ハートランド
「イッツ、ショウターイム!!」
ハートランドの力の影響で散り散りになってしまった十代一行。皆はそれぞれどこへ飛ばされたのか分からずじまいだった。そんな中バーチャル空間にてロジェと対峙しているヘルカイザー。
ジャン・ミシェル・ロジェ。ご存じの通り彼は元々融合次元アカデミア出身である。数年前、彼はアカデミアを去りシンクロ次元へとやってきた。これから少し話す話しはそんな出来事から数日前の話である。
ロジェ
「全くいつ見ても皆プロフェッサーの言う通りに動く操り人形ですね。」
ロジェはプロフェッサーに絶対的に忠誠心を誓うアカデミアの方針にどこか嫌悪感を抱いていた。似たような感情ならヘルカイザーや吹雪も抱いていたかも知れないがそれはそれで置いておこう。そんなある日ひょんなことから十代が融合次元のアカデミアを訪れた。その情報は島中に響き渡る。無論、ロジェ、ヘルカイザー、吹雪の耳にも届いていた。
『侵入者だ!侵入者だ!』
ロジェ
「侵入者?こんなところに侵入してくるとは一体どんな物好きですかね。」
吹雪
「もうすでに数人が撃退されたと聞いているが。」
ヘルカイザー
「フン。雑魚がいくら束になろうと所詮雑魚は雑魚だ。その侵入者とやらの顔を見てみたい。」
既に数人のオベリスクフォースが十代に寄って撃退されている。その様子はプロフェッサーもモニターにて確認済みだ。そして彼はいろいろなデータを分析し侵入者が遊城十代であると認識する。
零王
「ただちに奴を拘束せよ!!」
オベリスクフォース
「はっ!」
こうして、十代とオベリスクフォースの集団により追いかけっこが始まった。1人また1人と十代にやられていくオベリスクフォース。島中を逃げ回る十代の前にロジェが姿を現す。
ロジェ
「随分息が切れているようですね。」
十代
「ああ。アイツらしつこくってさ。アンタ俺を匿ってくれるのか?」
ロジェ
「ええ、もちろん。但し私と共に来てくれればの話ですがね。」
十代
「アンタもアイツらの仲間か。冗談キツいぜ。」
ロジェ
「ですが、私は貴方をプロフェッサーに差し出すつもりはありません。ただ貴方を私の夢の為に研究材料になってもらいたいだけなのですから。」
十代
「だったら尚更ゴメンだぜ。」
ロジェ
「遊城十代と言いましたね?君の身柄はデュエルにより拘束させて頂きます。」
十代
「面白ェ。そのデュエル、受けて立つぜ!」
その後十代とロジェのデュエルが始まるもすぐにロジェは敗れ去った。その数時間後十代はユベルによって作り出されたワームホールへ飛び込み姿を消した。それからしばらくしてロジェはアカデミアを去った。
ヘルカイザー
「行くのか?」
ロジェ
「えぇ。止めても無駄ですよ。私の王国を作る夢は決して諦めるつもりはありませんからね。」
ヘルカイザー
「フン。誰が止めるものか。」
ロジェ
「では私はそろそろココを出るとしましょう。カイザー、いずれ貴方も分かるでしょう。赤馬零王の元を去る者の気持ちが。」
そう言うとロジェはアカデミアから静かに姿を消した。
ヘルカイザー
「フン。ヤツの元を去る者の気持ちか。下らん。」
そして、再びロジェとヘルカイザーとの対峙に話しは戻る。
ロジェ
「どうだ?私は暗黒の力により再び蘇ったのだ。また私の夢が実現されるのだ!ハハハハハ!!」
ヘルカイザー
「相変わらず口だけは達者な奴だ。」
ロジェ
「ほざけほざけェ!!全てを暗黒の世界へ引きずり落としてやる!!堕ちろ堕ちろ~!!みんな堕ちてしまえ~!!」
