Infinit Stratos THE ExtremeSports   作:セイイ

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物語のスタートはラウラ事件の数日後という設定です。


一章:雪片編
Part1 マルチネス


アメリカ ケンタッキー州 レキシントンにある、小さなIS専用スタジアムに一人の『少年』が高性能ドローンによる模擬戦を行っていた。高速で動く円板型のドローンを10体を模擬刀で切るならぬ、叩く練習だ。

 

「へぁぁあああああ!!」

 

エンジン音とともに、複数のドーローンが、叩かれていく。

彼が今、使用しているISは彼の専用機だ。アメリカの元訓練機で現在ほとんど使われなくなった第一世代のIS『サプライズ・シルバー』

ほぼフル装甲で、フルフェイスになっており、まるで正体を隠しているかのようになっていた。

 

このサプライズ・シルバーはもともと処分する予定だったものを買い取ったため、、所々傷が入っており、その見た目はもはや『銀』というよりは『鉄』と言っていいほどにボロボロになっていた。

 

 

 

全てのドローンを叩き終わり、スタジアムに着地した少年は、ISを解除させ、その場に倒れるように横になった。

 

「はぁ・・・・はぁ・・・・・」

 

この練習を一日中行っていたため、彼の体力は限界に来ていたのだ。

 

「この程度で息切れしてちゃ、モンド・グロッソはおろか、州の大会ですら優勝できないわよ?」

 

スタジアムの休憩所から、20代後半の女性が少年に話しかけた。

 

「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・すいません、マネージャー」

 

マネージャーと呼ばれている彼女は、彼が所属するスポーツ芸能事務所の会長にして彼の専属のマネージャーだ。

 

「まぁいいわ、休憩よ・・・・・・ 少し話もあるし」

 

そっと、手に持っていた、冷えたスポーツドリンクを少年の前に差し出した

 

「話?・・・なんですか?」

 

ドリンクを受け取り、熱くなった頭を冷やすように、スポーツドリンクを額に当てた。

 

「・・・・・・あなたIS学園に行きなさい。」

 

「IS学園? 日本にある、ISの学校ですよね? なぜ僕が・・・・」

 

IS学園というものが有る、ということ以外、詳しく知らない。

 

「あなたは今まで独学でISを学んできたけれど、独学にも限度があわ。 三年間、しっかりとした教育機関で学んだ方が、いい刺激になるかもしれないわ。・・・・それに、あなたの憧れの『ブリュンヒルデ』もそこで教員をやっているし。」

 

「それは本当ですか!! 行きます!行きますけど・・・・・・けど」

 

中学生の時、初めて彼女の存在を知り、今の今までずっと目標にしていた人物で、憧れの人物だった。そして、密かにだが、恋ごごろを抱いていた。 しかし、そしてそれが『叶わない恋」ということも知っていた。憧れの人の元で学べるのは少年にとって本望だったが、少し気になることがあった。

 

「大丈夫ですか? 僕が『二人目のIS男性操縦者』ってことは、まだ非公開なんじゃ?」

 

アメリカ政府の要望で、少年の存在は、非公開にされていた。織斑一夏の発表で、世界が一時的衝撃が走り、彼を求め、様々な事件が起きた。 女尊男卑の影響で誕生した、女性権団体のよる、一夏暗殺計画や、IS研究所による、誘拐計画。その事件は未然、『裏の組織』によって未然に防がれたが、その影響で、二人目の公開は、少年の命のため延期になったのだった。

 

「それなら大丈夫、あなたが入学後、大統領から正式に発表するわ。いつまでも隠しておくわけにはいかないしね。あなたの『夢』のためにも。」

 

「・・・・ありがとうございます。」

 

警備が厳重なIS学園入学後だったら、襲われる心配はなくなる、少年も、落ち着いて、安全的に『夢』へと駒を進めることができる。

 

「あなたには、期待してるの、IS学園でしっかり、自分を磨きなさい」

 

 

 

「はい、・・・・・僕は強くなって必ず『モンド・グロッソ』の覇者になります」

 

モンド・グロッソの覇者・・・・それが少年『シグレ・マルチネス』の夢だ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いやー、いい天気だなー」

 

一年の7月の初め、世界唯一のIS男性操縦者の織斑一夏と同じクラスの、篠ノ之箒、セシリア・オルコット、シャルロット・デュノア、ラウラ ボーデヴィッヒ、の5名で昼飯を食べていた。

 

「そんな呑気にしていいのか一夏!」

 

