魔法少女リリカルなのは~心の剣と小さな奇跡~   作:ディアズ・R

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なんか、無理矢理感が否めない。

あ、遅れてすいません。
続きが思いつかない+時間があんまりない、というコンボのせいでやっと出来たのですよ。
まあ、そんなことはいいので見てくださいな。


第二十二話 蒐集×理由

「よっし。今何ページ目だ?」

「今ので丁度600ページだ」

「お、もうすぐじゃん」

「だな」

 

今、シグナムと別の星に来ている。

そう、こうなった原因は遡ること数百年。

冗談は置いといて、はやてが倒れて三日後のことだ。

ちなみに、今から一ヶ月前の話である。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

はやてが倒れて三日。

未だに意識不明らしい。

今は、はやての御見舞いに行くというシグナムと一緒に歩いている。

 

「夜空」

「ん?なんだシグナム」

 

シグナムが真剣な表情で話しかけてきた。

シグナム以外の騎士は出かけているようで、八神家にいなかった。

 

「……協力、してほしいことがある」

「はやて、か」

「あぁ……今の主を救う方法に、一つだけ心当たりがあるのだ。闇の書を完成させること。そして、主を闇の書の完全な主とすること」

「……どうすれば、それができる?」

「生きるモノの魔力、リンカ―コアを蒐集することだ……だが、主は反対するだろう」

「だろうな」

 

「他人に迷惑かけたらいかん!」とか言ってな。

だがまあ、今回のはやての状態を考えると、この結果も必然であって偶然じゃないってことかな。

俺今良いこと言った。

 

「なんでニヤニヤしてるんだ?」

「楽しいから」

「そうか……それで、協力してくれるか?」

「いいぞ。ただし条件がある」

「な、なんだ?」

「一日一回、試作パンの実験台もとい被験者になってくれ。全員一個ずつな」

「……」

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

そんなこんなで現在である。

一か月の間に、最近影の薄い男がシグナムにリンカ―コアを差し出した。

シグナムは容赦無く全部蒐集してた。

約30ページが埋まった。

シグナムが舌打ちしたのは、今でも忘れない。

次に、パンを使って劉を捕獲して蒐集。

約50ページであった。

現在もパンを使って謎の生物達を誘き寄せる囮役だ。

そして、蒐集した後に劉に教えてもらったことだが、蒐集したリンカ―コアが使える魔法は全部使える様になるらしい。

はやてが。

どうなるんだ?

あまり詳しいことは教えてくれなかった。

ちなみに、俺は協力する初日に渡した。

約90ページだった。

俺、魔法使えないから……大丈夫だよね?

そんなことを考えていると、シグナムが思い出したように呟く。

 

「そう言えば」

「ん?」

「主の誕生日の時にいた、高町とテスタロッサだったか?が昨日蒐集中に来てな、ヴィータと倒して蒐集したんだが……様子はどうだった?」

「あ~だから落ち込んでたのか。鬱陶しかったから、最近流行の邪神にちなんだ【這いよる混沌パン】をくれてやった」

 

【這いよる混沌パン】は、純粋にSAN値が下がるパンである。

それだけである。

食べたがる奴は、いないんだよな。

 

「……大丈夫なのか?」

「むしろお前が大丈夫か?シグナムとヴィータだけなんだよな、見られたの。なら、ヴィータと一緒に蒐集してろ。管理局が五月蠅そうだから」

「あぁ、それがよさそうだ。シャマルとザフィーラなら、上手いこと誤魔化してくれるだろ」

「だろうな。ん?」

「どうした?」

「いや、何か……気のせいか?」

 

視線を感じた気がする。

この星にいる奴らの敵意の籠った視線ではない。

何かを探るような、そんな視線。

 

「まあ、気のせいだよな」

「良くわからんが、別の惑星に来てるから神経質になってるんじゃないのか?」

「かもな」

 

気にしてもしょうがない。

視線のことは一旦忘れて、シグナムに転移してもらう。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

というわけでシグナムはそのまま蒐集を続け、俺はヴィータを探す。

そして、なのはにからまれてるヴィータを発見した。

俺は気付かれる前に【猫だ、マシ!】をなのはの口に。

これを食べると、何故か猫のことしか考えられなくなる。

正直意味が分からない。

ちなみに、リニス作である。

貰ったのだが、食べてなかった。

 

「どうしてあんなこ、もごぉ!?……もぐもぐ」

 

目が、虚ろになってる気がするが、気にしたら負けだな。

全身の力が無くなって、口以外が動いてないが、気にしたら負けだな。

 

「よ、夜空?こいつ、大丈夫か?」

「……さて、シグナムの所に行くんだ。俺は、久遠の所にでも行く」

「い、いいのかよ!?こいつは!?」

「大丈夫、きっと、大丈夫……多分」

「おい!?」

「じゃあ、ヴィータも―――」

「さ~て、シグナムの所に行きますか!」

 

そう言って、そそくさと去っていくヴィータ。

とりあえず、なのはを神社まで連れて行き、適当に置いておく。

結局この日は、なのはが覚醒するまで久遠と遊んだ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

なのは廃人化から三日後。

あと6ページのみの蒐集となった。

なのはは昨日まで寝込んでいた。

俺は、パンを焼いてた。

ジェシーとリニスが、最近良く手伝ってくれる。

ネタに走ったパンが多くなった気がしたが、気にしなくていいだろう。

 

「それで、俺はどうしてこの、なんだ」

「アースラよ」

「そうそうアースラね、アースラ。で、そのアースラで何故リンディさんに膝枕をしているのでしょうかね?」

「何かを隠している罰ね」

「……知ってんだろ?」

「何かをしているっていうのは分かるんだけど、何をしているのかまでは……」

 

ならセーフか?

