※改訂しまいた
俺が新陣営を旗揚げし、強襲して来たテロリストを蹂躙して、軽く世界が滅亡しかけた三大勢力会談だが(我ながら何言ってんだろうか…)、なんとか閉幕に差し掛かろうとしていた。
「……さて、強襲して来たテロリストどもはこれで全員だな?」
俺は縄で縛られ一まとめにされた魔法使いたちを指差して尋ねる。
「ええ、【探索】で敷地内を隈無く調べたから、これで全部のはずよ。」
片手に水晶球を持ち、赤い髪を靡かせたリアスが答える。俺はそれに頷き、テロリストどもの前に立つ。
「いいかお前ら、今回は特別に命は助けておいてやる。代わりに『禍の団』の情報を洗いざらい吐け。嘘や自害なんて考えるなよ、てかさせると思うな。今度俺の仲間ーー“家族”に手を出そうなんて考えたら……潰すぞ?権力と腕力の全てを使って、
おもいっきり睨みとドスを効かせた声でテロリストどもに告げる。これで今後下手なことは……
『『『『キャァァァァァァァァ!!!』』』』
ガクッ!
思わずずっこけた。テロリストどもの4割ほどは思惑通り完全に萎縮しているが、残り、とりわけ女性の魔法使いから返ってきたのは何故か黄色い歓声だった。
「『魔源覇王』様!本物の『魔源覇王』様よ!!!」
「私、魔源覇王様に会いたくてフランスから来ました!」
「魔源覇王様のためなら死ねます!」
いや、どこのブリュンヒルデだ俺は。え、何?これってどゆこと?
「……あ、ああ~ちみちみ」
「ひっひゃい!わ私ですか?」
とりあえず適当に手前にいた魔法使いに声をかけるとめちゃくちゃ動揺された。それにこれは怯えとか恐怖からの動揺ではない気がする。
「なんなのこの子らの動揺、俺ってそんなに有名なん?」
「あ、ひゃい!ま、『魔源覇王』、雷門竜也様は、私たち魔法使いの間ではどんな魔法も思いのままに操る、まさに神的存在なんですっ!!!かく言う私も魔源覇王様の大ファンです!あなたに潰されるなら本望です!さぁ一思いにブチッと!!!」
「お、おう……」
ちょっと、怖いんですけどこの子……てか、俺って魔法使いの間でそんな風に扱われてたのか……
その時、俺はあることを思い付いた。
「……なぁお前たち、尋問の前に提案があるんだが、どうだ?」
俺は笑みを浮かべてテロリストどもに話しかける。萎縮してた連中が顔面蒼白にしてるが知らん。
「て、提案ですか?」
魔法使いの一人が聞き返す。
「そうだ、実は俺は先ほど新しい陣営を設立したんだが、いかんせん始めたばかりで人材が足りない。……そこでだ、お前ら、俺の下で働いてみないか?」
「んなっ!?おいアニキ何言って」
『『『『キャアァァァァァァァァァァァ!!!』』』』
「に゛ゃあああああああ!!!?」
歓声ソニックウェーブをまともに食らってイッセーは悶絶する。
「魔源覇王様直々のスカウトォ!!!」
「ああっ!私もう死んでもいい!!!」
「夢なら覚めないでっ!!!」
「お母さんこの世に産んでくれて有難う!!!」
狂喜乱舞する魔法使いたち。あ、ヤバい、なんかテンション上がって来た
「クハハハハハ!よぉしお前たち!先に言っておくが俺は他人を崇めるのも崇められるのも嫌いだ!俺の下に着きたいならこの場で俺に忠誠を誓えぃ!」
『『『『はい!!!私たちは『魔源覇王』雷門竜也様に忠誠を誓います!!!』』』』
「クハハハハハ!よろしい!お前たち、我が覇道についてくるがいい!」
『うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
『『『『キャアァァァァァァ!!!』』』』
「クハハハハハ!あでででででででっ!?痛いよリアス!」
笑ってたらリアスに頬をつねられた。見ると周りの一同も俺をジト目で見ている。
「もう!竜也!何勝手なことしてるのよ!」
