その場所は、異様な空気が流れていた。
昼間だというのに、この場所には陽の光が届かない。
建物のちょうど影になる場所だ。
その場には2つの影と、上半身と下半身が綺麗に一刀両断された
人だったものの死体がいったい
「・・・・・」
「・・・・」
2つの影は互いに警戒しあっていた。
空気が凍てつき、重さをまし死臭が漂う日常とはかけ離れた
異常な場所である
その場にいる者たちも、その存在感、漂う雰囲気は
圧倒的なまでの力を内に感じられる。
・・・
「・・・はぁ、この場合僕が殺ったと、思われているんだろうね」
1人が口を開く、声音からして女性のようだが
その姿はわからない。
「ああ、確かにこんな現場に出くわしてしまっては、君を疑うしかないよね?」
もう一人はどうやら、男のよだ
地面に転がる惨死体、その前に立つ女性
「ぁはは!、僕がこの木偶を殺ったぁ?」
女は失笑しながら疑問で返す
「実際、私がこの場に来た時すでに死体がありその近くに君がいる」
「う~ん、確かに僕が怪しいね」
女は男にこの木偶を殺したのが自分だと疑われているようだ
だが女に焦りはなく、男の方にも全く気迫のようなものはない
だが互いの、まとうその気はまさしく、殺気に近い獰猛なものだ
「私もビックリだよ!、まさか世間を賑わせている「ジャック」が!」
男はわざとらしく言う
・
「あの、「鴉」だなんてね!」
「確かに、こんなことできるのなんてこの辺じゃ君位のものか」
男は死体をさして、そう言う。
このように、人間の体を一刀両断できるのは相当の腕がいるからねと
・・・・
「「一斬の鴉」通名どうりだね」
そう告げると、その場の空気が今までにないくらいに
重く冷たく濃密な殺気が包まれる
「何?、ここで殺る?僕と?」
女の方もその誘いに乗るかのように殺気を放つが・・・
その場のに別の人物が現れる
「マスター!?、先に行かないでください!」
その声とともに、互いに出ていた殺気が霧散し
先程までの、空気がウソのように晴れる
「はぁー、雄二なんだよいまイイトコだっただぞ」
「なんだわこっちの話です、あなたには組織のおさとしての自覚を・・」
「してるともそのくらいわな」
その場に現れたのは、インテリ風の男でどうやら影の主だった男の部下らしい
「まったく、もう少しで楽しい、楽しい、ダンスの始まりだったのに」
鴉と呼ばれた女が、雄二と呼ばれた男に言う
「何を抜かすか!、鴉風情が!?」
「へ~、鴉風情ね?」
言葉とともに男に威圧する
「ふぅ!!」
体を一瞬硬直させるが
すぐ、臨戦態勢をとる
「やめとけ、雄二」
「しかし、この現場やはり「鴉」が一連の・・・」
「違うよ」
「なぜ!先程まではあなたも奴を・・」
「ナイトくんの言う通り、僕じゃないよ」
先ほど、殺り合う寸前だった二人の言い分とは思えないことを言う二人
「さっきのは、ちょっとした茶目っ気だよ雄二」
「茶目っ気て!」
「それに見ろよ」
「死体ならもう」
雄二はその言葉に返すが
「違う」と
「周りを見てご覧よ、僕じゃない証拠ダラケ」
「周り・・・・!!」
周りを見ろ言われても暗がりでよく見えないため
目をよく凝らすと、その場所にあったのは
「これはいったい!!」
その場にあった死体は一体ではなくよくよく見ると
あたり一面暗く、影に隠れて見えずらかったが
10以上の死体、しかも初めの一体以外は両断されたものだけじゃなく
どうやら引っかき傷のようなものも多々ある
バラバラなものもあり周りの壁にも切り傷だらけであり
とてもスマートとは言えない
「僕の異名してるでしょ?、君だってキューブの幹部なんだし」
「なるほど、確かにこれはあなたの、仕業じゃないようですね「鴉」」
