我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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やっとテストが終わった……理数…理数がぁ………


帰還と目覚め

「……それで、教会の二人はそのままフリードを追って行ったと、」

 

現在俺は部室で帰還して来た木場たちから報告を受けていた。

 

「はぁ、あいつら……さて、どう動いたものか……あいつらは黒歌たちがうまく回収してくれればいいが……うん?」

 

俺が今後の作戦を練っていると、修練の門の扉が開いてきた。もうそろそろ1日か……そして中からリアスたちとえらく憔悴したイッセーとヴァーリが出てきた。

 

「「た…ただいま……」」

 

「ようお前らお帰り、どうだった?禁手化には至ったか?」

 

「まあ……なんとかな………」

 

「あんだけ死ぬ思いをすりゃさすがにな……」

 

どうやら二人とも無事禁手に至ったようだ……いや、無事ではないなうん、なんか二人ともかなり精神的にキテるな。

 

「ふん、あの程度で情けない。」

 

ティアが鼻息を立てて呆れたように切り捨てる。

 

「いやフザケンナよ!?こちとら反撃どころか休む間もなく消滅の魔力、雷、光の槍、魔力弾、呪符、爆炎、空気の弾丸、脱糞の呪いにドラゴンブレスが雨のごとく降り注ぐ中必死に逃げ回ったんだぞ!!!?」

 

「この60日間、何度頭に死がよぎったことか!俺なんか新しい魔法習得しちまったよチクショウめ!!!」

 

イッセーとヴァーリは涙を流し拳を握りしめて語らう。……て言うか今ヴァーリから聞き捨てならない言葉が出たな…

 

「ヴァーリ、新しく習得した魔法と言うのは?」

 

「グス…ん?ああ、これだよ。」

 

ヴァーリがテーブルの花瓶に手をかざすと、花瓶の花は一瞬で氷つきチョンとつつくとパキンと砕けた。

 

「ほう、氷魔法か。」

 

「正確には冷気を操る魔法だな、少しでもティアマットたちの動きを止めようと魔力を変化させていたら偶然産み出した魔法だよ。」

 

「へぇ、ここまでの精度の魔法を独学で……元々お前は天才肌だったけど、これも生存本能のなせる技なのかねぇ……」

 

「おやおや竜也氏、新たな力に目覚めたのはヴァーリ氏だけではありませんよ?」

 

俺がヴァーリの魔法に感心しているとべーやんが割って入る。

 

「どういうことだべーやん?」

 

「それは本人に聞いた方がよろしいでしょう、さあお二方、」

 

そう言ってべーやんはアーシアとリアスを押し出した。

 

「二人とも、説明してくれるか?」

「はっはい!わたし『聖母の微笑』の光を出せる範囲が広がりました!あと、癒しの光で精神をリラックスさせたり、時間があまり経っていなければ切れた腕なども接着できます!失った血や魂には干渉できませんけど……」

 

「いやいや、それだけできれば十分だって……て言うか、ちぎれ飛んだのか?腕」

 

「はい、ティアさんの爪でスパンとかれこれ3回ほど、回復の精度が上がったらさらに過激になりましたし……お二人にはなんだか悪いことをしてしまいました。」

 

ジロ「…………………」

 

「ピュ~ピュ~♪」

 

俺がティアを見ると、ティアは目を反らし口笛を吹き、ヴァーリとイッセーは頭を押さえてガタガタと震え出し、皆は哀れみの目を二人に向ける。

しかし、えらくさらっと言ったが、アーシアはこの修行で血や怪我に対してかなり耐性ができたようだ。そりゃあ目の前で何度も血飛沫が上がれば耐性はつくだろうし、回復役としては望ましいことなんだろうが………なんか複雑だなぁ…

 

「………まあとにかく、喜ばしい進歩にはちがいない、すごいぞアーシア。」ナデナデ

 

「はふぅ~~~~♡(ダクダクダクダク」

 

俺はアーシアの頭を撫でてやると、アーシアはダクダクと鼻血を流す………血に耐性ができたのはこれも理由なのでは………

 

「……で、リアスの方はどんな力なんだ?」

 

俺はリアスの方を向き尋ねる。

 

「え、ええ、私はこれよ。」

 

リアスが手をかざすと、リアスの手に紅色の水晶球が現れた。

 

「それがお前の目覚めた力か?何ができるんだ?」

 

「ええ、例えば……ソーナ。」

 

「えっ!?私ですか?」

リアスは水晶球を覗き込み、ソーナ嬢は一瞬ビクッとなったが平静を保つ。

 

「……あなた今、『若干空気だった私にもついにスポットが!!!』…って考えたでしょう?」

 

