我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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騎士とフラグ

『…ライザー・フェニックス様の「女王」、「兵士」三名リタイア。』

 

現在俺たちは体育館倉庫の中で一時待機しており、しばらくしてグレイフィアさんの放送が耳に入った。

 

「どうやら朱乃ちゃんの方は終わったみたいだな、兵士の方は木場たちかな?」

 

「ああ、おそらくな…にしてもあの爆発、ア・バオア・クーを使ったな。敵さんもかわいそうに……」

 

「…ア・バオア・クーって何ですか?」

 

「ああ、白音は知らなかったな。昔朱乃ちゃんが手に入れたガーディアンでな、相手をカプセルに閉じ込めてその中で爆発させるんだ。」

 

「………それは凄まじいですね…」

 

「発動したらほぼ回避不可能だもんな……俺も昔使われて爆発はされなかったけど死ぬかと思った。」

 

イッセーが遠い目で経験を語る。俺も間近で見たけどあれは凄かった。イッセーも使われてすぐギブアップしたからな……そんなことをダベっていると、後ろに2つの気配が…

 

「……木場、黒姉さん、時と場所を考えてくれよ。」

 

「にゃ!?ばれたにゃ!」

「やっぱりすごいなイッセー君は…」

ばれるとは思わなかったのか、木場と黒歌は驚いている。……お前ら

 

「ちなみに俺も気づいていたぞ。」

 

「……気づいてないのは私だけですか……」シューン

気づかなかったことに項垂れる白音。すると運動場に気配を感じた。

 

「…おいお前ら、ふざけてる場合じゃないだろうに、ほれ来なすったぞ。」

 

俺はグラウンドを指差す。そこには甲冑を着たおそらくは騎士の女性が堂々と仁王立ちしていた。

 

「私はライザー様に仕える『騎士』のカーラマイン!こそこそと腹の探りあいをするのも飽きた!リアス・グレモリーの『騎士』よ、いざ尋常に…」

 

「木場、やれ」

 

「了解、『剣山』!!!」

 

「剣を交えぇ!!!?」

 

木場は『魔剣創造』を発動し、カーラマインと名乗った騎士の足元から大量の魔剣を生やす。カーラマインは足元から飛び出した剣に驚くも、後ろに飛び退きなんとか回避する。

 

「隙ありだよ!」

 

「くっ!?何の!!!」

 

木場は隙を見計らいすかさず斬りかかるがカーラマインは剣を抜刀し受け止めそのまま斬り合いにもつれ込む。

 

「こんな場合だけど、リアス・グレモリー様の『騎士』の木場裕斗だよ。お望み通りに斬り合いと行こうじゃないか!」

 

「くっキサマ!不意討ちとは卑怯な、それでも『騎士』か!!!恥を知れ!!!」

 

剣の打ち合いの最中、カーラマインは吠える。相手に『騎士』がいると聞き、犠牲の作戦を飲んでまで尋常な切り合いを期待していたというのに、怒り半分、失望半分、彼女の心情はそんなところだった。

「……それでも『騎士』か…悪いけどそれはとんだ見当ちがいだよ。」

 

「なに!?」

 

「僕たちは『騎士』だ。だがそれ以前に王に忠実な下僕だ。忠誠を誓う王に勝利を捧げなくてはならない。戦場において一瞬の隙、油断、慢心は戦況を大きく揺るがす。ちょうどさっきのきみのようにね。

もしきみの軽はずみな行動で主人の顔に泥を塗ることになったらどうするつもりだい?」

「くっ!?そっそれは…」

 

「また隙だよ!『居合絶刀』!!!」

《バキィィィン》!!!

