ーリエsideー
キリトはさっきからPOPするmobを蹴散らしてる。しかも一撃で。
狩り始めてから約3時間が経った。
「キリト、今何コル??」
ギルドを購入するためにコルを稼いでいた。
「半分ぐらいかな」
「私も半分くらい。」
ギルドを買うためには今まで以上に稼がなければいけない。
「そういえば…
私のアカウントの権限で、
あの金額を半額にしようか。」
私のアカウント…〔リエ〕だけでなく【スーパーアカウント】というとても凄いアカウントを持っている。
「そんなことが出来るのか。」
「えぇ。任せておきなさい」
妙なところで胸をはり、妙な気分で提案する。ギルドの購入額が半分に減ったことで…
「ねぇ、家具とか考えて貰う??アスナとアオイ君に。」
「リエは、一緒に考えないのか??」
「残念ながら機械にしか興味が無かったから
ファッションとかには縁がないの」
リエは10歳のころには才能を開花させていたのでファッションに興味を持ったことがなかった。それゆえに部屋の内装などは全てアオイに任せっきりになっている。
「そうか…じゃあ俺と一緒だな。
俺もゲームとかそっち方面の世界に
小さいころから入ってたから興味無い。」
「じゃあ帰って二人に任せようか‼」
キリトとリエは76層へ向かう。
「じゃあ購入するよー」
リエは【スーパーアカウント】でギルドの金額を半分にし、購入する。
「じゃあアスナとアオイ、頼んだぞ。」
「え??」
「内装よろしく。私たちは無理だから。」
「え??」
「じゃあな」「じゃあね」
「「えぇー!?」」
キリトとリエはアスナとアオイに内装を押し付け、部屋を見回る。部屋数が多いので、団長室と副団長室も作った。次に会議室を数個、食堂など色々と決め終わる。冷静になったリエはよく考える。団長室と副団長室が扉1つで繋がっていることを。そこでリエは部屋を変えようとするが、キリトは反対してきた。キリトは面倒だとか言っていたが…デリカシーが無さすぎる。気がつけばギルドの内装が変わっており、全体的に黒く落ち着いた雰囲気だ。アスナとアオイは内装が終わり次第ギルドメンバー全員にメールを送り集会を行うとか言っていた。
ーピコン♪
メールだ。アスナからの集会を行うっていうメール。
「開始時刻まで30分あるな…部屋で作業するか」
「そうだね。
私はユニフォームとか部隊の管理してくるよ」
「頼む。」
リエは副団長室へ行き部屋全体を見まわす。部屋の内装をいじろうと思いウィンドウを開ける。
「やば…家具が全然ないや…」
もともと私は家具に興味が無かったから集めようとしていなかった…それがここで響くとは…
ー30分後ー
「皆集まりましたかー??」
「では、集会を始めます。」
集会が始まる。
「まずは団長と副団長に自己紹介をしてもらいます。」
アスナが司会の集会。団長のキリトは壇上に上がり自己紹介をする。
「団長のキリトだ。ユニークスキル部隊所属。
一応片手剣もマスターしてるから聞いてくれ」
次に私が自己紹介。
「副団長のリエです。ユニークスキル部隊の部隊長。
全武器マスターしてるので何でも聞いてね。
えーっと皆知ってると思うけど、
リアルではSAO製作チームの、
副リーダーやってました。」
リエはSAO製作チームの副リーダーということをあらかじめ明かしておき、後の騒ぎを無くす。
「お、俺、副団長殿に斧を教わりたいです‼」
「あ、ずりぃ‼俺も‼」
「俺は両手剣‼」
皆が騒ぎだす。
「静かにっ‼」
アスナの声で皆が静まる。
「時間を作るから少しずつ教えるよ。
それでいい??」
