ここからしばらくは主人公が変わります
レジスタンスのボス
時を少々遡る
この世界、いやこの次元は2種類の人間に区別されている。
1つは、競争社会に勝ち上がりこの世界の99%を独占している人間。
1つは、競争社会に敗北し生きることさえ必死な人間。
人は2種類の人間をこう呼ぶ。
前者は、トップス
後者は、コモンズ
こうした格差社会が勢力を増せば増すほど両者の対立は激しさを増して行った。
1つの建物が存在する。
人はそこを治安維持局という。
通称、セキュリティ。
治安維持局では、
監視員の監視体制のもとデュエルチェイサーズと呼ばれる俗に言う警察をある場所へ送り込んでいた。
監視員
「またやられました!
現在確認されている状況では、15人はやられています。」
1つの大きな司令室
1つの連絡を受ける1人の男
治安維持局の人たちは彼を長官と呼ぶ
彼の名は、ジャン・ミシェル・ロジェ
長官と呼ばれる彼はチェスの駒を片手に少し呟いた
ロジェ
「ほう。なかなかやりますねぇ。」
街中
この街はシティと呼ばれている。
別名、シンクロ次元
上空にそびえ立つは豪華なビルの数々
しかしその下には古びた建物がはびこっている
所謂、スラム街が集まっていた
その上空とスラム街を挟むかのようにセットされている高速道路を男はバイクで駆け抜けていた。
紫色の鮫をモチーフとしたバイクに乗るその男
ヘルメットで髪はよく見えないが、紫色でタコのような髪型をしている
彼の名は、神代凌牙(かみしろりょうが)
通称、シャーク
エクシーズ次元、ハートランドで
反アカデミア勢力を築くレジスタンスのボスである。
彼は今次元を飛び、何かをしようとしている。
何をしようとしているのか?
それはまだ誰にも分からない。
デュエルチェイサー
「ぐあああ!」
デュエルチェイサー
LP:0
神代凌牙
「フン、どいつもコイツも口ほどにもねぇ。」
凌牙回想
凌牙
「シンクロが融合の手先?」
漓緒
「一部の間ではそう呼ばれているわよ?」
漓緒、彼女の名は神代漓緒
神代凌牙の双子の妹である
凌牙
「誰がそんな事言ってるんだ?」
漓緒
「ユートが偶然遭遇したデュエリストがシンクロを使ってたらしいよ?」
別の回想
崩壊したハートランド
この街を駆ける紫色のナス状の髪型をした少年
彼の名は、ユート
レジスタンスの1人である
ユートの前にビルの上からバイクに乗った男がユートを見据える
ユートは問う
ユート
「融合なのか?」
男
「あ!?融合じゃねぇ!ユーゴだ!」
男の名は、ユーゴ
シンクロ次元のデュエリストである
ユート
「覚悟しろ!この融合の手先め!」
ユーゴ
「だからユーゴだっつってんだろうが!」
衝突する2人
別の回想終わり
呆れ気味に答える凌牙
凌牙
「おい、それって・・・。」
漓緒
「凌牙の言いたいことは大体分かるわ。」
漓緒も呆れながら生返事を返す
凌牙
「とにかくだ!シンクロが敵かどうか調べてきてやるから他の奴らには勝手なことはするなと伝えておけ。」
回想終わり
まあ、このあとに黒咲のLDS襲撃とかいろいろ問題が起きちゃったわけですが
陵牙
「しかし今の時点でコイツらがアカデミアと繋がってるとは思えない。もっと情報が必要だ。
とは言え、まずはこれを何とかしないとな。」
凌牙の後ろにデュエルチェイサーズの面々が見えてくる。
バイクでただひたすら駆ける凌牙。
その時、1つの建物の電光掲示板が凌牙の視線を捉える。
電光掲示板にはこう書かれていた。
最高のサティスファクションをあなたに
デュエルキング
ジャック・アトラス
凌牙
「ジャック・アトラス。
コイツがこの次元最強のデュエリストか。
コイツなら何か知ってるのか?」
その時、1台のバイクがデュエルチェイサーズたちを追い越して姿を表す!
男
「どけどけ!お前らじゃ無理だ!
