ラブライブ!—Story to make together—   作:TokyoのDio

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おはこんばんにちは!でぃおです!

年が明けて学校という名の地獄が始まりました。まぁ僕は勉強が出来るので授業中は寝てたり執筆したりするんですがね?...........嘘です。まぁ、正直に言うと進級出来るかどうか危ういラインに立っています(笑)といっても執筆を辞めるつもりはないんでこれからも頑張ります。

それでは...どうぞ!


#6 生徒会長は厳しい

 廃校の危機に晒された国立音ノ木坂学院。それをなんとかしようと高坂穂乃果は今話題の“スクールアイドル”を始めるという手段に出る。幼馴染みを園田海未と南ことりを誘うが園田に拒否されてしまう。なんとか俺と南で説得し三人でアイドルを始めることにする。が、それをするためには部活申請書を生徒会長に提出しなくてはいけない。俺達は申請書を提出するために生徒会室へ向かうのだった。

 

 ★★★★★

 

 

 

「お待たせしました!」

 

 そう言って園田がこっちにやってくる。さっきまで弓道衣だった彼女は1度部室まで戻って着替えて来た。

 

「よぅし!準備も出来たことだし、生徒会長の所へレッツゴー!だよ!」

 

 そう言って高坂は先程の疲れなど全く感じさせず生徒会室に向かって行った。

 

「全く!本当にせっかちなんですから!」

 

 園田は悪態こそついているものの、表情はそれに反して晴れている。

 

「ふふふ、そうだね。海未ちゃん、せかくん私達も行こっ!」

 

「そうだな、行くか!」

 

 俺達も高坂に続いて足を早める。

 

 しかし、あと少しで高坂に追いつく。という所で高坂はピタッと足を止めた。

 

「おい高坂、どうした?」

 

「そうですよ穂乃果。何か忘れ物でもしましたか?」

 

「穂乃果ちゃん?」

 

 その場にいた高坂以外の全員が疑問に思う。すると高坂はこっちに振り向いた。高坂の整えられた眉毛はハの字に下がり何故か困ったように笑いながら—————

 

「アハハハ...生徒会室ってどこだっけ...」

 

 その一言で園田と南、そして俺は芸能人顔負けのズッコケを披露することになった。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ...何で穂乃果は場所も分からないのに動き出してしまうのですか?全く……ほら、ここですよ」

 

 俺達は見事なズッコケを披露した後、園田に連れられて生徒会室までやってきた。高坂のやつ、自分から走って行ったのに場所を知らなかったのかよ。そのせいで園田はずっと高坂に説教をしていた。それを見かねた南が園田を宥めて今に至る。何だかんだでこの三人はいいバランスを保っているのかもしれない。

 

「ふぉぉぉ...!海未ちゃん物知りだねぇ!」

 

「穂乃果が知らないだけです!」

 

「こんなんで本当に大丈夫かよ...」

 

「あはは...」

 

 まぁ、やはりこいつのアホさ加減を見てると心配になってくるが、南と園田がいるから大丈夫なのだろう。

 

「よし...!行こう!」

 

 高坂が意を決してそう言った。別に怒られに行くわけでは無いが、あの生徒会長がいるのだ。どうしても肩に力が入ってしまう。それは他の三人も同じな様だ。

 

 コンコン

 

 高坂がドアをノックする。

 

「はい。空いてますよ」

 

 すると数秒で返事が帰ってきた。

 

「失礼します!」

 

 そう言った高坂を筆頭に俺達は生徒会室に入っていく。若干高坂の声が上ずっていたような気がするが、気のせいだろうか。

 

 辺りを見回す。やはり生徒会室というだけあってどこか無機質というか固い雰囲気を漂わせる部屋だ。そんな雰囲気の中、高坂はトコトコと生徒会長の前まで近づいて行く。そして生徒会長の目の前にある長机に一枚の紙を置いた。

 

「これは?」

 

「アイドル部設立の申請書です!」

 

 そう。それはこいつらがやり始めるアイドル部の申請書。これが無くては部としてやっていけない。さすがにあの無愛想な生徒会長でもこうやって正式に手はずを踏めば納得せざるを得ないだろう。

 

「それは見て分かります」

 

「では、認めて頂けますね?」

 

