攻略会議が終わり、ユウキと二人で宿への帰路につく。
もう少しであの男の正体が掴める筈だが、歩きながらでは疲労がたまるだけだろう。
「アリア・・・大丈夫?」
ユウキは心配そうに私の顔を覗き込む。
恐らくはキバオウという男の言葉が堪えたのではないかと心配をしてくれているのだろう。
「ええ、大丈夫よ。誰もそれを明かすことができないんだから、私が気を付ければ問題ないわ。まあ、感付かれてもユウキには迷惑をかけないわ」
そう、私が気を付けさえすれば誰も私が元ベータテスター等とは分かっていても言えはしない。
もしも気づいて伝えたなら自分も疑われるのは自明の理なのだから。
「ボクには迷惑かけてくれていいんだよ?ボクがこうしてここに立てているのもアリアが居てくれたおかげなんだからさ」
「うん、ありがとう」
ユウキはこう言ってくれるがユウキまでもが疑われるのは困る。
これまでも何度もユウキには精神的に助けられた。
今だってこうして私を気遣ってくれる。
そんなユウキが私のせいで疑われるようなことがあれば私はとても立ち直れる気がしない。
ならば、やはりユウキにも伝えるべきではないだろうか、この違和感の正体を。
ユウキは嘘をつくのが下手そうだし。
「ねえアリア、なんか今ちょっと馬鹿にされたような気がするんだけど?」
「えっ?馬鹿になんてしてないよ。ユウキがちょっと羨ましくなっただけ」
「ホントぉ?」
「本当だよ」
本当に羨ましい。
優しくて嘘をつくことも知らないようなユウキの心が。
◆◆◆◆◆
宿につき、今日の会議を思い出す。
《ディアベル》と名乗った男の顔、そしてその男が「右も左も解らないフィールド」といったときの所作、これだけで判断するのは拙速ではあるだろうが、これらから出した私の仮定。
それは騎士ディアベルは元ベータテスターであるということ。
彼の顔には見覚えがあった。
そしてその記憶はベータテスト時の記憶。
まるっきり同じでは無いが大部分は現在の彼と変わらなかったと記憶している。
そして彼が「右も左も解らないフィールドを何度も死にそうになりながらここまでたどり着いた」といったときに今までまっすぐ前を見据えていた目が僅かに向かって左上に、その後右上に逸らした。
よく目線で言葉の真偽が分かるというが自身から見て右上、つまりは向かって左上を見るときは存在しない記憶を作る時だといい、逆に経験や記憶を辿る時には一般的に向かって右上を見るという。
彼は無意識のうちにそれをやっていたと考えられる。
つまりは嘘をついた瞬間には存在しない記憶を作りその記憶が完成したあとに実際に右も左も解らなかったベータテストの時の事を思い出していたのだろう。
とはいえ、これに当てはまらない人も当然いるわけだから想像の域は出ないが可能性は高いだろう。
まあ、違えばそれが一番いいのだが。
「あれ?アリアまだ考え事してたの?ボクもうお腹ペコペコだよ~」
「もうこんな時間だったのね。ごめんねユウキ、すぐに支度するわね」
さて、明日はキリトたちでも誘って迷宮区に行くとしよう。
◆◆◆◆◆
さて、今日の狩りは一段と賑やかだった。
いつも通り俺とキリトで一狩り行こうぜっていうところにアリアから連絡があり、一緒に狩りをしようと誘われたのだ。
そしてその日の午後、ついにディアベル達のパーティがフロア最奥の巨大な二枚扉を発見し、その歓声は近くで戦闘をしていた俺たちにも聞こえるほどの大歓声だった。
そして今は再び開かれた会議の最中だ。
