魔法少女リリカルなのは~心の剣と小さな奇跡~   作:ディアズ・R

14 / 32
第十三話・管理局×無視

やりたい放題だよな、あの三人。

赤髪は剣を爆発させたり、青髪はプラズマ出したり、KYは魔法を使ったり。

結界があるからいいけど、常識的に考えてヤバイだろ。

なのはを見てみる。

未だに呆然とフェイトの飛んでいった方を見ている。

ユーノを見てみる。

プルプル震えていた。

 

「トイレか?」

「い、今、結界、の、維持で、大変なん、だよ……」

 

まあ、頑張れ。

でも、人間になれるなら人間になった方が楽だろうに。

ハッ!コレが縛りプレイというヤツか!

ユーノはMだったんだな。

恋人はSなんだろう。

そんなどうでもいい事はさておき。

 

「ユーノ。お前の心、借りるぞ」

「え?ふぁ!?」

 

女々しい声だな。

ユーノから取り出した心は、白い小さな鍵。

【開閉する鍵(マスターキー)】という名前で、現存する全てに効果があるようだ。

開くことも閉じることもできる万能鍵。

うむ、使い方次第では反則だな。

鍵を三人に向け、呟く。

 

「ロック」

 

その瞬間三人のデバイスが停止し、コスプレ衣装から私服に戻る。

そう、鍵を使ってデバイスの機能を閉じたのだ。

超便利。

 

「クッ!デバイスが停止した?いや、故障か!こんな時に!」

「エクスカリバー!?マジかよ!?直せんのかな?」

「クッソ!なんだってんだよ!!」

 

鍵を使って、瞼と口を閉じる。

コレで五月蠅くないし、何をしても見れない。

そう言えば、この鍵便利そうに見えるけど、ユーノの魔力が全てだ。

ユーノの魔力が尽きれば唯の鍵だし、ユーノより魔力が高い相手だとキャンセルされる。

今回は、無駄に魔力を消費しててくれてたから簡単に閉じれた。

それはさておき、三人の首筋に手刀を叩き込み気絶させる。

コレで一件落着。

 

「……ハッ!そのKYにOHANASIしなきゃいけないの!」

「まあ、落ち着け。気絶してる相手にそれは不味い。PTA的にも」

「それ、PTAじゃなくて人道とかじゃないかな?でもまあ、夜空の言うとおりだよ」

《貴方達、少しいいかしら?》

「よくないの」「よくない」「よくないよ」

《……えっと》

 

虚空にモニターが現れ、そこに美人が映っていた。

何か言ったが、即答したら余裕な表情が困惑した表情になった。

微妙に空気が読めてない感じ……あのKYの親族と見た。

 

「とりあえず、今日はもう帰ろうな?家族も心配してるだろうし」

「そうだよなのは。今日はもう帰ろう。きっと、また会えるから」

「むぅ~わかったの」

《あの、聞いてもらえないかしら?》

 

美人の言葉を無視して、赤青コンビを持ち上げる。

一応クラスメイトだから、少しでも安全そうな所に連れて行くつもりだ。

具体的には公園辺り。

ここに放置すると、大変な事になりそうだし。

 

「持ってくの?」

「基本的に誰にでも優しいお前は何処に行った?」

「その二人が特別なの」

「そうか。んじゃ帰るか」

「は~い」

「うん!」

《……クロノを回収しておいて》

 

そのまま帰った。

ただ、監視されてる感じがする。

管理局だろうか?

どうでもいいか。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

と言う訳で次の日。

まだ監視されてる様だが、気にならなくなった。

というより、リニスがいろいろと妨害しているようだ。

なので、俺は普通にパンを作る。

 

「いらっしゃ、なんだはやてか」

「ちょい待ち!失礼やあらへん!?」

「新作のパンをやるから落ち着け」

「わ~い」

 

ノリなのか素なのかいまいち判断できないが、俺の差し出した見た目メロンパンを躊躇いなく食べた。

そして、停止した。

このメロンパン、見た目に騙されるとビックリするんだよな~

 

「この味を出すの、苦労したよ」

「……」

「食感はそのままに、味だけ変える。コレがまた難しくてな」

「……」

「ところで、何時まで止まってる気だ?」

「何故お好み焼き!?」

「いや、はやて関西弁だから好きだと思ってな」

 

もしかして、関西弁はキャラ作り?

はやても大変なんだな。

できれば、パンの感想が欲しい。

 

「まあええわ、普通に美味しいし。でも、凄い違和感があるんやけど」

 

俺としては、美味いならどうでもいいな。

商品としていけそうだな。

後は、朧さんに許可を貰うだけか。

 

「そう言えば、はやてって誕生日まだだったか?」

「ん?そうやで。まあ、もうそろそろやけど」

「じゃあ、なのは達でも呼んでパーティーでもするか?」

「おぉ~ええなそれ!折角やし、ホタルちゃんらも呼ぶで!」

 

そこには、あの二人が入っているのだろうか?