 そうだ。こっちも納得してもらえるように動いたんだ。納得してもらわないと困ってしまう。

 生徒会長が口を開く。多分彼女はYesと言うのだろう。そう信じたい。

 

「いいえ、認めることはできないわ。」

 

 だが、現実はそう甘くないらしい。生徒会長が放った言葉はYesではなかった。

 

「なんでだよ!?」

 

「世界君!」

 

 どうしても、どうしても我慢出来なかった。園田に腕を引かれるが振りほどいて勝手なことを言う生徒会長に食ってかかる。

 

「なんでも、よ。認めることはできないわ。」

 

「どうして?!勝手すぎるだろ!」

 

「世界君!!相手は先輩ですよ!」

 

「クッ.....!」

 

 園田に止められる。悔しいが仕方が無い。確かに相手は先輩でそれも生徒会長なんだ。少しカッとなりすぎてしまった。

 こんな無愛想なやつに敬語を使うのは癪だがしょうがない。

 

「......こっちだってしっかり書類を提出しているんです。それでもダメなんすか」

 

「部活は同好会でも最低五人は必要なの。生徒手帳にもそう書いてあると思うのだけど?」

 

「で、ですが!校内には部員が五人以下の所も沢山あると聞いています!」

 

 園田がそう主張する。でも確かにそうなんだ。直接俺が聞いたわけではないが、ここに来るまでの間、三人くらいで活動をしている所を見た。

 

「設立した時は皆五人以上いたはずよ。」

 

「うっ.....」

 

 なるほど。それなら辻褄が合う。というかお前ら、学校の規則くらい覚えていろよ。高坂はともかく、園田と南のどちらも知らなかったのは意外だ。

 

「あと一人...やね」

 

 すると先程までダンマリをキメていた東條先輩、もとい副会長が目を瞑りながらそう言った。……ん?一人?ちょっとまて、何で俺が人数に含まれてるんだよ?!俺はこいつらと歌って踊るつもりはねぇぞ?!あくまでも俺はこいつらの手助けをするつもりなんだ。アイドル部、なんていかにもオタッキーなのが集まるりそうか部活に入ろうものならクラスの奴らになんて言われるか分かったもんじゃない。

 

「いや、俺はアイドル部には 「あと一人...分かりました。行こ!」 ちょっ!」

 

 否定しようと思ったが、いつもの如く高坂に遮られてしまった。俺の意見は無いものらしい。高坂が、生徒会室から出ようと歩き出したので俺達もそれに続く。

 

「待ちなさい!」

 

 生徒会長に引き止められる。振り向くと会長は立ち上がっていた。

 

「どうしてこの時期にアイドル部を始めようとするの?あなた達、二年生でしょ。」

 

 生徒会長がそう尋ねてくる。確かに何かを始めるのには遅いのかもしれない。だが、俺達は違う。廃校という危機的な状況という今、それを阻止するために高坂は“アイドル”という手段に出た。

 

「廃校をなんとか阻止したくて...スクールアイドルって今凄い人気があるんですよ?だから!」

 

 高坂が自分の思いを告げる。俺達はこの思いの強さに動かされた。会長もこの学校の生徒代表なんだ。少なからず廃校を止めたいという思いがあるはず。きっと彼女も認めてくれる————

 

 

 

「だったら例え五人集めて来ても認めることは出来ないわね」

 

「「「ええっ?!」」」

 

 ……認めることができないだと?!

 いや、だめだ。ここはグッと堪えろ、俺。

 会長の話を聞いてからでも遅くない。

 

「どうしてですか?!」

 

 高坂が会長に聞く。確かに理由も言わずに否定されたら疑問にも思うだろう。

 

「部活は生徒を集める為やるものじゃない。思いつきで行動したところで状況を変えられないわ。」

 

 ピシャリ

 

 会長は俺達が持ってきた申請書を突きつけて続ける。

 

「変な事考えてないで残り二年、自分のために何をすべきかよく考えるべきよ」

 

 

 なるほど。生徒会長の言ってることは正しく正論だ。思いつきで行動しても状況は変えられない、か。確かに、そうなのかもしれないな。

 

「っ……分かりました。行こ!」

 

 高坂は正論を言われ悔しそうに部屋を出ようとする。園田と南も高坂に続く。だが、俺はその場を動こうとしなかった。

 

