暗闇の砂漠を各地さまよい歩く十代、ヘルカイザー、遊矢、海馬、龍亜、龍可。彼らの前にはセレナのブレスレットが放つ一筋の光が見えた。
ユーリ
「おや?あの光は?」
遊矢
「セレナのブレスレットか。ようやく仲間と合流出来そうだ。」
ユベル
「十代。」
十代
「ああ。おそらく彼処へ向かって進めということさ。」
彼らは一筋の光を目指して進み出す。そして、その様子はセレナ一行の目にも届くようになった。
アキ
「人が私たちの方へたくさん歩いてくるわね。」
素良
「また敵襲?勘弁してよ。ちょっとは休ませて欲しいくらいだよ。」
セレナ
「いや、違う。あれは・・・。」
セレナがそう言いかけたとき、十代が手を振りながらセレナ一行の元へ駆け寄ってきた。
十代
「おっ。やっぱ、セレナ達だ!!おーい!!お前ら無事か?」
素良
「十代。一番乗りはやっぱり君か。」
十代
「素良、お前大丈夫か?かなり辛そうだけど。」
素良
「正直、キツいけどまぁ何とかなるよ。」
セレナ
「この次元のデュエルに苦戦を強いられてな。どうなるかと思ったがアキさんに助けられた。」
十代
「そうか。」
アキ
「十代。これ以上バラバラで行動するのは危険よ。いつ何時誰が襲いかかってくるか分からないわ。」
十代
「そうだな。とりあえず他の仲間たちも何人かこっちに向かってる。全員じゃないにしてもまずは集まれるだけ集まろう。」
十代が素良やセレナと再会の喜びをしている間に、ヘルカイザー、海馬、龍亜、龍可、そして遊矢がたどり着いた。セレナのブレスレットが放つ一筋の光が奇跡的に砂漠をさ迷い歩く彼らを1つの場所に呼び集めたのだった。
ヘルカイザー
「暗闇に差す一筋の光か。おかげで砂漠をただひたすらのたうち回るのは避けられた。」
遊矢
「到着するのは一苦労だったけどね。」
龍亜
「アキ姉ちゃん!!」
龍可
「アキさん!!」
アキ
「龍亜!龍可!会えてよかったわ。さて、これで一通り私たちを目指してきた仲間とは全員合流したけど。」
ヘルカイザー
「一応の目的地は分かってるのか?」
セレナ
「それなら問題ない。このブレスレットが目的地を示しているようだ。」
ヘルカイザー
「そうか。」
そして、遊矢は一人考えている。
回想
???
「おい、ここは俺にやらせろ。」
回想終了
ユート
「どうした?」
遊矢
「いや何。このままセレナのブレスレットを辿っていけばもしかしたらアイツのことも何か分かるかもと思ってさ。」
ユート
「突然遊矢の体を乗っ取ったアイツのことか?」
ユーリ
「そう言えばあれから彼が君を乗っ取った形跡はありませんね。」
遊矢
「今のところはね。」
ユーゴ
「もしかしたらソイツ、この次元の遊矢かもしれねぇんだろ?」
遊矢
「それはまだ分からないよ。はっきりと顔を見たわけではないし。」
ユーゴ
「それもそうだな。」
そんな遊矢達のやり取りを見ていたセレナもサンダースの言葉を思い出す。
サンダース
「レイ様ー!」
セレナは1人直感していた。遊矢の体を乗っ取った何者かがひょっとしたらサンダースの言ってたレイと関係があるのかもしれないと。同一人物とは言い切れなくとも何らかの関係を持っていることは間違いない。セレナは居ても立っても居られなくなり遊矢に問うことにした。
セレナ
「遊矢、ちょっと聞きたいことがある。」
遊矢
「どうしたの?」
そして、場面は変わり絶海の孤島に1つの海賊船が到着する。そう、柚子を乗せた赤馬零児一行の海賊船だ。
赤馬
「この島を指しているのか?」
柚子
「分からないけど。ここを進むのは間違いなさそう。」
アリト
「そうと分かりゃ乗り込むしかねぇな。」
ゴーシュ
「はぐれちまった仲間もいるかもしれねぇしな。」
上陸態勢を整える赤馬たち一行。そして島の奥地に1つの山があり、さらにその山奥には1つのアジトが存在する。そのアジトの中では3人の男を取り囲むかのように、オベリスクフォース、セキュリティことデュエルチェイサーズ、ディアブロ、アカデミア兵、そしてダークシグナーと呼ばれた黒いローブを身に纏った集団、さらにはグールズと呼ばれる紫のローブを身に纏った集団などの、それぞれの大群が集まっていた。この島は、通称鬼ヶ島と呼ばれており、この島を取り仕切っている集団は別名『デュエル・ショッカー』と呼ばれている。この数万人の手下を従える3人の男こそが鬼ヶ島の3幹部と呼ばれる男たちだ。鬼ヶ島の3幹部を1人ずつ順を追って説明していくとしよう。
まずは、島全体を取り仕切り、3幹部の中でも特に主導権を握っている男は、金髪でアメリカ国旗のバンダナを頭に巻いてサングラスをかけている。彼の名は、バンデッド・キース。本名、キース・ハワード。かつて、彼はデュエルの全米大会でペガサスのミレニアムアイの手にかかり敗退。それを機にペガサスに復讐を図ろうとデュエリスト王国に挑むも失敗に終わり海の藻屑となる。そんな矢先にグールズと呼ばれるレアハンターの集団の操り人形にされる哀れな男と言っても良い。
続いては黒い学ランを着ている昔風の不良。そう、暗黒時ゲンだ。彼はかつて権現坂の兄弟子だが粗暴な行いにより権現坂道場を破門になっている。暗黒次元だけに暗黒時ゲンって訳ではないが、とりあえず3幹部の1人である。
最後はこりゃまた曲者。アクションデュエルを何故かリアルファイトの何かと勘違いをしているのか、他人の取ったアクションカードを暴力で奪い取ると言う前代未聞のプレイングをする梁山泊と呼ばれるデュエル塾の若頭。彼の名は勝鬨勲(かちどき いさお)。以上3名が鬼ヶ島のデュエル・ショッカーの3幹部である。
キース
「島に侵入者だと?」
オベリスクフォース
「はっ!具体的な人数はまだはっきりはしておりませんが。」
キース
「もういい。下がれ。」
暗黒時
「随分後ろ向きじゃねぇか。」
キース
「まさか!?侵入者?結構じゃねぇか!?どうせこのバンデッド・キース様の手に落ちるんだ!!慌てることもねェさ!ハハハハハ!!」
そんなキースを無言で見ている勝鬨。そして彼はアジトを去る。
暗黒時
「どこへ行く?」
勝鬨
「さあな。ただ、ずっとここに居ても息が詰まるから少し外の空気を吸いに行くだけだ。」
暗黒時
「ケッ。釣れねぇ野郎だぜ。」
キース
「放っとけよ。どうせしばらくしたら帰ってくるんだ。」
暗黒時
「それもそうだな。」
彼らが待ち受ける中、島に上陸する赤馬達一行。そして、その先には、デュエル・ショッカーの手下たちが待ち受ける。
赤馬
「よし!行くぞ!!」
赤馬の掛け声と共に鬼ヶ島に突き進む!!鬼ヶ島での戦いが今始まる!