いや、入っていない。

どうでもいいか。

はやてと話し込んでいたら、お客さんが入ってきた。

最近見たことある美人な女性だ。

思い出せないが。

 

「いらっしゃいませ~パンを買いますか?それともパンを買いますか?はたまたパンを買いますか?そしてパンを食べますか?それ以外はお断りさせていただきます。と言う訳で、帰れはやて」

「しゃあないな~パーティーの事、明後日にでも皆と相談しよか。ほな、また明日~」

「……お勧めのパン、6つほど貰えるかしら」

 

普通のお客っぽいので、裏メニューは入れないでおく。

最初の掴みが大事なんだよ、中毒に………常連にさせるには。

 

「え~約730円です」

「1000でお願いするわ」(何で約?)

「27円間違えた270円のお返しです。またのお越しをお待ちしておりま~す」

「間違える要素あったかしら?まあいいわ。貴方と少しお話がしたいのだけど、今いいかしら?」

「閉店後に出直して来い」

「……分かったわ」

 

美人が落ち込みながら出て行く。

なんとなくはやて達みたいに接したけど、違和感が無いな。

普段もこういう扱いを受けている人なんだろう。

特に気にならなかったので、入ってきたお客さんの相手をする。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

閉店後。

 

「それで、どちら様でしょうか?」

「私は時空管理局提督のリンディ・ハラオウン」

「そんな組織知りません」

「……別の世界、または別の星から来たと言えば分かるかしら?」

「え?じゃあ宇宙人ですか?キャトルミューティレーションですか?大宇宙の意思ですか?それとも、唯頭がかわいそうな人ですか?」

「……とりあえず、話を聞いてもらえるかしら?できれば、一緒に来てくれるとありがたいのだけど」

 

ヤバイ、連れて行かれる。

解剖される。

こういう時は、リニスを呼ぼう!

 

「リニス~管理局だって~」

 

猫状態のリニスが俺の頭の上に乗っかる。

 

「追い帰しなさい!塩も撒いて!」

「だそうなので、お帰り願います」

「……また来ます」

「帰れ帰れ!」

 

リンディさんが帰っていくのを眺め、リニスを抱っこする。

よほど管理局が嫌いらしいく、凄い威嚇してる。

まあ、宇宙人らしいしな。

関わらないのが一番だ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「夜空君!一緒に来て欲しいの!」

「……とりあえず、俺の上から退け」

 

朝の4時に、なのはが寝ている俺の上に乗って笑顔で言ってくる。

俺の部屋に、プライバシーはないのか?

てか、こんな朝早くに何しに行くんだ?

適当に準備して、なのはと外に出る。

リニスも、頭に乗っけて連れて行くことにした。

特に意味は無い。

パソコンを見ながら荒い呼吸をしていたとか、そんな理由は無い。

玄ちゃんはどうやってるのか知らないが、背中に張り付いている。

少しして、着いた所は懐かしの公園。

昨日来たけど。

ホタルと姫、二人もいた。

青髪はイライラしながら見てくる。

赤髪は俺のことを見ながら、何か考えているようだ。

どうでもいいけど、何時になったら名前教えてくれるんだろうか?

二年以上絡んでるのに、名前を知らないのは寂しいな。

まあ、どうでもいいけど。

 

「来てくれたか。昨日はいきなりすまなかった。この前も名乗ったが、僕はクロノ・ハラオウン。時空管理局の者だ。君達には少し聞きたいことがある。一緒に来てもらえるかい?」

 

お~昨日のKYは、こんなに丁寧な奴だったのか。

二人は普通に頷いた。

ホタルはめんどくさそうに手を振ってる。

姫はホタルの後ろに隠れて、ビビッている。

何処にいたのか気付かなかったユーノが、なのはの足元で頷く。

 

「とりあえず、一発殴らせるの!」

 

なのはが握り拳を作って言う。

随分と凶暴になったな、なのは。

昔のお前は、何処に逝ってしまったんだ?

 

「あの子って、あんな感じだったかしら?」

「え、あ、ち、違うと思う、かな?」

「……用事が終わってからでいいかい?」

「むぅ~分かったの」

「君は?できれば、君に一番来てもらいたいのだけど……」

 

メンドクセェ。

なのはに服の端を掴まれているし、リニスがペシペシ猫パンチしてくるし、行った方がいいよな~

ダルイ。

霞さんがデートだなんだ言って、今日は店を休んで良いと言われた。

とりあえず、小さく頷いておく。

 

「ありがとう。それじゃあ、転移するからもう少し近寄ってもらえるかな」

 

と言う訳で、キャトられた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。