銀魂 真選組の新隊員   作:残月

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稽古とアフロ

 

土方と刹那が買い物に行った次の日。

朝食の時間となったが刹那は土方と離れた場所で朝食を食べていた。

 

 

「おい、トシ。刹那に何をしたんだ?朝は普通にしてたのに朝食になったら刹那が慌てて離れていったぞ」

 

 

昨日何があったか知らない近藤は土方に尋ねる。

 

 

「昨日、土方さんが刹那に白くてドロッとして熱いもん(土方スペシャル)を刹那に食べさせたらしいですぜ。流石土方さん、ガキにも容赦ねぇでさぁ」

「トシィィィィィィィィィ!なんてけしからん事を!」

「変な言い方をするな!そしてアンタも勘違いすんな!土方スペシャルを食わせただけだ!」

 

 

沖田の言葉に近藤が反応し、土方が反論する。

言葉とはニュアンス一つで変わる物である。

 

そしてそれに耳を傾けていた他の隊士達も納得した様子だ。

刹那が食事になった時に土方から離れたのは土方スペシャルがトラウマになったからである。

 

 

「ったく、食べ物の好き嫌いは関心しねーぞ」

「土方さん、好き嫌い以前の問題でさぁ」

 

 

土方は相変わらず刹那がマヨネーズを嫌ったと思っているが沖田や近藤はそうは思わず、明らかに許容オーバーのマヨネーズが原因だと確信していた。

 

 

「それはそうと近藤さん。今日は刹那の奴に稽古を付けてやったらどうだ?」

「刹那に稽古を?」

 

 

土方の提案に朝食を片付けながら問い返す近藤。

 

 

「昨日で警邏は教えたから後は刹那がどれ程強いか確かめとく必要があるだろ。兵器だなんだと言われてたとしてもガキはガキだ。程度があるだろ」

「ふむ、真選組に居るなら確かに剣は学ぶべきか。よし、今日は刹那の稽古と強さを確かめるとするか」

 

 

本日の予定は刹那の稽古に決定した。

近藤と土方は刹那に朝食後に道場に来る様に告げると他の隊士達にも刹那の稽古を見るようにと告げた。

他の仕事で少々遅れた近藤、土方、沖田。

道場に向かう最中、話は刹那の話題となる。

 

 

「他の隊士達には刹那に世間の厳しさを教える様に言ってありやすぜ」

「お、おい……それじゃ刹那が……」

 

 

沖田の言葉に狼狽える近藤だが土方は何処か納得した顔をする。

 

 

「近藤さんが露骨に刹那を甘やかすからな。ある意味、丁度良い機会になったろ」

「そう言う土方さんも鬼の副長の名とは遠い優しさを見せてたって話ですぜ」

「何もしなかった奴に言われたかないんだがな」

 

 

土方も同意していたが沖田の言葉にイラッとこめかみに青筋を走らせる。

 

 

「まったく……刹那が怪我をしてなければいいんだが……」

 

 

話をしている内に道場に着いていた。

近藤はぼやきながら道場の戸を開く。

 

 

「つ、強い……」

「う、うぅ……」

 

 

道場の真ん中には剣道着を着た刹那が居て、その下にはボコボコにされた隊士達が十数人倒れていた。

刹那は竹刀を肩に担いでいて余裕だった。

 

 

「ってオイィィィィィィ!総悟から刹那に世間の厳しさを教えてやれって言われたんだろ!なんでお前達が世間の厳しさを教わってるんだ!?」

 

 

まさか、刹那に隊士達が十数人負けるとは思っていなかった土方が隊士達に怒鳴る。

 

 

「ち、違うんですよ副長……最初は刹那に稽古してたんですけど実戦式の試合をしたら刹那が強すぎてこんな結果に……」

「どの道情けないわ!見る限り、刹那は一撃も貰ってないだろ!」

 

 

叩きのめされた山崎が土方に説明をするが結果は変わらず。

しかも刹那の容姿を見る限り、一撃も当たらずに隊士達を倒した様だ。

 

 

「んじゃ次は俺が相手を……いや、他に相手をしたい人がいるみたいだぜぃ」

 

 

竹刀を構えようとした沖田だが何かに気付くと沖田は竹刀を道場の外へと投げる。

投げられた竹刀を受け取ったのは口元を覆面で覆っていて特徴的なアフロヘアーの隊士。

真選組三番隊隊長『斉藤終』だった。

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