現在俺は朱乃ちゃんに呼ばれて朱乃ちゃんたちの住居である神社にいる。
「いらっしゃい竜也君。」
「よう朱乃ちゃん、会議の打ち合わせはいいのか?」
「ええ、あちらはグレイフィア様がフォローして下さるでしょうし、ある程度進めば私がいなくても問題ありませんから。それに……」
「……なるほどね」
視線の先には、白いローブに身を包み整った顔立ちの青年がいた。そして特筆すべきは背中の金の12枚の翼と頭に浮かぶ天使の輪。これはまた大物が来たもんだ。
「はじめまして、雷門竜也君。私はミカエル、天使の長をしています。」
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俺は朱乃ちゃんの先導で大天使ミカエルさんとともに神社の本堂へと入る。見ると本堂の中央に一本の聖剣が浮いていた。
「これはゲオルギウス、聖ジョージと言った方が伝わり安いでしょうか。彼の持っていた
と、言われても、俺聖人とかあんまり知らないんだが……だけど、それでもこれがかなりのものだとわかる。
(大丈夫かダハーカ?)
(ああ、どういう訳か問題ない。恐らくお前のおかげだろう。)
(そうか、なら……)
俺はアスカロンの柄に手を掛ける。少しビリビリするが問題ない。
(それはそれでいかがなものか………)
「俺のもとに来な、アスカロン。」
するとアスカロンから眩い光が放たれ、光が止むとアスカロンは俺の手に収まった。
「どうやらアスカロンには認められた様ですね。」
「その様ですね。」
俺は試しにアスカロンを振るう。初めて使うはずなのに使いやすい。
「やはり君はこれを渡すのにふさわしい様ですね。」
するとミカエルさんは俺にトランプのジョーカーを渡す。
「これは?」
「『
魔王だけでなく天使長までが直々にスカウトとは、なんともリアクションに困る……俺はとりあえずトランプをポケットにしまった。
「先に言わせてもらうが、会談の時は失礼します。俺はあなた方に色々と言いたいことがあるので」
「……わかりました。詳しいことは会談の時に。では、私はこれで……」
そう言い残しミカエルさんは帰って行った。
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「………てな訳で、色々あったがアスカロンゲットした。」
俺は先ほどのことをみんなに報告した。
「に、兄さんそれ!アスカロン見せてくれよ!!!」
「お、おう……換装!」
なんかヴァーリがえらく食いついて来た。俺はアスカロンを取り出す。
パシッ!
『『『『『!!!!!?』』』』』
するとヴァーリが何を思ったかアスカロンを俺からひったくる。
バチィィィィィィィィィィィ!!!
「ぐぅ!!!?」
「バ!?バカ!ヴァーリ!!!?」
『ヴァーリ!何を考えている!?いくらお前がハーフでもその剣は龍殺しも』
「っらぁ!!!」
バシュゥゥゥゥゥン!!!