「いやぁ~俺って使えるものは使って貰えるものは貰う主義だからさぁ」
「あなたは………はぁ、好きになさい。あなたが責任者よ。」
「クハハ、了解。てな訳でこいつらの身柄は俺たちが預かるので」
「あ、ああ、わかった…」
サーゼクスさんが引きぎみに答えた。
「しっかし便利なもんだなぁ、これがグレモリーの【探索】の力か。」
「ああ、等の昔に失われたとされていた、グレモリーの女性だけが持つ力だ。まさかリアスが開眼するとは思っても見なかったよ。」
アザゼルが興味深そうに呟き、サーゼクスさんがそれに答える。
「後悔してるか?お前らからすりゃ結構な痛手だろうに」
「悪魔という種族から見れば貴重な先祖返りを手放すのは確かに痛手だが……兄として妹の新たな門出と決意を応援してあげたい気持ちの方が強いのさ。」
「けっ、あのシスコンがよく言えたもんだぜ」
「子煩悩の君には言われたくないね 」
「ははっ、違いねぇ」
二人語らうアザゼルとサーゼクスさんは、魔王と堕天使総督ではなく、子供の独り立ちを嬉しくも寂しがる親の姿そのものだった。
「あのぉ、陛下、そろそろ我々を解放してもらいたいのですけど……」
目を向けると、腕を後ろに縛られ正座の姿勢で膝上に重石風こんにゃくを乗せられ“反省中”の掛札を首に掛けたゼノヴィアとヴァーリ、ついでに木の杭に逆さ磔にされたストーカー三人衆の姿があった。
「はっはっはっ、ダメ♪あと2時間ね?」
「んな殺生な!?」
「あ…頭に血がぁ……」
残念ながら今の俺にお前らを弁護してやる気はさらさらない。
「さて、バカどもは放っておいて、さっきやりかけたメンバー紹介をしようか。」
俺は一同の方に向き直し告げる。
「ああ、そういえばその途中で襲撃を受けたんだったな。」
「いかにも、では……我が同士たちよ!我がもとに集結せよ!」
俺が合図すると、転送魔方陣が3つ出現し、中から残りのメンバーが現れる。
「んじゃ、とりあえず自己紹介しとくか、俺はアランってもんだ。アザゼルとは面識はあるが、よろしくな。」
「
「わたくし、ベルゼブブ961世、ベルゼブブ優一と申します。よろしくどうぞ。」
「おいおいおい、『無限の龍神』だけでなく『天魔の業龍』まで配下に入れたのかよ。」
アザゼルが半ば呆れ気味に呟く。
「………というか僕はベルゼブブというのが気になるのだが、」
サーゼクスさんが説明を求める様子で俺を見る。とりあえず説明しますか。
「グリモアの話はさっきしたでしょう?このベルゼブブ優一、通称べーやんはそのグリモアに宿っていた、言わば異世界のベルゼブブなんですよ。」
「ええ、信じられないとは思いますが、そういう訳なので、どうぞよろしくお願いいたしますよ。サーゼクス氏。」
「あ、ああこちらこそよろしく」
べーやんがサーゼクスさんに握手を求めサーゼクスさんはそれに応じる。
「ねぇねぇたっくん!」
するとセラたんが話しかけて来た。
「ん?どしたのセラたん?」
「うん、あのね、私、たっくんがカテレアちゃんにやられちゃったと思ったとき、凄くショックだったの。世界が全部真っ暗になっちゃうぐらいに……それと、さっきミサイルが爆発するってときにとっさに出た言葉でね……私、気づいちゃった☆」
「?」
「私ね、たっくんが好き!だからね、たっくん。結婚して☆」
「は?」
『『『ッ!!!!!!!?』』』
「ねぇねぇいいでしょ?結婚しよーよー」
「ちょっ!?セラフォルー様!?何言ってるんですか!?いくら何でもこればっかりは聞き捨てなりませんよ!!!」
リアスがセラたんの魔王という立場にも臆すことなく言い寄る。
「えぇ~いいじゃないリアスちゃ~ん。私だってたっくん大好きだもん!立場とか関係ないもん!」