居合いの形からの勢いを乗せた抜刀、それによってカーラマインの剣は砕け散り、カーラマインは唖然となる。

「きみのそれは騎士道じゃない。ただの自己満足だよ。」

 

「…ッ!!!?」

 

カーラマインは崩れ落ちる。自分のしでかした愚行に気づいた後悔の念、そして相手と自分の実力の差に

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「あら、終わったみたいですわね?」

 

ライザーの妹にして『僧侶』のレイヴェル・フェニックスは『戦車』のイザベラを連れて二人の戦闘を観戦していた。

 

「まったく頭の中まで剣剣剣で塗りつぶされた者同士、泥臭くてたまりませんわ。カーラマインったら『兵士』を犠牲にする時も渋い顔をしていましたし…」

 

「暇そうだなお嬢さん。」

 

「…ッ!?誰ですの!?」

 

するとズボッという音とともに地面から鳥の頭を模したような槍と石でできた巨大な爪が突き出し、中から竜也たちが出て来た。

 

「にゃあ、まさか地面を掘り進んで敵をやり過ごそうとして敵の目の前に出るとわにゃ。」

 

「ダメじゃん。」

 

「まあそう言うなって…これはどうも、見たところ『戦車』と『僧侶』で間違いないですかな?」

 

穴から出て来た竜也が尋ねる。

 

「ああ、私が『戦車』のイザベラ、そしてこちらが『僧侶』のレイヴェル・フェニックス嬢だ。」

 

傍らにいたイザベラが答える。

 

「は?フェニックス?まさか妹?なに、あいつ妹もハーレムに加えてんの?馬鹿か?バカなのか?そしてばかか?それでいて莫迦(ばか)か?いやむしろBAKAか?」

 

「いやどんだけ言うんだ?…まあその気持ちはわかるがライザー様曰く『妹をハーレムに入れることは世間的にも意義がある…ほら近親相姦っての?憧れたり羨ましがる者は多いじゃん?まあ俺は妹萌えじゃないからカタチとして眷属悪魔ってことで』……だそうだ。」

 

「……お二人さん、今度愚痴でも聞こうか?」

 

「……哀れみの目で見ないでください。悲しくなりますから…それとこの前は兄が申し訳ありませんでした。」

 

「いや、お嬢さんが謝ることはないよ。つけは後であのプライドだけは一丁前のチキン野郎、略してプライドチキンにたっぷり払ってもらうから。」

 

「「「「「プッ!!!?」」」」」

 

「プップライドチキ……プフッ!!!」

 

「……一応私もフェニックスなのですけど……あと何であなたまで笑っているのですかイザベラぁ!!!?」

 

ふと、吹いた数が多いことに気がついた竜也が見るといつの間にか木場が合流していた。

 

「木場お前いつの間に…てかあの子なんとかしてやれよ。崩れ落ちたまま動かないぞ。」

 

「やれやれ、しょうがないね。」

 

そう言って木場はカーラマインに歩みよる。

 

「ん?ああ、リアス・グレモリーの騎士か、ふふ…滑稽だなお前に言われて初めて自分の愚かさを知るとは。」

 

「………悔いることができるならやり直すことができる。」

 

「え?」

「新に愚かなことは自分の間違いを否定し直視しないことだ……きみにはそれができるよね?」

 

そう言って木場はカーラマインに笑いかけ手を差し出す。

 

キュンッ「はっはいぃ//////」

 

カーラマインは頬を赤らめ手を取った。

 

「……立ったな」

 

「ああ、立ったな」

 

「立ったにゃ」

「…立ちましたね」

 

「立ったな」

 

「「「「「フラグ」」」」」

 

「……?どこに旗がありますの?」

 

ただ一人よくわかっていないレイヴェルだった。

 

『タツヤ!タツヤ!』

 

そんな時、竜也にリアスから通信が入る。

 

「どうしたお嬢?」

『タツヤ、ライザーから一騎討ちの申し出が来たのだけれど…どうする?』

 

そんなリアスの声はどこか浮かれているようだった。

「……クフフフ、いいぜ、存分に暴れな。ドーナシーク、アーシアを連れてお嬢と共に迎え。感ずかれないようにな。夕麻たちはドーナシークと合流。」

 

『『『『『了解(っす)!!』』』』』

 

『はっはい!』

 

「さぁて…そろそろ動くとしようか……」

 

ついに計画を実行に移す時が来たことに笑みを浮かべる竜也、その顔はその場にいた全員がドン引きするほどの悪人顔だった。

 

 




木場も少なからず竜也の影響を受けています。

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