俺たちは魔方陣を通り、レーティングゲームのフィールドへ転送されたのだが、そこはなんと駒王学園のレプリカだった。その後、グレイフェアさんのゲーム内容の説明が校内放送を使って放送され、ついにゲームスタートのゴング(チャイム)が鳴らされた。
「さて、改めて、今回のゲームで軍師役を任された竜也だ。では早速作戦の説明をしたいと思う。」
そう今回俺はお嬢に頼まれて作戦参謀を任されたのだ。お嬢曰く、チーム全員の事を最も把握している俺が適任らしい。任されたからには全力でいくとしよう。
「まず連中の陣地は新校舎、敵陣から丸見えの前庭はパス。裏の運動場からの侵攻とする。まあ、連中もそれを読んで下僕を配置しているだろうが……それを踏まえた上での俺たちの布陣だが、まず王であるお嬢はアーシアとドーナシークとここ本陣で待機、何かあったら全員に知らせるんだ。」
「わかったわ。」
「わっわかりました!」
「承知いたしました。」
「まず、俺、イッセー、白音の第一侵攻部隊が体育館、運動場の順に進む。朱乃ちゃんは少し距離をおいて俺たちのサポートに回ってもらう。」
「「「了解(ですわ)!!」」」
「次に木場、黒歌には森の中に潜伏して侵入してきた敵の撃退。期を見計らって俺たちと合流だ。」
「「了解(ニャん)!!」」
「カラワーナ、ミッテルト、夕麻、お前たちはしばらく時間をおいてから気づかれないように進んで敵陣で合流、最後は全員でライザーを袋だ。」
「「「了解(っす)!!」」」
「さあ、期は熟した!派手に暴れるとしようじゃないか!」
『『『『『『応!!!』』』』』』
こうして俺たちの侵攻は始まった。まず、最初のターゲットである体育館へ向かう。
「……へぇ、ここも完成度高いな。」
「だな……よし、ここから演壇に上がれる。」
俺たちは演壇の裏に上がる。中から4つ気配を感じる。恐らく斥候だな。
「……気配、敵です。」
「そこにいるのはわかっているわよ。グレモリーの下僕さんたち!」
「……お呼びだな、いくぜ。」
演壇から出ていくと、戦車が一人と棍棒使いと双子の兵士が三人いた。
「…私は同じ戦車を相手します。」
「なら俺は棍棒使いの子と」
「なら俺はあの双子ちゃんたちだな。」
俺たちはそれぞれ自分の相手に向かう。俺は双子ちゃんたちに歩みよる。
「あっクッキーのお兄ちゃんだ!」
「あのクッキー美味しかったよ!」
「よう双子ちゃん、お手柔らかに頼むぜ?」
「う~ん、できればお兄ちゃんとは戦いたくなかったの……」
「でもライザー様の命令だから仕方ないよね、だから……… 」
二人はそう言って肩にかけたバッグからチェーンソーを取りだし………へ?
「「解体しま~す♪」」
二人そろってそんなことを言った。
「こらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
ビクッ「「ひいっ!?」」
「「「「ええっ!!!?」」」」
思わず叫んでしまった。だがこれは見逃せない。
「何て物を持ち出してんの!!君たちみたいな小さな子がそんなもの持っちゃいけません!!!お兄さん怒りますよ!!!」
「…もう怒ってるじゃないですか。」
白音のツッコミはあえて聞かなかった事にする。
「でっでも……」
「これが私たちの武器だし……」
「シャラップ!!!もし刃が飛んで怪我でもしたらどうするの!?そもそもチェーンソーは木を切るための道具であって武器ではありません!!!」
「……そういう問題なのか?」
イッセーが何か言ってるが無視無視、俺は雷速で二人に接近してチェーンソーを取り上げる。
「あっ私たちのチェーンソー!?」
「返してよぅ!!!」
「ダメ!これは没収します!!!」
俺はジッパーを発動してチェーンソーを中にしまう。
「うぅ……ぐすっ……あーーーーーん!!!お兄ちゃんが怒ったぁぁぁ!!!」
「あーーーーーん!!!チェーンソー返してよーー!!!」
あちゃー泣き出してしまった。………少しきつく言い過ぎたか?
