我が道を行く自由人   作:オカタヌキ

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すみません遅くなりました。デジモンリンクス試しにやったら面白くて……つい


主神と黒い龍脈

 

竜也side

 

リアスたちを見送った後、俺とヴァーリたちはアザゼルやサーゼクスさんたちのいるVIPルームにいた。

 

「さて竜也、この試合お前ならどう見る?」

 

ゲーム開始間近という時、アザゼルがそんな事を聞いてきた。

 

「そうさな……リアスチームは一人一人が一部隊並の力を持っている。対人戦では並大抵のやつには負けはしない。対してソーナチームはソーナの戦略を軸とした眷属たちの連携を得意とする。恐らくソーナは一対多の集団攻めでリアスの眷属を一人づつ倒す戦法だろうな。リアスが火力で攻め落とすか、ソーナが戦略で絡めとるか……ま、そんなところだろ」

 

「ほぅ、で?お前はどちらを応援するんだ?」

 

「どちらも、だ。ソーナたちの育成には力入れたし、リアスたちの修行の成果も見てみたいしな。ま、お互いに悔いのない試合にして欲しいね。」

 

「なるほど」

 

俺とアザゼルが話していると、扉の開く音が聞こえた。

 

「ほっほっほっ、にぎやかそうじゃのう」

 

そこには北米神話の主神オーディンと戦乙女ヴァルキリーのロスヴァイゼさん姿があった。

 

「オーディン殿、お久しゅう。ロスヴァイゼさんもお久しぶりです。」

 

「おうおう、久しいのう竜也よ」

 

「お久しぶりです、竜也君。」

 

俺はオーディンのじいさんとロスヴァイゼさんと軽く挨拶する。

 

「あの、竜也さん。こちらのおじいさんはどちら様でしょうか?」

 

隣に座っていたアーシアが俺に尋ねる。

 

「ああ、こちら北欧神話主神のオーディン殿と戦乙女ヴァルキリーのロスヴァイゼさん。昔旅をしてた時北欧で世話になったんだ。」

 

「はわっ!?かっ神様ですか!?」

 

「ほっほっほっ、神で~す♪」

 

「相変わらず兄さんの人脈は広いな……驚くの通り越して呆れるわ……はぁ」

 

何かヴァーリにため息つかれた。何故に?

 

「ほっほっ、儂も長いこと神をやっとるが、こやつは実に興味深い。日本の神の加護を受け、ゾロアスターの邪龍をその身に宿し、儂の知識にもないこやつは本当に興味が尽きんわい……して、そちらのお嬢ちゃん。ええ体しとるのぉ、おっぱい触らせてもらってええかの?」

 

「はうっ!!!?」

 

途中まで割りと重要なこと言ってたのにセクハラエロジジイ発言で台無しにしたオーディンは両手をワキワキさせながらアーシアに迫る。俺は直ぐ様雷速でオーディンの後ろに回り込みアイアンクローをかます。

 

「はっはっはっ、おいこらクソジジイ。てめえ何人の女にセクハラしようとしてんだ?あぁこら。殺すよ?」

 

「いでででででで!!!?タンマタンマタンマ!ジョークじゃって!主神ジョークじゃって!ぬしマジで洒落になってないから!マジで死んじゃうから!タスケテロスえもーーん!」

 

「はぁ……竜也君、放してあげて下さい。」

 

ロスヴァイゼさんに言われたのでしぶしぶジジイの頭を放す。

 

「あてて…いったいのぉ~。少しは老人を労らんかい」

 

「じゃあ労るだけの威厳を見せろやエロジジイ」

 

「竜也君、すみませんうちの神が……」

 

「いえ、ロスヴァイゼさんに比べたら俺なんて……ご苦労お悔やみ申し上げます」

 

「ええ……本当に……」

 

「「……はぁ」」

 

俺とロスヴァイゼさんは向かい合ってため息をつく。

 

「あれ?何で主神の儂はぞんざいで戦乙女のロスヴァイゼはそんな丁寧なの?逆じゃね?儂ってそんな威厳ない?」

 

「……神相手でも容赦ねぇな兄さん」

 

「ある意味大物だよ、こいつは……」

 

「……俺の女って、女って、ぷは~~~~♡」

 

「きゃっ!?その子鼻血吹いちゃってますよ!?」

 

「あ、お構いなく。いつものことなんで」

 

「おーい、お前ら。試合始まってるぞ」

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「………はっ!!?今美味しいタイミングを逃した気がするわ!」

 

「何を言っとるんですか部長」

 

