プロローグ
「…あれ?何処だここ?」
確か俺は本屋で本を買った帰り道に急に視界が光に包まれて……
「すまなんだ!」
「どわぁ!びっくりしたっ!」
見ると白いひげを蓄えた貫禄のあるご老人が頭を下げていた。
「あの…あなたは一体…」
「儂の名はオオクニヌシ。日本神話の神をやっている。」
「はあ…そんな神様が俺に何のご用で?」
「実はのう、ついさっきまで儂の子どもたちが喧嘩をしておってのう、儂が叱りつけて納めたのじゃが怒鳴ったとき誤って本当に雷を落としてしまってのう、その雷がお主に直撃してお主を殺してしまったのじゃ。」
「え…えええ゛エエぇぇぇぇ!!!!?うっ、嘘でしょう!嘘ですよねぇ!!?」
「残念ながら本当じゃ、先ほど確認したら見事に真っ黒焦げじゃった。本当にすまなんだ」
な…何てことだ、俺の人生これで終了!!?こんな終わり方あんまりだ!まだ買った漫画も読んでないのにぃ!!
「まあ待て、そこでじゃ、お詫びとしてお主に第二の人生をプレゼントしよう。まあ現世での体が消し炭になってしまったから異世界になってしまうがのう。嫌ならこのまま閻魔のところで天国行きか地獄行きかの裁判を…」
「いえ!行きます異世界!まだ死にたくありません!」
「あい解った、では転生するのに当たり特典を決めよう。このサイコロをふり出た目の数だけこのくじを引き、書いてある特典を与えよう。ちなみに、特典はお主の記憶を参考にしておる。自分でもよくわからない特典を渡しても、使えなければ意味はない。」
「わ、解りました…」
そう言って俺はサイコロを振るった。出た目は3、次にくじを引いたのだが……
1『ゴゴゴ西遊記』の悟空の妖術と武器、初っぱなからえらいのが出たな…
2 『トリコ』の「天狗のブランチ」の能力、これは良い!使い勝手が良さそうだ
3 『わざぼー』に出てくるわざぼー、…いやとんでもないのが出たよぉ!!?わざぼーって確かコロコロイチバンで連載されてた相手の体に当てててきとーに技名を叫べば本当に出てくるっていうチート臭い棒じゃん!て言うかコロコロ多いな!あれか?さっき買ったのがコロコロだからか?良いじゃん別に高二がコロコロ読んでも!
「どうやら特典は決まったようじゃな。ではこの門をくぐるといい、そこからお主の新たな人生が始まる。」
そう言ってオオクニヌシ様が手を振るうと緑色の渦のようなものが現れた、…ここをくぐれば俺の新たな人生が始まる
「オオクニヌシ様、何から何までありがとうございました。」
「いや、先ほども言ったがこれはもともと儂のミスでお主の人生を奪ってしまったせめてもの罪滅ぼしじゃよ。お主の次なる人生に幸あることを願っているぞ!」
「はい!ありがとうございます!」
そう言って俺は門をくぐった。俺の体が徐々に光に吸い込まれて行く。…あれ、そういえば俺はどんな世界に行くのだろうか?
「あの…オオクニヌシ様、俺は何処の世界へ転生するのでしょうか?」
「おお、そういえば言っておらなんだな。確か…『ハイスクールD×D』…とか言うライトノベルをモデルにした世界じゃったかのう」
ピシャッ そんな効果音がするかのように俺は固まった。俺の記憶が正しければ、ハイスクールD×Dといえば悪魔や堕天使、果てには神やら世界最強の龍やらが出てくるパワーインフレ全開の世界……
「いっ…嫌だぁぁぁぁ!!!!」
そんな俺の嘆きを無視して、光は俺の体を完全に吸い込み消えた