月食で敵を撹乱したセレナは1度デュエルを離れ素良を安全な場所で休ませていた。セレナは1人BBに立ち向かう覚悟でいた。
素良
「セレナ、あまり無茶はするな。」
セレナ
「それはこっちのセリフだ。お前を安全な場所に連れてくるだけの時間は稼げた。そろそろ敵も私たちを見つけてくる頃だろう。」
セレナが視線をやると、そこにはBBの姿があった。だがBBの他にももう1人デュエリストがいた。白髪でカブトムシのような髪型をしており、手には調教棒を持っている。男の名はサンダース。彼もまた実戦経験を積ませるために多くのデュエリストをしごいてきた腕の持ち主である。
BB
「どうやら用は済んだようだな。」
セレナ
「わざわざ空気を読んで来てくれたのか?律儀なヤツめ。」
BB
「急に姿を消したから何かあったかと思っただけさ。せっかくのデュエルをサレンダーで終わられたらつまらねぇからな。」
セレナ
「そうか。もう1人のソイツもお前の仲間か。」
BB
「まぁそんなところか。コイツもデュエルに混ざりたいらしくてな。お前さえ良ければ俺は構わねぇが。」
セレナ
「構わん。」
BB
「ならとっとと続きをやろうぜ?」
セレナ
「言われるまでもない。」
サンダース
「やっと始まったか。」
セレナ
「私のターンはまだ継続中だ。私は装備魔法 魔性の月を発動。キャット・ダンサーの攻撃力を300ポイントアップする!!」
月光舞猫姫
ATK:2400→2700
セレナ
「バトル!!キャット・ダンサーで剣闘獣アウグストルを攻撃!!」
BB
LP:1600→1400
セレナ
「キャット・ダンサーがバトルを行う時、相手に100ポイントのダメージを与える。」
BB
LP:1400→1300
セレナ
「私はこれでターンエンド。」
サンダース
「さて、ここは俺から行かせてもらうぞ。俺のターン!!」
デュエルディスク
『乱入ペナルティ2000ポイント。』
サンダース
LP:4000→2000
サンダース
「俺は手札から魔法カード スレイブ・フュージョンを発動。手札のスレイブタイガーとスレイブ・エイプを墓地に送り、剣闘獣融合モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚する!!囚われの猿人よ!同じ定めの猛虎とともに鞭打つ主人を招き入れよ!融合召喚!現れよ!剣闘獣総監(グラディアルビースト・テイマー)エーディトル! 」
剣闘獣総監エーディトル
ATK:2400
サンダース
「剣闘獣総監エーディトルのモンスター効果!!エクストラデッキから剣闘獣融合モンスター1体を選び、 そのコントローラーのフィールドに、召喚条件を無視して攻撃表示で特殊召喚する。 俺はBBのフィールドに剣闘獣ヘラクレイノスを特殊召喚する!!」
剣闘獣ヘラクレイノス
ATK:3000
剣闘獣総監エーディトルが地面に鞭を叩きつけるとBBのディスクから剣闘獣ヘラクレイノスが飛び出してきた。
サンダース
「俺はこれでターンエンド。さぁ次はお前の番だ。」
BB
「そうだな。だが簡単に倒しすぎちゃつまらねぇ。俺のターン。剣闘獣ベストロウリィを召喚!!俺は、フィールドの剣闘獣ベストロウリィ、アウグストル、ヘラクレイノスを融合。さまよえる古の剣闘獣の亡霊どもよ、皇帝の名のもとに集いその力をささげよ!融合召喚!来い!剣闘獣アンダバダエ!」
剣闘獣アンダバタエ
ATK:1000
BB
「剣闘獣アンダバダエの効果発動!!このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のエクストラデッキからアンダバダエ以外の剣闘獣融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。来い!!剣闘獣ゲオルディアス!!」
剣闘獣ゲオルディアス
ATK:2600
BB
「バトルだ!剣闘獣ゲオルディアスで月光舞猫姫を攻撃!!」
セレナ
「何だと!?」
BB
LP:1300→1100
BB
「剣闘獣アンダバタエの効果発動!!自身の効果で特殊召喚したモンスターが戦闘を行ったダメージステップ終了時、そのモンスターはエクストラデッキに戻し、ソイツの攻撃力をアンダバタエの攻撃力に加える!!」
剣闘獣アンダバタエ
ATK:1000→3600
BB
「バトルだ!剣闘獣アンダバタエで月光舞猫姫を攻撃!!」
セレナ
「ぐああああ!」
セレナ
LP:3500→2600
BB
