魔法少女リリカルなのは~心の剣と小さな奇跡~ 作:ディアズ・R
「フルハウスや!」
「残念、フォーカードだ」
「なん、やと!?」
「これで、俺の18連勝だな」
部屋で休んでいたら、はやてがトランプを持ってやって来た。
なので、ポーカーでフルボッコ中。
ちなみに部屋割りは、一が夫婦二組、園児二人。
二がカップルで、三がホタル、姫、二人。
四がなのは、アリサ、すずか、はやて。
五が俺とリニスだった。
つまり、俺は二人部屋に一人でいる。
何故リニスと一緒にした。
ちなみに、六の美由希とメイドの部屋の事を、夜空は知らない。
「19戦目や!配るで」
配られたカードを見て、伏せる。
はやては弱くないんだ。
俺が強過ぎるだけなんだ。
「Kのフォーカードや!これはキタやろ!」
「悪いな。スペードオンリーでキングがジョーカーのロイヤルストレートフラッシュだ」
「何故や!?」
そろそろ諦めないかな。
次がラストということで、ジョーカーを最初から一枚持たせてスタート。
「20戦目、これでラストや!……キター!!これでかつる!!」
配られたカードを見て喜んでいるはやてを見て、俺はカードを見ない。
負けてやりたいが、無理だろうな。
「勝負や!スペードの10、J、Q、K、ジョーカーのロイヤルストレートフラッシュや!!さっきの仕返しや!ざまぁぁぁぁぁ!!!」
俺は溜息を吐きつつ、首を振りながら自分のカードを表にする。
ちなみに、ジョーカーははやての持っているのと合わせて二枚だ。
もうわかっただろ?
「A四枚、ジョーカーのファイブカードだ。出せる最高の手札だな。ジョーカー無しだったら勝てたかも……ないか」
「……」
思考停止したはやてを連れて、なのは達の所へ向かう。
すずかとホタルが卓球をしていた。
かなりハイレベルな。
「あははははは♪」
「そのヘラヘラした顔、なんかムカツクのよ!!」
この卓球を音で伝えると、カカカカカカカカカカ、となっている。
はっきり言って、うるさい。
あと、すずかが壊れてるな。
すずかを心配そうに見ているアリサに話し掛けてみる。
「すずか、どうしたんだ?」
「アンタの作った笑顔になれるパンとか言うのを、アンタを迎えに行った時に食べたのよ」
「アレを食ったんか……」
あぁ~あれか。
笑いが止まらなくなるパンを改良して作り上げたパンだ。
食べると最初は笑顔だが、徐々に笑い始め最終的に笑い続ける。
まあ、寝ると効果が切れるから大丈夫だろ。
はやてをアリサに任せて、椅子に座って寛いでいるなのはと姫の所に行く。
「あ、夜空君なの」
「ひゃぁ!?ど、どうかしたんですか!?何かしちゃいましたか!?」
「姫は落ち着け。暇だから何話てるか気になったんだ」
「秘密なの♪」
「ひ、秘密です!……すいません」
そう言われると余計気になるな。
まあ、女子しか分からない話だろ。
あと、姫は怯えすぎだ。
姫の頭を軽く撫でてやり、自販機を探す。
喉が渇いたので、フルーツ牛乳でも飲もうと思っている。
自販機を見つけフルーツ牛乳を飲みながら、ゲームコーナーに行ってみる。
男二人がいた。
赤い髪の男は、格ゲーのラスボスに負けてた。
「くっそ!強すぎだろ!どんなハメ技だ!!」
確かに、一回はまるとボコボコにされるよな。
まあ、俺はやったとしても金が勿体無いから絶対勝つけどな。
青い髪の男は、音ゲーでミスを連発していた。
何も喋らず無言でやっていることから、かなりイラついてるみたいだな。
なのに、難易度を高くしているのは何でだろうか?
折角だ、俺はクレーンゲームでもやるか。
「あ、夜空」
「あら、アンタも来てたんだね」
「ん?おぉ、フェイトと……誰だ?」
「あ~そう言えばこの姿は初めてだったね。アルフだよ」
アルフも久遠的なのだったのか。
それとも、久遠も生物兵器?
