「こんのバカモンがぁぁぁぁ!!!!」
前回、俺はアジ・ダハーカにわざぼーの奥義神器封印を使って神器にしようと試みたのだが、光に包まれたと思ったらそこは上も下も目の前も真っ白な空間が広がっており、そこには気絶したアジ・ダハーカと、なぜか俺を転生させたオオクニヌシ様がおり、俺は今、オオクニヌシ様に正座してお叱りを受けている。
「あの、オオクニヌシ様。なぜ俺はまたここに来ているのでしょうか?あと、何をそんなに怒っているのですか?」
「どうしたもこうしたもないわ!!!お主とんでもないことをしてくれたのう!!!いくらわざぼーがどんな技でも出すことができるからといって、神器の創造など、それこそ神の領域の所業じゃぞ!!そんなまねをすれば……見てみろ!!!!」
そう言うとオオクニヌシ様は俺の目の前にぼろぼろになって折れてしまったわざぼーを出した。
「わっ…わざぼぉぉぉぉ!!!?」
なっ…何で、どうしてこんなことに……
「さっきも言ったが、神器の創造など神の領域の所業じゃ。その膨大なエネルギーにわざぼー自身が耐えられなかったのじゃ。」
そんな…俺の軽はずみな行動のせいでわざぼーが……
「オオクニヌシ様!!お願いします!わざぼーを治してください!!!」
こんなやつでも俺の相棒だ。見捨てることなんてできない!
「…うむ、十分に反省しているようじゃな。良かろう!わざぼーは儂が責任を持って治そう。もう二度と同じ過ちは犯すなよ。」
「…ッ!!!ありがとうございます!!!!!」
「かっかっかっ、良い良い、もともとお主は儂のミスで殺してしまったのじゃからのう。おあいこじゃおあいこ。」
そう言うとオオクニヌシ様は懐から以前俺の引いたくじの箱を出した。
「さて、一時的とはいえ特典が一つなくなってしまった。もう一度引くが良い。」
「いっいえいえそんな!わざぼーを治してくれるだけでもありがたいのに…」
「かっかっかっ、良い良い、人の善意は受け取るのが礼儀というもの。それに儂はお主のことをけっこう気に入っているのじゃよ?」
そこまで言われれば断る訳にはいかない。俺はくじを引いた。
メルヘヴン ディメンジョンARM『修練の門』
これはありがたいものが出た。この修練の門は、くぐると中は広大な修行場になっており、さらにこの中の1日は外の世界の60分の1しか経たず、外では1日しか経ってなくても、中では60日の修行ができるのだ。
「ありがとうございます、とてもいい物が出ました。」
「かっかっかっ、それは良かった。」
「グゥゥ此処は一体…」
あっ、アジ・ダハーカ忘れてた。
「おお、目が覚めたか。お主たちはこやつに敗れ神器に封印されたのじゃ。良ければこのままこやつの神器として使われてやってくれぬかのう?」
「………一つ聞きたい。なぜ我らを神器にしようとしたのだ?」
「ええっと、お前のことを調べた時、千の魔法を司るって書いてあったから、お前の力を使えばオリジナルの魔法を造れると思って……」
「……フフフ、いいだろう。我らはお前の神具器となろう」
「ええっ!!!いいのか?」
「ああ、確かあの棒は考えついた技を使うことができるのだろう?つまりあの技はお前があの場で考え付いたのだな?魔法を造る上で重要なのは柔軟な発想力、お前の造る魔法に我らは興
味を持ったのだ。」「すげーの造れよ!」「期待してるぜ!」
「ああ!これからよろしくな!」
「「「おう!!!」」」
そう言うとアジ・ダハーカは小さな光の玉となり、俺の体へ吸い込まれて行き、俺は光に包まれた。やがて光が止むと、俺は頭に竜の頭を象ったヘッドギアを付け、両手にはこれまた竜の頭を象った籠手を着けていた。
「かっかっかっ、それがアジ・ダハーカがお主の神器へとなった姿、『魔源の三つ首甲』(ディアボリズムトライヘッドギア)とでも名付けようかのう。」
こうして俺、はわざぼーを一時的に失う代わりに新たに『修練の門』と『魔源の三つ首甲』を手に入れたのだった。