魔法少女リリカルなのは~心の剣と小さな奇跡~ 作:ディアズ・R
いつもどおりごり押し気味だけど、頑張った!
サブタイで分かるように、後半戦あるよ!
じゃあ、本編どうぞ~
リニスが、守護騎士連中が誰かにやられたと言った。
誰に?いつ?どこで?
「リニスさん?それって、どういう意味や?」
「ですから、ヴォルケンリッターのシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラの四名が、死んだという意味です」
「……死ん、だ?」
はやての様子がおかしい。
視線が安定していない。
呼吸も徐々に早くなってきている。
なんだ?魔力が乱れて……
「はやて、落ち着け」
「え?あ?だって、朝は皆、元気で……」
「落ち着け!」
「そん、噓、死ん、家族で、やっと、一人じゃ、それで……」
「はやて!!」
「う、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
はやてが頭を抱え蹲る。
それと同時に、リニスやプレシアさん達が封印処理をしたはずの闇の書がはやての前に現れる。
俺とリニスは、見えない何かにぶつかって吹き飛び壁に激突する。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」
「はや、て……」
窓が砕け、家具が倒れてゆく。
如何にかしようにも、力を入れることができない状況になってしまったので、動くことすらできない。
何とか体を動かそうとしていると、割れた窓から一人の少年が入って来た。
その顔には見覚えがあった。
昔の劉と良く一緒にいた少年だった。
その手には、最近よく見ていたリンカーコアが四つあった。
それを見て、ある答えが浮かび上がった。
こいつが、守護騎士を殺したのだと。
「はは、ちょうど良いタイミングだったみたいだな。さて、今救ってやるぜはやて。さぁ!闇の書よ!覚醒しろ!!」
リンカ―コアが闇の書に吸い込まれ、666ページ全てが埋まった。
このままじゃ、まずい!
「クソ……ジェシー!」
「あいほらさっさ!」
俺の目前に妖精版ジェシーが現れ、その場にいた全員を一瞬で上空に転移する。
ついでに結界も張って被害が出ない様にもしたようだ。
何が楽しいのか嗤っている少年は、黒い竜巻のようなモノを翼の様にして浮遊している。
俺とリニスは、ジェシーの魔法で空中に立つ。
俯いているはやての周りには黒い靄が渦巻き、強烈なプレッシャーを放っている。
そんなはやての前に闇の書が浮かびあがる。
闇の書から闇が溢れだし、はやてを包み卵の形になる。
すぐに罅が入り、闇の卵からはやてではない、
「また、殺さなければならないのですね……」
目の前に現れたのは、銀髪で黒い翼の生えた美しい女性。
見た目は確かに人間なのだが、勘が言っている。
アレは、危険だと。
「お前は―――」
なんだと言おうとしたら、ソレがこちらを見た。
観察する様にこちらを見つめ、悲しそうにその顔を歪める。
その表情を見て、いきなり背筋に冷たいモノが走る。
リニスの襟首とジェシーを掴んで、その場から咄嗟に逃げる。
先ほどまでいた場所に黒い渦が現れた。
「なに―――」
黒い渦から、姫が呼び出していたウォーグレイモンを黒くしたようなモノ(ブラックウォーグレイモン、以降黒グレイ)が出てきた。
その金色の目がこちらを見据える。
言葉で表現できない何かが、目の前に存在している。
戦えば勝てるはずなのに、勘が戦うなと言う。
銀髪女が、何時の間にか赤と黄色の槍を持っていた。
銀髪女は黒グレイと並び、こちらに殺気を放ってくる。
針のような殺気が肌に突き刺さる。
ジェシーを使おうと考えていたら、銀髪女と黒グレイの前に
「はは、能力が多いみたいだが、俺が救ってやるよリインフォ―――」
「どけ」
黒グレイが少年を殴り飛ばす。
殴られた少年は驚愕の表情を浮かべていた。
「ガァ!?なんで、俺に触れんだ!?」
「失せろ」
銀髪女が赤い槍を少年の腹に突き刺し、地面に向かって投擲して虫の標本の様に地面に張り付けた。
あの少年は何がしたかったんだろうか?
チラッと俺の手から逃れたジェシーを見てみた。
「え~彼の固有の能力にベクトル操作の力があったみたいですね。ただ、相手も同じ力を持っていた上に相手の方が操作が上手かったので、今の結果なのだと思いますよ」
ということらしい。
銀髪女が投げた赤い槍が、また手元に現れている。
これは多分、劉の力だと思う。
こんな奴になんてモノを持たせているんだ!
