我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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会談開始と総督いぢめ

 

三大勢力会談当日、とうとうこの日がやって来た。

 

「じゃあギャスパー、後でな。」

 

「はい!皆さんも頑張って下さい!」

 

この会談で俺たちは神の不在を知るものとして招かれているが、ギャスパーは神器の暴発を危惧されて参加出来ない。修行に付き合っていたイッセーとフリード、そしてヴァーリは猛抗議していたが、

 

「カラワーナ、イザベラ、ギャスパーの護衛は任せた。」

 

「「おっまかせ下さーい!!!」」

 

ギャスパーの護衛だが、直接戦闘に参加しなかったやつらの中から選ぶことにしたのだが、こいつらが土下座してまで志願してきたので妙な真似はしないよう誓約書まで書いて仕方なく付けることにした。

 

「……ベル、もしもの時は頼んだ。」

「ワンッ!」

 

ケルベロスのベルは現在成犬の姿でいる。後一つ姿があるのだが、これはまだ秘密だ。

 

「リアス、ご両親はどうだった?」

 

「ええ、しっかりと話は着けて来たわ。後はお兄様だけ」

 

「わかった、ありがとう。……さて、準備はいいかお前ら?」

 

『おう!』『はい!』『ええ!』

 

「心配するな、もしもの時のために即効性の超強力漢方胃腸薬を調合してきた。」

 

『『『『『流石はヴァーリ!!!』』』』』

 

「お前ら……まぁ、いいや……さぁ!行こうぜみんな!」

 

『『『『『了解!!!』』』』』

 

俺たちは会場に向かった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「やあ、来たね」

 

「んも~☆遅いよたっく~ん☆」

 

「よう、昨日ぶり」

 

「はじめまして」

 

会場である職員会議室に入ると、魔王であるサーゼクスさんとセラたん、天使長のミカエルさん、そして堕天使のプー太郎総督ことアホのアザゼルがいた。

 

「おい、今失礼なこと考えただろ」

「気のせい気のせい」

 

見渡すと、サーゼクスさんの後ろにはグレイフィアさん、セラたんの後ろにはソーナ嬢たちが控えており、アザゼルの後ろにはヴァーリが着いた。

「全員がそろったところで、会談の前提条件のひとつ。ここにいる者たちは、最重要禁止事項である『神の不在』を認知している。」

 

この言葉に裕斗含む元教会組の顔が曇る。イリナはイッセーがアーシアは俺が手を握り、ゼノヴィアは頭に手を置いてやる。とりあえず三人とも平常は取り戻したようだ。

 

「では、それを認知しているとして、会談を進める」

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

会談はサーゼクスさんとミカエルさんが議題について各陣営に意見を出し、アホのアザゼルが余計なことを言って空気を凍らせてヴァーリにしばかれたりしたがとりあえず順調に進んではいた。

 

「さて、リアス、そろそろ先日の事件について話してもらおうかな」

「はい、ルシファー様」

 

リアスが事件の概要を説明する。

 

「ーーー以上が私、リアス・グレモリーとその眷属悪魔、ならびに雷門竜也とその配下が関与した事件の報告です。」

 

「竜也君、今の報告内容について何かあるかな?」

 

「いいえ、相違点一つありません」

 

あっぶなー、いきなり振らないで下さいよサーゼクスさん

 

「ありがとうリアスちゃん、たっくん☆」

 

俺の名前で素に戻ってるよセラたん

 

「さて、アザゼル。この報告を受けて、堕天使総督の意見を聞きたい」

 

サーゼクスさんがアザゼル(アホ総督)に尋ねる。

 

「おい、今おかしなルビ入ったぞ………先日の事件は我が堕天使中核組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』の幹部コカビエルが、他の幹部及び総督の俺に黙って単独で起こした物だ。組織の軍法会議でコカビエルの刑は『地獄の最下層(コキュートス)』の永久凍結で執行された。もう出てこられねぇよ。というか本人がもう出てくる気がない。」

