魔法少女リリカルなのは~心の剣と小さな奇跡~   作:ディアズ・R

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会話回。
上手くできてる自信が、あんまりない。
スルーしてもいいように、次話を創っておきます。
というか、恥ずかしいのであんまり深く考えないでね(笑)


第二十三話 説教×団結

「守護騎士連中には言ったが、闇の書。別名夜天の書についてだ」

 

あえて前回までのあらすじを言うなら、はやてが倒れ魔力的な何かを蒐集そしてポチとの出会いと別れ。

以上だ。

 

「なんだろうか、凄い無視された気がするんだけど……」

「気のせいだ」

「早くしてください」

「……はい」

 

そんなこんなで説明中。

闇の書の闇やら、アルハザードやら、管理局も絡んでるやらなんやらごちゃごちゃ言っている劉。

簡単にまとめると、闇の書は夜天の書といい、アルハザードで作られ、長い年月の末にいろいろあって、闇的な何かを取り込んでしまい、現在暴走中で、管理局のお偉いさんが闇の書を消し去りたい。

ついでに夜天の書の管理人格は美人らしい。

という感じだ。

ホントはこの十倍ぐらい説明されたが、はやてが無事で知り合い全員が生きてるならどうでもいいのである。

 

「―――というわけで、このままだと地球崩壊なんだ」

「なるほ、ど?」

 

え?今なんて言った?

ちきゅうほうかい?……地球崩壊?

よし、はやてをヤロウ。

 

「あの~夜空さん?どうしたんですか?」

 

シャマルが俺の顔を覗き込んで、引き攣った笑みを浮かべる。

きっと今の俺は、仏の様な笑顔だろう。

 

「大丈夫だ。世界は俺が救ってみせる」

「何する気だ?」

「え?はやてをブッコロ―――」

「「やめい!!」」

「いで!?」

 

劉とシャマルのダブル手刀を頭にくらい、少し落ち着く。

良く考えたら、はやていなくなったら意味が無い。

ついでにいうなら、蒐集していた時間の無駄である。

地球には終わってもらおう。

 

「んじゃ諦めようか」

「「諦めないで!」」

 

お二人さんが必死である。

最悪ジェシーを使ってどうにかしよう。

そうしよう。

 

「んで?どうすんだ?」

「え、あ、うん。とりあえず、闇の書を完成させて、力押しで一回倒してからはやてと夜天の書を取り除いて、アースラの主砲で消し飛ばす、が出来たらいいな~」

 

劉、自信無さ過ぎだろ。

まあ、自分の都合の良いことしか言ってないからだろうな。

 

「いいんじゃないかな?じゃあ、その方向で」

「……ゑ?」

「本気ですか?」

 

と言われてもな。

実際になってからでないと、どうしようもないじゃん。

どんなイレギュラーがるかわからないんだしさ。

 

「んじゃ、病室戻るか」

「あ、あぁ」

「わかりました」

 

という訳で話もそこそこに、はやて及び俺の病室に戻る。

そこには、にこやかななのはとガクブルしているはやてがいた。

とりあえず面白かったので、携帯電話のカメラで撮っておいた。

ちなみに、ガラケーである。

いや、まあ、それしかないけどね。

 

「さて、はやてが死ぬか、潔く摂り込まれるかなんだが……」

「何の話や!?」

「これからのに決まってるだろ」

「凄い良い笑顔!?」

 

作り笑いのつもりだったんだが。

何の話か分かっていないなのはの頭の上に疑問符が浮いているが、気にしたら負けだな。

なのはの方は適当に誤魔化すとして、はやてをどうやって覚醒させるか。

 

「夜空が言ってることって、シグナム達についてかいな?なのはちゃんから聞いたで。いろいろやってるらしいやないの」

「自分の主観で話をするのはよくないぞなのは」

「えぇ!?なんで私注意されてるの!?悪いのはシグナムさん達だよ!」

 

断定しちゃってるよ。

これは、一回注意しとかないとダメか?

 

「いいかなのは。人間は自分が正しいと思うと例え間違っていてもその間違いに気付かず自分が正しいと思ったことを正しいことなんだと錯覚してしまうモノなんだ。つまりは客観的に見ているつもりでも自分の主観で見てしまうのが人間というモノなんだ。分かり易い例を言うと、ある子供が一つのリンゴを盗んだとしよう。世間一般でいうなら間違いなく悪であるとされる窃盗だ。だが、一部の偽善者はこう言うだろう。何か理由があるはずだと。さて、その理由がリンゴが食べたかったからだったら?その理由がリンゴ一つ買うお金すら持っていなかったからだったら?誰かにそのリンゴを盗ってくるように強要されていたら?それぞれの理由でその子供が悪であると言う人間は何人いる?一番最初の理由ならその子供が悪いのが確定している。二番目の理由なら?三番目の理由では?」