「関係なくありません!第一タツヤの意見も聞かずに」
「たっくんがいいって言ったらいいの?」
セラたんの質問にリアスは怯む。
「それは……まあ……タツヤがいいなら私は何も…」
それでいいのかリアスよ……そして目線は再び俺に集まる。
「ねぇねぇたっくん、たっくんはどう?私と結婚はいや?」ウルウル
ちょっ!?そんなウルウルした目で上目遣いは反則ですって
「う、うん、俺も、その……セラたん好きだよ?……けど、俺はリアスに朱乃ちゃん、黒歌にアーシアも比べられないぐらいに好きなんだ。……それでもいいのか?」
パァァ「うん!いい!ぜんぜんいいよ!たっくん大好きー!!!」ガバッ
セラたんは俺に勢いよく抱きつく。はぁ、我ながら最低だな、俺は
「………と、いう訳なんだが………いいかな?みんな」
俺はリアスたちの方を向き恐る恐る尋ねる。呆れられただろうか……嫌われただろうか……もしそうなら俺は……
「………はぁ、しょうがないわね。タツヤは優し過ぎるのよ。」
「けど、そこが竜也君の良いところですわ。」
「ふふっ、はい。まったく、しょうがない竜也さんです。」
「けどだぁりんのそういうとこ、私は大好きよ♡」
「み、みんなぁ……」
みんなええ女や……本当、俺にはもったいないくらいに……
「グスッ、みんなありがと……あ、そういえば
俺は上着のポケットからあるものを取り出す。
「……?そいつはスタンプか?」
アザゼルが尋ねる。それは俺たち『ドラゴン・トライブ』の紋章の入ったスタンプだった。
「いかにも、このスタンプはただのスタンプではない。ミカエルさんからもらった『御使い』のトランプ、サーゼクスさんからもらった『悪魔の駒』、そしてアザゼルからもらったタロットカードを材料に俺とヴァーリで作り出したオリジナルの転生システムだ。」
三大勢力のトップは再び驚愕する。俺はヴァーリにスタンプを渡し、服の背中をまくり後ろを向く。
「んじゃ、頼むわヴァーリ」
「………兄さん、本当にいいんだな? 」
「ああ、俺はお前たちと同じ時を歩みたい。そう思ったら人間辞めるのに悔いはないさ。」
「ッ!………わかった、いくぞ兄さん。」
「おうよ」
そしてヴァーリは俺の背中にスタンプを押した。
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イッセーside
ポンと小気味良い音が鳴り、アニキの背中にオレンジ色の『龍の紡ぐ絆』の紋章が刻まれた。すると、紋章が光り、光りはアニキのオーラが変化を始めた。
「に、兄さんどうだ? 」
「な、なんか背中と頭がムズムズする……」
するとアニキのオーラが聖なるものに変わり、アニキの背中から白銀の天使の翼が生えて頭には金色の天使の輪が現れた。
「どうやら竜也君は天使に転生したようですね。」
ミカエルさんが嬉しそうに言う。
「いや、竜也の性格からして、すぐに堕天するだろうさ。ほれ」
アザゼルさんがそう言うと、アニキの翼が黒く染まり、天使の輪はなにやら黒い瘴気のようなものが吹き出している。
「ほれ見ろ、黒い輪は想定外だが、案の定竜也は堕天使だ。」
「いや、そうとは限らないよ」
「何?」
すると、アニキの翼から黒い羽根が抜け落ち悪魔の羽になり、輪は体に取り込まれ、二本のカールした角と先端が尖った黒く細長い尻尾が生えた。
「ふむ、角と尻尾はともかく、この気配は間違いなく悪魔のものだね。」
「いや、まて。まだ変化しているぞ。」
アザゼルさんの言った通り、アニキはまだ変化を続けていた。角と尻尾はさらに太くなり、翼や尻尾、両腕の肘から下、目尻の下がダークシルバーの鱗で覆われ、指からは鋭い爪が生えて来た。
「おいおい、今度はドラゴンのオーラだぞ。一体どれだけ変わるんだよ。」
「いや、どうやらまた変わるみたいだ。」