「せかちゃん?」

 

「ちょっと待っててくれ。俺はこいつに言いたいことがある。」

 

「口の利き方には気を付けなさい。私は三年生よ」

 

 生徒会長はキツイ目で俺のことを睨む。だが、俺はそんなことに構わず続ける。

 

「なぁ生徒会長さんよぉ、アンタの言い分は分かる。確かにそうかもしれないし俺もそう思う。」

 

「だったら......!!」

 

「だけど可能性は0パーセントって決まったわけじゃない」

 

「……私もあなた達と同じ様にこの学校を無くしたくないの。だから成功する確率が低いあなた達の活動を認めることは出来ないわ」

 

「だったら他に方法はあるのか?」

 

「っ!……」

 

 やっぱりな。生徒会長は図星をつかれて動揺している。

 

「その反応は無いってことだろ?だったら可能性が限りなく低くてもそれに賭けるべきなんじゃないのか?そもそも廃校は決定事項なんだ。これぐらい馬鹿げた発想でもしないと覆せないと思うぜ?」

 

「それでも...私は……!」

 

 その先の言葉が出てこない生徒会長。彼女自身も分かってはいるんだろう。ただ彼女は生徒会長という役職に入っている。そんな簡単に認めることはできないのだろう。

 

「言いたいのはそれだけだ。長居して悪かったな」

 

 そう言って俺は後ろを向く。そこには心配そうに俺を見る高坂、園田そして南。彼女達の顔を見た途端、何故だか申し訳なくなってくる。

 

「ほら、行くぞ」

 

 そんな俺は出来るだけ笑顔を作って彼女達に見せる。

 そうして俺達は生徒会室を出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、生徒会室を出た俺達は何もすることが無かったので帰ることにした。

 部活の申請を認められなかった俺達の暗い心境に対して皮肉にも所々に植えてある桜はひらひらとその綺麗な花弁を舞わせている。

 

「はぁ……結局ダメだったね...」

 

 そう残念そうに呟く高坂。生徒会室を出てからずっとこの調子だ。

 

「がっかりしないで?穂乃果ちゃんが悪いわけじゃないんだから」

 

「うん…」

 

 高坂を慰める南。だがそれにも弱々しく答えるだけだった。

 

「でも...部活として認められなければ講堂は借りられないし部室もありません...…何もしようがないです」

 

「そうだよね...」

 

 雰囲気が暗くなる。ここまで大きな壁が立ち塞がってしまったんだ、無理もない。

 だけど……お前達はそんなもんなのか?

 

「まだ諦めるには早くねぇか?」

 

「「「えっ?」」」

 

「確かに今は八方塞がりだけど...でも何か方法はあるはずなんだ。それに...やりたいんだろ?アイドル」

 

「……!うん!!」

 

 高坂はハッと何かに気づいたようだ。そして彼女の瞳には確かに青い炎が宿っていた。

 やる気をとり戻したみたいだな。

 

「そうだよね...諦めたらきっと後悔する。後悔はしたくないよ!だから、やろう!私達で!最後まで!!」

 

 そうだ。それでいい。真っ直ぐに突き進む姿を園田と南に見せてやれ。

 

「って高坂は言ってるけど...お前らはどうする?」

 

 そう言って園田と南の方に顔を向ける。やはりというか、彼女達もやる気らしい。

 

「やっぱり、私も諦めたくない!」

 

「えぇ、やると決めたからには最後まで全力を尽くしましょう!」

 

 

 

 

 再び心に炎を灯した三人の少女達。それを祝福するかのように桜はひらひらとその美しい花弁を舞わせていた。

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます

いかがだったでしょうか?今回は、アニメで言う前回のラブライブ!的なのを入れてみました。ふと思いついてしまったもので(笑)読みづらかったりしたらコメントによろしくお願いします!!

そしてなんと!この小説に赤色の帯びがつきました!評価して下さったサロメさん 幽紀さん なごみみさん ありがとうございます!!
そしてそして、ランキングにも掲載させて頂きました!いやぁ、ありがたいありがたい。
これからもこの小説をより良い作品にしたいと思っているので、コメント、評価をよろしくお願いします!!

それではまた次回!ありがとうございました!
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