しかもディアベル達は大胆にもその場でボス部屋の扉を開け、そこのヌシに、こんにちはしてきたと言うのだ。
そして勇敢な
ボスは身の丈2メートルにも達する巨大なコボルド。
名前は《イルファング・ザ・コボルドロード》、武器は曲刀カテゴリで、取り巻きに金属の鎧を着込みいわゆる
ここまでは昨日キリトから聞いた情報と同じだ。
だが、キリトはあまり多くは教えてくれなかったから俺の持ってる情報はせいぜいこの程度だ。
まあ、今日また教えてくれるらしいからそれまで我慢して待つけど。
そうして昨日聞いた情報を整理していると広場がざわつき始めた。
気になって行ってみると見覚えのある本がNPC露店商に委託販売されていた。
羊皮紙3枚を綴じた、本と呼ぶよりパンフレットと呼んだ方がふさわしいようなものだ。
名前はアルゴの攻略本・第一層ボス編で、値段はもちろん0コル。
会議は一時中断され、参加者全員がNPCから攻略本を買っていや、貰って中身を読んだ。
いつものことではあるが、とてつもない情報量で、昨日キリトに聞いたところも更に詳しく載っていた。
そして、裏表紙には真っ赤なフォントで【情報はSAOベータテスト時のものです。現行版では変更されている可能性があります】と記されていた。
「・・・攻め込んだな・・・」
キリトはそう呟いた。
これには俺も同感だ。
この赤文字の一文はアルゴの今の立場を崩しかねない。
そしてアルゴ自身が元テスターなのではという疑念をこれを読んだほぼ全員が持つことになるかもしれない。
そして、新規プレイヤーと元テスターの確執が広がったとき、アルゴが真っ先に吊し上げられる危険性が高まったことは間違いないだろう。
それでもアルゴは自分の命よりこの攻略の優先をしたのだ。
友人と思っているこちらの立場からすればもっと自分を大切にしてほしかったが、プレイヤーとしてはこの上なく有益な情報ではある。
これによって偵察戦の手間が省けるのだから。
ディアベルはしばらく逡順した後、さっと姿勢を正して張りのある声で叫んだ。
「―――みんな今はこの情報に感謝しよう!」
聴衆がざわめく。
ディアベルの言葉は捉え方によっては元テスターとの融和とも取れるからだ。
これにはサボテン頭の奴が飛び出してディアベルに噛みつくぐらいのことはするかと思ったが、今のところ動く様子はない。
「出所はともかく、このガイドのお陰で、二、三日はかかるはずだった偵察戦を省略出きるんだ。正直、すっげー有難いとオレは思ってる。だって一番死人が出る可能性があるのが偵察戦だったからさ。こいつが正しければボスのステータスはそこまでヤバイ感じじゃない。もしSAOが普通のMMOならみんなの平均レベルが5低くても充分倒せたと思う。だからきっちり
よっ、ナイト様!という掛け声の後に、そこかしこから盛大な拍手が上がった。
ディアベルのカリスマ性の高さには目を見張る。
「それじゃ、早速だけど、これから実際の攻略作戦会議を始めたいと思う!何はともあれ、レイドの形を作らないと役割分担もできないからね。みんな、まずは仲間や近くにいる人と、パーティを組んでみてくれ!」
こんなの何年ぶりだか。
まあ、組む相手も決まってるしな。
――――おや、あそこで一人なのは・・・。
細剣使いだな。
他のところはすでに6人で組んでるみたいだし誘うか。
と思っていたらキリトがおもむろに近づきこう言い放った。
「あんた・・・あぶれたのか?」
ド直球過ぎるだろ!
もうちょっと言い方考えて!
何かもうキリトの顔が勝ち誇ったようにしか見えないよ!?
そんなこと無いだろうけど!