「そうだよ、もう直ぐ、試合ががあるんだよ?」

 

 

「わ・・・わりぃ・・・」

 

ここ数ヶ月、無人機や前例のないトラブルによって大会が幾度もまともにに行われておらず、学校行事に影響が出ていた。

生徒のモチベーションが下がると考えた学園長は、無人機襲撃事件によって中止となったクラス代表によるクラス対抗戦を再び行うことを決定した。 

優勝賞品はおじゃんとなったデザート無料券一年分。デザート好きなクラスメイトたちは、賞品のために、彼を全力で応援していた。それに応えなければならないというプレッッシャーも大会が近づくたびに強くなり、憂鬱になっていた。

 

「そうですわ一夏さん、一組の代表であるあなたには、クラスのみんなが期待していましてよ?」

 

「ぷ・・・プレッシャーかけんなよセシリア・・・・」

 

「だらしないぞ・・・・それでも私の嫁か!」

 

「いつ俺が嫁になったんだよ・・・でも・・・でも、まぁ、俺も数々の苦難を乗り越えてきたんだ、結構強くなっていると思うぜ?」

 

そう自分に言い聞かせるように、強がりを言う。

 

「一夏、油断はいけないよ・・・・」

 

全くもってそのとうりだ。現在の一夏の実力は、強いとは言い難い。確かに様々な山は乗り越えているが実際、試合や模擬戦には、一度も勝ったことがなかった。

 

「大丈夫って、クラス代表で専用機持ちは俺と鈴だけだ、どうにかなるって」

 

一年生で専用機持ちは7名いるが、クラス代表で専用機持ちは、一夏と彼のセカンド幼馴染である鈴だけだ。

4組にも専用機持ちはいるがクラス代表ではないらしい。

 

「それはどうかしらね?」

 

二組の代表生で一夏のセカンド幼馴染の鳳鈴音が弁当を持って屋上に上がってきた。

 

「鈴、それはどういう意味だ?」

 

「私、一夏に負ける気なんてないし、それに、明日三組に編入生が来るみたいよ、それも、専用機持ちが」

 

まさかの情報に、思わず喉を詰まらせる。

 

「・・・・・が・・・・ええ!?、本当かよ鈴!」

 

「なに?疑ってんの?」

 

ジト目で一夏を睨む

 

「そ・・・そうじゃないけど・・・」

 

「3組には専用機持ちが居なかったから、その編入生が代表になる確率が高い・・・一夏、大丈夫か?」

 

「うぅ・・・どうだろう・・・」

 

一夏はプレッシャーをふたたび感じ、額に汗を浮かべた。

 

「一夏、とりあえず練習だよ! 僕も付き合ってあげるから!」

 

「そうだ、私も力を貸す。貸すからには絶対に買ってもらうぞ、嫁!」

 

「わ、私もですは一夏さん!!」

 

同じクラスメイトの専用機持ちが、一夏を応援する。

 

「みんな・・・ありがとう!!」

 

「まぁせいぜい頑張りな一夏、私は決勝戦で待っているわ」

 

「鈴・・・あぁ約束する、あの時の勝負の決着をつけよう!!」

 

あの時の決着、襲撃事件によって、決着がつかなかった 一夏と鈴の勝負だ。

 

「ええ! まぁ私が勝つけどね」

 

「へへ、いってろ!」

 

そう言ってお互いの、健闘をたたえながら、その日の昼休みは開けていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ここがIS学園か・・・」

 

アメリカを出て一日後、学園のモノレール駅に着いたシグレは、昨日もらったIS学園の制服を身にまとっていた。

ワイシャツにネクタイ、左の二の腕には腕輪型のIS待機状態がつけられていた。

 

キャリーバックを転がしながら、指定された、学園の校門前に足を運んだ。そこには、一人の女性が立っていた。

 

「お前が、シグレ・マルチネスか」

 

「はい・・・・って、あなたはブリュンヒルデ!!・・・お会いできて光栄です・・・」

 

シグレの憧れの人物であるブリュンヒルデこと『織斑千冬』だった

 

「ここでは織斑先生とよべ、三組の担任はいま出張中だ代わりに私が学園を案内する。」

 

「わかりました、織斑先生。」

 

「・・・・・・・」

 

千冬はじっと、シグレの顔を見つめた。

 

「・・・・・・・どうかしましたか?」

 

「いや・・・・すまない、誰かに似ている気がしてな・・・・」

 

「・・・・そうですか?・・・・・」

 