ここは俺が相手をしてやるぜ!
デュエルチェイサーNo.1の牛尾哲様がな!」
男の名は、牛尾哲
デュエルチェイサーズの中でトップの成績を持つ
デュエルチェイサーズの中では一番偉い
デュエルチェイサーズに限ってはですが
牛尾
「よぉ。随分派手に暴れまわってくれたらしいな?」
凌牙
「てめぇが、コイツらの親玉か?
ようやくまともなデュエルが出来そうだぜ。
正直アイツらじゃ話にならなくてな!」
牛尾
「言うねぇ。
牛尾様に喧嘩売るヤツは久しぶりに見た気がするぜ。
ま、待ってるのは収容所送りだけだけどな。」
凌牙
「くだらねぇ。さっさと始めようぜ。」
凌牙
牛尾
「「デュエル!!」」
凌牙 LP:4000
牛尾 LP:4000
ライディングデュエル、それは第1コーナーを制した者が先攻を取ることを許される
第1コーナーを制したのは、陵牙
治安維持局司令室
ロジェ
「さて、彼もまた私のゲームの駒となるのです。」
チェスの駒を片手にねっとりと呟くロジェ
凌牙と牛尾のデュエルに中継ヘリが姿を表す
ヘリの中からカウガールの格好をした女性がマイクを持って実況する
女
「シティの皆さん!
さあ!デュエルが始まりました!
私、メリッサ・クレールが実況を勤めさせていただきます!
まずはあの紫色のバイクの少年!
彼は現時点でデュエルチェイサーを15人は撃退しています!」
街の至るところで陵牙と牛尾のデュエルが中継されていた。
トップスの人たち
「ほう。なかなかやりますな。」
高級車に隠れて小型テレビでデュエルを観戦する金色のサングラスをはめ、ギンギラの衣装を身に待とう男
彼の名は、ギャラガー
通称、敏腕プロモーター
ギャラガー
「コイツは久々に金の卵の登場だな?」
街の人たちは陵牙と牛尾のデュエルを今か今かと楽しんでいる。
デュエルを始める陵牙
凌牙
「何だ?この中継は?」
牛尾
「デュエルが中継されてるのさ。
まあ、テレビに映るのはお前が俺に無様に敗北するところだけだけどな。」
凌牙
「フン、やる前から勝利宣言か?
そう言って負けて恥かいても知らねぇぞ?
俺のターン!
ビッグ・ジョーズを召喚!」
ビッグ・ジョーズ
ATK:1800
DEF:300
このカードが攻撃した場合、バトルフェイズ終了時にゲームから除外される。
凌牙
「更に俺は、手札からシャーク・サッカーを特殊召喚!」
シャーク・サッカー
ATK:200
DEF:1000
自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが召喚・特殊召喚された時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードはシンクロ素材とする事はできない。
凌牙
「レベル3のビッグ・ジョーズと
レベル3のシャーク・サッカーでオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!
エクシーズ召喚!
浮上せよ!
潜航母艦エアロ・シャーク!」
潜航母艦エアロシャーク
レベル3モンスター×2
ATK:1900
DEF:1000
凌牙
「潜航母艦エアロ・シャークの効果発動!
オーバーレイユニットを取り除き、
手札の枚数×400ポイントのダメージを与える!
俺の手札の枚数は3枚!
よって1200ポイントのダメージだ!
エアー・トルピード!」
牛尾
「ぐっ!」
牛尾
LP:4000→2800
メリッサ
「おおっと!いきなりの先制ダメージ!
この男!1体何者なのか!?」
凌牙
「俺はこれでターンエンドだ。
うるさくて集中出来やしねぇ。」
牛尾
「やってくれるじゃねぇか。
俺のターン!ドロー!
このカードは自分フィールドにモンスターが存在しない場合手札から特殊召喚できる!
フォトンスラッシャーを特殊召喚!」
フォトン・スラッシャー
ATK:2100
DEF:0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。
①自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在する場合、このカードは攻撃できない。
牛尾
「更に俺は、ジュッテ・ナイトを召喚!」
ジュッテ・ナイト
「ゴヨウだ!」
ジュッテ・ナイト
チューナー
ATK:700
DEF:900
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して表側守備表示にする。
牛尾
「俺は、レベル2のジュッテ・ナイトに
レベル4のフォトンスラッシャーをチューニング!