「・・・あぶれてないわよ。周りがみんなお仲間同士だったから遠慮しただけ」
それをあぶれたって言うと思うんだけどまあ、口に出すのはやめておこう。
こういうときは・・・。
「ユウキ!」
「まかせて!」
「なら、俺たちと組まないか。レイドは八パーティまでだから、そうしないと入れなくなる」
こういうときに大活躍なユウキに任せようと思ったがキリトが先にパーティに誘ったようだ。
でも、誘うにしてもさっきみたいな言い方はもうちょっと考えてほしかったね。
レイピア使いはしばらく考えたあと、ふんと鼻を鳴らして言った。
「そっちから申請するなら受けてあげないでもないわ」
・・・なるほど、申請の仕方が分からなかったんだな、きっと。
そうして、キリトが参加申請を出すとフェンサーは素っ気ない態度でOKを押した。
そして視界の左側には自分のものよりやや小さい六つ目のHPゲージが出現した。
そこに表示された名前は、【Asuna】。
それが不思議なレイピア使いの名前だった。
ディアベルは出来上がった7つの6人パーティと1つの5人パーティ、つまり俺たちを検分し、最小限の人数を入れ換えただけでその7つのパーティを目的別に分けた。
アタッカーが3組、タンク役が2組、サポート役が2組。
そして何故か十分に人数のいる俺たちのパーティは取り巻きの潰し残しがないようにサポートするという明らかに不当な扱いだった。
だが、リーダーであるディアベルが言った以上従うしか無いだろう。
キリトの隣にいるレイピア使い、もといアスナは納得がいかなかったようだがキリトが宥めたお陰で最悪の事態は免れた。
本当によかった。
それはともかく俺たちがサポートするE隊は元ベータテスターに敵意を持ったあのキバオウだ。
正直言ってこんなやつのサポートなんてごめんだが、攻略に参加するならしょうがないことだと自分に言い聞かせてなんとか納得した。
さて、諸々のルールが決まり、午後五時半に昨日と同じ「頑張ろうぜ!」「オー!」のしめで解散となった。
集団が三々五々に散り、俺たちも別れようかと思ったところユウキが
「せっかくだし、みんなでごはん食べに行こうよ!」
という提案をしたのでみんなで行こうということになった。
それでも帰ろうとするアスナをユウキが(半ば強引に)誘ったことでパーティメンバー全員で夕飯を食べることになった。
◆◆◆◆◆
「はー、美味しかったぁ。お客さんも少なかったし貸し切りみたいだったね!」
「そうだなぁ中々良かったな」
「俺もこんな店ベータテストの時にも来たことないな。
なかなかいい発見が出来たよ」
「そうね、変な料理の多い《アインクラッド》にしては見た目と味があってるいい料理だったわ」
「・・・・・・」
俺たちはあの後なるべく人のいない店を探してこの店に入った。
人が少ない店を探したのはキリトやアリアが気負わなくていいようにだ。
とはいえ、どこで誰が聞いてるか分からないし、こそこそしたら余計に怪しかったかもしれないが、どうやら誰も俺たち“取り巻きを潰すやつらのサポート”なんかには興味がないのか誰もいないようだ。
「さて、そろそろ明日に備えて帰るか」
「そうだね、今日は楽しかったね!」
「うん、またこうして集まれたらいいな」
こうして解散かと思いきや
「アリア、ちょっといいか?」
「え?構わないけど・・・ユウキ、先に帰っていてくれる?」
「うん、分かった~」
「ロンドも先に帰っていてくれ」
「ああ、了解」
「えっ・・・」
何故かアスナは少し驚いていたが、何か話があるらしくキリトとアリアは店の裏に行った。
ユウキは違う方向の宿に泊まっているらしく、しばらくして別れたが、アスナはこっちの方面だったらしく一緒に帰ることになった。
・・・・・・。
話すことが無ェェ。
何か話題を出さなきゃ。
「なあ、えっと・・・アスナ?何でさっきキリトがアリアと話があるって言った時に驚いたんだ?」