 

「…?どういうことかな?」

「どうもあの戦闘でプライドを酷く傷つけられたみたいでな、曰く『俺はもう戦士としても社会的にも終わった。もう二度と外は歩けまい。それならコキュートスでも同じだ。』とのことだ。…………お前らあいつに何をした?」

「この世には知らない方が幸せなこともあるんだよア…バk…アザゼル。」

 

「おい、今なんて言い直そうとした?てか最初のアもなんかニュアンスが違ったぞなあおい!?」

 

「ま、まあ説明としては最低の部類ですが、あなた個人が我々と大きな事を起こしたくないという話は知っています。それに関しては本当なのでしょう?」

 

「ああ、何度でも言うが俺は戦争に興味はない。コカビエルも俺のことをこきおろしていたと、そちらの報告でもあったじゃないか」

 

「こきおろしてってか、馬鹿にされてるの間違いじゃねぇの?」

 

「「「うんうん」」」

 

「その原因の大元はお前だろうが!この前とうとうシェムハザまでが俺のことをプー太郎と呼びかけたぞ!どうしてくれるんだ!!!」

 

「お前が働かないのがそもそもの原因だろうが!いい加減に上に立つ者としての自覚と責任をしっかり持てや!そんなんだからレイナーレたちみたいに変に勘違いしたようなやつやコカビエルみたいに不満を持つやつが出て暴走するんだろうが!!!」

 

「うぐっ!?……悪かった、確かに俺の責任不十分で起きた事には違いない。そう思えばお前らも十分な被害者だな。レイナーレ…いや、今は夕麻だったな。それにドーナシークにミッテルト、ここにいないカラワーナにも伝えてくれーーー本当にすまなかった。」

 

 

アザゼルは夕麻たちに向かって頭を下げた。サーゼクスさんたちは驚き目を見開いている。

 

「……アザゼル様、頭を上げて下さい。あれはもともと私たちの自業自得、本来なら処刑されているところを追放という形で命を助けてくださった。それだけで十分です。………それに、私は今とても幸せです。イッセー君という世界で一番愛しい人と結ばれることができたから。」

 

「ッ!!!?……夕麻ちゃん」

 

夕麻はイッセーの手を両手で包み込む。

 

「某は竜也様という素晴らしい主のもとに使えることができた……きっとこれでよかったのです。」

 

「ウチらは今の現状にとても満足してるっす。カラワーナもきっとそう言うっす。」

 

「あなたの寵愛を受けようと暴走した堕天使レイナーレは死にました。今の私は、イッセー君を心から愛する竜也様配下の堕天使、天野夕麻です!」

 

夕麻はイッセーの手を握りしめ、声高らかに宣言する。

 

「……ありがとよ、その言葉だけで十分だ」

 

「これに懲りたらこれからはしっかりやれよアホ総督」

 

「おい、言ったな?とうとう言ったな?てめえ後で覚えてやがれぇ!?」

 

「落ち着けプー太郎総督、これから挽回すればいいって」

 

「あんたならできるってプー太郎総督」

 

「お前らも励ますか貶すかどっちかにしろやイッセー、ヴァーリィィィィィィィ!!!」

 

「プ…アザゼル、ひとつ聞きたいのだが、どうしてここ数十年神器の所有者をかき集めている?最初は人間たちを集めて戦力増強を図り、天界か我々に戦争を仕掛けるのではないかと予想していたのだが……」

 

「おいサーゼクス、てめえまで今なんていいかけた?……まあ、強いて言うなら研究の為さ。なんなら資料も一部お前らに送ろうか?研究してたとしてもそれで戦争なんざしねえよ。俺は今の世界に十分満足している。部下に人間の政治には手をだすなと強く言い聞かせてるぐらいだぜ?宗教にも介入するつもりはねぇし、悪魔業界にも影響を及ぼさせる気はない。ったく、俺の信用は三竦みの中でも最低かよ」

 

「それはそうだ」

 

「そうですね」

 

