遊戯王アークファイブ 十代編   作:十代vsゴーシュ

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太陽と月の守護者

シンクロ次元シティ。シティの治安維持局の長官の部屋でイェーガーは誰かと通信している。その側にはリンがいた。どうやら暗黒次元との戦いに向けて赤馬零児たちがこのシンクロ次元に協力を依頼したのを聞き付けて、彼女もまたブレスレットの件でイェーガーの元へ相談に行っていたのであった。

 

イェーガー

「あなたの仰ることは分かりました。ですが、治安維持局長官、いや1人の人間としてシティの住民を1人危険な場所へ送り出すことは出来ません。」

 

リン

「分かっています。だけどどうしてもこのブレスレットの光が私を呼んでいるような気がして仕方ないのです。」

 

イェーガー

「はぁ。いいでしょう。しかしあなたが1度命を狙われかけたのもまた事実です。このようなことがある以上あなた1人で行かせるわけには行かないのですよ。ですが1つだけ方法があります。」

 

リン

「その方法とは何ですか?」

 

イェーガー

「私には赤馬零児の他にも、多次元とコンタクトを取れる知り合いがいるのです。1度彼らに頼んであなたのボディーガードを引き受けてもらいましょう。」

 

リン

「それでは行かせてくれるのですね!?」

 

イェーガー

「心苦しい場面ではありますが仕方ありません。あなたにはあなたの真相を知る権利がある。それを直接行って確かめなさい。」

 

リン

「ありがとうございます!!」

 

イェーガー

「まずはその知り合いとコンタクトを取ってみましょうか。」

 

イェーガーはそう言うと机の上にあるボタンを押す。するとモニターの画面が光り出し、もう1人のイェーガーが映し出された。

 

イェーガー

『ヒッヒッヒッ。ごきげんよう。』

 

イェーガー

「ごきげんよう。少々あなたにお頼みしたいことがありましてね。」

 

意気揚々と会話しているイェーガー2人。この様子にリンはどこか唖然としていた。無理もない。モニター越しに自分同士で会話しているのだから。

 

リン

「長官が2人?」

 

そして、エクシーズ次元でもまた動きがあった。瑠璃のブレスレットが反応して妙な胸騒ぎを感じた彼女は兄である黒咲隼に事情を説明し、その話を黒咲からまた璃緒の元へと伝わっていく。

 

璃緒

「大体の事情は分かったわ。瑠璃を1人行かせるわけには行かないから私たちも一緒に行くわ。」

 

黒咲

「すまない璃緒。」

 

璃緒

「それで、そのブレスレットが何かを訴えかけているとしたら恐らく。」

 

黒咲

「ああ。柚子やセレナにも何かあったのかもしれない。」

 

瑠璃

「ごめんなさい。兄さん。璃緒さん。でも、私どうしても行かなきゃいけない気がして。」

 

黒咲

「気にするな。瑠璃のせいではない。」

 

璃緒

「そうよ。真相が気になるのは私も一緒だから。それじゃ行きましょ。」

 

璃緒がそう言うと、黒咲兄妹と璃緒は静かに旅立って行った。

そして、場面は変わり場所は暗黒次元の中にある鬼ヶ島。そこでは赤馬零児一行がデュエル・ショッカーの手下たちと激しい攻防を繰り広げていた。

 

赤馬

「カエサル・ラグサロク!!」

 

ゴーシュ

「エクスカリバー!!ライオンハート!!」

 

アリト

「彗星のカエストス!!」

 

吹雪

「レッドアイズ」

 

デュエルショッカーの手下たち

「ぐああああ!!」

 

激しい爆音が島中に鳴り響き、彼らは島の奥へと突き進む。そして、島の東西の外れに2ヶ所の塔がある。それぞれの塔の入口に藍神とペガサスがいる。2人もまた島の激しい戦いに気付くのに時間はかからなかった。

 

藍神

「向こうではかなり激しい戦いが繰り広げられているようだ。だがそれよりもこの塔の入口だ。まるで僕に登ってこいと言っているようだ。」

 

ペガサス

「この島はデュエリスト王国(キングダム)を思い出しマース。今もなお懐かしい。そして、私は今やこの塔の客人と言う事でしょうか。」

 

藍神とペガサスがそれぞれ塔を登って行く。藍神が登る塔が東の塔。ペガサスが登る塔が西の塔としよう。この2ヶ所の塔が島のエネルギー源になっていると悟った彼らはこの塔を登ることにした。塔を登り頂上へとたどり着いた彼らを待ち受けるのは塔を守る古代ローマをイメージした姿をしたデュエリストだった。

 

藍神

「君かい?僕を呼んだのは。」

 

アポロ

「私の名はアポロ。東の塔を守護する者。」

 

ペガサス

「あなたデュエリストですね?」

 