いきなり呼び捨てだったのが不愉快だったのか一瞬こっちをレイピアの切っ先のような視線で見てきたがすぐに視線を逸らしこういった。
「・・・なんで私の名前を知ってるの?」
「え?なんでってパーティ組んだら見えるだろ」
するとアスナはきょとんとした目でこちらを見てきたのでまさかと思い、聞いてみた。
「もしかして、俺たちの名前分かってない?」
「分かってるわよ、さっきあなたたち名前呼びあってたじゃない。あなたはロンド、赤い眼の人がアリア、もう一人の女の子がユウキ、でももう一人の私に声を掛けてきた人の名前は分からないわ」
「ああ、あいつはキリトっていうんだよ」
「・・・そう。で、その人は私にローテ・・・?とかポット・・・?とかいうののことを教えてくれるって言ってたんだけど」
「なるほどな、それでか」
あいつ、約束も忘れて何か話に行ったのか。
せめて、一言いってあげればよかったのに。
「よし!なら、俺があいつの代わりに説明しようか?」
するとアスナは僅かに首を縦に振って言った。
「・・・で、説明ってどこでするの」
「そのへんの酒場・・・とか?」
「いや、誰かに見られたくない」
「なら、宿屋の個室・・・は嫌だよな」
「当たり前だわ」
アスナは冷ややかに言い放った。
そして、愚痴にも近い口調でこう話す。
「・・・だいたい、この世界の個室なんて、部屋とも呼べないようなのばかりじゃない。六畳もない一間にベッドとテーブルがあるだけで、それで一晩五十コルも取るなんて。食事とかはどうでもいいけど、睡眠だけは本物なんだから、もう少しいい部屋で寝たいわ」
「え?もっといい条件のとこも探せば見つかると思うけど?そりゃあ多少は値は張るかもしれないけどさ」
「探すって言っても、この町に宿屋なんて三軒しかないじゃない。どこも部屋は似たようなものだったわ」
なるほど、合点がいった。
「もしかして君、【INN】の看板が出てる店しかチェックしてないんじゃない?」
「だって・・・INNって宿屋って意味でしょう」
「そうだけど、この世界の低層フロアじゃ、最安値で寝泊まりできる店って意味らしいよ。コルを払って借りられる部屋は宿屋以外にも結構あるんだよ」
「な・・・それを早く言いなさいよ・・・」
「ちなみに俺たちが泊まってる部屋は農家の二階で一晩一人八十コルだけど、二部屋あってミルク飲み放題だし、ベッドも大きいし眺めもいいし、しかも風呂までついて・・・」
と、参考までに借りている部屋を紹介したその刹那、ダンジョンの奥底で見たソードスキルにも似た神速でアスナのみぎてが俺のコートの襟首を犯罪防止コードギリギリで掴んできた。
そして、低く掠れた声が、迫力たっぷりに響いた。
「・・・なんですって?」
「ミ、ミルクが飲み放題・・・?」
「そのあと」
「ベッドも大きいし眺めもいい・・・?」
「そのあと」
「風呂つき・・・?」
それを聞くと俺のハーフコートを解放してから、さらに続ける。
「あなたの部屋、一泊八十コルって言ったわよね?」
「い、言った・・・」
「その宿、あと何部屋空いてるの?場所はどこ?私も借りるから案内して」
「えっとさ・・・言いにくいんだけど農家の二階をまるごと借りててさ、だから空き部屋はないんだ。ちなみに一階には借り部屋は無かったよ」
「なっ・・・」
アスナの膝が一瞬崩れかけたがギリギリで踏ん張ってさらに聞いてきた。
「・・・・そ、そのお部屋・・・」
最後まで聞くまでもない。
つまり代わって欲しいということだろう。
だが、
「俺も一週間ほど泊まって満足してるし、キリトも言えばOKしてくれると思うから代わってあげたいんだけど・・・実は、借り部屋システムの最大日数の十日分の宿賃を前払いしてて、あれキャンセルできないんだよね」
「なっ・・・」
再びアスナの体はよろめくが今度も持ちこたえどうやら葛藤しているようだ。
すると、しばらくの葛藤の後アスナはぐっと頭を下げて何とか聞こえるぐらいの小さな声で言った。
