白猫と怪盗   作:un

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二話 怪盗と冒険家達

 

 カンカンカン!!

 

 村中に鐘の音が響き、村人達が慌てて避難し村に何かが近づいていた。

 

 「んぁ? なんだこの音? 」

 

 酒場で酒を飲んでいたルパンは鐘の音と、辺りの異変に気付く。さっきまで一緒に飲んでいた村人や酒場の店員たちが「逃げろ、魔物が来た!!」と騒ぎながら酒場から人々が逃げて行った。

 

 「なにが、魔物だ? んなもん、いるわけ...」

 

 ドォン!!

 

 外で大きな音と地響きがし、テーブルの酒と皿が落ち割れる。

 

 「な、なんだ? ちくしょう!! どこのどいつだ? 俺の酒を台無しにしやがって!!」

 

 ルパンが怒りをあらわに酒場から勢いよく出るとーー

 

 

 ブォォォ!!

 

 斧を持ち二本足で立つ牛のような生き物がうなっていた。さらに、剣を持った狼や、赤いタヌキのような生き物たちが村で暴れ、それらの不思議な生き物を相手に複数の人間達が武器を持ち戦っていた。

 

 

 「...こりゃあれか? 映画の撮影か?」

 

 もしくは自身が酒に酔っているのかと思っていると、赤いタヌキがルパンに近づく。タヌキはルパンに向かって大きくジャンプし、器用にしっぽを動かして顔にビンタをした。

 

 「いてっ!! って、何すんだ!! このタヌキが!!」

 

 

 ビンタしてきたタヌキに怒鳴り、逃げるタヌキを追いかけようとするが。あたりを見ると剣を持った狼に囲まれている箏にきずく。

 

 「ちょ、ちょと待ちなよ~~そんなぶっそうなもん持って...話せばわかるって...」

 

 

 説得をするルパンを無視に、剣を持った狼たちはルパンに襲いかかる。

 

 「ぎゃぁぁ!! ちょ、ちょタンマ!!」

 

 

 叫びながら前、後ろ 横と次々と来る攻撃をかわしながら、追いかけてくる狼たちから逃げる。

 

 「あ!! アイリス!! アレ!! 」

 

 「あの人、大変助けなきゃ!!」

 

 白髪の少女と、白猫が追いかけられているルパンを見て助けに行こうとするが、彼女達の横を剣を持った赤髪の少年が素早く走る。

 少年は、剣を持った狼「コボルト」達の群れの一体を切り、仲間をやられた箏に気づき、コボルト達は標的をルパンから少年に変え一気に襲いかかる。

 

 「ーーっ!!」

 

 コボルトの乱れ切りをかわし、一体、また一体と少年は戦いに慣れてるのか次々と倒していく。

 

 「さすがーー!! っ!! 後ろ!!」

 

 白猫が叫び、少年の背後から一体のコボルトが不意打ちを仕掛けてきた。少年は、剣で攻撃を防ぐが強烈な一撃のせいで剣が手から離れてしまい、そこにコボルトの剣が少年に向かって振り落とされようとしていた。

 

 「っ!! だめ、間に合わない!!」

 

 アイリスが魔法攻撃を仕掛けようとするが、間に合わないことを悟り悲鳴を上げる。が、次の瞬間。何かの轟音が聞こえ、コボルトの額に小さな穴が空く。

 

 「やれやれ、何がどうなってんのかしらねぇが。やられっぱなしってのは、気にくわないな」

 

 さっきまでコボルトに追いかけられていたルパンが、愛銃であるワルサーP38を抜いていた。引き金を引き、辺りにいたコボルト達を無力化し、落ちた剣を拾って少年も戦いを続ける。

 

 やがて、魔物の数が減り人間側に有利になってきたが。一体の大きな斧を持った牛が暴れ次々と村を破壊していく。

 冒険者たちはこれ以上被害を出さないように、牛型の魔物「ミノタウロス」に攻撃をするが硬い肉体のせいでなかなか有効なダメージが与える箏ができないでいた。

 

 「うわぁお、でっけぇ牛だな...焼いて食ったらさぞかしうまいだろうな...」

 「ちょと!! こんな時に何言ってんのさ!! 」

 「うるせぇ!! なんで猫がしゃべってんだよ!? それに、俺は酒も飯もダメにされていらいらしてんだよ!!」

 

 キャトラが文句を言う中、ルパンはポケットから小さな丸い何かを取り出す。

 「こいつはちと、強力だが...」とつぶやき、近づいてくるミノタウロスに向け丸い何かを投げ「しゃがめ!!」と周りの人間に警告を促した瞬間。

 

 強烈な光と爆発が起こり、その場にいた者たちが目を閉じた。

 

 数秒後、ルパン達が目を開くと。丸い何かにあたったミノタウロスは黒焦げになって倒れていたのであったーー

   

 

  

 

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