「……アニキ、小さな子を泣かせるのはどうかと思うぜ?」
「…見損ないました竜也さん。」
何か向こうも戦いの手を止めてこちらを冷ややかな目で見ている。……しょうがない、俺は双子ちゃんたちに歩みより軽く抱きしめる。
「ふえぇ!?////」
「おっお兄ちゃん!?////」
「ごめんな、少しきつく言い過ぎたな。あれも二人にとっては思い入れのある武器なんだよな?けど俺は君たちのことを心配して怒ったんだ。何も君たちのことが憎くて言ったわけじゃないんだぞ?」
そう言って俺は二人の頭を優しく撫でてやる。
「…うん////」
「ごめんなさい、お兄ちゃん……」
どうやら二人とも泣き止んでくれたようだ。良かった良かった。
「いや、頭ごなしに怒った俺も悪かった。お詫びと言っちゃ何だが、ゲームが終わったらこのチェーンソーを使って二人に新しい武器を使ってあげよう。」
「「本当!?」」
「本当本当、ほら指切り。」
そう言って俺は両手の小指を差し出し、二人も自分の小指を絡める。
「「「指切りげんまん、うっそついたら針千本の~ます、指切った!」」」
「………何か毒気抜かれちゃったわね…」
向こうの戦車の子がふと漏らす。
『皆さん、準備が整いましたわ。』
耳に着けた通信機から朱乃ちゃんの合図が聞こえた。
「うわっやべぇ!!!?みんな行くぞ!!!」
イッセーの言葉とともに、俺たちは体育館から脱出する。
「逃げる気!?ここは重要基点のは《ズガァァァン!!!!!!》
相手の言葉は最後まで続くことはなく、朱乃ちゃんの放った雷に声もろとも飲み込まれた。
『ライザー・フェニックス様の「戦車」一名、「兵士」一名、戦闘不能。』
グレイフィアさんの放送が入る。よし、まずは上々……あれ?兵士一名?
「なっ!?アニキ何持って来てんだよ!!!?」
「へ?…ああ!!!?」
見ると、俺はいつの間にか兵士の双子ちゃんを両脇に抱えていた。どうやらとっさに連れてきてしまったらしい。
「おっお兄ちゃん……」
「何で助けてくれたの?」
「いや、どうやら無意識のうちに連れてきてしまったみたいでな、とりあえず……『バインド』!」
俺は二人を下ろし、バインドの鎖で軽く縛る。
「とりあえず戦闘不能ってことで。」
「ったく、自分の立てた作戦を自分で崩してどうするんだよ。」
イッセーが呆れ顔で俺に言う。
「まあ、そう言うなって………それに」
《ボカァァァァン》
言い終わる前に、俺たちを爆発が包んだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「
見ると、上空にライザーの女王の姿があった。
「うふふ、やはり獲物は自分の獲物を捕らえた瞬間が一番油断する……」
「ええ、その瞬間を狙ってくることはわかっていましたわ。」
「何!!!?」
「エレクトリックアイ!!!」
「きゃああぁぁぁぁ!!!!!!?」
ライザーの女王に朱乃のエレクトリックアイが直撃する。
「ばっ馬鹿な!?リアス・グレモリーがサクリファイスの手を使うなんて……」
「あら、いつ竜也君たちが撃破されたと言いましたか?」
ライザーの女王、ユーベルーナは自分が爆破した場所を見る。するとそこには防御結界をはり、無傷の竜也たちの姿があった。
「なっ!!!?」
「いや~、みごとに釣れてくれたなあ、ライザーの『
「その呼び名は好きじゃなくってよ!」
「それは失敬、だが俺たちのもくろみは見事に成功。フルメンバーのそちらのとるであろう手は十中八九サクリファイス、俺たちが油断したタイミングを見計らって仕留めにくるだろうと思って朱乃ちゃんに待機してもらっていたかいがあったぜ。」
「くっ、イル!ネル!何をしている!?早くそいつらを……」
「残念だが、この二人は武器は取り上げられて拘束済み、助けることはできないぜ?」
「くっこの役立たず!!!」
その言葉を聞いた二人は目に涙を浮かべ顔を伏せる。それを見た竜也はユーベルーナに怒気を放ち、ユーベルーナは冷や汗を大量にかく。
「竜也君、優しいあなたの気持ちはよくわかります。ですがこれは私の獲物です。」
「……ああ、わかっているよ。」
竜也はイルとネルの頭をまた優しく撫でる。
「大丈夫、君たちは役立たず何かじゃない。」
「ぐすっ……お兄ちゃん……」
「悔しいよぉ………」
竜也は二人の頭をそっと撫で、イッセーたちの方を見る。
「………行くぞ!」
「おう!」
「はい」
そして三人は朱乃を残し運動場へ走って行った。
「うふふ、さて、竜也君の分まで頑張りませんと……」
朱乃はそう言ってユーベルーナを見据える。
「ふ…ふふっ、愚かね。四人でかかれば勝率が上がったものを……」
ユーベルーナは竜也がいなくなったことでなんとか立て直す。
「……ライザー・フェニックスが女王、ユーベルーナ。爆発魔法を得意とし、ついた異名は爆弾王妃………ですが、私に言わせてもらえば、あなたの爆炎ははっきり言ってぬるいですわ。」
「なっ!?なんですって!!!?」
ユーベルーナは自分の爆発をぬるいと言われ激怒する。
「ストーンキューブ」
朱乃はすかさずARMを発動し、ユーベルーナの周囲に大量の石のブロックが出現する。
「…!?これは一体……」
「見せてあげますわ、本当の爆炎を……」
その数分後、体育館跡地に凄まじい爆音が響き渡った。
竜也は子供好きです。あくまで子供好きなのであってロリコンではありません。次回もお楽しみに