「・・・あなたのとこで、お風呂、貸して」
◆◆◆◆◆
「えっと・・・どうぞ?」
鍵を開き自分でも分かるくらいぎこちない動きで入るよう促した。
「・・・ありがと」
アスナは小声で礼を言い、部屋に入った。
それとほぼ同時に叫び声を上げた。
言っとくが俺が何かした訳じゃないからな。
「な、何これ、広っ・・・こ、これで私の部屋とたった三十コル差!?や、安すぎるわよ・・・」
「ホントだよなぁ。キリトはこういう部屋を速攻見つけるのが、結構重要なシステム外スキルなんだって言ってたよ。まあ、俺はそんなキリトに連れてきてもらっただけなんだけどね」
こうして部屋に迎え入れて、あることを思い付いた。
「ねえ、部屋ってもう今日の分のお代はらった?」
「いえ、いつ次の層に進むか分からないし、借りる人もあまりいなかったから夜に借り直してる」
「じゃあ、ユウキたちの泊まってるところ空いてないか聞いてみようか?風呂はあるか分からないけど多分今の部屋よりはいい部屋だと思うよ」
「・・・いいの?」
「いいんだよ、これくらい。じゃあ風呂場はそこだからごゆっくり・・・」
「あ・・・う、うん。じゃあ」
「そうだ、一応言っとくけど風呂っていっても現実そのままじゃないよ。液体の再現はナーヴギアも苦手みたいだから、期待しすぎない方がいいと思う」
「お湯がたくさんあれば、それ以上望むこともないわ」
そう言ってバスルームに滑り込んだのを確認して俺はユウキに空き部屋が無いか連絡した。
ついでに風呂の有無も。
すると、すぐに返事は返ってきた。
どうやら二人部屋と一人部屋の計三部屋があるらしく相当な穴場らしく人も来てないらしいので部屋は空いているらしい。
風呂は残念ながら無いらしい。
さて、女の子が風呂に入ってるのに同じ部屋にいるのはあれだし少し散歩に出るか。
そう思い、街に繰り出すと丁度キリトも帰ってきたらしく部屋でアスナが風呂を使っていることを伝え、俺は散歩に出かけた。
「もう二ヶ月になるのか・・・」
星のよく見える町の端にある草原にやって来た。
ここには一人でよく来る。
ここまで綺麗な星はもう現実ではそうそう見られたものではない。
たしか、子供の頃に祖父母の住んでいた田舎に行ったのが綺麗な星を見た最後の記憶だ。
そこも開発のせいで数年後にはもうその時見た綺麗な星は見られなくなっていた。
だから、こうして星空を見るのがここでの数少ない楽しみなのだ。
そして、この層で星を見るのも今日でしばらく出来なくなる。
そんな、ちょっとした感慨に耽りながら俺は星を見ていた。
◆◆◆◆◆
どれほどここにいたのだろうか。
随分と短い間だったような気もするし、思い返せば案外長い間いたような気もする。
まあ、どちらにせよそろそろ帰るとしよう。
あまり遅くなると心配かけるだろうし。
この時の俺は知るよしもなかった。
まさか自分の部屋であんなことが起きているなんて。
部屋に帰ると気を失ったキリトと何故かアルゴと息が切れ気味のアスナがいた。
「・・・何かあったのか?」
「それ以上聞かないで」
「ああ、それが賢明だナ」
「そうか、ならいいや。で、アスナ。ユウキ達の泊まってる宿が一部屋空いてるらしいからそこに行くといいよ。残念ながら風呂は無いそうだけど」
「お風呂は今日堪能させてもらったおかげでもうしばらくはなんとか我慢できるわ。その、色々ありがと」
「どういたしまして。はい、これが行き方の説明ね。ここに、ローテやポットの説明も纏めといたからまあ、暇があれば読んどいてよ」
そう言って俺は小冊子をアスナに手渡した。
「・・・どうもありがとう。じゃあ、また明日・・・」
「うん、また明日」
そう言ってアスナは部屋を去った。
ついに明日が決戦の日だ。
それまでにキリトには立ち直ってもらいたいところだ。
ここでのユウキは原作より三年早く生まれています。
もしも原作通りならユウキは現在11歳で主人公は犯罪者になりかねません。