『『『『『えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!?』』』』』
『気合いでオーラをかき消したぁぁぁぁぁぁぁ!!!?』
「ウソーン!?」
「兄さん!!!」
「うぇ!?え、なに?」
「これ!アスカロン!これちょっと借りてっていい!?」
「え?あ、うん」
「ありがとう兄さん!!!これで…これでやっとあれが…」
「ヴァーリ?」
それじゃみんな!俺しばらくラボにこもるから!」
「え!?ちょっ!?ヴァーリ!!!?」
それ以来、ヴァーリはラボにこもったまま出てこなくなった。
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修練の門、遺跡エリア
乾いた風が吹き抜ける遺跡の中、ギャスパーが一人たたずんでいた。
「『
刹那、遺跡の一角からギャスパーに向かって影でできた爪が伸び襲い掛かる
バッ「『
ギャスパーはとっさに爪の方を振り向き目を見開く。すると影は空中でビタッと停止した。
「そこです!『錐影』!!!」
ギャスパーは人の腕ほどもある影でできた錐を影の根元に投げる。
「『スクラップファング』!!!」
バツン!!という凶悪な音が鳴り響き、ギャスパーの放った影は周囲の遺跡ごと両断された。
「………ひゅー、やるねぇギャスパーちん♪」
土煙が晴れ、禍々しいオーラを放つ鋏を構えたフリードが現れた。
「ふ、フリード先輩も凄いですね、その鋏…(は、鋏を閉じた剣圧で遺跡ごと真っ二つに……)」
「おうともさ♪『
フリードは閉じた状態の砕呀をブンブンと振り回す。竜也の作ったこの大鋏、刃はギザギザとした牙のような形状をしており、刃の外側は逆に刃になっている。閉じた状態では両刃刀として利用できるのだ。ちなみに材料は姫島家の刺客から剥ぎ取った妖刀である。(神社と姫参照)
「……だけど当たらなければ怖くない。影が固定されていると動けない…でしょう?」
「いや~【影魔法】の秘められた弱点だぜぇ。まぁ、そんな状況そうそうないけど…」
フリードは困ったように頭を掻く。これも竜也の与えた力、竜也の禁手化『魔源覇王の三首鎧』の能力は『魔法の創造』。自分の思い描く魔法を造り出すことができるのだ。さらに自身の魔力を結晶化させた物を取り込ませることで創造した魔法を相手に与えることができる。竜也はその力で自分の配下の者たちに魔力と魔法を与えているのだ。
「お話中のところ悪いけど、隙有りだぜ?」
「ッ!?上!?」
見上げると、頭上に飛び上がったイッセーの姿があった。
「ネイチャーARM『フレイムボール』!!!」
『Boost!』
イッセーは倍加によって膨れ上がった炎の球が二人に降り注ぐ。
「『
瞬間、ギャスパー以外の全てが停止した。ギャスパーはコウモリの翼を展開してイッセーの後ろに移動する。
「『
ギャスパーが目を閉じると停止した世界が再び動き出す。
「なっ!?」
目標を失ったフレイムボールはフリードに降り注ぐ。
「ちょっ!?洒落にならないっての!?」
フリードは鋏の止め金を外し、刃を両手に持つ。
「『クレイジーマーダー』!!!」
フリードは両手の刃でフレイムボールを次々と切り伏せる。
「後ろか!?」
「『
「うおっ!?」
イッセーは直感的にギャスパーの居場所を察知するが、ギャスパーの放った大顎の影に捕まり地面に落下していく。
「くそっ!またやられた!『コロナックル』!!!」
イッセーは炎を纏った籠手で影を打ち砕きそのまま地面に着地する。
「ぜぇ…ぜぇ…イッセーちん勘弁してくれよ……」
「悪い行けると思って」
「おい元人間、狂った物差しで計らんでくれ」
「お二人とも大丈夫ですかー!?」
上空からギャスパーが二人に声を掛ける。
「ギャスパー!これは実戦を想定した修行だぞ!敵の心配すんな!」
「す、すみません!じゃあ…『
ギャスパーは影で鎌を作り出す。
「しかし参ったねぇ。時間停止、敵にまわすとここまで厄介とはねぇ。しかも【影魔法】の扱いはあっちゅうまに俺っち以上とか…はぁ~あ、自信なくすわ」
「いや、俺から言わせてもらったらお前ら全員化け物だからな。」
そこに匙がひょっこりと表れる。
「あれ?匙お前どこにいたの?」
「ずっと隠れてたんだよ!修行に付き合えって言うから来たのになんだこれ!?なんだここ!?殺す気か!!!?」