バリバリしてたし、その可能性は高い。
まあ、どうでもいいな。
今取ったぬいぐるみをフェイトとアルフに渡す。
「何でここにいるか知らないが、なのは達が向こうにいるから会ってけ」
「へ~なら、あの小娘には邪魔しないように言わないとね!」
「ここで会うのはちょっと……」
アルフがなのは達の方に向かっていったので、フェイトに取ったぬいぐるみを数個渡して別れた。
このぬいぐるみ、簡単に取れるな。
と言う訳で、もっと取る事にした。
◇◇◇◇◇
たとえ旅行に行ったのだとしても、夜の散歩は欠かせないな。
なのは達にクレーンゲームで取ったぬいぐるみ24個を押し付けて、散歩に出かけている。
20個あたりから従業員が泣いていたな。
まあ、やめなかったが。
あと、亀が木に登ろうとしてたので、水の中に帰してやった。
「ところで、何で外にフェイトとアルフがいるんだ?」
「ジュエルシードがこの辺りにあるから」
「フェイト、言っちゃダメよ」
「あ、ごめん」
またジュエルシードか。
アレは危険だ。
久遠が美人になるぐらい危険な物なんだぞ。
……アレがホントの姿なのか?
「まあ、怪我しない様に頑張れ」
「わかった」
「邪魔は入りそうだけどね」
なのはの事か?
思考回路が戦うことに特化され始めてるから、気を付けろよ。
フェイトとアルフと別れ、そのままブラブラする。
少し歩いたら、謎の生物を見つけた。
あの石が付いてるから、ヤバイのだろう。
関わるのも面倒なので、別のルートを行くことにした。
なのは達、あんなのと戦って大丈夫か?
まあ、なのはも頑張って結構強くなった筈。
「俺も魔法、使いたいな」
と言う訳で、ちょっと練習。
……………やっぱ無理。
魔法は、デバイスが必要なのか。
もう、このままでいくか。
それに、魔法なんて使うタイミング無いだろ。
戻って寝ようかな。
◇◇◇◇◇
夜空が魔法に挑戦中の時のなのは達。
なんだかんだで、なのはとフェイトが一騎打ちをすることになった。
「今度は、負けないの!」
「ジュエルシードは、私が貰う!」
「頑張れなのは!」
「負けんじゃないよフェイト!」
「行こう、レイジングハート!」
《Yes master》
「行くよ、バルディッシュ!」
《Yes Sir》
戦闘が始まろうとした瞬間、ソレは来た。
『ガァァァァァ!!』
「ッ!?ガ、ガ○ラなの!本物のガ○ラなの!」
「何、あの亀?」
「ジュエルシードがくっ付いてる!」
「随分とでかいね」
それは、一軒家サイズの大きさに巨大化した、亀だった。
口から火が漏れていたり、牙が生えていたりしているが、元は亀である。
けしてなのはの言うガ○ラではない。
「コレは俺TUEEEフラグだな!蹴散らしてやるぜ!」(今回はガ○ラかよ!?イレギュラー過ぎだろ!)
「雑魚は所詮雑魚だろ?」(フェイトにいいとこ見せるチャンス!)