なのは、フェイト、劉、影薄君から蒐集しちゃってるから、バレるとヤバいな。

ここは誤魔化そう。

リンディさんの顎下を優しくなでる。

 

「ぁ……こ、こんなこと、されても、んん!ご、誤魔化され、ない、んだか、ら……んぁ」

 

実にエロい。

だが、ここでやめると追究が面倒だ。

という訳で、もっと過激に攻めることに。

体の線に指を這わせ、ゆっくりと太腿へと手を動かす。

リンディさんは恥ずかしいのか、赤くなった顔を背けてプルプルしている。

普通逆の立場な気がするが、なんか面白いので続ける。

 

「こっち向いてくださいよ」

「っ……」

 

顔を赤くし、潤んだ瞳で上目遣いにこちらを見るリンディさん。

太腿にある手を少し動かすと、ビクッと反応する。

そろそろヤバい感じがしたので、手を離そうとしたら抱き着かれた。

 

「夜空君!!」

「うぉ!?」

 

そのまま押し倒される。

マウントポジションを取られてしまった。

もっと分かり易く言うなら、騎○位である。

発情した妖艶な女性といった雰囲気を醸し出すリンディさん。

 

「はぁはぁはぁ……も、もう、ダメなの……抑えられないのよ」

 

どうやら、止めるタイミングをミスしたらしい。

俺の貞操ピンチ。

小学生が初体験か……良い経験になりそうだな。

 

「提督。こちらの書類にサインを……」

「あ、クロノ」

「え?……」

「……かあ、さん?」

 

手に持っていた書類を落とすクロノ。

自分の今の状態を思い出し、青褪めるリンディさん。

自分が原因じゃないですよ~という素知らぬ顔をした俺。

ここに、一つのドラマが実現した。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

当然のように逃走しておいた。

ジェシー超便利。

 

「転移などおちゃのこさいさいなのですよ~」

「マジ助かったわ。でもさ、何故いた?」

「え!?それは、その、な、なんででしょうね~?あぁ!これから雌猫と約束があるので、失礼します!もしもの時は御呼びいただければ、何時如何なる時どのような場所だろうとすぐにかけつけてみせますです~では私はこれで~」

 

それだけ言うと、パッと転移していった。

ちなみに、今俺がいる場所は地球ではないどこかの星。

……何故地球じゃない?

ジェシーを呼ぶのも面倒なので、ちょっと考え事でもしようと思う。

 

「そうだな……はやてが意識不明になったこと、か」

 

今まで平気だったのに、どうしていきなり意識不明になったのか。

パンの力で、などと言う気はないが、プラスにはなっていたはずである。

だが、誕生日のあの日、あの魔導書との繋がりが出来たことで、何かが起こった。

その結果、今まで抑えていた身体機能の低下が一気に進行した。

そう考えられる。

そして、蒐集して魔導書を完成させることで、はやてを完全な主とすることで、何かの進行を止められる。

でも、それは楽観視した場合のみである。

劉の言っていた蒐集の効果。

闇の書という魔導書。

蒐集時に感じる視線。

なにか、このままだと大変なことになる予感がする。

するのだが、むしろ今も大変なことになっている。

そう、目の前にティラノ的な漆黒の竜が涎を垂らしながらこちらの目の前に立ち、餌を前にした犬の様な目で見ていた。

犬と言っても、室内犬ではなく猟犬の類の目である。

つまり何が言いたいかというと、俺は餌、竜が食べる、ということだ。

 

「……おあずけ」

『ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!』

 

鼓膜が破れるんじゃないかというほどの大音量で叫ぶ竜。

咄嗟に耳を塞がなかったら、間違いなく鼓膜が破れてた。

この野郎、殺す気か?

……むしろ、喰う気か?

なんでこんなに落ち着いてるんだろうか?