ディアナ

「私の名はディアナ。西の塔を守護する者。」

 

アポロ、ディアナ

「「ここから先は通しはしない!」」

 

塔の守護者であるアポロとディアナ。2人はそう言うとディスクを展開した。

 

藍神

「いいだろう。僕たちの領域に招待するよ。」

 

ペガサス

「いいでしょう。どこからでもかかって来なサーイ。」

 

藍神

アポロ

「「デュエル!!」」

 

ペガサス

ディアナ

「「デュエル!!」」

 

藍神 LP:4000

アポロ LP:4000

 

ペガサス LP:4000

ディアナ LP:4000

 

ダイアナ

「私から行かせてもらおう。手札から魔法カード 融合を発動!手札のガーディアン・バオウと月の女戦士を融合。破邪の大剣に月輪の光輝くとき2人の戦士は1つとなれり!融合召喚!!月の守護者!!降臨!!」

 

月の守護者

ATK:2100

 

ダイアナ

「更に月の守護者のモンスター効果発動。守護者の盾トークン1体を特殊召喚する!!このトークンがいる限り、月の守護者を攻撃対象にできない!そして私はカードを1枚伏せてターンエンド!!」

 

 

アポロ

「私から行かせてもらおう。手札から魔法カード 融合を発動!!手札のガーディアン・トライスと太陽の戦士を融合!!閃光の双剣に日輪の光輝くとき2人の戦士は1つとなれり!!融合召喚!!太陽の守護者!!降臨!!」

 

太陽の守護者

ATK:2400

 

アポロ

「更に太陽の守護者のモンスター効果発動!守護者の盾トークン1体を特殊召喚する。このトークンがいる限り、太陽の守護者を攻撃対象にできない。そして、私はカードを1枚伏せてターンエンド。」

 

藍神

「僕のターン!!ドロー!!僕は方界胤ヴィジャムを召喚!!更に方界胤ヴィジャムを墓地に送り方界帝ゲイラ・ガイルを特殊召喚!!」

 

方界帝ゲイラ・ガイル

ATK:0

 

藍神

「この効果で特殊召喚した

方界帝ゲイラ・ガイルの攻撃力は800ポイントアップする!!更にこのカードが手札から特殊召喚に成功した時、相手に800ポイントダメージを与える!」

 

方界帝ゲイラ・ガイル

ATK:0→800

 

アポロ

LP:4000→3200

 

藍神

「永続魔法 方界業を発動。デッキからヴィジャムを2体墓地に送り、その数×800ポイントの数値をゲイラ・ガイルの攻撃力に加える。ゲイラ・ガイルにヴィジャムを2体組み込み攻撃力は2400にアップする!!」

 

方界帝ゲイラ・ガイル

ATK:800→2400

 

ペガサス

「私のターン!!ドロー!!デッキから3枚カードを除外し、魔法カード トゥーン・キングダムを発動!あなたをトゥーンの世界へ招待しマース。更にトゥーン・ゴブリン突撃部隊を召喚。」

 

トゥーン・ゴブリン突撃部隊

ATK:2300

 

アポロ

「早速のエースモンスター召喚か。」

 

ダイアナ

「早く決着を着けたいようだがもう少し楽しもうじゃないか。」

 

アポロ、ディアナ

「「永続罠!!守護者礼賛を発動!!」」

 

アポロ

「方界帝ゲイラ・ガイルの効果を無効化し、自分フィールドに守護者の盾トークン2体を特殊召喚する。」

 

守護者の盾トークン×2

DEF:0×2

 

方界帝ゲイラ・ガイル

ATK:1600

 

ディアナ

「トゥーン・ゴブリン突撃部隊の効果を無効化し、自分フィールドに守護者の盾トークン2体を特殊召喚する。」

 

守護者の盾トークン×2

DEF:0×2

 

アポロ

「お前のモンスターは全ての守護者の盾トークンに攻撃できる。」

 

ディアナ

「だがもし攻撃しなければお前のモンスターは破壊される。」

 

アポロ

「さぁどうする?守護者の盾トークンを攻撃するか。それとも・・・、」

 

ディアナ

「お前のエースモンスターを失うか。」

 

ペガサス

「チッチッチッ。そう結論を急いでは行けマセーン。トゥーン・ゴブリン突撃部隊は召喚時には攻撃することが出来ないのデース。ですが、あなたがトゥーン・ゴブリン突撃部隊の効果を無効にしたことにより、攻撃は可能となりました。違いますか?」

 

藍神

「そう慌てるな。何も僕がエースモンスターを出したと言った覚えはないよ。君たちが何を企んでるか知らないけどその誘いには乗ってあげるよ。方界帝ゲイラ・ガイルで守護者の盾トークンを攻撃!!」

 

ペガサス

「行きなサーイ。トゥーン・ゴブリン突撃部隊!!」

 