ヘルカイザー
「堕ちるのは貴様の方だがな。」
ロジェ
ヘルカイザー
「「デュエル!!」」
ヘルカイザー LP:4000
ロジェ LP:4000
ロジェ
「先行は私だ。私は魔法カード 融合を発動し、手札の古代の機械兵士(アンティーク・ギア・ソルジャー)2体を融合する。いにしえの魂受け継がれし機械仕掛けの兵士たちよ。今、隊列を組み交じり合い、新たな力とともに生まれ変わらん!融合召喚!現れろ!レベル8!機械仕掛けの魔神!古代の機械魔神(アンティーク・ギア・デビル)!」
古代の機械魔神
DEF:1800
ロジェ
「更に私は装備魔法 古代の機械魔盾(アンティーク・ギア・マジックシールド)を発動し、古代の機械魔神に装備。これによりギア・デビルはバトルで破壊されず守備力を1200アップする。」
古代の機械魔神
DEF:1800→3000
ロジェ
「ギア・デビルの効果発動。1ターンに1度自分フィールドの魔法カード1枚につき1000ポイントのダメージを相手プレイヤーに与える!!」
古代の機械魔神が放つビームがヘルカイザーを捕らえる。だが、それを受けても平然と立ち体についた煙を手で払うヘルカイザーだった。
ヘルカイザー
LP:4000→3000
ロジェ
「マジックシールドを装備したギア・デビルは相手のカード効果を受けずバトルでも破壊されない。しかも毎ターン1000ポイントのダメージをお前に与える!!この鉄壁のコンボを崩せるかな?私はこれでターンエンド。さあ来るがいい。カイザー。」
ヘルカイザー
「フフフフフ。この程度で鉄壁のコンボとはな。相変わらず貴様は俺を笑わせる天才のようだ。俺のターン。ドロー。ロジェよ、お前はこのターンで仕留めてやる。魔法カード パワー・ボンド!!手札のサイバー・ドラゴン3体を融合し現れろ!サイバー・エンド・ドラゴン!!」
サイバー・エンド・ドラゴン
ATK:4000
ロジェ
「サ、サ、サ、サイバー・エンド・ドラゴン!?」
サイバー・エンド・ドラゴンを前に驚愕を隠せないロジェ。そんなロジェに不敵な笑みを浮かべながらヘルカイザーは言う。
ヘルカイザー
「どうした?何を怯えている。鉄壁のコンボで守れるのだろう?何も怯えることはないはずだ。」
ロジェ
「ぐっ。」
ヘルカイザー
「パワー・ボンドを使って融合召喚した融合モンスターの攻撃力は倍になる。」
サイバー・エンド・ドラゴン
ATK:4000→8000
ヘルカイザー
「サイバー・エンド・ドラゴンは守備モンスターを攻撃した時貫通ダメージを与える。」
ロジェ
「あ、あ、あ、あ・・・・。」
どんどん顔が真っ青になっていくロジェ。そんなロジェをよそにヘルカイザーはターンを進める。
ヘルカイザー
「覚悟はいいか?エターナル・エヴォリューション・バースト!!」
ロジェ
「うわあああああ!!」
ロジェ
LP:4000→0
デュエルに敗れたロジェ。だが這いつくばりながらも彼は諦めを見せなかった。
ロジェ
「ハァハァ。こうなったらカイザーお前もお前も道連れだ。一緒に地獄へ落としてやる!!」
そう言ってヘルカイザーに掴みかかろうとするもロジェは邪悪なエネルギーによって消滅してしまう。
ロジェ
「嫌だ!嫌だ!まだ消えたくない!!お願いだ!助けてくれ!あ、あ、あああーー!!」
ロジェの消滅によりバーチャル空間は消滅した。
ヘルカイザー
「フン。最後まで哀れな奴め。」
ヘルカイザーはそう言い残すと再び暗闇の砂漠を歩いていく