「アンダバタエがバトルを行ったバトルフェイズ終了時に、このカードを持ち主のエクストラデッキに戻して発動できる。デッキから剣闘獣2体を特殊召喚する。俺は、2体のムルミロを特殊召喚!!この効果でムルミロが特殊召喚に成功したとき、相手のカードを1枚ずつ、すなわち2枚破壊する。俺は、月光舞猫姫と魔性の月を破壊する。」
セレナ
「くっ!」
BB
「永続罠 指し降ろされた親指の効果で1000ポイントのダメージを受けてもらうぜ。」
セレナ
「ぐああああ!」
セレナ
LP:2600→1600
指し降ろされた親指のダメージを受けて膝まずくセレナ。BBとサンダース2人を前に苦戦を強いられていた。幸いまだライフは残っているがこれ以上コイツらの猛攻に耐えられるのか?そんな疑惑が投げかけられていた。
セレナ
「くそ、ここまでか。これ以上素良に負担をかけることは出来んと言うのに。」
素良
「セレナ。僕のことは心配するな。デュエルならまだやれる。僕の・・・。」
フラつきながらも素良がカードをドローしようとした瞬間だった。
アキ
「私のターン。」
素良
「アキさん!?」
アキ
「素良、交代よ。あなたのデュエルは私が引き継ぐわ。」
素良
「そう言われちゃ仕方ないね。」
素良→アキ
LP:600
アキ
「私は夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)を召喚。ナイトローズナイトが召喚に成功したとき手札からレベル4以下の植物族モンスターを特殊召喚する。返り咲く薔薇の大輪(リバイバル・ローズ)を特殊召喚!!私は、レベル3の夜薔薇の騎士に、レベル4の返り咲く薔薇の大輪をチューニング!!冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ!ブラック・ローズ・ドラゴン!」
ブラック・ローズ・ドラゴン
ATK:2400
アキ
「ブラック・ローズ・ドラゴンのモンスター効果。このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールド上のカードを全て破壊できる。ブラック・ローズ・ガイル!!」
アキが突如召喚したブラック・ローズ・ドラゴンが薔薇の嵐をフィールド全体に巻き上げるかと思うと、周りのフィールドのカードは一瞬にしてかき消された。そして、ブラック・ローズ・ドラゴンも薔薇の嵐に囲まれて散るように姿を消すのだった。そんなアキを見て素良はどこか感心していた。
素良
「へぇ。やるじゃん。」
アキ
「魔法カード 死者蘇生を発動。再び現れよ!ブラック・ローズ・ドラゴン!!装備魔法 憎悪の棘をブラック・ローズ・ドラゴンに装備。ブラック・ローズ・ドラゴンの攻撃力を600ポイントアップさせるわ。」
ブラック・ローズ・ドラゴン
ATK:2400→3000
アキ
「そして、魔法カード ワンダー・クローバーをブラック・ローズ・ドラゴンに対して発動する。手札のレベル4の植物族モンスターを墓地に送り、ブラック・ローズ・ドラゴンは2回攻撃が可能となる。」
一瞬アキの表情が冷たい笑みを浮かべるような、少し恐怖感を浴びせるようなどこかそんな感じになっていた。その表情に一瞬ビクッとするBBとサンダース。
アキ
「知ってるかしら?こう見えても私昔は黒薔薇の魔女と呼ばれていたのよ?」
素良
「どうやら誰にも知らない方がいいことはあるようだね。」
アキ
「昔の話だけどね。ブラック・ローズ・フレア!!」
BB、サンダース
「「ぐああああ!!」」
BB
LP:1100→0
サンダース
LP:2000→0
BBとサンダースが邪悪な闇の力によって消えかかろうとしていた。その時セレナのブレスレットが微かに光っており、サンダースはどうやらそのブレスレットに見覚えがあるようだ。
セレナ
「ブレスレットが反応している?」
サンダース
「そのブレスレットは、まさか!?レ、レイ様!?レイ様ー!!」
ひたすら、そのレイと言う人の名前を叫び続けながらサンダースは闇に包まれ消え去っていった。無論レイが何処の何者なのかは誰も知らない。だがセレナはうっすらと感じていた。
セレナ
「レイ。まさかこの次元のどこかに私たちに似た少女がいると言うのか?」
とある研究室。そこでは1人の男が何やら研究をしている。画面には遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリ、柚子、セレナ、
???
「ほうこれは実に興味深い。彼らが1つとなり覚醒したときは世界をいや、全次元をひっくり返すだろう。」
男はそう呟くと1人細長いカプセルの方へと足を向かわせる。
???
「君もそう思うだろう?レイ。」
囚われの少女はまさか!?