「ふむ・・・・まぁいい、付いて来い」

 

彼女が自分を見つめていた理由を彼は知っている。しかし、彼がそのことを言うのはまだ先のことである。

 

 

 

場所が変わり、1−1の教室 一夏が到着し、なぜかクラスが騒がしいことに気がつく。

 

「なんか騒がしいな?」

 

「あ、織斑くん!編入生がきたんだよ!!三組に・・・・」

 

一人の女子生徒が、その理由を話す。

 

「聞いた、でも編入生でこんなに騒ぐもんか?」

 

「それがね・・・・その編入生なんでけど・・・・・

 

 

 

 

 

そのひと・・・男の子なんだって・・・・」

 

 

 

 

「・・・ええ!! それ本当か!?」

 

まさかの情報に思わず驚愕する。

 

「噂なんだけどアメリカ代表候補生で、極秘にIS学園に入学したんだって。」

 

「しかも、すっごくイケメン!!」

 

「あぁ、生まれてきてよかった。」

 

「そうなのか・・・・・」

 

一夏は嬉しかった、女子しかいないこの環境で、ようやく、新しい男友達ができると思うと。嬉しくなった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

放課後、同じ男子生徒に挨拶しに行こうとしたが、彼を見に行こうとした女子の大群が、渋滞をおこし三組まで教室までの道のり全て塞がってしまったのだった。 一夏は挨拶を諦め、たまたまそこに居合わせていた、シャルを連れて、大会に向けて第一スタジアムで訓練を行った。

 

「よし、シャルよろしく頼むぜ」

 

白式を展開して、雪片弐型を構える。

 

「うん、がんばろうね一夏」(やった、二人きりの練習だ)

 

彼女は想いをそっと懐にしまい、アサルトライフルを一夏に構える。しかしその練習試合が行われることはなかった。

 

「君が織斑一夏君?」

 

男性の声が聞こえ、その方が気を見ると、スタジアムの中心に一機のISが空中に浮いていた。

銀色のボディに紫色のラインが入ったISで 今まで見たISの中でも最も露出が少なく、まるで合体ロボットのようなISがそこにいた。

 

「キャー! あれって今日編入してきた二人目の男性操縦者!?」

 

おなじスタジアムで練習していた女子生徒が反応する

 

「あれってアメリカの『サプライズ・シルバー』じゃない、初めて見た!」

 

それに続いてまた一人、反応した。

 

 

「『サプライズ・シルバー』・・・たしかアメリカの第一世代ISだときいたことがある。」

 

「お前は・・・」

 

「やぁ、初めまして、僕が噂の『IS選手』、シグレ・マルチネスだよろしく」

 

機体を一夏の正面にに着地し、バイザーを開いて、シグレは素顔を見せた。

男性の顔が現れ、一夏は、彼こそが今日編入してきた、アメリカの代表候補生だと知ったのだった。

 

「! おれは織斑一夏、きがるに一夏でいい、男同士仲良くしようぜ。」

 

一夏は右手を出し握手を求めたが、その手が握られることはなかった。

 

「君に頼みたいことがあるんだ。・・・・」

 

ニヤリとシグレの口元が上がる。

 

「ん?なんだ?」

 

少し不気味な笑顔に、顔が少しゆがむ。

 

 

 

 

「・・・・・・・君の雪片弐型・・・・僕に譲ってはくれませんか?」

 

 

「・・・・・・はぁ!?何言ってんだお前・・・・」

 

まさかの一言で一夏は動揺した、初対面でいきなり、あなたのものをくださいなんて言われたら誰でも驚くだろう。

 

「あぁ、皆まで言わなくてもよ。、確かにいきなりこんなこと言って、『はいわかりました』なんていうはずもないよね。

でもね、僕はその剣が欲しんだ。あのブリュンヒルデが使っていた最強の剣を・・・・」

 

彼は欲していた。憧れのブリュンヒルデが使っていた武器を、自分がそれを使って勝利をつかんでみたいと、そう考えていた。

 

「たしか、その装備外せないって聞いてたけど安心して、知り合いに結構優秀なISの技術者がいるからね・・・・・・君にはその剣は持ったいないよ・・・日本の諺でいう『豚に真珠』『猫に小判』『宝の持ち腐れ』てね。」

 

シグレはある程度、一夏について、調べていた。彼の成績は不戦続きで、まともな情報がなかったが、今までに行われていた試合映像から、彼が雪片にふさわしくないと、そう判断したのだった。

