「最近誰かに見られている気がする?」
オカルト研究部の部室にていつも通り俺の焼いた菓子と朱乃ちゃんの紅茶(火、木、土曜はドーナシークが担当)でテーブルを囲っていると、イル、ネル、アーシア、リアスから相談された。ちなみに、ライザー眷属の彼女らにも俺らと同じ特訓をしてその一環で気配察知能力が高くなっている。
「ええ、この前夕食の買い物に行った時誰かに後ろからしばらくつけられたの。それからも私が一人でいる時に気配を感じるの。街中だから力を使うわけにもいかないし……」とリアス。
「あの…わたしがお風呂に入っていると、なんだか見られている気がして…なんだか怖いです…」とアーシア。この時もし覗き魔がいたらと思うと軽く殺意が沸いた。
「あのね、小学校の帰り道で誰かが後ろからついてくるの。」
「こわいよぅお兄ちゃん……」
そう言ってイルとネルは俺に抱きつく。よっしゃその変質者殺す。ちなみに当然だが学校に通う間武器は持たせていない。
「よしわかった、俺がなんとかしてやろう。ドーナシーク、木場、付き合え。」
「はっ!御意に」
「ええっ!僕も!?」
「いや、俺的にストッパーがいてくれた方がいいと思って、下手したらスプラッタになるかもしれないし。」
「さらっと恐いよ!?て言うかイッセー君は!?」
「ああ、あいつらプライベートは基本デートだから。」
「イッセー君…」
というわけで、俺たちのストーカー撲さ…ゲフン、撲滅作戦はスタートした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
現在リアスには夕食の買い物をしてもらっており、俺たちはそれを影で見守っている。『インビシブル』で気配を消したドーナシークに空から見張ってもらい、俺と木場が取り押さえる寸法だ。
『こちらリング
『こちらナイト
「こちらサンダー
ちなみにこれ気分を出すためのコードネームである。サンダー1が俺、ナイト1が木場、リング1がドーナシークである(ドーナシーク→ドーナツ→リング)。そうこうしてる間に俺たちはターゲットに近づく。
「…はぁはぁ、リアスはぁはぁ……」
ガシッ「何してるのお前?」
俺は不審者の頭をつかみ言う。
「あぁ?誰だキサマってお前は!?」
「……は?ライザー?」
なんとリアスのストーカーの正体はライザーだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「…………で?説明してもらおうかライザー、なぜリアスをストーキングなんて真似をした?」
現在ライザーは魔力を封じる鎖でがんじからめにされオカルト研究部に吊し上げられている。
「焼き鳥野郎もここまで堕ちたか。」
「見損ないましたライザー様。」
イッセーたちだけでなく、ライザー眷属のイザベラたちまでがゴミを見るような目でライザーを見ている。
「………しばらく旅に出て気付いたことがある。」
ライザーはそう言ってリアスの方を向く。
「リアス、俺はお前が好きだ!あのゲームで俺は君の芯の通った覚悟と決意を目の当たりにした!そんな君に俺は本気で惚れたんだ!」
ライザーの突然の告白に唖然とする一堂。だが鎖で宙吊りの状態ゆえに全くカッコつかない。
「………で?それが何でストーカーに繋がるんだ?」
「そっ、それはその……こっ告白するタイミングを計っていたら……」
「ストーキングに発展したと?」
「…………はい」
「ライザー……」
するとリアスはライザーの前に立ち…
「ごめんなさい。私の心は竜也に首ったけなの♪」
「ええっ!?」ガボーン
あっさりふった。ライザーは真っ白になって行く。そのさまはまさに燃えカス
「……さて、では皆の衆。」
俺の合図とともに全員が武器と魔力を展開する。
「
《ドカバキドカガスベキバキボキグキドゴバキ》
ギャアアアアアアアアアアア!!!!!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
次の日、午後3時、通学路にて
「はぁはぁ…、双子たんかわいいよ双子たん、はぁはぁ…」
ガシッ「人の妹たちに何してるのお前?」
「ふっ知ったこと、愛らしい双子が安全に帰路につけるように影ながら護衛を……って君は!?」
「…………は?ジーク?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「………アニキ、何者なんだこいつ?」
「ロリコン剣士のジークフリード。」
そうこの男、俺が中学卒業後の旅で出会った竜殺しの英雄の子孫であるジークフリードである。なんか俺が村の子供たちと仲良くしてたら急に突っかかって来て返り討ちにした。その後何故か仲間意識をもたれしばらくともに旅をした仲だ。ロリコンの変態であることを除けばわりといいやつだった。