「ぁ……ぅ……」

 

久しぶりに長くしゃべったな。

まあ、何時か言わないとなのはが変な育ち方するだろう。

今回は泥を被ろう。

士郎さん達に後で愚痴ろう。

 

「なのは……俺はお前が悪いと言ってるわけじゃない。だがな、相手の行動の理由も考えず、知りもしないのに悪であると断定するのはいけないことなんだ。今回の場合は、もしもシグナム達が楽しんで何かをしているのならシグナム達は悪だ。だが、もし誰かを助けようとしているんだとしたら?自分達が生きる為にどうしても必要なことだったら?それでもお前はシグナム達を悪というのか?いや、なのはならそんなこと言わないだろうな。きっと、シグナム達を手伝うだろう。お前は優しいからな」

 

俯くなのはの頭を撫でる。

ホントはもうチョイ言いたいけど、なのはが壊れそうだからやめとこう。

さっき言ったことは、つまるところなのはの悪の定義と正義の定義の否定みたいなもんだからな。

こういうことを言われると深く考えるのがなのはだ。

そう言えば、他の奴が喋ってないな。

視線を上げると、はやても劉もシャマルも驚愕の表情だった。

 

「あの夜空が、長台詞!?」はやて

「夜空が、凄い真面目だ……」劉

「夜空さんが、真剣な顔してる……」シャマル

 

……シバキタオス。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

三人にパン地獄を見せた後に、なのはを家に送ることになった。

俺の服の端を掴んで俯きながらトボトボ歩くなのは。

最近寒いのか暑いのか微妙なところなので、ジャケット着用である。

……良く思い出してほしい、俺も病人であることを。

はやての主治医である海鳴大学病院の石田医師は、微笑ましそうに送り出してくれた。

俺がおかしいのか?

首が痛く感じるのは、俺がおかしいのか?

医師ですら患者を普通に送り出す、俺がおかしいのか?

……普段しないことをするからだな。

少し前にあったことは、忘れよう。

俺は前を見て生きるよ、隣の奥さん。

 

「にゃ!?何時の間にか家の前にいるの!」

「やっと復活したか」

「あ……その、夜空君」

 

モジモジしちゃって、可愛い奴め。

ウチの飼い猫にも見習わせたいもんだな。

とりあえず、ちょっと助言だけでもしておくか。

 

「なのは……お前は、お前が正しいと思うことをすればいい」

「え?」

「矛盾してると思うか?絶対に正しい答えを導き出せる完璧な奴なんて存在しないんだよ。お前がどうしたいのか、お前がどう思っているのか、お前がどう感じたのか……なのはは、なのはの思いを信じろ。誰になんと言われようと、自分の目で、自分の意志で、自分の心で、正しいと思ったことを信じ続けろ。困った時は周りにいる奴も巻き込んじまえ。俺も、お前が、なのはがなのはである限り、何時だって味方でいてやる」

「……うん」

 

なのはの頭を撫でてやると、嬉しそうに微笑んだ。

ここで終われば良い話。

高町家の窓から四人ほど、俺となのはのやりとりを見ている奴らがおる。

そのうち二名は殺気ビンビンである。

どうしてこうなったんだっけ?

 

「夜空君、ありがとう……私、頑張るね!」

「あぁ……頑張ってこい」

 

そのやる気が無駄にならないようにな。

余程のことが無い限り、茶番で終わんだろ。

こういう時にすることがあった気がする。

そうだ、お約束である。

 

「無理はするなよ」

「ふぇ?」

 

なのはのおでこにキスをする。

なのはが一時停止し、すぐに真っ赤になる。

そんななのはの頭を再度撫で、病院へ戻ることにした。

家からの殺気がシャレにならないレベルになっていたので、早足に立ち去る。

さてさて、闇の書どうしようか。

あ~めんどくせ。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

夜空退院数日後。

 

「というわけで、会議だ!」夜空

「……一応聞いておこう。なにがという訳なんだ?」クロノ

「夜空君、お茶でよかったかしら?」リンディ

「というか、どうやってここに……あぁ、あの子か」エイミィ

「あの子って誰のことですか?全滅しますよ?シューゲーの残気ゼロのボムゼロでラスボスの全画面弾幕砲撃の如く」ジェシー

「入院したって聞いたけど、大丈夫?」フェイト

「リニス~私のデバイス出来た~?」アリシア

「明日にはできますよ。完成したらフェイトと戦ってみてください。バルディッシュも明日には改修できていると思いますから」リニス

「……最近暇ね」プレシア

「ふにゃ~」なのは

「……自由気ままだな」劉

「はやての御見舞いに行きたいんだけど」ホタル

「はぅ!?わ、私もまだ行ってないです!」姫

 

阿修羅だかアースラだかに集合してみた。

あと、喋ってないけど守護騎士一同シャマル以外もいる。

ワイワイガヤガヤうるせぇな。

誰だこんなに集めたの。

 

「注目!」

 

全員会話をやめて俺を見る。

行動が速いぞこいつ等。

さて、注目を集めてみたはいいが、なんて言おう?