 

「・・・・なに?」

 

初対面でいきなり自分を否定され、頭に血がのぼる。

 

「わからないのかい? 君に雪片は、似合わないし、使いこなせない。」

 

煽るかのように、先ほどのセリフを簡易的に言った。

 

「てめぇ・・・・!!」

 

煽りが効き、さらにさらに激怒した。

 

「まぁ、無理に奪おうなんてしない、君にその剣をかけて『letter of challenge(果し状)』を出すよ。受ける受けないかは君次第だけど・・・・。」

 

シグレは左腰のスラスターと一体化されている鞘から一本の日本刀型超振動剣『スミレ』を抜いた。

 

「一夏・・・止めといた方が・・・」

 

シャルが一夏を止める、確かに未知の相手に、いきなり挑むなど、素人の考えだ。

 

「まぁ、別に受けなくてもいいよ。受けなかったら受けなかったで、君はその程度の人間ということだ。」

 

しかし、シグレはさらに一夏を刺激するコメントを言った。まるでそれは、当回しで『逃げるな』と言っているかのように。

 

「・・・・ああ、いいぜ、受けてやるその勝負。」

 

シグレの思惑通りに行った。

 

「ふふ、そうでなくちゃ、それでこそ侍ボーイ。」

 

シグレは『スミレ』を一夏は『雪片弐型』を構える

 

「ま、まって一夏、相手は代表候補生だよ、まだ相手のこともよくわかってないのにいきなり戦うなんて!」

 

「黙っていてくれ・・・・シャル、男には譲れない勝負ってんのがあるんだよ・・・・」

 

当回しで、シグレが『織斑千冬の弟にふさわしくない』と、そう聞こえていた、数日前のラウラ件のこともあってか、自分でも、心のどこかで、感じていた。そして認めたくなかったことだった。果たし状を受けないということは、つまり自分で『弟にふさわしくない』と言っているようなもので、断るわけにはいかなかった。

 

「でも・・・・」

 

「パリジェンヌ、邪魔だよ下がっていてね」

 

シグレはシャルを鬱陶しそうに睨んだ、その圧力にシャルは思わず身を引いた。

 

「・・・・・・・後悔すんなよ」

 

一夏が強がりをいう。

 

「・・・・・・・ふ」

 

再びシグレの口元が上がる。

 

(俺の白式は第三世代に対して、あいつのISは第一世代・・・性能差ははっきりしている・・・欠陥機ていう部分を差し引いても、落ち着いて戦えば、勝てる・・・)

そう自分に言い聞か雪片弐型を構える。

 

「・・・・・きなよ」

 

そう言い、シグレはバイザーを装着した。

 

「うぉおおおおおおおおおお!!!!!」

 

雄叫びと共に一夏は正面から、堂々と突っ込む。

ガキンと金属音がスタジアムに響き渡り、雪片弐型とスミレが交わる。

ギィィィィィイイインとスミレによる超振動で耳鳴り似た、高い音が響く

 

「っくぅぅうう!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

戦闘は、剣と剣のぶつかり合いが続いた、しかし、一夏は必死に剣を振って攻撃を食らわせようとするに対して、シグレは、まるでどこからどのような攻撃が来るかわかっているかのように防ぎ。隙をみつければ、一夏に、確実に攻撃を食らわせていき、SEにダメージを与えていった。

 

試合開始から15分、シグレはほぼノーダメージ だった。

 

「ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・くそ、なんで当たらない・・・」

 

「・・・・・これが本当にブリュンヒルデの弟の実力か?・・」

 

「なに!?」

 

思わず、シグレの言葉に気をとられる。

 

「ヘァァアア!!!」

 

シグレは隙を見つけ、瞬間移動のようなスピードで距離を一気に詰めた。イグニッションブーストだ。

一夏も追い払おうと剣を振ったが。シグレは軽々しくスミレで払いのけ、腹に一撃を食らわせた。

 

「ぐぅ!?」

 

そして追い討ちをかけるように、 右腰のスラスターとケーブルで繋がれている『鞘しかない刀』を 一夏の背中に食らわせた。

 

「これできめるよ・・・・」

 

鞘の先から一瞬銀色に光ったかと思えば、一夏は猛スピードで、地面に墜落した。

 

「うあぁあああ!!」

 

「一夏!? あれは・・・・」

 

シャルは戦慄した。シグレの手にもっていたのは、ケーブルに繋がれている、鞘しかない刀・・・彼女も知らない未知の武器だった。

 