突然そんな事を叫んだリアスをコウモリに変身して天井にぶら下がっているギャスパーが半目でツッコミを入れる。

ゲーム開始と共に、リアスたちは複数に別れて行動を開始していた。

まずはギャスパーが複数のコウモリに変身して、分身体であるコウモリを監視カメラ代わりに放ち、本体とリアスは本陣のフードコートに陣取る。立体駐車場からは木場&カーラマインペア、店内をイッセー&夕麻ペア、白音と黒歌の猫しょう姉妹が二手に別れて進軍。朱乃ははるか上空で待機し隙を見て空爆といった手順だ。

 

「あ、部長、駐車場の分身がやられました。『騎士』の巡 巴柄さんですね。退魔を生業とする一族出身だと言う。」

 

「わかったわ、引き続き監視を続けてちょうだい。ザザッ 裕斗、カーラマイン、駐車場のギャスパーの分身がやられたわ。相手は『騎士』の巡 巴柄。準備しなさい。」

 

『『了解』』

 

「ふぅ……さあソーナ、来るなら来なさい。」

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

イッセーと夕麻の二人は、白音と黒歌と一旦別れて中央通路を進んでいた。すると、イッセーの第六感が敵の気配を感じ取った。

 

「……夕麻ちゃん、向こうから二人、天井近くを移動しながら向かってくる。3分ほどで接触する。」

 

「オッケー、イッセー君。」

 

イッセーと夕麻は走りながら、イッセーは神器、夕麻は光の弓を構える。すると、天井に『黒い龍脈(アブソープション・ライン)』をロープのように使い天井を移動する匙の姿を捉えた。

 

「夕麻ちゃんよろしく!」

 

「了解!」

 

夕麻は光の弓から矢を放ち匙のラインを切断する。匙はバランスを崩して落下して行き、よく見ると背中にもう一人を背負っているのが見えた。

 

「んなっ!?兵藤!?」

 

「喰らえや匙!ネイチャーARM『フレイムボール』!!!」

『BoostBoostBoost!!!』

 

イッセーは3回分の倍加を“速さ”に乗せてARMを発動する。バスケットボールサイズの炎の玉は凄まじいスピードで匙に放たれ、空中で逃げ場のない匙たちに襲い掛かる。

 

「ビーストアーム“サラマンダー”!!!」

 

「ん?」

 

すると匙の右腕神器が変化した。黒い蛇が何匹も巻き付いたような形から、腕は赤黒い鱗で覆われ巻き付いた蛇は、炎が蛇を形作っているようだ。そして匙は炎の蛇を放ち、炎の蛇に触れたフレイムボールは吸収されてしまった。しかし、高速で放たれたフレイムボールを全て受け止めることは出来ず、何発かは被弾していまい、匙はなんとか一緒にいた仁村 留流子を逃がすも自身はそのまま廊下に落ちる。

 

「がは……おい兵藤、どういうことだ…お前の神器の能力は“力を倍加させる”だろうが」

 

匙がよろよろと立ち上がりながらイッセーに尋ねる。

 

「一口に“力”って言っても、何も単純な“破壊力”だけじゃないだろ?他にも重さ、速さ、固さ、密度。炎だったら温度に面積。能力は使い用だぜ」

 

「な…んだよそれ……」

 

「てか、俺としちゃお前の“それ”の方が気になるんだよ。なんだそれ?」

 

そう言ってイッセーは匙の右腕を指差す。

 

「く、くく…こいつか?こいつはな…こういう事だよぉ!!伸びろラインよ!」

 

すると匙の腕にまとわりついた炎の蛇がイッセーの左腕の神器に巻き付いた。

 

「………おい匙、何のつもりだ?高温の炎を操る俺の神器に、んな炎が効くとでも思ってんのか?」

 

イッセーが匙を睨む。長年連れ添った自慢の炎を、サラマンダー程度の炎でダメージを負わせようとは、馬鹿にするにも程がある。

 

「へっんな事思っちゃいねぇよ!俺の本命は“これ”だ!!」

その瞬間、イッセーは少なくない脱力感を感じる。じわじわと力を吸われるのとは違う。ごっそりと持っていかれたかのような。イッセーは直ぐ様匙の炎の蛇をかき消した。

 

『………驚いたな。相棒、俺の力の一部を持って行かれたぞ。』

「はぁ!!!?」

「見せてやるぜ、俺の新たな力をよぉ!!!」

 

すると、匙の右腕が再び変化を始めた。赤黒い鱗で覆われた腕は黒紅の刺々しい鱗に変わり、まとわりついた蛇は東洋風の竜へ…

 