シンクロ召喚!
出会え!ゴヨウ・ガーディアン!」
ゴヨウ・ガーディアン
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
ATK:2800
DEF:2000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
そのモンスターを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚できる。
牛尾
「コイツは本来なら禁止カードだが、
俺たちセキュリティには特別に持つことが許されるカードだ。
バトル!ゴヨウ・ガーディアンで
潜航母艦エアロ・シャークを攻撃!
ゴヨウラリアット!」
凌牙
LP:4000→3100
牛尾
「ゴヨウ・ガーディアンの効果発動!
ゴヨウ・ガーディアンが戦闘で相手モンスターを破壊した時、そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!」
牛尾のフィールドに守備表示で召喚されるエアロ・シャーク
牛尾
「俺はこれでターンエンドだ。」
凌牙
「俺のターン!ドロー!
俺は魔法カードウォーター・ハザードを発動!
手札から水属性モンスター1体を特殊召喚する!
俺が特殊召喚するのは、セイバーシャーク!
更に俺は、キラーラブカを召喚!
セイバーシャークの効果発動!
キラーラブカのレベルを1上げる!」
キラーラブカ
星3→4
凌牙
「俺は、
レベル4のセイバーシャークと
レベル4のキラーラブカでオーバーレイ!
吠えろ未知なる轟き!
深淵の闇より姿を現わせ!!
エクシーズ召喚!!
バハムート・シャーク!!」
バハムート・シャーク
水属性レベル4モンスター×2
ATK:2600
DEF:2100
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
水属性・ランク3以下のエクシーズモンスター1体を
エクストラデッキから特殊召喚する。
このターンこのカードは攻撃できない。
凌牙
「バハムート・シャークの効果発動!
オーバーレイユニットを取り除き、
水属性・ランク3以下のエクシーズモンスター1体を特殊召喚する!
俺が呼び出すのは、
No.47 ナイトメア・シャーク!」
No.47 ナイトメア・シャーク
レベル3モンスター×2
ATK:2000
DEF:2000
このカードが特殊召喚に成功した時、
自分の手札・フィールド上から水属性・レベル3モンスター1体を選び、
このカードの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができる。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
自分フィールド上の水属性モンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスター以外のモンスターは攻撃できず、
選択したモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
凌牙
「ナイトメア・シャークの効果発動!
このカードが特殊召喚に成功した時、
手札の水属性・レベル3モンスター1体をオーバーレイユニットに加える!
俺がオーバーレイユニットに加えるのは、
海皇の突撃兵!
更に、オーバーレイユニットを1つ使い、
自分フィールドの水属性モンスターモンスター1体を選択して発動!
選択したモンスターはダイレクトアタックが出来る!
俺はナイトメア・シャークを選択!
ダイレクト・エフェクト!
行け!ナイトメア・シャーク!
牛尾にダイレクトアタック!」
牛尾
「ぐああっ!」
牛尾
LP:2800→800
凌牙
「ナイトメア・シャークの効果で選択したモンスター以外のモンスターは攻撃できない。
最もすでにバハムート・シャークは自身の効果で攻撃できないけどな。
俺はこれでターンエンド!」
牛尾
「俺のターン!ドロー!」
カードを見てニヤリとする牛尾
その様子に気付く陵牙
治安維持局
監視員
「長官!これを!」
モニターに映る牛尾のパラメーター
モニターに映る棒グラフが異常な数値を示している
ロジェは静かに呟いた
ロジェ
「牛尾さん。あなたはもうここまでのようですね。」
デュエルレーン
牛尾
「俺は、
チューナーモンスター トラパートを召喚!」
トラパート
チューナー
ATK:600
DEF:600
このカードをシンクロ素材としたシンクロモンスターが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで罠カードを発動できない。
このカードをシンクロ素材とする場合、
戦士族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。
牛尾
「俺は、レベル2のトラパートに
レベル6のゴヨウ・ガーディアンをチューニング!
お上の威光の前にひれ伏すがいい!