「あぁ・・・・・・・なるほど、姉に勝る弟はいない・・・か、少し期待していたのに、残念です・・・」

 

「・・・・ちぃ!!・・・・まだだ!! まだ負けてねえ!! SEもまだ・・・・!?」

 

一夏はSEを見て驚愕した

表示されたSEを見てみるとさっきまで半分残っていたSEが残り2になっており、さらに警告『生命維警告域超過』もでていた。

 

「でぁあああああ!!」

 

「っく!?」

 

シグレが、スミレを構えて突っ込んでいく、一夏も雪片弐型で応戦する。

 

「・・・・・期待はずれだ、こんなにがっかりしたの生まれてだよ・・・。」

 

「・・・・・はぁ・・・はぁ・・・・まだだ・・・・まだ負けねぇ!!!」

 

一夏が押される、機体のダメージはかなり蓄積されており、このまま続ければ機体は強制解除されてしまう。さらに攻撃がまともに当たってしまえば、一夏は大怪我では済まなくなってしまう。

 

しかし、一夏は諦めていなかった。

 

「まだ・・・・ぐぅ・・・・・まだだ!!

 

 

「では・・・・・とどめを刺して、白黒はっきりつけようか。・・・・」

 

シグレの冷徹なこえがきこえる。

 

「ぐ、・・・・まだ・・・・・・」

 

「まて!」

 

バキューンと。発射音とともに、シグレの機体にレールカノンの砲撃がヒットしステージの端まで吹き飛ばる。

 

「がはぁ!?」

 

一夏が攻撃が発射された方角をみるとそこにいたのは、黒い第三世代IS『シュヴァルツェア・レーゲン』をまとったラウラ・ボーデヴィッヒがいた。

 

「・・・・・ラウラ?」

 

「大丈夫か?嫁」

 

 

 

「・・・・何の真似だい?『German(ドイツ人)』?果たし合いの邪魔をするなんて・・・よくないな・・・」

 

シグレはラウラを睨む。それに対してラウラも睨み返す。

 

「もうすぐ、クラス対抗戦がある、私たちのクラスの代表のISを破壊されては困る、決着は対抗戦後にしてもらえないか?」

 

「・・・・・・・対抗戦・・確かにそのような話を聞きいてたね・・・・」

 

クラス対抗戦、 一夏は一組の代表生だ、確かに、ここで一夏に攻撃をすれば機体のダメージレベルCを確実に超え、試合までに修理は確実に間に合わない。 

シグレ自身、他人に迷惑をかけるのは心苦しかった、一夏が試合に出られなくなり、一組だけが出場できなくなるのは申し訳がない気持ちになる。

 

シグレは、手を顎に当てた考えた・・・・・

 

「・・・・・・うん、そうだね、ここで倒してしまうと、一組の皆さんに迷惑がかかるしね・・・・じゃあこうしよう、僕も代表を譲ってもらって出場するよ。大会で優勝した方が、この勝負の勝者っということで・・・・いい?・・・。」

 

と、シグレは案を出した。

 

「いいだろう、嫁もいいな?」

 

「・・・・・、それでいい」

 

「決定だね、じゃあまた。」

 

 

シグレは、ISを解除し。その場を後にした。

 

「一夏! 大丈夫!?」

 

シャルがラファールを解除して駆け寄る。

 

「シャル・・・・・」

 

一夏も力尽きたかのように、白式を解除し、その場で膝をつく

 

「くっそ、俺は・・・あいつに敵わなかった・・・このままだと・・・雪片が・・・」

 

「だ、大丈夫だよ一夏、試合までまだ時間がある、しっかり練習すれば勝てるよ!」

 

「嫁よ・・・後で教員に頼んで、今日の戦闘映像をもらいに行くぞ、まずは敵を分析する・・・」

 

「・・・・あぁ、そうだな・・・このままでは終われねえ・・・終わってたまるか・・・」

 

一夏は闘志を燃やした。シグレから雪片を守り、自分が織斑千冬の弟であることを認めさせるということ。

この大会で敗北はゆるされない、千冬の名誉のため、そしてなにより自分自身のために。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

おまけ 機体紹介

 

第一世代IS サプライズ・シルバー・カスタム

 

武器 メイン:日本刀型超振動剣『スミレ』 ×1

    サブ:エネルギーサーベル『タイガー』×2

      :ショットガン『ワイルドショット』

      超エネルギーサーベル『雪崩し』×1

 

 

 

 




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