我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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共鳴と進化

イッセー、ヴァーリsaid

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」

 

あれから1ヶ月と10日、俺たちはダンジョンの中、巨大な石でできたゴーレムのガーディアン、『ブリキン』と戦っていた。

 

「ウィングスラッシュ!!!」

 

俺は風の魔力をまとった『白龍皇の光翼』でブリキンに斬りかかるが、せいぜい表面を軽く削る程度しかできない。

 

「おぉぉぉぉフレイムナックル!!!」

 

イッセーは炎の魔力をまとった『赤龍帝の籠手』でブリキンの胴体を殴るが、ヒビ一つ入らない。ちなみに、兄さんと魔法の練習をコツコツしていたことや、ダンジョンで手に入れたARMを使ってきたことで魔力が鍛えられたらしく、米粒程度しかなかった魔力は、まだ長続きしないがある程度は魔法を持続させられるようにまでなった。

 

「くそっ!!!まだ足りないのか!?」

 

『まだだ相棒!!!もっと神器と魔力をシンクロさせろ!!!』

 

今俺たちは戦いの最中、兄さんに手渡されたメモに書かれていたことを同時に実行している。それは俺たちの神器を自分専用に調整する事。兄さんの神器、アジ・ダハーカの封印された『魔源の三つ首甲』は兄さん専用に調整されたもの。それを俺たちの神器にも同じようにやれと言うのだ。それはアルビオン曰く、『これまで誰も考えつかなかったかなりぶっ飛んだこと』らしい。

 

「ッラアァ!!!」

 

俺は再び翼で斬りかかるが、やはり石の体はびくともしない。

 

「くそっ!!!これでもダメなのか!!!?」

 

『イメージしろ相棒、神器は使用者の思いに答える。思い描け!!!お前の理想の姿を!!!!』

 

俺の理想の姿……俺の技は翼による斬撃、だが俺の翼はこいつには歯が立たない。どうすれば……

 

「っ!!!?しまった!!!!」

 

するとイッセーがブリキンの腕に抑えつけられ動きを封じられた。そしてブリキンはもう一方の腕をイッセーに振りかぶる。っ!!?不味い!!!!俺はイッセーのもとへと飛ぶが…

 

「ぐはぁ!!!」

「!!!?ヴァーリ!!!」

 

俺はブリキンの腕に撥ね飛ばされてしまい、何度かバウンドして地面に落ちる。

 

「ぐあぁ……くそぉ!!!!」

 

このままじゃイッセーが潰される。そんなことはさせない!!!俺は再び飛ぶ。……俺の理想の姿…俺の翼ではやつを傷つけられない、もっと鋭く!もっと鋭利に!翼から全てを切り裂くような刃に!!!

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!俺の思いに答えろ!!!『白龍皇の光翼』ゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

 

ズパァァァァァァン!!!!!!!

 

………そんな音がダンジョンに響き、ブリキンの振りかぶった腕が真っ二つに切り飛ばされた。

 

『………完成だ、相棒。』

 

見ると、俺の『白龍皇の光翼』の姿が変わっていた。羽の一枚一枚が、まるで鎌のように鋭い曲線を描いており、翼から漏れる光はまるで月光のようだ。

 

「これが俺たちの新たな姿、『白龍皇の月光翼』(ディバイン・ルナティックディバイディング)だ!!!!」

 

 

Saidend

 

 

イッセーsaid

 

 

 

「……すげぇ」

 

俺はヴァーリの新たな姿を見て思わずそう口から漏らした。『白龍皇の月光翼』…それがヴァーリの新たな力…

 

『相棒!奴らは至ったぞ!俺たちも負けてはいられん!!!!お前も思い描け!!!己の理想の姿を!!!!』

 

「わかってるさ!!!うおぉぉぉぉ!!!」

 

俺の理想の姿…俺の攻撃は炎の拳、もっと熱く!もっと力強く!全てを焼き尽くすような炎を拳に乗せて!!!

 

「うおぉぉぉぉぉ!!!砕けろぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

俺が籠手を振りかぶると大量の炎が溢れだし、俺はそいつで石の腕をおもいっきり殴る。するとやつの腕に何本も亀裂が入り、やがてがらがらと崩れ去る。

 

『……ふう、ギリギリ間に合ったようだな』

 

見ると、俺の『赤龍帝の籠手』の形が変化していた。どことなく炎を思わせる形となり、表面には何本もの黄色く輝くラインが入っており、それはまるで太陽のような模様になっている。

 

「こいつが俺たちの新たな力!『赤龍帝の太陽手』(ブーステッド・コロナギア)だ!!!!」

 

「やったなイッセー!!!」

声のした方を見ると、ヴァーリがこちらに向かって飛んで来た。

 

「っと!?喜ぶのは少し早そうだ!!!」

 

見ると、両腕を失ったブリキンがこちらに向かって来る。どうやら俺たちを踏み潰す気のようだ。

 

「いくぜヴァーリ!!!」

 

「おうさ!!!」

『Divide Divide Divide』

 

ヴァーリの翼から三回機械音が聞こえ、ブリキンの動きが以前に比べてかなり弱々しいものとなる。

 

「今だイッセー!!!」

 

「よっしゃ!!いくぜ!!!」

 

『Boost boost boost』

 

俺は三回倍加し、一気に解き放つ。

 

「うおぉぉぉぉ!!!バーニングドライブ!!!!」

 

俺は炎をまとった拳で勢いよく飛び込みブリキンの胴体に風穴を開ける。ブリキンは力なく倒れ付しARMに姿を変える。

 

「うおぉぉぉぉ!!!勝ったぜぇぇぇぇ!!!!」

 

「やったなイッセー!!!」

 

「ああ、やったなヴァーリ!!!」

 

俺たちは勝ったこととタツ兄の課題をやり遂げたことをお互いに喜びあった。

 

「というわけでこのARMは俺が貰う。」

 

「はぁ!!!?いやいや何でそうなるんだよ!!!?」

 

突然ヴァーリがそんなことを言う

 

「いやだって俺のサポートあってこその勝利だし」

「いや止め指したの俺だから!!!」

 

「先に課題をクリアしたのは俺だ」

 

『『やれやれ……』』

 

 

この後、小一時間ほど言い争った後、じゃんけんでブリキンのARMはヴァーリが持つことになった。……解せぬ

 

 

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