・・
「そそ、僕はこんなに汚くやらないよ」
鴉は自分の無罪をうたう
「じゃ、僕はもう行くね・・・・・次は回りくどく挑発せずに正面からでいいよ」
その場を去る鴉、最後の言葉はナイトにしか聞こえないようにしゃべり
その場から、文字道理消えた・・・・・
鴉がその場を去ってしばしたち、周りには
ナイト、雄二の他にも人が集まっていた
「マスター、処理終わりました」
・・ ・・
「ご苦労様、あとは「超像」か「PSS」にでも任せとけ」
「あと、下の連中にも引き上げ指示出しとけ・・・・現場に長居すると「PSS]は
いいが「超像」の連中はうるさいしな」
どうやら周りの者はナイトの部下たちと
それ以外の2つの組織者がいるようだ。
「にしても、良かったのですか」
「何が?」
「「鴉」の件です、今回の事態に関与の疑いはまだ完全に
晴れたわけでもないのですよ」
雄二はどうやら、先ほど立ち去った「鴉」のことを疑問視しているようだ
「回りくどいな」
「・・・あの時取り押さえるべきではなかったのですか?」
「ウンで持って、「PSS」か「超像」にでも引き渡せと、無理でろ」
雄二の言葉にナイトはすぐさま否定する
「なぜ!、マスターでしたら「鴉」めに遅れを取るはずがありません」
「それに、力では「鴉」に及びませんが私もいましたし、近くには「キューブ」の
者もおりました」
あの時戦力的には問題なかったと雄二は主張する
それに「PSS」や「超像」だて近くにいた
《あれ》
「「鴉」と殺るってのはそこまで、甘いもんじゃねいんだよ雄二」
「それに、下の連中にもかなりの死者が出ただろうし、ヘタすると・・・」
ナイトはふと上を見上げ遠い目をしてしゃべる
「今以上にめんどくさい状態になりかねんしな」
「・・・・・分かりました」
雄二もしぶしぶと納得はしたようだ
・・・
「ま、今は「超像」との関係がこれ以上こじれるのは避けたいしな「お前ら」のためにもな」
「マスター、仙崎さん準備OKです各自撤収開始します」
そうやら、他の者達の準備が済んだらしい
その、報告を受けた二人もこの場からさろうとする
その時、ふと雄二の頭に疑問が浮かぶ
「マスター、では先ほどなぜ「鴉」を挑発なんかしていたのですか?
先ほどのマスターの話からすると「鴉」と殺り合うのは・・・」
「あ、聞かれてたんで、あれはな《「俺」の中の血が滾っちまったんだよ》」
先程までの紳士的な好青年な雰囲気はなく
そこには、一瞬ではあったが獰猛な顔を見せた
「なぁ・・・」
帰ってきた言葉に雄二は言葉を失う
そして、声を荒げナイトに詰め寄る
「あなたという人は!!、我ら「粒子ノ集い」《キューパーダ》の長としての
自覚を持ってください!!」
「ハハハ!悪い悪いきおつけるよ!」
ナイトは悪びれることなく、笑って応える
「わかってるんですか、あなたを・・・・・」
「わかってるよ、私は「粒子ノ集い」を家族だと思っているんだからね」
そして、こう続けた家族を俺が裏切ることはしないよ。
ナイトはその言葉の後真剣な顔つきになり
雄二に指示を出す
「さて、じゃあ他の連中にも連絡しといてくれるかな
動ける者はできるだけ、「ルーキー」達の警備にあったてくれるようにと」
・・・・
「これ以上「ジャック」の被害者を出すのは忍びないしね」
・・
「はい、我々だけでなく、今回のように一般にも被害が出てきましたしね」
「それにもしこれ以上、力をつけられても面倒いですからね」
「キューブ」の面々とともに二人もこの場は「PSS」と「超像」に
任せて立ち去った・・・・
この世界で何が起きているのかは、まだわからない
まだ、物語は始まってもいないのだから。
To Be Continued