ーキリトsideー
今日はβテストの最終日だ。俺たち3人はあの時から何度もボス部屋にチャレンジしてきた。その結果ー36層まで攻略できた。キリト、カミト、リエの3人はβテスト最終日の始まりの街にいた。
「なぁ、キリト。お前は製品版もプレイすんのか??」
「あぁ。もちろん。リエとカミトはどうなんだ??」
「おぅ。もちろん、予約済みだぜっ」
………
リエはどうしたんだ??もしかして、製品版は予約できなかったか??
「あ、あの…良かったら、3人でっ落ち合いませんかっ??」
「「えっ??」」
良く聞き取れなかった。バグか??
「だからっ3人でっ落ち合いましょっ」
俺とカミトは沈黙を破ろうとは試みたが、どう返せば良いのかわからず、沈黙は破れなかった。
ーそこで破ったのは…
「私、βと同じデータを使うので…どうですか??」
そういうことか。なら、もちろんこういうときの返事はこれだ。
「もちろんだっ」
ーそして俺たちは宿屋で落ち合うことにした。
ー製品版 開始ー
キリト、リエ、カミトは落ち合い始まりの街から二つ目の街に移動しようと街中を走っているときだった。
「そこの、御三人!ちょっといいか?」
後ろを向くと、酔っ払ったサラリーマンのような格好をしている赤髪の男性に会った。その男性は俺たちが迷わずに移動しているところを見て、βテスターということに気付き戦い方を教えて欲しいということだった。
「いいか?」
「(キリト、カミト、どうする?私は大丈夫だよ)」
リエは断らないようだ。なら、三人まとめて教えた方が効率もいいだろう。
「いいぞ。俺はキリトだ。そこで仏頂面かましてるヤツがカミトで」
「私はリエです♪」
「おっ良いのかっ。俺はクラインっつーんだ。宜しくな」
そこで、始まりの街を出てすぐのところでmob狩りをして、皆がレベルが3以上なのを確認して、アイテムを整理していると、イキナリ強制転移させられた。
「おいおい、こりゃあ、なんだ?」
キリトとリエは顔を合わせた。
「これは…強制転移か」
「こんなことが皆一度に出来るなんて、茅場しかいない!」
『やあ諸君。私の世界へようこそ。』
私の世界!?てことは…
「アイツは茅場だっ」
『諸君に私から贈り物がある。見てくれ』
「贈り物??」
手鏡だった。こんなのどうやって使うんだ?
<わぁー!!!?>
ん!?俺のまわりが光で……
「きり…と?」
「りえ…か?」
そんな。リエたちの姿が変わってる。というか、きりと?ってなんだ?俺の姿が変わったのか?
「現実の姿!?なんで!?俺がぁー!」
「カミト、落ち着いて。今から、茅場が教えてくれるよ」
『今、諸君は、なぜ?と思っているな?
どうして茅場は現実の姿を知っている?とな。
それは、SAOがゲームであっても、遊びではないからだ』
これは…もしや、茅場の目的はこれだったのか!
俺たちに本当の命をかけさせて、ゲームをクリアさせる。
これだったのか!くそっ!
「キリト、カミト、クラインさん。二つ目の街に行きませんか?」
「ごめんな。りえちゃん。俺は他のゲームで知り合った奴らがいるから…放っておけないや。誘ってくれてありがとな」
「いえ…ではキリト、カミト。行きましょう。お元気で」
「おう。」
ー二つ目の街
「キリト、ここで3層まで使える片手剣、あったよね?」
「あ、あぁ。クエストでな。取りに行くか?」
「うん。命がかかってるからね。強い武器は必要でしょ」
「じゃあ、俺は細剣取りに行ってくるわ」
「わかった。安全にな?」
二手に別れて武器を集めに出掛けた。
夕方には三人ともお目当ての武器は入手できていた。
ーまだ、知らなかったんだ。あんなことが起きるということを。