「……眠いんだけど」
「Zzz……ハッ!?寝てませよ!?」
「ホタルちゃんに姫ちゃん!……あと、二人」
新たに来た四人が、イレギュラーの亀と戦う。
赤髪は剣のネックレスを掴む。
青髪は首のチョーカーに触れる。
ホタルは自身の眼に手を翳す。
姫は小さな四角い機械を胸の前に持つ。
「行くぜ、エクスカリバー!!」
「ここからは、一方通行だ!」
「起きなさい、ティーア」
「デジヴァイス、セットアップしてください!」
それぞれがバリアジャケットを展開する。
赤髪は赤い外套にエクスカリバーを持ち、青髪は青い法衣を纏う。
ホタルはその眼に朱の十字を宿し、黒い服に身を包ませる。
姫はフェアリモンの姿となり、両側にアグモンとガブモンが現れる。
「オラァ!!」
「行くぜぇ三下!」
「ダル……てか、魔法使い相手じゃないと何もできないんですけど」
「はぅ……やっぱり、恥ずかしいです」
「大丈夫だよ!凄い似合ってるから!」
「うんうん。とっても可愛いよ。自信持ちなって」
男二人はとにかく突っ込み、ホタルはやる気無しで、姫は恥ずかしがりながらデジモン二匹に慰められている。
「……フェイトちゃん、どうしよっか?」
「……えっと、とりあえず倒す?」
「そうだね!いっくよ~ディバイィィィン―――」
「じゃあ、私も。サンダァァァ―――」
男二人が戦っているのに、現段階の最強魔法を放とうとする二人。
そんな二人を見て、ホタルが一言。
「よっぽど嫌いなのね」
「バスター!!」
「レイジ!!」
二人の魔砲は、辺りを吹き飛ばした。
が、誰も倒れてはいなかった。
「あぶね、あぶねぇよ。熾天覆う七つの円環(ローアイアス)が間に合ったからよかったけど、死ぬかと思った」
「反射の向きを変えなかったら、二人がヤバかったな」
バカ二人が防いだ。
そのせいで、亀は普通に無傷。
『グルァァァァァ!!』
「あ、やべ―――」
「反射、の魔力が足りないだと!?」
二人は吹き飛ばされ、クレーターを作って気絶。
亀との戦闘で、二名ログアウトしました。
「ホントバカ」
「あぅ」
「真面目にやれば強いんだけどね~」
「と言うか、皇柴君はあそこのゲームで魔力使ったせいだよね。遊びで本気になるから」
「にゃあ、防がれたの」
「残念だね」
「……二人とも、彼等を狙ったんだね」
「視線がやらしいからしょうがないんだよ」
亀が手足を引っ込め、飛んだ。
「やっぱりガ○ラなの!!」
「なのは、ガ○ラって何?」
意外と余裕な二人であった。
そして、夜空は巻き込まれた。
◇◇◇◇◇
「なんで、亀が飛んでんだ?」
デカイ亀が回転しながら飛んでる。
他の表現のしようが無い。
亀を見上げていたら、落ちてきた。
「は?」
ドォォォォォンッ!!
ギリギリで回避して、潰れることだけは免れた。
この亀、俺を狙ってやがる。
亀が顔をこちらに向け、火を吐き出した。
魔力を放出して火から身を守るが、流石に熱い。
「帰ったら、もう一回温泉入るか」
これ以上、こんな変な生き物に構ってられない。
一気に近づき殴る。
ガッ!
とても、痛いです。
素手じゃ勝てないっぽいから、逃げる。
『ギャオォォォォォ!!』
「亀の癖に速いな、おい」
結構全力で走ってるのに、距離が変わらない。
むしろ追いつかれそうだ。
流れる森の風景が一変、荒れ果てた大地になった。
なのは達、ホタルや姫、気絶している二人がいた。
「なのは!!この亀はお前の仕事だろ!!」
「私は悪くないよ!あの二人が悪いんだよ!!」
それで、何で俺が追いかけられる!?
なんもしてないはず!
「ディバインシューター!」
「フォトンランサー!」
なのはとフェイトが魔力球の様なモノを亀の甲羅にぶつけるが、弾かれる。
「あの亀、魔法が効いてないのか!?」
効かないのかよ。
こうなったら、俺がやるしかないか。
ちょうど近くにいたアルフに向かって走る。
「ちょっと!?何でこっちに来るんだい!」
「アルフ!お前の心、借りるぞ!」
「え、えぇぇぇ!?な、何を!?ひゃ!?」
人型のアルフから、心を取り出す。
オレンジ色のガントレットが右腕に装備される。
この心器の名は―――
「【加速する悲哀(アクセル・ソロウ)】」
この心からは、救いを求める声が聞こえる。
自分を捨ててでも、誰かを救いたいという想いが伝わる。
アルフは、フェイトを救いたいのか?
よく分からないが、あの亀が先だ。
右腕を構え、ガントレットに魔力を注ぐ。
ガントレットが輝き、俺を加速させる。
この力は、アルフの想いの強さで強弱が決まる。
想いが強ければ強いほど、使用者を加速させる。
デメリットとしては、動きが速くなるだけで小回りは出来ない様だ。
まあ今回は、真っ直ぐ突っ込んで、殴り飛ばすだけだ!
