ーキリトsideー
ーあれは、βテストの時だった…。
「……い‼」
「お……い‼」
今日はソロで迷宮にでも籠るとするか…。
「おいっキリトっ無視してくれんなっ」
後ろを向くと……
「ん??あぁ、お前か。カミト」
カミトが居た。コイツは俺が最初にログインした時に
目の前に居て、そのままフレンド登録をした
俺の数少ないフレンドの1人だ。
「何しに来たんだ??カミト」
「ん??あぁー。忘れた」
コレだ。俺は無視して迷宮区に行こう。
「あっ待ってくれよ。キリトぉー…」
「用があんなら、さっさと言え‼」
もう、迷宮区に行っていいだろうか…
「あのなっ、俺、製品版の予約、とれたんだ」
「………………」
そんな事だろうと思った。
??なんでかって??そりゃ、今日が製品版の予約開始日だからな。
「で??」
「それでな、キリトも予約できてんだよな??」
ふっ。何を当たり前の事を聞いてるんだか。
「当たり前だろ??それよりも、迷宮区に行くぞ。ただでさえ、あと2週間しかないんだぞ。
せめて、30層は越えなきゃな。」
そう。俺らはまだ、29層で止まっている。
100層もある中で。
「で??キリトはレベルはいくつなんだよ。
俺は、40越えたぜ‼」
「52…。」
「はぁ!?どんだけハードなレベリングしてんだよ!?」
やっぱ、そこ聞いてくるか…。はぁ。
「ハードって…丸二日迷宮区に籠ってただけだよ」
「ま、丸二日!?え!?何層!?」
「…29層………」
あ、やば、地雷ふんだ??
「29層!?おま、お前、ソロでか!?」
「お、おう」
「はぁ…………
あのな、キリト。レベリングは俺も付き合うって言ってんだろうが」
……ヤバい。これは凄くヤバい。
ここでレベリングの会話が出てくるとは。
まぁ、まさか、ポーションとクリスタル忘れてた…なんてことはバレないだろ……
「キリト、ポーションとクリスタル忘れてたんか!?」
!?!?……な、なんでだ!?思考が読まれた!?
てか、何でわかるんだ??と、とにかく……
「は、はぁ??んな訳あるか‼さすがの俺も安全マージンとるわ」
こ、これで誤魔化せたかな。
「俺の目は、節穴じゃねぇぞ。キリト」
『そうだよ‼キリト君‼』
ん!?なんか、イキナリ変な声が聞こえたぞ!?
『変な声!?ひどい言われようだな……』
んぁ!?こんどこそ、思考が読まれた‼
「てか、あんた誰だ!?」
『ん??もっちろん、キリト君がよぉーく知ってる人だよ♪』
「あんたの声、聞いたこと…あるような、ないような…」
『だって、私たちが出会うのはもう少しあとだからね』
「もう少しあとって!?それってい「何言ってんだキリト」」
!?カミトには聞こえてないのか!?
『アハハ。そりゃ、君の頭に直接話しかけてるからね♪』
……お前、名前は??お前と俺は話したことがあるのか??
『うん。名前は伝えていいね♪私の名前は…***だよ
覚えててね♪あと、私とキリト君は仲が良いんだよー??』
そうなのか……***……俺はお前といつ、会うんだ??
『2022年12月2日だよ。私とキリト君が出会うのは
けど、コッチではまだまだだね。10月…かな。
早く、会いたいなーー♪バイバーイ』
え、ちょ、待てよ‼まだ聞きたいことが…
「…‼」
「キ……‼」
「キリト‼はぁ、やっと気づいたか」
「あ、あぁ。よしっ迷宮区に行くかっ」
「はぁ??大丈夫なのか??キリトー」
あぁ。危ない。きっと頭に直接話しかけなければなかった
理由があるのだろう。ならば、秘密にしておこう。
「さて、今日の目標はレベル3は上げること‼」
「おしっそれならよゆーだ‼」
ーこのあと、あんなことが起きることを、誰が予想できただろうかー