2月14日、バレンタインデー。元々はローマ帝国の迫害によって殉教した聖ウァレンティヌスに由来する記念日として西方教会に広まったもの。それが日本に伝わり、お菓子メーカーの計らいによって、いつしか『女性が男性にチョコを贈る日』としてすっかり定着した。そしてこの日、二種類の男が生まれる。『勝ち組』と『負け組』だ。
竜也side
朝、窓からの日差しに当てられ目が覚める。重たいまぶたを上げると、愛しい我が嫁の朱乃の顔があった。
「おはよう、朱乃」
「うふふ♪おはようございます、ねぼすけさん。はい、あーん♡」
朱乃は枕元に置いてある箱からトリフチョコを取り出して俺に差し出した。
「あーん、モグモグ……わざわざ待っててくれたのか?」
「ええ、リアスたちと昨日話し合ってチョコを渡す順番を決めましたの。せっかく一番になったのだから、一番最初に食べて欲しくて……どう、ですか?」
朱乃は俺の顔を覗きのみ尋ねる。
「ああ、美味しいよ、朱乃。……愛してる」
「嬉しい♡……私も、愛していますわ、竜也君♡」
俺と朱乃の顔がだんだん近づき、そのまま唇を重ねる。朝一番のキスは、チョコにも負けない甘さだった。
部屋を出て、リビングに降りると、俺の愛しい妻たちの姿があった。
「おはよう、みんな」
「あら、タツヤ。おはよう」
「おはようございます、竜也さん」
「おはようにゃん、だぁりん♡」
「おはよう、たっくん☆」
「おはよう、竜也、はい、あーん、して?」
挨拶際に、オーフィスがチョコを差し出した。
「あーん、ムグムグ……ありがと、オーフィス。チュ」
チョコを食べたばかりの口で、オーフィスに口づけする。
「ん、竜也……好き♡」
「ああ、俺も好きだよ、オーフィス。」
俺が笑顔で答えると、オーフィスは頬を紅く染めて微笑む。オーフィスもだいぶ感情が豊かになった。
「はいはーい☆次は私だよ、たっくん☆あーん♡」
三番目にセラたんがチョコを差し出してきた。
「あーん、モグモグ……美味しいよ、セラたん。セラたんらしい甘い味だ。」
「ふふーん、たっくんのために愛をたっぷり注いで作ったからね☆」
「嬉しいよ、セラ……愛してる チュ」
「ンチュ、たっくん♡……大、大、大好き♡」
俺はセラたんを抱きしめ、セラたんも俺の背中に手をまわす。
「次は私……と言いたいけど、朝からそんなにチョコを食べたら胸焼けしちゃうわね」
「ん?どうってことないさ、お前たちの愛ならいくら食べても胸焼けしない」
「うふふ、嬉しいけど、そろそろ朝ごはんを食べちゃわないと、遅刻しちゃうわ」
「わたしたちの分は学校に行ってからですよ、竜也さん」
「お楽しみは後でにゃん♡だぁりん」
「クハハ、ま、しょうがないか」
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イッセーside
拝啓、父上、母上、俺が夕麻ちゃんとイリナと同棲生活をはじめてから、はや数ヶ月
「イッセー君♡」
「イッセーく~ん♡」
「「大好き♡♡♡」」
俺は今、幸せの絶頂です!
俺の女神、夕麻ちゃんとイリナが俺に朝からずっと腕を絡ませ、耳元で愛をささやくのです!聞けば二人、俺に愛を伝えるために、今日は1日中こうしてくれるとか。これ以上の幸せがこの世にあろうか?いや、ない!!!
「はーい、イッセー君♡あーん♡」
すると夕麻ちゃんがチョコを差し出してくれた。翼の形のチョコレートだ。
「あーんモグモグ……美味しいよ、夕麻ちゃん清楚ななかに可憐さを感じさせる夕麻ちゃんらしいチョコだ」
「もう♡イッセー君たら……大好き♡」
「イッセー君、今度は私のも」
反対側からイリナもチョコを差し出した。夕麻ちゃんと同じ翼の形のチョコだがホワイトチョコでできている。
「あーむ、ムグムグ……イリナのも美味しいぞ。純粋でそれでいて優しいイリナの味だ。」
「嬉しい♡イッセー君大好き♡」チュ
「俺もだよ、イリナ」チュ
俺はイリナと口づけする
「あーん!イリナズルい!イッセー君、私もキス、して?」
「わかってるさ」チュ
「イッセー君♡」チュ
俺は夕麻ちゃんともキスをする。
「夕麻ちゃん、イリナ、好きだ、一生愛してる。」
「イッセー君、私も、世界の誰より愛してる♡」
「私も、この世で一番愛してる♡」
俺たちは再びキスをする。嗚呼、幸せだなぁ……
…………………………………あ、学校
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ヴァーリside
現在俺は、白音と一緒に登校している。
「………………」モジモジ
先ほどから白音はモジモジしながらチラチラとこちらをうかがっている。
「?」
「にゃ!?」サッ
今目が合ったがすぐにそらされた。初いやつめ
「………あの、ヴァーリ……さん」
「ん?なんだ、白音?」
「あの、そにょ…」
すると白音はカバンからラッピングされた小箱を取り出す。
「その…………これ!」
ドゴン!!ヒュン!