劉に呪詛を送っていたら、銀髪女が口を開く。
「危険度最上位水無月夜空、同程度でデバイスジュエルシード……ここで、死んでもらう」
「ヤバッ!?」
「うそん!?」
銀髪女と黒グレイが一斉に襲いかかってきた。
銀髪女が俺に、黒グレイがジェシーに向かっていく。
未だに掴んでいたリニスを地面に投げ、銀髪女の槍を避ける。
「夜空!?」
「アイツ等の所に行け!!」
リニスにそれだけ言い、銀髪女に集中する。
赤い方は当たってもいいが、黄色の方は当たるなと脳内でアラームが鳴っている。
黄色を絶対に当たらないようにし、赤を受け流す。
だが、赤い槍に触れると魔力強化が途切れるせいでかなり危ない。
ジェシーも人型で黒グレイからの攻撃を避け続けている。
ジェシーをデバイスとして使えれば何とかなるかもしれないが、その隙が無いのだ。
避けた黄色い槍に踵落としをして手放させようとしたら、銀髪女が黄色の槍から手を離して呟くのが聞こえた。
「
その瞬間、黄色の槍が爆ぜた。
◇◇◇◇◇
爆発したマスターを横目で確認しましたが、片足がボロボロになってますね。
回復しに行きたいですが、この黒グレイが邪魔すぎますね!
魔法は反射されますし、肉弾戦は互角のようですからどうしようもない感じですね!
「とっとと消えてくださいませんか?」
「断る」
このクールぶってる態度がむかつきます!!
マスターとユニ☆ゾン!できれば簡単にかたがつくのに!!
マスターと一つになりたい♪
「おっとミスった」
「ふぉぉぉ!?」
マスターが携帯投げて来ましたよ!
なんでですか!?
今結構ギリギリの戦闘中ですよ!?
まあ、いいんですけど。
そういえば、お互いに魔法を使わないと結構地味目ですよね。
と、そんなことを考えていたら下から砲撃が来た。
この感じ、なのはちゃんですね!
ピンク色のディバインバスターがマスターと銀髪娘の間を通過する。
「夜空君!」
「夜空!」
なのはちゃんとフェイトちゃんがやってきました。
近づかないで砲撃しててくれてた方がありがたかったです!
だって邪魔なんですもの。
なのはちゃんがマスターの方へ、フェイトちゃんが私の方へとやってきます。
「あの、手伝います!」
「反射が出来るみたいですので接近戦はやめた方がいいですよ」
「は、はい!」
牽制としてフォトンランサーを放つフェイトちゃんですが、全部反射されていました。
反射されたのが私に向かってくるのが、なんともイラッとしますね!
「ご、ごめんなさい!」
マスターの方も同じような……なのはちゃんはなんで突っ込む気満々なんでしょう?
マスター……ガンバ!
◇◇◇◇◇
今、凄い無責任な応援をされた気がする。
なのはが後ろで何かしているので、時間稼ぎでも頑張りますか。
「レイジングハート!エクセリオンモード!」
《Excellion Mode》
なんだろう、とんでもなく嫌な予感がする。
今すぐここから逃げたい感じが……
「はやてちゃんが言ってた。自分だけじゃなくて、闇の書の意思も救ってほしいって!だから!!」
《A.C.S.》
「私は、貴女を救います!!エクセリオンバスターA.C.S.!!」
バスターとか付いてるけど……おもくそ突撃形態だな。
俺ごとか?俺ごとやる気か?
クッソ!さっきから槍がうっとおしい。
俺はここから逃げたいんだよ!
「いっけぇぇぇぇぇ!!!」
「くんなぁぁぁぁぁ!!!」
「チッ!」
ブリッジの要領でなのはの突撃を避け、レイジングハートの先端のエネルギーブレードが銀髪のシールドとぶつかり、その際に生じた衝撃波が俺に当たり叩き落とされる。
これが終わったら、なのはにお仕置きだな。
てか、生身でなんであんなヤバイのと戦わないといけなかったんだ?
落ちてる際になのはと銀髪を見たら、レイジングハートの先端が銀髪のシールドの内側にあり、そのままディバインバスターだったかを直撃させ何故か爆発した。
離れようとするなのはの手を銀髪が爆煙の中から掴む。
銀髪の左手の甲には先ほどまでなかったパイルバンカーの様な防具?があり、なのはの腹へと殴りつけた。
ジェシーの方は、フェイトだけでなくクロノ達が何時の間にか来ていた。
地面まであと数秒。
「呼べば来るって言ってたよな……ジェシー。ジュエルシード、セットアップ!」
「オーライ、マイマスター!」
白と黒の光の奔流が世界を塗り替える。
翼を広げ、なのはをキャッチしに行く。
「にゃ!?」
「大丈夫か?」
「う、うん、なんとか」
「なのは、アイツ等の方へ行け。あの銀髪は俺が潰す」
「……頑張って」
「おう」
なのはがフェイト達の方へ飛んでいく。
銀髪と向き合うと、涙を流していた。
「何故、抗うのですか?全ては定められた未来。けして覆ることのない運命。絶望の中に希望などない。なのに、何故?」
「何故、ね。しいて言うなら、楽しいから?」
「楽しい?」
「未来を変えるのも、運命をぶっ壊すのも、希望を掴みとるのも、最高に楽しいから、やめられないんだよ」