「ええっ!?なっなんでわかっ、いっいえ別にそんなこと考えてませんよ!?本当ですよ!?ちょっ、何ですかあなたたちその哀れむような目はぁ!!!?」

 

汗をだらだらと流し必死に誤魔化そうとするソーナ嬢。

 

「他にも」

 

リアスは再び水晶を覗き込み魔力を流す、すると水晶は淡い紅色に輝いた。

 

「……左の引戸の奥に大量のお菓子がかくしてあるわね。」

 

「にゃ!!!?」

 

調べて見ると、引戸の奥に木のいたで細工しており、板の奥からポテチやらカステラやらが大量に出てきた。見ると白音が冷や汗をだらだらと流している。どうも最近菓子がなくなるのが早いと思ったら……

 

「没収」

 

「殺生な!!!」

 

「……と、まあこんな感じね、他にも器物から情報を読み取ったり、ちょっとした占い見たいなこともできるわ。」

 

リアスの説明を聞いて、俺はある仮説を立てる。

 

「……ひょっとしたらそれがリアスの受け継いだグレモリーの能力なのかも知れないな。

 

「……グレモリーの能力?」

 

「ああ、リアスの消滅の魔力は元々バアル家出身の母君から受け継いだものなんだろう?俺も一応悪魔、72柱について調べて見たんだがな、『グレモリー、宝冠を被った中東風の優雅な装束を身に纏った女性の姿で現れて、三界(過去、現在、未来)の知識を分け与え、隠された宝のありかを教え、恋を成就させることにも長ける』。…おそらくそれがグレモリーの三界を知り、隠された宝のありかを探すと言う力なんじゃないか?」

 

「だけどそんな話お父様からは聞いたことがないわよ?」

 

「これもまた予想だが、この能力はグレモリーの女性のみが開眼できるんじゃないのか?召喚されたグレモリーの図もほとんどが女性の姿だし。」

「なるほど……今度お父様にでも聞いて見ようかしら。」

 

「ああ、だけど今は―――っ!!!?皆!!!」

 

刹那、校庭の方から強大な力を感じ、俺たちは一斉に臨戦体制に入る。急いで校庭に転移すると

 

「フフフフ、ご機嫌ようグレモリーとシトリー眷属とその他諸君。」

 

今回の黒幕が空中の玉座に鎮座していた。

 

「てめえがコカビエルか」

 

「いかにも俺がコカビエルだ、『魔源の創者(ディアボリズム・クリエイター)』よ。」

ちょっと待て、今あいつ俺をなんと呼んだ?

 

「おい待て、その呼び名はなんだ?」

 

「フフフフ、お前は有名だぞ、千の魔法を司る邪龍『魔源の禁龍(ディアボリズム・サウザンド・ドラゴン)』アジ・ダハーカをその身に宿し、あらゆる魔法を思うがままに創造するとな。」

 

えぇ~俺そんな風に呼ばれてるの?初耳なんだけど

 

「魔王の血縁者が二人もいるこの街で何をするつもりだ?最悪戦争ものだぞ?」

 

「そうだ、俺は戦争を望んでいる!先の大戦が中途半端に終わってから俺は退屈でしょうがなかった!あと少しで我ら堕天使が勝利をつかめたと言うのに、アザゼルのやつはもう戦争はしないと宣い果ては神器なんていうオモチャの研究に没頭している!」

 

こいつ、聞いてはいたがとんでもない戦闘狂…いや、この場合は戦争狂だな。

 

「…教会から聖剣を奪ったのもそのためか?」

 

「いかにも!ミカエルのやつに喧嘩を売ろうと聖剣を奪ったものを、やって来たのはこんな雑魚エクソシストに中級堕天使とはな。」

 

そう言ってコカビエルは血に濡れ気を失い魔方陣で拘束されたイリナ、カラワーナ、ミッテルトをこちらに投げつける。

 

「イリナちゃん!!!?」

 

「カラワーナ!!!?ミッテルト!!!?アーシアぁ!!!」

 

「はい!!!」

 

アーシアの『聖母の微笑』によって三人の傷は塞がって行く。

 

「ふん、片割れのエクソシストには逃げられたがこいつらの持っていた聖剣は全て奪った。パルパー・ガリレイ、五本の聖剣の統合にはあとどのくらいかかる?」

 

「5分もかからんよ。」

 

コカビエルが校庭にいた老人に問いかける。こいつがパルパー・ガリレイ…木場の敵……

 

「そうか、では《パチン》」

 

コカビエルが指を鳴らすと魔方陣が出現し、中から3つ首の魔犬が次々と姿を表す。

 

「……ケルベロス」

 

リアスがポツリと呟いた。

 

「フハハハ!さあ、戦争をしようじゃないか!!!」

戦いの火蓋が切って落とされた。




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