「お、お願いします‼」
リエはこれから教授に時間をとられるな…と思いながらアスナの話を聞いていると、次の行動に移る。
「このあと各部隊の方針などを決めて貰います。
30分後に第1会議室に、
部隊長のみ参加の会議をします。」
各部隊はそれぞれの会議室へ行き部隊会議を行う。ユニークスキル部隊はいつも通りのメンバーでユニークスキル部隊会議室に居た。
「じゃあ…30分の間ヒマだから、
一応自己紹介しとく??」
「じゃあ部隊長からいこーぜー‼」
「はぁ…部隊長、リエ。
ユニークスキルは《暗黒剣》と《残影斧》」
「えっ、リエちゃんってユニークスキル
2つも持ってるの!?」
「うん。この前出てきたの。
次は副部隊長ね」
「副部隊長、アオイ。
ユニークスキルは《無限槍》です
次はキリト」
「キリト。
ユニークスキルは《二刀流》と《射撃》」
「キリト君も2つ!?」
「あぁ。リエと同じタイミングで出てきた。
次はアスナで」
「アスナです。
ユニークスキルは《神速》だよ
次は…イズミちゃんで」
「イズミです。
ユニークスキルは《豪剣》です
次は…クラインさんで…」
「クラインだ
ユニークスキルは《抜刀流》
次はカナタだ」
「カナタ
ユニークスキル《砲剣》
俺でラストか。」
全員の自己紹介が終わると皆で駄弁る。
カナタはリエの父親だー、とか
リエはちょー天才だー、とか。
何を娘自慢してるんだか。とか思いつつ
リアルでのことを思い出していた。
ー部隊長会議ー
「それでは部隊長会議を始めます。
それぞれの自己紹介は…いりませんね
早速、本題に入らせてもらいます」
本題に入ると言うと皆は真面目に前を見る。
ここには各部隊の部隊長しかいない。
キリトもいない。そんな中会議が始まる。
「黒龍閃騎士団は結盟騎士団と合併しました。
結盟騎士団の皆さんに申し訳ないのですが、
団長と副団長はこのままキリトとリエです。
部隊長の方は各部隊の最高レベルを持っていて、
こちらの許可が出ている者とさせて頂きます。
今は…黒龍閃騎士団のメンバーばかりですね。
この後、解散後に皆さんに伝えておいて下さい」
「今現在、ソロプレイヤーがいません。
攻略組に属すプレイヤーは全て
黒龍閃騎士団に入っています。
なのでこれから攻略会議がある場合、
このメンバーで会議しますので、
覚えておいてください。
指揮官は私、リエです。
よろしくお願いします。
以上で解散します。」
無事に会議が終わり、76層の攻略にでも行こうかと思い、皆を誘いに行く。するとカナタは参加出来ないとのことで6人で行くことになった。
「それにしてもこのメンバーは初めてじゃないか??」
「そうだね、カナタさんが来てからは
ソロが多くなりがちだったから…」
「ま、カナタが無理って言って来てねーから
さほど変わらないけどな」
クラインとイズミはさっきからずっと話している。気が合うのか分からないがここ30分くらいはこれだ。
「そういえばキリト君、レベルはいくつ??」
「えっと125だな」
「そっか…私は120だからなぁ…
負けちゃった…」
「そんなのレベルの話だろ??
速さでいうと俺なんかボロ負けだ」
キリトとアスナもこの調子…マトモに狩ってる人が…いないこともない。
「リエ、スイッチ‼」
アオイ君はずっと狩ってる。レベル上げ…かな。
「アオイ君、一旦休憩にしよ。
レベルが上がるのはいいんだけど、
周りが…ついてきてない。」
「え??皆狩ってないの!?」
「レベルはいくつになったの??」
「130…」
「えっ‼130!?