「オボァ!!!?」
次の瞬間、俺のボディーを凄まじい衝撃が襲い、俺は塀に突っ込んだ。
「お、白音ー、おは、よっ!!!?」
「ヴァーリさんが塀にめり込んでますぅ!!!?」
「は、腹が……腹が甘い……」
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竜也side
今年のバレンタイン、俺は結構な数のチョコをもらった。
「「お兄ちゃん、わたしたちの気持ち受け取って!」」
「竜也様、受け取って欲しいっす」
「竜也様、お受け取り下さい。で、できればちびっこの姿で!」
「竜也様、どうぞ。ああ、受けとる際にはショタっ子モードで『ありがとうお姉ちゃん!』と是非!!!」
と、まあそんな感じで仲間だったりクラスメイトだったりからチョコをもらっていた。
「はい、竜也さん、あーんです」
「あーん、ザクザク……うん、美味い。アーシアらしい優しい味だ。」
「ふふっ、嬉しいです」
昼休み、俺はアーシアに食後のデザートにチョコクッキーを食べさせてもらっている。そして机の上にはもらったチョコレートが小山になっている。これもちゃんと食べる。
「裕斗様、私のチョコはいかがでしょうか?」
「うん、とっても美味しいよ、カーラマインさん」
パアァァ「ありがとうございます/////」
「畜生リア充めぇ………」
「なんであいつらばかりが……」
「おのれぇ雷門竜也ぁ……アーシアたんの手作りバレンタインチョコをあまつさえあーんだなんてぇ……」
「ヴァーリめぇ……白にゃんのチョコをぉ……」
モテない男どもが(元浜、松田、ディオドラ、ジークに至っては血涙を流して、)嫉妬と殺意のこもった視線を向けて来るが、俺たちは何処吹く風である。
「お前ら、堂々といちゃこらしやがって、いい度胸してるよな」
一緒に弁当を食っていた匙が言う。
「ふん、この世には二種類の人種がある。持つ者と持たざる者だ。いやぁ、愛されてるって幸せだねぇ♪」
「てめぇ……なあ、一個ぐらい譲ってくれよ。そんなにたくさ《ガチャッ》え?」
額に突き付けられた何かに一緒呆ける匙、見ると竜也が般若の形相でライフルを構えていた。
「……消えろ、俺のチョコに触んじゃねぇ」
「どおぉ!!!?ちょっ!?待って待って待って待って!!!」
匙は両手を上げて降伏のポーズをとる。
「次ふざけたこと抜かしてみろ?その矮小な脳天に風穴開けたらぁ」
「ぜぇ、ぜぇ……ったく、たかがチョコにどんだけ必死なんだよ」
「「「「は?」」」」
ヴァーリ、イッセー、フリード、裕斗は匙を見る。信じられないといった表情で
「な、なんだよお前ら、その顔は」
「匙、お前チョコレートを何と心得る?」
ヴァーリが匙に問う
「は?いや、チョコはチョコだろ?」
「ダラッシャア!!!」
ドゴム!!!
「ゴヘァ!!!?」
匙はイッセーのボディブローをくらいもんどりうつ
「ふむ、この悶えようからしてあばらの2、3本は逝ったな」
ヴァーリが冷静に分析する
「ぐおぉ………な、なにすんだてめぇ……」
「いいか匙よ、バレンタインチョコとはすなわち女子から男子への誠意!本命だろうと義理だろうと貰った男はそれに答える義務がある!そのチョコをたかがと言い放ち他人の貰ったチョコを貰おうとするなんぞ愚の骨頂!そんなやつにチョコを貰う資格などぬわぁい!わかったかこのボンクラカスの生ゴミ野郎!!!」
「生ゴミ野郎!!!?」
「匙、お前はもうちょっとましなやつだと思ってたよ」
「ガッカリだよ匙」
「君には失望したよ匙君」
「元ちゃん……ないわぁ…」
「ええ!?何!?俺が悪いの!?俺がおかしいの!!!?」
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放課後、俺はリアスと公園に来ていた。俺はベンチに腰掛け、リアスは俺の膝の上に座っている。
「うふふ、懐かしいわ。ここで私たちが最初に出会ったのよね」
「ああ、あの時はまさかこんな関係になるとは思っても見なかった」
「うふふ、本当に……タツヤ、あーん、して」
「あーん、モグモグ…ありがとうリアス。美味しいよ」
「タツヤ……」
リアスは俺の首に手を回し、俺とリアスはキスをする。最初は軽く触れる程度、そしてだんだん深く
「ん……はぁ、リアス、好きだ。愛してる」
「ふあ、タツヤ♡……私も好きよ。世界で一番愛してる」
「リアス……」
「タツヤ♡」
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その日の夜、寝室にて
「にゃは♡最後は私にゃん、だぁりん♡」
寝服姿になったリアスたちの前で俺と黒歌は向かい合わせに座っている。
「はい、にゃーん♡」
黒歌は俺にチョコを差し出す。
「あーん、モグモグ……変わった味だな、何が入って……っ!!!?」
すると、急に俺は体の底から熱くなっていくような感覚に襲われる。
「にゃはは♪猫しょう秘伝の媚薬入りにゃん♪」
「び、びやく……」
体が熱い、ヤバい、ぜんぜん我慢出来ない!?
「にゃはは♪心配しなくてもみんな了承住みよ?」
するとみんなは俺に抱き着く
「タツヤ♡」
「竜也君♡」
「竜也さん♡」
「たっくん♡」
「竜也♡」
「だぁりん♡」
「「「「「「いっ~~ぱい、愛してね♡」」」」」」
この後メチャクチャラブラブした
書いてて思ったこと。俺何書いてんだろ……
ちなみに自分はバレンタインは作る側です。以前他校の生徒と数を張り合ってた友人にチョコをやったら、それ以来毎年作ってやるはめになって、妹や親戚の子、果ては塾の同僚にまで作ることに………俺って……