「加速しろ!!」
自身ですら、その速度を知覚できなかった。
それこそ、動いたと思ったらすでに亀の目の前にいた。
どれだけ、アルフの想いは強いのだろうか。
そして、その速さをもって拳を叩き込む。
『グギャァァァァァ!?』
亀の甲羅を砕き、その巨体を吹き飛ばす。
数本の木を圧し折り、その身体が元の大きさに戻った。
「ふぅ~終わったか」
借りていた心を戻して、石を拾う。
ついでに、こちらを見上げている亀も拾う。
「お前、あの時の木に登ろうとしてた亀か?」
何故かジッと見つめてくる亀。
これは、アレか。
亀が起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている。
仲間にしますか?
はい/いいえ
じゃあ、はいで。
亀が仲間になった。
名前をつけますか?
「遊んでないでその石を渡して欲しいの」
遊んでたわけじゃない。
何故か知らんが、やらなきゃいけない気がしたんだ。
「そうだよ。でも、なのはじゃなくて私に頂戴」
「ジュエルシードの魔力が、一部残ってるみたいだね」
「その亀、使い魔にでもすればいいんじゃないかい?てか、私の中から出てきたアレはいったい……」
「アンタ、強かったのね。それと、アレは何?」
「なんだか、私いらない子ですね……」
「その亀、火吐くの~?」
「夜空さん!とてもかっこよかったです!」
「何だこの生き物!?」
黄色い恐竜もどきと青い毛皮の角付きの二匹。
こんな生き物、初めて見た!!
なのはとフェイトが石を欲しがるので、投げつけた。
「にゃ!?」
「危ない!」
「俺、何してたんドァ!?」
ちょうど起きた赤髪男子に当たった。
そして、光り始めた。
「ガ、ア、ギ、ガァァァァァ!!!」
ドス黒いオーラを撒き散らしながら、暴走を始めた。
……ヤバくね?
「逃げるぞ亀さん!」
なのは達に任せて、宿に向かって走る。
「ちょっと待つの!?」
「意外と強いんだよ!?」
なのはとフェイトの叫びを無視して、俺は逃げた。
◇◇◇◇◇
「逃げられたの!」
「ど、どうしよう!?彼にジュエルシードが憑いたら、どうなるの!?」
「僕、殺されるかも」
「男は全部敵ってことなのね」
「あちゃ~めんど」
「と、とりあえず、劉君は強いから、究極体に進化しちゃいましょう!」
「了解!アグモン、ワープ進化!」
「わかったよ!ガブモン、ワープ進化!」
アグモンとガブモンが光り、その姿を変える。
「ウォーグレイモン!」
「メタルガルルモン!」
アグモンは竜人型のウォーグレイモンとなり、ガブモンはサイボーグ型のメタルガルルモンとなる。
「なんか凄いのになったの!」
「ガブモンが……」
「使い魔とは違うみたいだけど、魔力生命体かな?」
「随分変わるんだね」
「おぉ~頑張れ~」
「二人とも、お願い!」
「「任せろ!」」
「もっと、モット、もット強ク!!投影(トレース・オン)!!」
白と黒二対の剣を創り出した劉は、自身に向かってくるウォーグレイモン(以降グレイ)とメタルガルルモン(以降メルーガ)に斬りかかる。
その速度は、今までの倍以上。
「速い!?だが!」
「足止めする!コキュートスブレス!」
メルーガのブレスが、周りを凍てつかせる。
劉は剣を投げ、一言。
「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)!!」
その瞬間、投げられた剣が爆発する。
爆発の余波にメルーガが飲み込まれる。
「なっ!?ぐぁ!」
「ガイアフォース!!」
グレイが地面に爪を突き刺し、炎を真上に溜める。
そして、出来上がった巨大な炎球を劉に投げる。
「全て遠き理想郷(アヴァロン)!!」
劉の前に輝く鞘が創り出され、グレイの放った炎球を反射する。
本来の実力ではここまでの物を創る事は出来ないが、ジュエルシードの力によって強引に形創る。
使えるのが一回だとしても、魔力が続く限りいくらでも創る事が出来る状態だ。
「しま―――」
「殲滅眼(イーノドゥーエ)。その力を喰らい、解き放て」
ホタルが反射された炎球の前に行き、その全てをホタルの眼が喰らう。
本来ならただの火球は吸収できないが、反射される際に魔力の塊に変換されたから吸収可能になった。
喰らった魔力を一気に開放して、劉の目の前に移動する。
「死になさい」
「ローアイ―――」
メキッ!
