ビスマルクとプリンツと俺   作:スパイラル大沼

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いしき

 

 

 

翌日。俺は鎮守府から帰宅し、家のベッドに寝転がった。

 

「明日は学校……」

 

妹は出掛けてるみたいだし、今日は家でゆっくりするか……俺はそう決めると、まぶたを閉じた。

 

 

 

 

〜ビスマルクside〜

 

翌日。今日はプリンツは出撃で休み。つまり、私とヒロの2人きりだ。………あれ?なんでちょっと私喜んでるんだろう……。まぁいっか。とりあえず、演習に行かないと。

で、演習場。

 

「はぁっ!」

 

さっそく、的に向かって砲撃開始。だが、頭の中にヒロの顔が思い浮かんだ。すると、的は大きく外れて無限の彼方へ。

 

「どうしたビスマルス。不調なのか?」

 

長門に声をかけられた。

 

「い、いえ。平気よ」

 

私はそう答えると、もう一度的を狙う。………な、なんでヒロの顔が思い浮かんだのよ。集中しないと……集中……。

 

「Feuer!」

 

と、再び砲撃戦開始。だが、何故かまたヒロの顔が思い浮かんだ。

 

「へあっ⁉︎」

 

また砲撃は明後日の方向へ。な、なんで……?ヒロの顔が、頭から離れない……。な、なんなの?ほんと何なの?もしかして、テレパシーでストーカーされてるの?

 

「お、おいビスマルク。ほんとに大丈夫か?」

 

長門に本気で心配されてしまった。

 

「なんか、顔赤いぞ?」

 

「うえっ⁉︎」

 

か、顔が赤いって……。

 

「なんなら、この私が鍛え直してやらんでもないぞ」

 

「い、いや、いいわ別に……」

 

な、なんか……ヒロの顔思い出す度にドキドキするし……。

 

「まぁ、悩んでるなら相談に乗るぞ。だから1人で抱え込むなよ」

 

そう言って長門は自分の訓練に戻って行った。べ、別に平気よ。今日はあれ、頭が痛いだけよ。うん、全然痛くないけど。そんな事を考えながら演習に戻った。

 

 

 

 

夕方。またまた勉強会。いつもの店でヒロを待った。……なぜかわかんないけど緊張してきた。2人きりだと思うとなおさら……あ、わかった。男の人と2人きりっていう経験ないからだ。プリンツと一緒だったもんね今まで。でも大丈夫よ私。仮に、仮にヒロが下衆だったとしても200%私の方が強いから。大丈夫よ。

………ドキドキがおさまんねぇ……。

 

「……マルク、ビスマルク!」

 

「うえっ⁉︎」

 

いつの間にか目の前にヒロの顔があった。

 

「ッ⁉︎」

 

「どしたの?さっきから呼んでるのに上の空で……」

 

「近いわよ!」

 

「痛っ!」

 

思わず殴ってしまった。

 

「あっ、ご、ごめんなさい!大丈夫⁉︎」

 

「へ、平気だけど……ほ、ほんとにどうかしたの?」

 

「な、なんでもないわよ!」

 

「ぎ、逆ギレ⁉︎」

 

だ、ダメよ。動揺しすぎよ。少し落ち着けないと……素数を数えるの。………素数って何?

 

「はい、ビスマルク」

 

渡された紙を私はやる。だが、集中できない。ふと前を見るとヒロは物凄い速さで数学の問題を解いていた。解いてる問題は私から見たら暗号にしか見えない。

 

「ヒロも勉強してるんだ?」

 

「うん。中間まであと一週間だから」

 

「そ、そう……」

 

返事をしながらも手を止めない。ほんとにハイスペックねこいつ……。ちょっとカッコイイじゃない……。って、べ、別にそういう意味じゃないし!今のカッコイイは勉強できるからカッコイイであってヒロがカッコイイみたいな意味じゃないから!っていうか誰に言い訳してんの私⁉︎

 

「あの、ビスマルク……?」

 

「うえっ⁉︎」

 

ま、マズイ!今考えてること分かられた⁉︎こいつ、表情で人の考え読めるから……、

 

「トイレ行きたいならあそこだよ」

 

イラッとしました。今度は私の意志でゲンコツした。

 

「いたっ!な、何すんの⁉︎」

 

「ふんっ、アホ」

 

私は無視してプリントを進めた。

 

 

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