シンクロ召喚!
レベル8!ゴヨウ・キング!」
ゴヨウ・キング
シンクロ・効果モンスター
チューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
ATK:2800
DEF:2000
(1):このカードが相手モンスターに攻撃する攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力はダメージステップ終了時まで、
自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×400アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●破壊したそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んでコントロールを得る。
牛尾
「更に、ミラクル・シンクロ・フュージョンを発動!
フィールドのゴヨウ・キングと
墓地のゴヨウ・ガーディアンを除外し融合召喚を行う!」
凌牙
「融合だと!?」
凌牙は驚いた
無理もない。
シンクロは融合の手先だと言われた凌牙にとって、
シンクロ次元の人間の融合召喚は極めて衝撃的なものだったからだ
牛尾
「飽くなき追跡者の魂と誇り高き捕食者の魂が、
今1つとなりて昇華する!
融合召喚!
出でよ、荘厳なる捕獲者の血統を受け継ぎし者!
ゴヨウ・エンペラー!」
ゴヨウ・エンペラー
戦士族・地属性のSモンスター×2
ATK:3300
DEF:2500
①このカードまたは元々の持ち主が相手となる自分のモンスターが
戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
破壊したそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
②相手がモンスターを特殊召喚した時、
自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
③表側表示のこのカードがフィールドから離れた時に発動する。
自分フィールドの全てのモンスターのコントロールは、元々の持ち主に戻る。
ゴヨウ・エンペラー
名前とは裏腹に禍々しい邪気のような物を放っているのを凌牙はすぐに感じ取った
牛尾の表情はどこか闇落ちしかけたような、
どこかそんな表情をしていた
ダークシグナー化した牛尾みたいなやつ
牛尾
「バトル!
ゴヨウ・エンペラーでナイトメア・シャークを攻撃!」
凌牙
「キラーラブカのモンスター効果!
墓地のこのカードを除外し、
相手モンスターの攻撃力を500ポイント下げて、
その攻撃を無効にする!」
ゴヨウ・エンペラー
ATK:3300→2800
牛尾
「俺は、これでターンエンド。」
一見、暴走しているように見えるが
その反面、どこか苦しんでいるようにも見える牛尾
凌牙の背後に精霊のような物が姿を表す
凌牙
「アビススプラッシュ!」
アビススプラッシュ
「どうやらヤツは苦しんでいる。
早く楽にさせてやれ。」
凌牙
「ああ。俺のターン!ドロー!
魔法カード、アクアジェット発動!
バハムート・シャークの攻撃力を1000ポイントアップする!」
バハムート・シャーク
ATK:2600→3600
凌牙
「バトルだ!
バハムート・シャークでゴヨウ・エンペラーを攻撃!
ゴッドボイス!」
バハムート・シャークの攻撃で
大爆発を起こすゴヨウ・エンペラー
牛尾
「ゴヨウ・エンペラーの効果発動。
このカードがフィールドを離れたとき、
自分フィールドの全てのモンスターは元々の持ち主のフィールドに戻る。」
牛尾
LP:800→0
治安維持局
デュエルを見届けるロジェ
席を離れどこかへ行く
デュエルレーン
牛尾、意識を失う
凌牙
「おい、大丈夫か!?」
すぐ目の前にはデュエルチェイサーズが待ち構えている
アビススプラッシュ
「凌牙、ここは一旦退くしかないぞ。」
凌牙
「ああ、そのようだな。
頼む!アビススプラッシュ!」
アビススプラッシュ
「了解!」
斜め上空に槍を投げるアビススプラッシュ
すると時空の狭間が現れ、そこへ飛び込もうとする凌牙
意識を失っている牛尾を見て襟元を掴み一緒が連れて行く凌牙
アビススプラッシュ
「連れて行くのか?」
凌牙
「ああ。
コイツには聞きたいことが山ほどあるからな。」
デュエルチェイサーズ
「そこを動くな!」
凌牙
「時間がない。行くぞ!」
そう言うと、凌牙と牛尾を乗せたバイクは宙を舞い時空の狭間へと姿を消した。
凌牙
「どうやら、この次元もすでにアカデミアの手に落ちたようだな。」