アポロ、ディアナ

「フッ。」

 

アポロ

「太陽の守護者のモンスター効果発動!!守護者の盾トークンを破壊したモンスターの攻撃力を800ポイント下げ、相手プレイヤーに800ポイントのダメージを与える!!」

 

藍神

「くっ。」

 

藍神

LP:4000→3200

 

アポロ

「私のトークンを倒せば倒すほど、お前のモンスターの攻撃力は減りお前のライフは削られる。それでもまだ続けるかね。」

 

藍神

「なるほどね。ようやく君が何を企んでるか分かったよ。」

 

ディアナ

「この瞬間月の守護者のモンスター効果発動!!守護者の盾トークンを破壊したモンスターの攻撃力を800ポイント下げ、自分のライフを800ポイント回復する。ウフフ・・・、私のトークンを倒せば倒すほどお前のモンスターの攻撃力は減り、私のライフは回復する。それでもまだ続けるのかしら?」

 

ディアナ

LP:4000→4800

 

ペガサス

「Oh!No!これは参りましたね。」

 

藍神

「だがこの程度で僕を止められるかな?僕は方界帝ゲイラ・ガイルを墓地に送り効果発動。」

 

アポロ

「何!?守護者礼賛で効果は無効化されたはず!?」

 

藍神

「残念ながらそれは場のモンスターにのみ適用されるのさ。墓地からヴィジャムを2体特殊召喚し、デッキから方界帝ヴァルカン・ドラグニーを手札に加える。この効果で特殊召喚したヴァルカン・ドラグニーの攻撃力は1600ポイントアップし、相手に800ポイントダメージを与える!」

 

方界帝ヴァルカン・ドラグニー

ATK:0→1600

 

アポロ

「ぐっ。」

 

アポロ

LP:3200→2400

 

藍神

「やれ!!ヴァルカン・ドラグニー!!」

 

藍神

LP:3200→2400

 

藍神

「方界帝ヴァルカン・ドラグニーを墓地に送りヴィジャムを3体特殊召喚!!そして、ヴィジャム3体を墓地に送りこのカードを特殊召喚する!!紡ぎし光よ、漆黒の闇よ!世界をあるべき姿に戻すべく、新たなる未来の扉を開け!出でよ、方界超帝インディオラ・デス・ボルト!」

 

方界超帝インディオラ・デス・ボルト

ATK:0

 

藍神

「方界超帝インディオラ・デス・ボルトの効果発動。このカードが手札から特殊召喚されたとき、相手に800ポイントダメージを与える!」

 

アポロ

LP:2400→1600

 

藍神

「この効果で特殊召喚したインディオラ・デスボルトの攻撃力は2400ポイントアップする。」

 

方界超帝インディオラ・デスボルト

ATK:0→2400

 

藍神

「行け!!インディオラ・デスボルト!!最後の守護者の盾トークンを攻撃だ!!」

 

藍神

LP:2400→1600

 

藍神

「さぁ、もっと楽しもうじゃないか。」

 

アポロ

「何だ?この男の圧倒的な威圧感は!?」

 

ペガサス

「私はトゥーン・ゴブリン突撃部隊で全ての守護者の盾トークンを攻撃しマース。」

 

ディアナ

LP:4800→6400

 

ペガサス

「私は魔法カード シャドー・トゥーンを発動しマース。あなたには月の守護者の攻撃力分のダメージを受けてもらいマース。」

 

ディアナ

LP:6400→4300

 

ペガサス

「更に儀式魔法 イリュージョンの儀式を発動しマース。場のトゥーン・ゴブリン突撃部隊を生け贄に捧げ、手札からサクリファイスを儀式召喚しマース。」

 

サクリファイス

ATK:0

 

ディアナ

「対象モンスターがフィールドを離れたことにより守護者礼賛は破壊される。」

 

ペガサス

「サクリファイスの効果発動。相手モンスター1体を装備し、そのモンスターの攻撃力分攻撃力をアップしマース。」

 

サクリファイス

ATK:0→2100

 

ディアナ

「そんな!?私の月の守護者が!?」

 

ペガサス

「まだ続けますか?」

 

一方で島の中枢部近くでは赤馬一行が敵を凪ぎ払い突き進んでいる。その時東西の塔が爆発した瞬間、アポロとディアナが吹き飛ばされてきた。塔の守護者が倒されたことにより塔は破壊されデュエル・ショッカーの手下たちは強制的に消滅した。どうやら藍神たちの読み通り東西の塔が島のエネルギー源となっていたようだった。藍神とペガサスが赤馬一行と合流するまでは然程時間はかからなかった。そんな中、島の片隅にはフードを被った男が1人立っている。

 

???

「何だよ。こっちの方が面白そうだな。」

 

この男は一体!?

 

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