ん~適当でいいか。

 

「闇の書についての話をしようと思う」夜空

「闇の書!?地球にあるのか!!」クロノ

「黙れ」夜空

「ぐはぁ!?」クロノ

「次に俺の邪魔をした奴は、この【ネバネパン】を食べてもらう」夜空

『……』全員

「……よろしい。後で全員に食べてもらう」夜空

『えぇ!?』全員

「それで、なんだっけ?」夜空

「闇の書です、マスター」ジェシー

「それだ。闇の書が今はやての手にある。シグナム、ヴィータ、ザフィーラ、シャマルは守護騎士という守護プログラムとかなんとからしい。で、なんだっけ?闇の書は夜天の書?とかいうのがホントの名前で、まあ、いろいろあって闇の書になったらしい。ここで多数決を取ろうと思う。このままでははやては普通に死ぬらしい。なので、一旦闇の書を起動してからいろいろとやる予定だ。そこで全員に問いたい。闇の書を起動したらはやてごと消し去るか、それともどんな手を使ってもはやてを救ってから闇の書だけを消し去るか。答えてくれ」夜空

 

なんで俺がリーダーみたいなことしてるんだろうと思わなくもないが、この場にいる全員の意見を聞かせてもらわないとな。

はやてごと消し去るの部分で何人か俺を殴ろうとしていたが、ギリギリ思いたとどまったようだ。

俺がはやてを見捨てると思われたのは心外だな。

 

「私は、はやてちゃん、シグナムさん、ヴィータちゃん、ザフィーラさん、シャマルさん、もしできるなら夜天の書の管理人格さんの全員を救いたい」なのは

「出来ると思うか?」夜空

「難しいのは分かってるよ……それでも私は、友達を救いたい、友達の家族を守りたい、大切な友達を悲しませたくない!!」なのは

「なら、自分に出来ることをしっかり考えておけよ」夜空

「うん!」なのは

「はやては私にとっても大切な友達だから、私も手伝うよ」フェイト

「あたしもそんな感じでいいわ」ホタル

「友達は大切に!です」姫

「まあ、迷惑かけたことあったからな、しっかり手伝わさせてもらうよ」劉

「よくわかんない!出来ることなら何でもするよ!」アリシア

「夜空の手伝いなら喜んでさせてもらうわ。なにより、娘達の友達を見捨てるなんて選択肢、ないのだけどね」プレシア

「後方支援ぐらいしかできないでしょうが、はやてちゃんを救う為なら多少の無理はしましょう」リニス

「マイマスターの選択が私の選択ですよ~まあ、彼女がいないと日々のマスターから笑顔が二割減なので、是が非でもお助けしますがね~」ジェシー

 

基本全員はやて及び夜天の書救出に賛成のようだ。

守護騎士側の面子も嬉しそうだ。

そして、くだらないことを言ったジェシーは叩き落として踏んでおく。

管理局側はどうするのか気になるところだ。

 

「私は、賛成ですかね」エイミィ

「……はやてさんには罪はない」クロノ

「正直、夫の仇を助けるなんて進んでやりたいことじゃないわね。でも、いつまでも昔のことを引き摺っていても意味はないのよね……………管理局は闇の書の消滅を求めます」リンディ

「リンディさん!?」なのは

「勘違いしないでね、なのはさん。私達管理局には危険なモノを排除する義務があるの……もっとも、今回は闇の書の消滅が目的であって、夜天の書には用はないのよね。という訳で、私達管理局は闇の書の消滅を主目標として全面協力をさせていただきます!」リンディ

 

ということらしい。

管理局としての体面を保つ為に闇の書は消すが、はやて&夜天の書は見逃すとのこと。

管理局ってホント面倒なんだな。

俺は絶対パン屋になろう。

管理局には絶対入らん。

とまあ、俺の将来なんて今はどうでもいいんだよ。

全員でこれからのことについて話し合わないとな。

そういえば、守護騎士及びはやての周りをウロチョロしている猫が二匹いるんだよな~

……消しとくか。




次話・猫姉妹、死す。
冗談だったらいいね~(笑)
猫姉妹ファンに怒られそう。
一応宣言、メイン&サブは基本死なないよ!
今回の夜空のセリフ、考えるの面倒だったよ。
あと、会話の人数が3人か4人以上の時に「」○○みたいな感じになります。
もっとよさそうな書き方あったら教えてくださいな♪
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