさせて欲しいなぁ、なんて思ったんだけど」

 

「ふぇぇぇっ?!」

 

 そう。逆に俺が“あ〜ん”をしてもらうんだ!!もう目線なんか気にしない!俺は南の恥ずかしがっている顔を見るために全力を尽くすぞ!!

 

「だめ、か?」

 

「だめじゃないよ!その、嬉しい、というか……」

 

 南さんチョロイっす!最後の方は聞こえなかったけどまぁいいだろ。

 

「じゃあこのチョコのカップケーキで」

 

「これだね?えぇっと…あ、あ〜ん」

 

 真っ赤な顔でチョコケーキを差し出してくる南。そう!この顔が見たかった!流石にこれ以上は可愛そうだからカップケーキ食ったら止めてやるか。俺も満足したし。

 そう思い俺は口を開ける。

 

「あ〜ん」

 

「はわわわ…!え、えいっ!」

 

 ガボッ!!

 

「ブゴォ?!」

 

 チョコのカップケーキはまるで隕石の如く俺の口へ叩き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁ〜…死ぬかと思った」

 

「ご、ごめんね!」

 

 大量の水を飲んで詰まったカップケーキを胃に流し込んだ俺は背もたれに寄りかかる。そして申し訳無さそうに謝ってくる南。いや、今回は完全に俺の悪ふざけが過ぎた。自業自得だから南が謝るのは違うな。

 

「いや、今回は完全に俺のせい。悪かった」

 

「うぅん!ことりは全然大丈夫だよ?」

 

 良かった……これで南が怒ってたら俺泣いてたわ。少しやり過ぎたから反省しよう……

 そんな事を考えながふと、南の顔を見ると何か言いたげにしている。

 

「どうした?」

 

「あの、ね?さっきことりが男の人に囲まれてた時のことなんだけど、」

 

 あぁ、ここに来る前の事か。なんだろう。南からして見れば蒸し返したくない話のはずだけど……

 

「あの時、せか君ことりのこと彼女って言ったよね?それって……」

 

「あ、あぁ!あれか!あれはあんまり良いアイディアが浮かばなくてな…あれしか無かったんだ。ごめんな?」

 

 あの時のあれって今思い返すとすっげぇ恥ずかしいな…やっぱり思いつきで何かやるもんじゃねぇな。多分南の事だから許してくれるんだろうけど少し不安がある。チラッと南の顔を見ると一瞬だが少し悲しげな表情をしていたような気がすふ。

 

「やっぱり、そうだよね…」

 

 ボソボソと南が呟くが俺は聞き取れなかった。

 

「どうした?」

 

「あ、うぅん!大丈夫!気にしてないよ!助けてくれてありがとうっ」

 

 さっきとは一転、眩しい笑顔でそう答えてくる南。……さっきのは気の所為だったのか?でもそんなことは……っと。ちょっとトイレに行きたくなってきたな。

 

「悪い南、ちょっと水飲みすぎた。トイレ行ってくるから待っててくれ」

 

「は〜い」

 

 南を待たせるわけにはいかないので早足でトイレへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふい〜。トイレも並ぶなんて思わなかった…ちょっと危なかったぞ。」

 

 トイレに行くと予想外にもトイレに長蛇の列が出来ていて危うくダムが決壊する所だった。とまぁそんな事はどうでもいいんだ。早く南の所へ向かわないと。早足で南の所へ向かう。すると聞き覚えのある男の声が聞こえてきた。

 

「あんな男よりオレ達と遊んでいた方がイイって!ほら、来いよ!!」

 

「い、嫌ですっ!やめてくださいっ!」

 

「いいから来いって!」

 

 その声の正体はさっきの男達。金髪の男が南の腕を乱暴に掴んで連れていこうとしている。それを見た俺は急いでそこに向かってそいつの腕に掴みかかる。

 

「おい、嫌がってんだろ。離せよ」

 

「こいつ…さっきの!」

 

 もう一人の赤髪の方が俺に気づいたらしく驚いている。南の腕を掴んでいる金髪の方はそれに気づくと俺の腕を振り払い、南から手を離した。

 

