「ここ、どこだ?」
道具を詰め込んだバックを持つ猿顔の男が、木と藁で作られた村の傍で立っていた。GPS機能を持つ腕時計や携帯を調べ、現在地を確認するが画面には何も表示されず頭をかしげるこの男こそ、白猫の波を盗んだ男。ルパン三世だ。
「これが白猫の波の秘密ってことか? それにしても、次元と五右衛門はどこだが...あぁ、お腹すいた...」
仲間達の安否を心配したが、まずは腹が減ったため村に入るルパン。村人は、赤いジャケットを着た彼に最初は目を向け警戒して誰も話かけない。
「ん、これは...うまそうな匂い!!」
と、酒場らしき建物に入り席につくルパン。だが、店員らしき男に代金を聞かれ、荷物を確認する。
「え~と、弾薬、ダメ。ワルサー嫌だ...しかたね、こいつでいいか?」
ルパンは、屋敷に保管していた一つのダイヤを取り出し、店員の男性がダイアを見て腰を抜かすのであったーー
一方で場所が代わりーー
「たく、変な所にいたら。いきなりこれだ...」
荒れ果てた大地にて、鎧を着こなした男達が倒れている中、ヒゲを生やした男。次元が相棒のマグナムに弾を装填してつぶやいた。
この男達は何を勘違いしたのか、いきなり目の前に現れた次元を敵だと思い攻撃してきたため、やもなく急所を外して返り討ちにしてしまった。
「ここはどこだが、知らねぇが。さっさとルパン見つけて帰るとするか...」
次元は、風の向くまま荒野を歩くが。彼は気づいていない。
「へぇ~~ダサいけど。やるじゃん」
金髪に派手な格好をした女性が、次元を見ており。女性は怪しげな笑を浮かべていた。
さらに、とある温泉地にて
「てぁ!!」
かまどの傍にて愛刀を振るい、次次と薪を割っている侍がいた。
「ありがとうございます、五右衛門さん」
と、五右衛門の傍には。目を閉じた可憐の少女がおり。五右衛門は顔を赤くしつつ少女に丁寧に挨拶を返すのであったーー
「うひぁぁぁぁ!! さぁ、今夜は俺のおごり、おごり!! 飲んじゃえ、飲んじゃえ!!」
とある村の酒場にて、客達が騒いでいた。原因は、村に突然きた男が気前よく皆に酒をおごっていたからだ。客達は最初は、何かあると疑っていたが、次第にルパンのはしゃぎぷりや飲みぷりを見て、いつしか心を開いていた。
「うひゃやひゃ、酒と飯は最高だし!! もう、ボクちん幸せ!!」
異世界に来ても、不安どころかいつもどうりのルパン。そして、酒場の傍を二人の少年少女と、一匹の白猫が通っていた。
「あれ、今日はお祭りなのかな?」
アイリスがつぶやき、彼女の腕に抱かれている白猫が盛り上がる酒場を見て
「それにしても、何? あの赤い服を着た...猿?」
白猫こと、キャトラが呆れた風に言い。赤髪の少年も不思議そうにしていた。
「のんきなものね~~私だって、おやつのカニカマを我慢して、ギルドの仕事に来てるのに、全くだらしがないわよ」
キャトラは、顔を赤くするルパンを見てため息を吐き。少年とアイリスが苦笑した。
「で、アイリス。確か、依頼のあった魔物退治って...」
カンカンカン!!
突然、村中にカン高い鐘が鳴り響く。そして、村に大きな影が近づくのであったーー