「僕を開放してくれブラザー!僕たちはともに汚れなき小さなエンジェルたちを愛でる同士ではないか…」
「断罪」
《ドカバキベキバキボキグキドゴバキドカガス》
「お兄ちゃんは紳士なの!」「いっしょにするな変態!」
ギャアアアアアアアアアアア!!!!!!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「フフフフフ、もうすぐだ、もうすぐその時がくる。」
屋敷の通路を歩きながらディオドラ・アスタロトは呟く。
「ディオドラ様、今日もお出かけですか?」
眷属の一人がディオドラに尋ねる。
「ああ、今日も一人で行く。誰もついて来るなよ。」
そう言ってディオドラは魔法陣に消えて行った。
~~~~~~~~~~~~
ところ変わって雷門宅風呂場、
「はふぅ~いいお湯ですぅ~♪」
現在、アーシアが入浴して湯船に浸かっていた。
「はぁはぁ…アーシアたんかわいいよアーシアたん、はぁはぁ…」
そんなアーシアの入浴シーンをディオドラは茂みに隠れ双眼鏡で窓から覗いていた。鼻の下はだらしなく伸びて鼻からは鼻血が、口からはよだれがだらだらと流れている。
「嗚呼、今まで数多くのシスターを見て来たけどアーシアたんは断トツの破壊力だよ!前みたいにシクってエクソシストに見つかった時アーシアたんに治してもらってから僕は君にゾッコンだ!君を魔女と罵った協会のクソ野郎どもは殺してやりたくなったけど一番許せないのはあの竜也とか言う野郎だ!あいつアーシアたんをあろうことか自分の家に住まわせるだなんて羨ましいけしからん!いつかブッ殺してやる!」
「へぇ~誰をブッ殺すって?」
「そりゃあもちろん雷門竜…也………」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「………するってぇと何か?お前今までも教会にいるシスター覗いてはシクってバレてそのシスターさん破滅させて眷属にしてると?」
「…………はい、そうです。」
顔面をぼこぼこにして吊し上げられたディオドラ・アスタロトが力なく答える。
「うわぁ、今まで見て来た中で断トツで最低な野郎だな。」
「ベルゼブブを排出したアスタロト家ともあろう者が……嘆かわしいわね。」
リアスたちがウジ虫を見るような目でディオドラを見る。
「眷属にしたシスターさんたちはどうした?まさか手込めにしたんじゃねぇだろうなぁ?」
「そんなことするわけないだろう!シスターは未婚かつ処女の汚れなき存在を差すんだぞ!あくまでも眷属にして保護しただけだ!僕嘘言ってない!命かける!!!」
ディオドラは凄まじい剣幕で否定する。後ろにスタンバイさせたべーやんに確認すると嘘ではないらしい。
「…………わかった、そこは信じよう。」
「はぁ、良かっ…」
「でもそれとこれとは話は別。」ジャキッ
「えっ?ちょっ!?ちょっ!?まっ…」
《ドカバキベキバキボキグキドゴバキボキグキドゴ》
ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
~~~~~~~~~~~~
その後、ぼこぼこにされ段ボールに詰められたディオドラがこれまでの所業の証拠とべーやんの暴露による証言の実録テープとともにアスタロト家に運送された。真実を知った眷属たちは汚物を見るような目でディオドラを見て去って行った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ってて……あいつら不死だと思って散々ボコりやがって……」
「フフフ、変わっていないなブラザー、いつか君をこちら側に…」
「嗚呼、アーシアたん、僕はやはり君しか……」
バッタリ「「「うん?」」」
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ところ変わって居酒屋にて
「てやんでぇチクショー!自分の好きな相手に夢中で何が悪いってんでい!!!」
「まったくだよねぇ!いとおしい存在を遠目で見て何が悪いんだい!!!」
「そうだそうだ!俺たちは少し奥手なだけだぁ!!!」
「ハハハハハ!!!今日あったばかりなのになかなか気が合いますねぇ僕たち!」
「ハハハハハハ!!!まったくだ!!!」
「ねぇねぇあのさ!いっそのこと同盟組んだらどうかな僕たち!」
「おお!いいね、組もう組もう!」
「ではではぁ!我ら同盟の設立を祝して!」
カァン「「「カンパーイ!!!」」」
今ここに駒王ストーカー同盟が誕生したのであった。
ある意味きれい?なディオドラ。自分でもやっちまったと思います。感想等お待ちしております。次回もお楽しみに