「……おい、おいおいおい、なんだそりゃ…?そいつは……ドライグの腕そのものじゃねぇかよ!!?」

 

『俺の腕はあんな黒くはないがな』

イッセーの言葉にドライグが補正する。

 

「見た目だけと思ったら大間違いだぜ!」

 

『Boost!』

 

すると匙の腕から機械音が鳴り、それと同時に匙の力が倍加された。

 

「匙、お前…ドライグの力を…」

 

「そうだ!これが俺の魔法、【接収(テイクオーバー)】!!!相手の力や体を吸収して自分の一部にするんだ!」

 

匙は腕から竜となったラインをイッセーへと伸ばし、イッセーは第六感を駆使し、向かってくるラインを次々と回避する。

 

『成る程、ヴリトラの神器とはべらぼうに相性のいい魔法だな』

 

「ったくアニキも面倒なもんをっ!!」

イッセーは避けながら悪態をつく。

 

「どうした兵藤!?防戦一方じゃねぇか!お前の実力はこんなもんか!?」

 

「……匙、一つ忘れてねぇか?」

 

「?」

 

『ソーナ・シトリー様の『兵士』一名、リタイア。』

 

「なっ!?っがあぁぁ!!!?」

 

アナウンスに気をとられた次の瞬間、匙の右腕に光の矢が突き刺さった。悪魔にとって聖属性は猛毒に等しい。匙に激痛が襲う。

 

「今だ!!」

 

「何!?」

 

その瞬間をイッセーは逃さず、匙のラインをまとめて掴み匙を一気に引っ張り寄せる。

 

「『コロナックル』!!!」

 

「がぁ!!!」

 

炎を纏った鉄拳が匙の腹に突き刺さり、匙は壁に叩きつけられた。

 

「これは団体戦なんだよ」

 

「イッセー君大丈夫!?血ぃ出てない!?」

 

ソーナ眷属のもう一人の『兵士』である仁村を倒し、匙に矢を放った夕麻がイッセーに駆け寄る。

 

「ありがとう夕麻ちゃん、助かったぜ」ナデナデ

 

「うにゅ~~/////イッセーくぅ~~~~ん♡」

 

「お、お前らぁ……こんな時まで見せつけやがってぇ……」

 

すると匙がよろよろと立ち上がる。イッセーは左腕を、夕麻は光の弓を構える。

 

「どうする匙、絶体絶命だぞ?」

 

「………………け……らんねぇ……」

 

「?」

 

「負けらんねぇ、負けらんねぇ!負けらんねぇぇ!!俺は負けらんねぇんだああああああああ!!!」

 

すると、匙の右腕からどす黒い瘴気のような物が吹き出し始め、さらに匙の右腕から尋常ではない数のラインが伸び、匙の腕から体全体に巻き付き始めた。

 

「い…イッセー君………」

 

「おいおい……」

 

そのおぞましい光景にイッセーと夕麻は言葉を失う。

 

「今こそ解き放つ。五大龍王ヴリトラの真なる力を!『禁手化』ァァァァ!!!」

 

匙の叫びと共に瘴気が吹き飛び、その全貌が明らかになる。漆黒の鎧に身を包み、全身から生えた黒い触手がゆらゆらと揺らめいており、漆黒の炎が立ち込め、そして特筆すべきは全身から吹き出す瘴気に込められた凄まじいまでの呪詛。その禍々しい姿にイッセーと夕麻は絶句し、その痛々しいほどの呪詛に全身から危険信号が鳴り響く。

 

「い…イッセー君………」

 

『相棒、あれはヤバいぞ』

 

「………アニキ、あんなバケモン生み出しやがって……今日ばっかりは恨むぞ……」

 

そう言い、冷や汗を流しながらもイッセーは拳を構える。

「『罪科の黒邪龍王の鎧(マレーヴォルシェ・プリズン・メイル)』。俺たちの前に立つやつは、不滅の呪いで朽ち果てろ!」

 

「………上等だぜ、望むところだぁぁ!!『禁手化』ぁ!!!」

 

イッセーもまた『禁手化』し、紅とオレンジの鎧に身を包み、背の翼の中心には小太陽が明々と燃え、後頭部には紅の鬣が揺らめく。

 

「『赤龍帝の太陽神鎧(ブーステット・ギア・アポロンメイル)』。呪いなんて焼き付くしてやる!俺の太陽の炎で!!」

 

「やってみやがれ兵藤ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

「きやがれ匙ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

 

今、二体の龍がぶつかりあう。

 

 

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