すると今度はドラゴンの鱗は消え、翼と尻尾は体の中に収納されて、爪も元にもどり、もとの人間に戻ってしまった。それから一分二分とたったが一向に変わる気配はない。するとここでアニキが口を開いた。
「どゆこと?」
うん、それは俺たちみんながそう思ってることだよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
竜也side
あの5変化の後、リアスの探索で調べてもらったところ、俺は天使、堕天使、悪魔、龍、人間の特性をあわせ持ち、なおかつ五つの種族に変化が可能な訳のわからん生命体になってしまったらしい。
「しっかし、元から規格外なやつだったがとうとう種族まで規格外になりやがったか。」
「今の彼を言い表すなら『
「逸脱者か、まさにこいつを言い表すのにぴったりだな。」
逸脱者ねぇ……俺も晴れて人外の仲間入りか、いや、人間の要素も入ってるから正確には人間辞めた訳ではないが……ちなみにあの後、『龍の紡ぐ絆』のメンバーにも紋章を入れたのだが、
「すっげぇな、角にもちゃんと感覚がある 」
「へぇー、尻尾ってこんな感覚なのか」
まず、イッセーとヴァーリの二人は悪魔から半龍半人の存在『
「ふ~ん、転生するときの感覚ってこんな感じなのかしら。」
「やっぱり若干、背中に違和感があります…」
次にリアスたち悪魔は、さっきの俺のような角と尻尾が生え、夕麻たち堕天使は背中に黒いリングが浮かび上がった。リアスに至っては翼が3対計6枚になり、朱乃ちゃんは左が悪魔の翼3枚、右が堕天使の翼3枚のアンシンメトリースタイルになった。しかも黒い輪は両手首にも発生している。
この角と尻尾や輪、リアスによると、俺の中の真相心理にある悪魔や堕天使のイメージが反映されているらしく、体内の魔力が実体化したものらしい。
「にゃあ、新感覚だにゃ」
「全く熱くありませんね」
黒歌と白音、そしてギャスパーは、元の種族である猫しょうとハーフヴァンパイアに戻り、黒歌と白音の尻尾が3本に増えて尾の先に鬼火が灯った。曰く、獣の妖怪の尾の数は神通力の強さを表し、二人も成長するに連れて本数が増えるはずだったのだか、悪魔に転生したことでそれもなくなっていたそうだ。だか、流石に鬼火はないらしく、これも俺のイメージが反映されているらしい。そして、人間組だか……
「ヒャッハー!堕天使なフリード君、爆☆誕!」
「はぅぅ、まさかわたしが天使様になれるなんて、感激ですぅ!」
「うん!夢にも思わなかったよ!ありがとうね!竜也君!」
「ああ、陛下!私はあなたに出会えたことを心から感謝いたします。ですからとりあえず拘束を解いて頂けませんかねぇ!来日1ヶ月少しの私に正座はキツいですので!」
フリードは赤黒い翼の堕天使、アーシアは金緑色、イリナは薄黄色、ゼノヴィアは群青色の翼をもつ天使に転生した。ゼノヴィアの翼はやや半透明になっており、何処と無く魚のヒレを連想させる。ちなみにまだお仕置き中である。さらに、俺の力が影響して俺がいる限り堕天することはないらしい。なにそのチート………さて、問題は…
「なんで……なんで僕だけ………」
「ゆ、裕斗様!お気を落とさず、大丈夫です!私はカッコいいと思いますから!」
「ごめん。本当にごめん。」
裕斗はどういう訳か、トンボのような虫の羽根が生えてきた。リアス曰く、やはりこれも俺のイメージが影響しているらしい。いや、なんか裕斗って素早いのと緑色なイメージがあったか ら、なんか虫を想像しちゃったんだよね……とか考えてたら裕斗が泣きながら親の仇を見るような顔で見てきたので、全身全霊で土下座した。いや、本当にごめん。いやマジで
まあとりあえず、三大勢力会談はこれにて無事?終了したのだった。