我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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スミマセン、まだ続きます


義賊とパンツ 中編

その後、竜也たちは早速怪盗ふんどし仮面を捕まえるべく動き出した。

「と、言い訳で、これより怪盗ふんどし仮面捕獲の捕獲作戦を開始する。」

 

庭に集結した『龍の紡ぐ絆』メンバーに、木箱で作った壇上に乗った竜也が切り出す。

 

「作戦はズバリ張り込み。場所はこと雷門家。

この家は駒王街でも屈指の美少女(当社比)が集まっている。そして奴はパンツの量より女の質を求める真正の変態だ。近いうちに間違いなく狙ってくるだろう。その前にこの家を難攻不落の要塞にして奴を伐つ。わかったなお前らぁ!」

 

『『『『了解!!!』』』』

 

かくして、『龍の紡ぐ絆』フルメンバーによる仮面ふんどし仮面捕獲作戦の火蓋は切られた。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「ふん!はぁ!らぁ!そぃ!ぅおらぁ!!」

 

鬼気迫る表情でシャドーボクシングをするイッセーに、回りにいるメンバーは思わずたじろぐ。

 

「気合い入ってるなぁイッセー君」

 

「自分の女のことになると性格変わるからな、あいつ」

 

木場と竜也がそんな事を話していると、袋を担いだアザゼルがやって来た。

 

「よっこいせっと、ふ~」

 

「アザゼル先生、いったい何を運んできたんですか?」

 

アザゼルの下ろした袋を見て、木場はアザゼルに尋ねた。

 

「ああ、良いもの持った来たぜ」

 

「良いもの?」

 

アザゼルが袋を開けると、黒い円盤のようなものがたくさん入っていた。しかし、それは円盤等という生易しいものではなく……

 

「まあ、なんつーか、地雷……的な?」

 

「いや『的な?』どころか地雷そのものじゃないですか!!」

 

ほぼ条件反射的に木場がツッコミをいれる。当然といえば当然である。下着ドロを捕縛するのに地雷を持ってくるやつがいると誰が思おうか。そんな中、竜也は袋をつかんでメンバーに呼び掛ける。

 

「よーしお前らー、これ配るからそこらに埋めてけー」

 

「いや何君もさも当然の様にしてんの!?完全にジュネーブ条約に違反してるでしょうが!」

 

「よそはよそ、ウチはウチ」

 

「いやんなオカンルールで誤魔化せると思ってるのか君はぁ!?」

 

「てか、そもそもそれって人間の世界での話じゃん?俺ら人外集団じゃん?相手もはぐれ悪魔じゃん?だったら問題ないじゃん?」

 

「じゃんじゃんウルセェェェェ!!ああもう!こういう時の竜也君のブレーキ役のヴァーリ君はどこ行ったぁぁぁぁぁ!!?」

 

声を粗げキャラでないツッコミをいれる木場。彼も着々と染まりつつあった。

 

「ああ、ヴァーリはいま装置の調節に行ってるよ。」

 

「装置?」

 

「それも今終わった所だ。」

 

するとちょうどそこへヴァーリが歩いてきた。

 

「ヴァーリ、どうよ具合は?」

「バッチリだ、問題なく作動するだろう。」

 

そう言ってヴァーリは片手に持ったスイッチを見せる。

 

「それは?」

 

「詳しいことは今から説明する。おーい!全員集合!」

 

竜也の呼び掛けに応じて『龍の紡ぐ絆』メンバーは何だ何だと集結する。今度は壇上に上がっているのはヴァーリだ。今現在、ヴァーリは白衣を纏い眼鏡を掛けた研究者スタイルだ。

 

「では、これより俺の開発した自慢の装置の御披露目とする。助手の白音君、実験動物を連れてきたまえ。」

 

「はい先生」

 

すると、いつの間にかヴァーリの隣にいた白音が走っていった。ちなみにヴァーリと同じく白衣姿である。数分後、木の柱に貼り付けにされたライザーを滑車に乗せた白音が戻ってきた。

「お待たせしました」

 

「うおぉぉ!や、やめろぉ!放せ!放すんだぁぁぁぁ!」

 

ライザーは激しく抵抗するが、当の白音はどこ吹く風である。その様はまさに、悪の秘密結社に囚われ改造されそうになっている男の図であった。

 

「それでは始めよう。ポチッとな」

 

ヴァーリは淡々とスイッチを押す。すると家の周囲にエネルギー波のようなものが発生し、その場にいた者たちは何やら空気が変わったような感覚になる。

 

「それじゃあ兄さん、そこにいるモルモット(ライザー)に一発かましてやってくれ。」

 

「こいつひでぇ!モルモットと書いてライザーと呼びやがった!?」

 

ヴァーリのあんまりな対応に、さすがのイッセーもツッコむ。

 

「威力はどんなぐらいだ?」

 

「軽くで大丈夫だ」

 

「そっか、んじゃ、『電気ショック』」

 

バリバリバリバリバリバリ!

 

「あばばばばばば!!!?」

 

竜也の放った電撃を受け感電するライザー。数秒後、竜也は電撃を止めると、縄が焼き切れてライザーは地面に落ちた。

「ふふん、成功だな」

 

「成功?何がだ?」

 

「ほら、それだよ」

 

ヴァーリが指を指した先には、()()()()ライザーが転がっていた。

 

「ライザーがどうしたってんだよ?」

 

「わからないか?不死のフェニックスならとっくに復活してるだろ?」

 

『『『あっ!!』』』

 

ヴァーリの指摘に全員がハッとした。ライザーは回復することはなく、未だに黒焦げの状態でのびている。

 

「それだけじゃないぞ?みんな、魔力を使ってみてくれ。」

 

ヴァーリに言われ、その場にいた者たちはやや困惑しながら魔力を使おうとする。しかし、一向に魔力の感覚を感じず、一同に動揺が走る。

 

「なっなんで!?魔力が!?」

 

「これは…」

 

「どっどういうことだよヴァーリ!?」

 

今までにない事態に、一同はヴァーリへ詰め寄る。そして当のヴァーリはどこか自慢気な顔をしている。

 

「ふふん、これぞ我が頭脳を結集して造り出した、その名も『魔封結界発生装置』!!!」

 

『『『『ま、魔封結界発生装置?』』』』

 

「その通り、我が雷門家地下中枢部に仕掛けた装置を作動させることにより、雷門家敷地内にあらゆる『魔』を封じ無効化させる結界を発生させるのだ。さらに、制御装置への通路に入って来た侵入者には、俺自慢の防御システムによるレーザー弾幕がお見舞いされる。」

 

『『『『お、おぉ~~~~』』』』

 

「……な、なんと言うか……科学?」

 

「進歩した科学は魔法と変わらないと言うが……まさにこの事だな」

 

ヴァーリの新たな発明、魔封結界発生装置に唖然とする一同。と言うか、自分たちの家の真下になんつう物騒なもんを造ったんだと思う竜也だった。

 

「……ま、まぁとにかく、仕掛けは上々。決戦はいよいよ今夜だ。気ぃ引き締めろよお前らぁ!」

 

『『『『了解!!!』』』』

 

こうして、天才的馬鹿親子の手によって難攻不落の要塞と化した雷門家。あまりにも物騒な下着ドロ捕獲作戦が、今始まる。

 




竜也「さんざん引っ張っといてまだ続くのかよ」

す、すんません。つ、次はなるべく速くあげるので……

イッセー「次回もお楽しみに」

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