「……なら、全て無に帰す、それだけだ。それこそが、私の存在意義だから」
銀髪が左手を掲げると、結界内の町や海から炎の柱が複数現れた。
まるで天変地異でも起こったかのような荒れようである。
でも、今はそんなことどうでもよかった。
なんとなくこの銀髪にこれ以上泣いてほしくない、そう思った。
「私は、私の存在の全てをかけて、お前を殺す」
銀髪は自身の胸に手を当て、一振りの黒い羽の様な剣を抜き取った。
それは、間違いなく心剣だった。
「自分の取れたのか。ま、どうでもいいな。行くぞ、べっぴんさん!!」
《マスター!武器出しますよ!》
俺が銀髪へ突っ込むと、ジェシーが念話でそう言った。
そして、俺の手に現れる剣と大砲を混ぜた様なデカい武器。
どう使うかわからないので、とりあえず銀髪を殴っておく。
当然黙って当たるはずもなく、心剣で防がれる。
お互いに弾き合い、空中での高速戦闘を始めた。
《この武器はですね~私がラノベを読んで悲嘆○怠惰を元にして作成した、【悲劇の激情】またの名を漆喰という武装なのです!掻き毟りの連打を可能にした優れもの!ただし、威力と射程が大分落ちてるんですけどね~あ、他にもありますから必要になったらいつでも言ってくださいね!》
とのことだ。
正直返事をする余裕がない。
心剣持った途端に、さっきほどよりも強くなってる。
ジェシーの装着で格段に能力が上がった俺と互角である。
明らかに強くなってる。
《その答えですが、私が個人的にマスターの心剣士の力を調べた結果、完全な心剣を抜いた場合はあらゆる能力が上昇するようです。マスターの場合剣型抜くことがあまり無かったから分からなかったようですね。私を起動中はしっかりと補助しますので完全な心剣を抜くことができます。ただ、今までの様な便利機能は無くなる可能性がありますが。まあ、簡単に言うと能力アップか特殊能力かといったところですね!右危ないです》
そういえば、久遠の心剣を使った時ってかなり強くなってなかったか?
微妙に思い当たる節がある。
て、今そんなこと考えてる暇じゃないか。
俺も心剣使うか?
でも、抜くタイミングが無いんだが!
漆喰の掻き毟りというのを連続で撃つが、銀髪の心剣に切り裂かれる。
「あんまり役に立たないなコレ!?」
《心剣じゃなきゃそのまま削れるはずですよ!心剣が凄いんです!!》
このままだと押し切られそうだ。
如何にかしないと。
ジェシーと念話であれやこれやと対策を話し合うが、答えが出ない。
そうこうしてるうちに、銀髪は魔力を練り始めた。
「なんかヤバそうだな」
《ヤバそうじゃなくてヤバいんです、マスター。あれ?この反応……》
「遠き地にて、闇に沈め!デアボリック―――」
《マスター!射線上にアリサさんとすずかさんが!!》
「は?」
振り返ると、アリサとすずかがこちらを見ていた。
結界の中に何であの二人が?
いや、それよりも……避けられない。
避けたら二人が、死ぬ?
「クソッ!!」
「―――エミッション!!」
銀髪を中心として広範囲への魔力攻撃が放たれた。
俺は全速力でアリサとすずかの前に行き、魔力を練り上げる。
「よ、夜空君!?」
「ちょ、ちょっと!?何よあれ!?なんなのよその羽!?」
「死ぬなよ!!」
「「え?」」
練り上げた魔力を前方へと放つ。
ジェシーが細かい制御をおこない、放った魔力が爆散する。
銀髪の魔法と打ち消し合い、なんとか耐えきった。
が、銀髪を見上げて頬が引き攣った。
「スターライト―――」
「ジェシー!転移だ!転移!?」
《分かってますよ!?》
「―――ブレイカー!!」
ここ最近、見ることが無くなったなのはの最強魔法。
それが今無防備状態の俺に放たれた。
後ろには魔法を知らない一般人二名。
《これなんて詰みゲー》
「おい」
《あ、転移できますよ?二人だけですけど》
答えるまでも無いので、とっとと転移させる。
アリサとすずかがなんか喚いていたが、俺の耳には届かなかった。
俺、死んだか?
俺とジェシーは、収束砲撃魔法の光に飲み込まれた。
次回は、九月後半か十月中になると思います。
てか、そうなるように頑張ります。
今のテンション的に、次回予告がやりたい。
というわけで次回予告いってみよう!
魔法使用夜空ですら互角の相手と戦い、強力な魔法の連撃で光に呑まれる!
夜空の生死は!?
夜空が戦っているときのなのは達の状況は!?
このまま星ごと滅ぼされるのか!?
次回!第二十六話 後半戦×名付け
彼等の運命はどうなる!?
こんな感じ?
いや~アレだね、無理♪
やっぱり次回予告は、自分には難易度が高いな~
あ、ここまで見てくれた人に言っておきます。
自分の書く前書きと後書きは、基本無駄だらけですから!
よろしく!
せっかくだし、なんか聞いとくかな?
あれ、砕けぬ闇編真面目にやる?それともカット?
マテリアルズ、出す?
何も言われなかったら、やっちゃうから!
StrikerSへの道のりが遠くなるけど、やっちゃうから!
よし、無駄に長かったけど、完璧だね。
ではでは~