我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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総督と決意

「ジャマするぜ~」

 

「ジャマするなら帰って~」

 

「ハイよ~…って何でだよ!!!?」

 

どうも、竜也です。黒歌の一件からやっと一段落ついたという時になんか金髪の胡散臭いオッサンがやってきた。

 

「で?あなたは一体何者ですか?」

 

俺は父さんと母さん、ヴァーリに黒歌、ついでにアランを呼びオッサンをリビングに上げた。ヴァーリと黒歌はやや警戒しているようだ。俺もだが、

 

「そう警戒してくれるなって。紅の双雷に白龍皇、元SS級はぐれ悪魔に魔源の禁龍をその身に宿し魔法に怪しげな妖術やARMとか言うものを操るやつとか、過剰防衛もいいところだぜ?」

 

「!!!?…本当に何者ですかあんたは?」

 

なぜこれほどまでに我が家の情報を……俺たちはより一層警戒の意図を高める。

 

「だから落ち着けって。もうそろそろ…」

 

すると玄関でチャイムが鳴る。

 

ガチャッ「すみません、急にお邪魔してしまい…」

 

そこにはバラキエルさんと朱乃ちゃんがいた。

 

「おっせーよバラキエル、危うく不審者と思われるところだったじゃねえか。」

 

「心配しなくてもあんたはもうとっくに不審者認定されてるよ。」

 

「うぐっ!!!」

ヴァーリと黒歌がウンウンと頷く。

 

「それで、バラキエルさん。この胡散臭いオッサンは誰なんですか?」

 

俺はバラキエルさんに尋ねる。

 

「ああ、この男はアザぜル。我らグリゴリの総督だよ。」

 

バラキエルさんはそう言ってあのオッサンを指差す。…一応上司なんじゃ…

 

「へぇ、この人があの…」

 

「お、俺のことを知ってるのかい?」

 

「自分の仕事は部下に押し付けて自分は趣味の研究三昧のプー太郎提督と名高いあの」

 

「いや誰がプー太郎だ!!!?誰が言ってるんだんなこと!!!?」

 

「まあ俺なんだけど」

 

「お前かよ!!!?大人に対して失礼だろうが!!!なあバラキエル。」

 

「大正解じゃないか。」

 

「上司を敬う心はねえのかお前はぁ!!!?」

 

「……それで?その堕天使総督殿が我が家にどう言った要件で。」

 

拉致が開かないので話を切り出す。

 

「ったく、後で覚えてやがれ…っとそうそう、要件だったな、単刀直入に言うぞ、お前らグリゴリに来る気はないか?」

 

アザぜルはそんなことを言い出した。なるほど要するにスカウトか。

 

「……その心は?」

 

「いいか?さっきも言ったがこの家はあまりにも強力な力が集まり過ぎている。バラキエルから聞いた話じゃ近所には赤龍帝までいてしかも和解しちまってるんだろう?それこそどこぞの上級悪魔にでも目をつけられかねん。黒猫の嬢ちゃんの件もあるしな。それならどこかの組織に身を置いた方が安全だろう?」

 

「あんたのところなら安心できると?」

 

「うちなら神器から始まり魔法にお前さんらの持つARMとやらの研究と鍛練も十分にできるぜ?というか俺が研究したい。なんだよ!?魔力があれば誰でも使える魔法のアイテムって!!!?興味深過ぎるわ!!!……それに、俺は基本的に戦争なんざ興味はねえ。日がな1日研究に没頭できりゃそれでいい。」

 

さらっと問題発言したなこのオッサン。どことなくアランと通ずるところがあるな。しかし、考えてみれば確かにあり得ることではあるな。下手すりゃそれこそ悪魔とドンパチやることになる。

 

「……俺、行こうと思う。」

するとヴァーリが突然そんなことを言い出す。

 

「にゃにゃ!!!?どうしてにゃ、ヴァーリちゃん!!!?」

 

「お前はそんなことを心配しなくてもいいんだ!!!」

 

「そうよ!!!あなたは私たちの息子なの!家族なのよ!!!」

 

「だからだよ。龍は力を呼び寄せる。俺がグリゴリにいれば、少なくとも皆には被害はあまり出ないと思う。それに、グリゴリっていうつながりがあれば、いざという時に皆を助けられる。だから俺は行くよ。」

 

「しかし……」

「いいんじゃねぇか?そいつの言い分は最もだ。いざって時頼れるもんがあるのは悪いことじゃねぇ。それに、これはヴァーリ自身が決めたことだ。息子の心意気を無下にするもんじゃねえよ。」

 

渋る父さんにアランがそう言う。あんたもたまには良いこと言うな。

 

「ヴァーリ、俺はお前の決めたことにどうこう言うつもりはない。お前はお前で信じたようにやればいいさ。それに、別に今生の別れって訳でもない。いつでも気が向いたら帰って来ればいいさ。お前の帰る家はここなんだから。」

 

「ッ!?…ああ!!!」

 

こうしてヴァーリはグリゴリへ行くことになった。この後イッセーにもこのことを話したのだが、案の定猛反対した。しかし、ヴァーリの決意といつでも帰って来れることを聞き、渋々納得した。

 

「じゃあなヴァーリ。また帰って来いよ。」

 

「行ってらっしゃいヴァーリちゃん。体には気をつけてね?」

 

「いつでも帰って来いよヴァーリ。」

 

「また一緒にご飯食べようにゃん。」

 

「グズッ、離れてても俺たちは親友だからな!!!ヴァーリ!!!」

 

「まあ、気いつけてな。」

 

「みんな……行ってきます!!!」

 

「そうだヴァーリ、ただ行かせるだけじゃ癪だから………ゴショゴショゴショ」

 

「………なるほど、了解。」

 

こうしてヴァーリはグリゴリへと旅立った。

 

「……なあタツ兄、最後にヴァーリに何をささやいたんだ?」

 

イッセーが俺に尋ねる。

 

「ああ、定期的にグリゴリでの研究レポートやら情報やらをこちらに流してもらうよう頼んだんだよ。」

 

「…………タツ兄、あんたって人は本当に…」

 

なんかみんなにドン引かれた……何で?

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