「あーあー…ムカつくなぁ……」

 

 金に染まった頭ボリボリと掻きながらそう言ってくる男。逆ギレにも程があるが苛立ち過ぎてそれにも気づいていないらしい。いや、元々か。

 

「逆ギレかよ…嫌がってんだからお前らが完全に悪いだろ」

 

「減らねぇ口だなぁ…そういうのがムカつくんだよ……」

 

「こっちは二人でお前は一人だ。謝るなら今のうちだぜ?」

 

「そ、そうだよせか君!私はもういいから謝って行こうよ!」

 

 相変わらずイライラしている金髪と俺を睨みつけてくる赤髪。南はそれを見て謝ろうと言ってくる。

 

「大丈夫だって!コイツらどうせ雑魚だから(弱いから)!」

 

 心配している南に笑顔を作って答える。するとブチブチッと異常な音が聞こえてきた。音の方向へと顔を向けるとそこには有り得ないくらい青筋を立てた金髪が。あ、やべぇ…めっちゃキレてる。

 

「コイツ…ぶっ殺す!! オラァッ!!!」

 

 怒号と共に飛んでくる拳。ゴツゴツとしたソレは俺の顔を目掛けて飛んでくる。が、俺は間一髪で避けカウンターを狙う為、拳を握る。

 

「先に手ぇ出したのそっちだからな…?恨むなよ?!」

 

 ボスン!!

 

「がっ!!はっ……!!」

 

 俺の拳が金髪の鳩尾に入る。いや、めり込んだ、と言った方が正しいか。相当な威力だったハズだから死にかねないかも知れないが、地べたでのたうち回っているんだから大丈夫だろう。

 

「なっ?!マジかよ!!」

 

 その光景を見ていた赤髪は金髪がやられたことに驚きを隠せない様だ。そんな赤髪に向かって俺は一言。

 

「———で、誰が謝るって?」

 

 赤髪の男は化け物を見たような顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ〜…今日は散々だったなぁ。これじゃ夕飯作れねぇぞ…」

 

 夕日に照らされながら今日の事を思い出す。ハッキリ言って最悪の一日だった。と言っても過言ではない。

 あの後、赤髪は金髪を連れて逃げて行った。そのついでにあんな派手にやらかしてしまった俺達は店から追い出されてしまった。これ完全に南は被害者だな…南には悪い事をした。

 

「ごめんね…私のせいで……」

 

 申し訳なさそうに謝ってくる南。それを聞いた俺はしまった。と思う。南はそういう性格だったな…自分の発言には少し気を付けないといけない。

 

「いや、南は全く悪くないから気にすんな!それより南こそ買い物出来なかっただろ?」

 

「そっか。なら良かった」

 

 どこかぎこちなさを感じる会話が途切れる。

 沈黙の中俺と南は夕日に照らされたアスファルトを踏みしめ帰宅しようとしていた。が、

 

「あ、あのね!もし良かったら、なんだけど……」

 

 沈黙を破ったのは南。何故か目が泳いでいるような気がするが気にしないでおこう。

 

「夕食、一緒にどう、かな?」

 

 俺にそう聴く南の顔はどこか赤みがかっていた。多分、夕日のせいだろう。けれど何故か俺はその南の表情に見惚れてしまっていた。

 

「行こうか」

 

 気がつけば口が勝手に言葉を発していた。

 その言葉を聞いた南はパッと笑顔を咲かせる。

 

「ありがとうっ!それじゃあ行こっ!」

 

 そう言って南は俺の手を握り駆け出す。

 

 

 

 

 

 

 ……たまにはこんな一日もいいもんだな。




閲覧ありがとうございます!

どうでしょうか?僕なりにことりちゃんの可愛さを表現してみたのですが……可愛い!と思って頂けると幸いです!

さて、前書きでも書いたようにUA5000を突破しました!僕の小説を読んでくださっている読者の皆様!ありがとうございます!これからもより良い文章をお送りしていくのでよろしくお願いします

評価、コメントをお待ちしております!どんなものでも来れば作者はとっても喜びます!!是非是非、評価、コメントをよろしくお願いします!

次回もよろしくお願いします!それでは!
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