「その通りね☆」

 

「何を今さら」

 

「「「「うんうん」」」」

 

「てめえら俺をいぢめるのも大概にしろよ!?しまいにゃ泣くぞコノヤロウ!!!」

 

シャウトするアザゼルはすでにちょっと泣いてた

 

「ったく神や先代のルシファーどもよりはマシだと思ったがお前らもお前らで大概めんどくせぇな。あぁわかったよ、和平を結ぼうぜ?もともとそのつもりだったんだろう?天使も悪魔も」

 

まさかアホ総督から切り出されるとは思わなかったのか、他勢力のトップは再び驚いている。

 

「次戦争を起こせば三竦みは今度こそ共倒れ、そして人間界に大きな影響を及ぼす。俺たちはもう戦争は起こせない。」

 

プーもといアザゼルは何時になく真剣な顔で語る

 

「神のいない世界は間違いだと思うか?神のいない世界は衰退すると思うか?残念ながらそうじゃなかった。俺もお前たちも今もこうして元気に生きている。ーーーー神がいなくても世界は回るのさ。」

 

アザゼルのその言葉は、俺の中に深く響いた。

その後、会談の内容は今後の勢力うんぬんの話になったいた。

 

「さて、会談もいいところまで片付いたし、お前たちの話も聞かせてもらおうか。

まずはヴァーリ、お前はこの世界で何をしたい?」

アザゼルがヴァーリに尋ねる。

 

「別に俺も戦争なんざ興味はない。ま、強いて言うなら、俺はこれからも兄さんたちと面白可笑しく暮らして、しょうがないバカ親父と研究できればそれでいい。あともっとしっかりしてくれて、身も固めてくれたらなお良し。」

 

「へっ、生意気言うようになりやがって……それで、お前さんはどうだイッセー?」

アザゼルは今度はイッセーに話を振る

 

「俺馬鹿だし難しいことは言えないけど、俺も和平の方がいいです。アニキやヴァーリたちとバカやって、夕麻ちゃんやイリナとずっと一緒に居られればそれでもう十分です。」

イッセーは夕麻とイリナの手を握りそう語る

 

「けっ、お熱いこって」

 

「愛と友情に生きる、素晴らしいことですね」

 

「さて、そんじゃ最後に……お前さんの話を聞かせてもらおうか、竜也」

 

「竜也君、中央の席に座ってくれたまえ」

 

とうとう俺の番が来たか、俺はサーゼクスさんに言われた通り中央に置かれた椅子に腰かける。

 

「さてと、お前さんには俺たちが開発した堕天使への転生システムの試作品を渡してある。」

 

「そうそうその事について詳しく聞かせてもらおうかクソ親父」メリメリメリメリメリ

 

ヴァーリがアザゼルに後ろからアイアンクローをかます。

 

「イデデデデデデデデデデデデ!!!?タンマタンマタンマタンマタンマ!!!?話を聞けっての!!!?」

 

「ヴァーリ、放せ」

 

ヴァーリは渋々といった様子で手を放す

 

「はぁはぁ……竜也の世界に与える影響はそれだけデカイってことだよ。こいつのあまりにも規格外な力を野放しにしておくのは不味い。それこそどこかの勢力のバカが無理やり引き入れようとしたり排除しようとしてくるかもしれないだろ?それに、どうせ他の勢力からももらってるんだろ?」

 

「いかにも、我々悪魔からは『悪魔の駒』一式」

 

「我々天界からは『御使い』のジョーカー」

 

「そして俺たちグリゴリはタロットの『愚者』……さて、竜也、お前はどれを選ぶんだ?」

 

「我々は君の意識を尊重する」

 

「無理強いはしません、あなたの素直な意見を聞かせて下さい。」

 

会場の全員の視線が俺に集まる。さあ、ここからは俺のターン。派手に打ち上げようじゃないか、旗揚げの花火を!!!




感想などお待ちしております。
次回、ついに竜也がやらかす!?お楽しみに
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