…あと10しか差がない…
アオイ君、休憩しててね」
リエはアオイに少ししか差がないことをプライド(?)が許さず、一人で狩る。
「せぇいやぁ‼」
ひたすら狩る。
「ぃよっと‼」
ひたすら…(略)
「おりゃっ‼」
ひ…(略)
狩り続けて約30分。こんな短時間でレベルを10上げるリエの根性は…約3分でレベルを1上げるのだからかなりきつい。それをやってのけるのが、天才か馬鹿か分からないリエ。
「アオイ君…ゼェ…レベルの差…ハァ…
20に…ゼェ…広げたわよ…ハァ…」
息が切れてる。情けない。それでも私はリエかぁー‼
よく分からないことを考えているリエはさておき、こんなお馬鹿なことをしている割りにはボス部屋に着くのが早い。流石はトッププレイヤー、ということなのだろうか。
「ボス、どうする??」
「部隊長にお任せしまーす」
「右に同じ」
「同じくー」
「同じく」
「リエちゃんにお任せするね」
何だろうか。このふざけよう。
「じゃあボスを偵察…いや、倒しちゃいましょ」
こんなことを考える私もお馬鹿なのだが。
ドアが開く。ボスの登場。
「指揮、させてもらうね。
まずはタンクにイズミちゃん、できる??」
「はい。任せてください」
「ダメージディーラーに、
アオイ君、アスナ、クライン。」
「わかった」
「いいわ」
「おうっ」
「後衛に私とキリト。」
「俺は良いけどリエは後衛出来るのか??」
「任せなさい‼
では全員、配置につけ‼」
アオイ、アスナ、クラインはボスにダメージを負わせる。イズミはボスの攻撃を受け止める。キリトは《射撃》のスキルでダメージを負わせる。
見るからにキリトは前衛に行きたくてウズウズしている。
「キリト、ダメージディーラーへ」
「いや、後衛が一人じゃ…」
「大丈夫。私を誰だと思っているの!?」
「…わかった」
キリトは《二刀流》に切り替え、ボスにダメージを負わせる。
後衛が一人になった。この状況、楽しい‼
「《残影斧》最上位スキル、
《シャイニング・スパーク》‼」
リエが放った《シャイニング・スパーク》はカナタの《砲剣》のように斬った先に攻撃がとおる。このスキル《残影斧》の名の通り残影で攻撃する。
「《残影斧》の最上位スキルに
《シャイニング・スパーク》なんて似合わない。
私ってやっぱり馬鹿なのね」
蟹のようなボスの2つのハサミを切り落とす。
「リエちゃん、今のなに!?」
「後で説明するから、今はボスに集中‼」
私は後衛で飛び攻撃をボスに当てる。
「皆‼ラストスパートに入るよ‼」
皆は最上位スキルをボスに当てる。皆がスキルを発動して終了させた時。ボスのHPは1ドット残っていた。皆は硬直している。
「や、やばい‼ボスの攻撃が‼」
「回避できない‼」
最上位のスキルを使うことで硬直時間は長くなる。このままだと皆はボスの攻撃を受けてしまう。
「《ライジングクラッシュ》
の射程距離には収まらない…
システム外スキルを使うか…
《残影斧》中位スキル《ライジングクラッシュ》
システム外スキル《スキルバースト》‼」
《ライジングクラッシュ》を《スキルバースト》することで本来の二倍の威力となる。その攻撃でボスのHPをゼロにした。
ーCongratulationsー
「ふーっ。疲れたぁ…」
76層は1パーティーでクリアされた。
「リエちゃん‼さっきのと今の、なに!?」
「えーっと、
最初のはこの《残影斧》の最上位スキル、
《シャイニング・スパーク》。
斬った後の残影で攻撃するの。
簡単に言えば、飛び攻撃だよ。
で、今のはシステム外スキルの
《スキルバースト》っていうスキル。
SAO内で作った私の技。」
原理は話してないけど、説明なら簡単に言えば良いよね。
「リエもシステム外スキルを持ってたのか」
「キリトは《武器破壊》だったよね。
私も使えるんだよ。だけど、
キリトが作れたのが納得いかないんだけど」
「そんなこというなよ…
俺だってβテスターだ。」
「兎に角アクティベートに行きましょ。」
リエ達一行は77層のアクティベートに向かう。77層の転移門に着くとアクティベートをする。
「アクティベート完了。
この後どうする??時間には余裕あるけど。」
「まぁ、ギルドに戻るとするか」
こうして意外な発見もあった長い1日が終了する。その次の日は77層で狩り、ギルドメンバー全員が参加し、全員が疲れ果てることとなる。
次回で最終話の予定です(。・x・)ゞ♪
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。