 

『キシャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』

「鳴き声が変わったぞ」

 

口を開けて近づいてくる竜。

もう駄目だな。

適当に持っていたパンを口へと投げ入れる。

 

『グリャァァァァァ、ガゥ?』

 

竜は、初めて食べる食感に首を傾げてボケッとしている。

凶悪な顔の癖に、可愛らしい仕草だな。

まあ、目の前でそれを見せられている俺は、恐怖に似た何かを感じているんだがな。

 

『グル、グワァ!』

 

「もっと寄越せ!」と言っている気がする。

先ほどと同じパンを与える。

このパンの名前は、【こんがりパンG】である。

このGの部分は、リニスとジェシーの強い要望から付いたのだ。

効果は、スタミナ+3である。

とまあ、くだらない冗談は置いといて。

 

『グルル♪』

「お~よしよし」

 

三個目を与えたら、何故か懐かれた。

こいつの名前はポチだな。

俺の体に鼻先を擦り付ける竜。

喉を鳴らしながら甘えるので、見た目に反して可愛らし。

だがここで考えて欲しい、巨大な竜に鼻先を擦り付けられている小さな人間の少年。

そして、ここで質問させてもらおう。

こんな状態の時、俺のことを知る奴が現れたらどんな行動をとる?

 

「夜空から、離れろぉぉぉぉぉ!!!」

『グ?ギャァァァァァ!?』

「ポチィィィィィ!?」

 

正解は、ブッ飛ばす。

あいつはパンの味がわかる、良い奴だったよ。

ちなみに、ブッ飛ばしたのはヴィータである。

はやてが健在の時に、はやてに催促されて作った【アイスという名の冷たいパン】をヴィータに食べさせた結果、懐かれたのである。

ちなみにこのパン、失敗作は食べた瞬間体感温度がマイナス10度という鬼仕様だった。

犠牲者が二名おり、シグナムの魔法という剣技で温められていた。

そんなことはさておき、デカいハンマーを振り回しているが魔法少女の一種らしいヴィータである。

見た目少女だけど、年齢的にババ―――

 

「ドォォォォォン!!」

「何を、するかぁ!!」

 

ヴィータがハンマーを振り下ろしてきたので、咄嗟に回避する。

もう少しで頭蓋骨を粉砕されるところだったぜ。

ところで、こいつはなんでいるんだろうか?

 

「ヴィータ、なんでここに?」

「あん?蒐集しに来たに決まってんだろ!あと10ページなんだからな!」

「おぉ~もうすぐか。とりあえず、ハンマーを掲げながらこっちくんな」

 

ハンマーを頭上に掲げながら、こちらに向かって歩いてくるヴィータ。

カッションカッション音が出ているのは俺の気のせいか?

薬莢っぽいのがヴィータの足元にあるのは、幻覚か?

ハンマーがさらにデカくなってるのは、俺の思い過ごしだろうか?

……やられる前に言っておこう。

 

「ヴィータ」

「ギガント……」

「お前ってさ」

「シュラーク!!」

「見た目少女だけど、年寄りじゃん」

 

そして俺は気絶した。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

目が覚めたら、そこはかとなく知っている天井だった。

それは冗談で、地球に戻ってきて三日後である。

というか、はやてが俺のベットに侵入していた。

ついでに言うなら、俺の腹の上に乗っている。

そして、頭からハンマーを叩きつけられた筈なのに、何故か左足の一本で済んでいる奇跡。

まあ、ハンマー自体には非殺傷設定なるモノがかかっているらしく、怪我なんてありえないらしい。

つまりこの足の怪我とは、ヴィータに運ばれているときに八神宅のドアに挟まれたのが原因である。

ボキッといったらしい。

凄い音がしてビビったとは、ヴィータの言である。

アイツには、少しばかりお仕置きが必要だな。

ちなみに、闇の書の方は656頁で止めているらしい。

俺が万全の状態か起きている時の方が、安全だかららしい。

まあ、最悪ジェシーがいればある程度のことはどうにでもなるからな。

ついでに言うなら、はやてが起きたのは数分前のようだ。

 

「考え事は済んだかいな?」

「お前は何故俺の上に乗っている?」

「それが運命やからや」

「よし、降りろ」

「いやや!」

 

腹の上で上下運動をし始めるはやて。

言葉にするとエロチックに聞こえるが、とんでもなく苦しい。

例えるなら、鳩尾にエルボー連打を喰らってる感じだ。

あ、吐く。

 

「はやてちゃん、何やってるの?」

「……」

 

ここで登場なのはさん!

はやて、運の無い子。

君のことは、忘れない……数分は。

 

「ちょっと、オハナシしよっか?」

「あの、私、さっきまで寝込んでた病人……何でもありません」

 

はやてがなのはに引き摺られて、病室から出て行った。

劉とシャマルが入れ替わるように病室に入ってくる。

シャマルを見るの、久しぶりな気がする。

 

「どうした?パンはパン屋にいかないと無いぞ?」

「いえ、パンはどうでもいいんです」

「ちょっと、闇の書についてな」

「む……」

 

どうでもいいと言われたのは気にくわないが、今は良いだろう。

はやての問題がどうにかなったら、シャマルは実験台決定だな。

さて、面倒だが話を聞きますかな。

 

「守護騎士連中には言ったが、闇の書。別名夜天の書についてだ」




意味深な終わり方なう。
しょっぱいシリアス成分は無視しても大丈夫です。
物語後半で何とかしよう!そうしよう!
次回に期待で!次回がいつになるかわからないけど……
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