ビスマルクとプリンツと俺   作:スパイラル大沼

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鎮守府を横須賀にしといてアレですが、私は横須賀のことを全く知りません。なので、駅とかの周りにある建物や店は全て私の想像です。ご了承ください。


遊びに

 

 

その日の夜。俺の携帯がヴヴッと震えた。

 

Bismarck『明日、暇よね?』

 

思わずうえっとなってしまった。なにこの文章……。人の未来を勝手に決めつけちゃってるよ……。いや実際暇だけども。バイトもないし。

 

ヒロ『暇だけど?』

 

Bismarck『プリンツと3人で遊びに行きましょう』

 

………ドイツの女っていうのはドイツもコイツもガードが甘いんじゃないか?ドイツだけに。なんでそんな異性をポンポン遊びに誘えるの?

 

Bismarck『いいわよね?』

 

Bismarck『いいんでしょ?』

 

Bismarck『いいって言いなさいよ』

 

Bismarck『返事しなさいよ』

 

Bismarck『既読付いてんの分かってんのよ』

 

しかもウザい……。連投しすぎでしょう……。あの年齢でカマチョなのかあの人……いや実際何歳だか知らんけど。

 

ヒロ『分かったよ。どこ行きたいの?』

 

Bismarck『任せる』

 

コノヤロウ……。何なんだドイツの女は……。

 

ヒロ『どこに待ち合わせ?』

 

Bismarck『行く場所によるんじゃない?』

 

「さっきから返信早くね⁉︎」

 

とうとう声に出してしまった。

 

ヒロ『とにかく、12時に駅前でどうだ?』

 

Bismarck『駅で何すんのよ』

 

ヒロ『日本の高校生は駅に行きゃとりあえず遊べるんだよ』

 

ヒロ『何でもあるし』

 

Bismarck『そう、分かったわ』

 

よし、ここでLINEは切れるだろう。そう思い、俺は携帯をそっと机の上に置いた。直後、またヴヴッと震えた。

 

Bismarck『楽しみにしてるから』

 

思わずドキッとしてしまった。本当にドイツの女ってのは日本の男には毒である。

 

 

 

 

〜ビスマルクside〜

 

翌日、私はプリンツと共に待ち合わせ場所の駅前に向かった。駅前、と一言で言われても広いだろうに……しばらくヒロの姿を探す為にキョロキョロしてると、「おーい」と声をかけられた。

 

「あら、ヒロ」

 

「よう。見つけた」

 

「あっ、ヒロ。こんにちは」

 

「よく分かったわね。ここにいるって」

 

「そりゃ、目立つからな……」

 

「なんか言った?」

 

「何でもない。それより、何処か行ってみたいところとかあるか?」

 

「それより、何か言うことないの?私服なのよ?今日の私たち」

 

今日は別に鎮守府の仕事があるわけではないから私服だ。あんまり目立ちたくないし。

 

「お、おう……そーだな。俺も私服だけど」

 

「はぁ……あんたねぇ。普通はそこで女の子の私服を褒める所なのよ」

 

「何、褒めて欲しかったの?」

 

このクソガキ……しかも真顔だし……本気でスッとぼけてるみたいね……。

 

「………まぁいいわ。それで、どこ行くの?」

 

「うーん……あそこにカラオケ、あっちにゲーセン、少し歩けばデパートあるけどどこ行きたい?」

 

「そうね……プリンツはどうしたい?」

 

「私はビスマルク姉様にお任せします」

 

「そう?じゃあ……とりあえずあのゲーセンってのに行ってみたいわ」

 

「OK。じゃあ行こうか」

 

そんなわけで、お出掛けである。

 

 

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