ホタルが殺す気で劉に回し蹴りをして、骨の軋む音と共に劉が吹き飛ぶ。
劉は吹き飛びながらも、弓を創り出す。
「赤原猟犬(フルンティング)!!」
「プロテクション!」
「ディフェンサー!」
赤い剣の矢を、なのはとフェイトが防ぐ。
だが、剣は砕けずに残り―――
「ブロークン・ファンタズム!!」
―――爆ぜた。
なのはとフェイトが爆発に巻き込まれる。
防ぐことは出来たが、ダメージが大きく膝をつく。
姫が二人を庇う様に前に立ち、デジヴァイスを掲げる。
「お願い!」
「本気で行く!」
「今度はやられない!」
グレイとメルーガの体が再構成され、右腕と左腕になる。
白い卵が覆い隠し、ソレは誕生する。
「オメガモン!!」
グレイとメルーガを腕とした、白のマントを着けた閃光の聖騎士。
姫の魔力不足で本来より小さくなっているが、その大きさは成人男性の三倍ほどだ。
オメガモンはガルルキャノンを展開して、劉に放つ。
「喰らえ!!」
「斬り抉る戦神の剣(フラガ・ラック)!!」
「グッ!?流石にやるな、だが!」
襲いかかってくる剣を、グレイソードを使いギリギリで防ぐ。
オメガモンがガルルキャノンで放った一撃は、掻き消える様に無かった事にされた。
オメガモンは、グレイソードを掲げる。
「これで、終わりだ!」
グレイソードのAll Delete(オールデリート)の文字が薄く光る。
グレイソードを構え、劉に突っ込む。
「ローアイアス!!」
グレイソードと花弁がぶつかり合い、花弁が散る。
花弁を四枚破壊して、オメガモンは上空へ飛ぶ。
オメガモンの後ろに隠れていた、なのはとフェイトが魔法を放つ。
「ディバインバスタァァァァァ!!」
「サンダーレェェェェェイジ!」
「ガアァァァァァ!!」
残っていた花弁を全て破壊し、桃色と金色の魔砲が劉を飲み込んだ。
魔法が止んだ後には、ボロボロの劉とジュエルシードが残る。
「まだ残ってるの」
「もっと強い魔法を考えないとね」
「はぁ~終わったのね。もう一回温泉入りましょ」
「お疲れ様~あ、ま、待ってよホタルちゃん!」
「では、私も戻るとしよう」
「皆、厳しいね」
「……アタシは、一応敵だから!任せた!」
女子勢は、ジュエルシードを回収して宿に撤収。
劉と青髪は、ユーノが回収していった。
こうして、旅行先での争いは終結した。
◇◇◇◇◇
その後。
「はぁっはぁっはぁっ……魔王が、笑って……や、やめ、あぁァアぁぁァァ!!」
劉は悪夢に魘されていた。
そんな劉を心配そうに見ているユーノがいた。
青髪もとい御影は熟睡していた。
なのはとフェイトは、平和的にあっち向いてホイでジュエルシードを奪い合っていた。
「あっち向いてホイ!」
《Divine Shooter》
《Defensor》
「じゃんけんホイ!あっち向いてホイ!」
《Photon Lancer》
《Protection》
……平和的に魔法を使ったやり方で。
ホタルと姫は、のんびりと温泉に浸かっていた。
そして、夜空は屋根の上にいた。
「……フェイトの親、ね」
亀を頭に乗せながら、フェイトのことを考える。
リニスに聞けばいいのだろうが、今のリニスはダメだ。
「と言う訳で、フェイトの事を話して貰えないか、アルフ」
「何がと言う訳なのか分からないけど、そうだね。夜空なら、フェイトを救ってくれそうだね。話すよ」
そして、フェイトの母親の事を聞いた。
この時、俺は一つの決意をした。
まあ、そんなことより。
「亀さんの名前どうしようか?」
「……自分で決めな」
一緒に考えてはくれないのか。
とりあえず、これからは少しばかり本気でやるかな。