「だから言ったろ?ギャスパーの神器の暴発を防ぐためにお前のラインで余分な力を吸出すのが効率がいいって。まぁこの20日でだいぶその頻度も下がったけど」
「てか俺らここに20日もいるんだけど。本当に大丈夫なんか?」
「心配すんな、外じゃ半日も経ってないよ。」
「さて、んじゃそろそろ……」
「「行きますか!!!」」
「がんばれ~」
「「お前も行くんだよ!!」」
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修練の門、森林エリア
「「切りまーす!」」
双子の『兵士』イルとネルが剣を振りかぶりゼノヴィアに切り掛かる。
「なんの!!!」
するとゼノヴィアは競泳の飛び込みのように地面に飛び、
「あーんまた潜っちゃった!」
「どこ?どこ?」
イルとネルはあたりをキョロキョロと見渡す。
ザバッ「隙有り!」
するとイルの後ろの地面からゼノヴィアが剣を振りかぶり飛び出した。
「隙な~し、
第六感によりいち早くゼノヴィアの気配を感じ取ったイルは剣についたレバーを動かす。すると剣はガチャガチャと音を立てて変形し、刀身がゼノヴィアに向かって伸びる。
「突きまーす!」
「ぬおっ!?」
ゼノヴィアは空中で身を翻し間一髪回避して再び地面に潜る。
「私も変形、ガンナー形態!」
片割れのネルが剣のレバーを動かすと、剣の刃が収納され両手銃のような形になる。これが竜也の与えた武器『変形銃槍剣』のギミック。その名の通り剣、槍、銃の3つの形態に変形できるのだ。
「射ちまーす!」
ネルは銃弾を乱射するがゼノヴィアは地表をスイスイ泳ぎ回避する。
「ハハハッ!無駄無駄ぁ!陛下より授かった私の魔法【
これがゼノヴィアが竜也から与えられた魔法【遊泳】、どんなところでも泳ぐことができる。ちなみに息継ぎも不要になる。
「ハハハッ!どこから表れるかわからない恐怖を味わ…………………………」
と、突然ゼノヴィアの声が途切れた。そしてそれから2分後
「黒歌お姉ちゃーん!」
「ゼノヴィアお姉ちゃんがまた埋まっちゃったー!」
「にゃあ!?またかにゃ?はぁ……行ってくるにゃ。」
「まったくゼノヴィアは………」
黒歌とイリナが修行を中断してやって来た。どうやら魔力切れを起こしてそのまま地中に埋まってしまったようだ。
「ええっとだいたい…この辺にゃね、『ボールダークロー』」
黒歌は巨大な石の爪を装備して地面を掘り返す。そして土にまみれたゼノヴィアが引きずり出された。
「何やってるのよゼノヴィア……」
「大して魔力もない癖に調子に乗るからにゃ」
「め、面目ない……」
「私はあっちでゼノヴィア蘇生させてくるからそれまで休憩だにゃ」
「「「はーい!」」」
新入り組、絶賛修行中
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「【アルティメットジークフリーデン】を召喚。さらにマジック【双光気弾】、ジュデッカを破壊。」
「げっ!?」
「ジークフリーデンでアタック、アルティメットトリガーロックオン!」
「…コスト4【串刺しの森】」
「ヒット、効果でBP10000以下のスピリットを4体まで破壊。」
「疲労状態のネメシス以外全滅かよ……ライフで受けるぜ」
アザゼル ライフ3→2
「マガツ・ドラグーンとイグア・バギーでアタック。」
アザゼル ライフ2→1→0
「だぁぁ負けかぁ!」
現在俺は修練の門を発動した状態で動けないのだが、家に来たアザゼルとバトスピをしていた。
「あ、そうだった、ほれっ」
アザゼルは何か唐突に思い出したようにポケットから何か取りだし俺に投げ渡した。
「これは…タロットカードか?」
「そうだ『悪魔の駒』を真似して作ってみた試作品だ。」
「転生堕天使ってことか?」
「そう言うこった。ちなみにこいつを渡すのはお前だけだぜ。」
「三大勢力はそんなに俺に人間辞めさせたいのか?」
「まあ、それだけお前の影響力が強いってこった。じゃ、俺は帰るぜ。」
アザゼルはそう言って帰って行った。俺はジッパーを発動して中から『悪魔の駒』と『御使い』のトランプの入った箱を取りだしタロットをしまう。悪魔のチェスの駒、天使のトランプ、堕天使のタロット………その時俺はあることを思いついた。
「もしもしヴァーリ、ちょっと来てくれ。面白いことを思いついた。」