if~城下町の転生者~   作:猫舌

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皆さん、クリスマスですよクリスマス(半ギレ
今日も画面の前で一人小説書いてます。
ああ、刹那君の様なリア充ライフまじ欲しい・・・。


番外編 《竜姫様とクリスマス》

刹那サイド

 

 

今日は年に一度のクリスマス。僕達も家で家族とパーティー!と言う訳にも行かず、正装で他の国の方々とのパーティーの方に参加してます。王族って辛いね。リヴェータ達も各国に任務で飛んでるし、悪い事したな。そんな事を考えながら各国の首脳達と挨拶を交わす。今日の僕はこの国の王子であると同時にSMART BRAINの社長としても出席している。挨拶を終えて、テラスで一人ジュースを飲んでいると、ドレスを来た金髪の少女が来た。少女は僕の前へ来ると挨拶する。

 

 

「お久しぶりですわね、刹那」

 

「お久しぶりです、《アンナ》様」

 

「もう、堅苦しい挨拶は要りませんことよ?」

 

「分かったよ。久しぶり、アンナ。元気そうで何よりだよ」

 

「ええ。貴方も、随分とやんちゃしてると聞いていますわ」

 

 

そう言って目の前の少女《アンナ・セイクリッド》はクスクスと笑う。彼女は、某国の王家であるセイクリッド家の時期当主であり、同盟国のお姫様である。一時期は僕の婚約者になったり、この国に介入したりと、色々あった。腐れ縁とも言える関係かもしれない。

 

 

「やんちゃって・・・変な事した覚えは・・・」

 

「この前入院したのでしょう?」

 

「な、何故その事を・・・」

 

「総一郎様から教えて頂きましたわ」

 

「父さんか」

 

 

あの人め、余計な事を。そう思っていると、此方へとまた一人少女と青年が来た。

 

 

「刹那!お久しぶりです!あ、敬語は良いですよ」

 

「・・・久しぶり、《エクセリア》」

 

 

僕に釘を刺して来たのは、アンナとはまた別の同盟国の姫である《エクセリア・クルス》。後ろの青年はその執事の《ゲオルグ・ランディル》だ。

 

 

「ゲオルグも元気だった?」

 

「ああ。君も元気な様で何よりだ」

 

「あれ?何時もの子達は?」

 

「流石にあの子達を会場へ連れて行く訳には・・・」

 

「あ・・・確かに」

 

 

エクセリアの国は蜥蜴の産地として有名であり、其処から派生したのか龍の紋章の国旗が有名だ。その国の蜥蜴が何匹か実験されて能力を宿し、ドラゴンに変わってしまった事件が数年前にあり、その内の二匹をエクセリアとゲオルグが保護している。実は僕も残った一匹を貰っており、会社で皆のアイドルとして暮らしている。あ、因みに名前は《ペンタ》です。

 

 

「ペンタは元気ですか?」

 

「元気だよ。相変わらず生意気だけどね」

 

「そうですか。安心です」

 

「今度遊びにおいで。ペンタも他の子達に会いたがってたし」

 

「はい!是非!・・・あの、所で・・・」

 

「ん?」

 

「その・・・この後は予定ありますか?」

 

 

そう言ってエクセリアが急にモジモジしながら聞いてくる。寒いのかな?これは早く答えて屋内に入らせよう。

 

 

「別に用事は無いよ。家族と帰って寝るだけさ」

 

「あの・・・よろしければ私達の滞在しているホテルに来ませんか?」

 

「ひ、姫様!?」

 

「何を仰ってますの!?」

 

 

急にゲオルグとアンナがエクセリアに怒鳴る。何か彼女は変な事を言ったのだろうか?

 

 

「別に良いけど?」

 

「本当ですか!?・・・新しい下着着なきゃ」

 

「何か言った?」

 

「な、何でもありません!約束ですよ!ゲオルグ行きましょう!」

 

「お、お待ちください姫様!」

 

 

二人はスタコラと帰って行った。何時の間にか滞在してるホテルの地図渡されてたし。それをポケットに入れて僕も屋内に入ろうとする。だが、アンナに服を掴まれて止まる。

 

 

「アンナ?」

 

「刹那・・・本当に行きますの?」

 

「うん。折角お呼ばれしたんだし」

 

「や、やっぱりエクセリアの様なゆるふわ系が好きなんですの!?」

 

「ゆ、ゆる?良く分かんないけどエクセリアの事は好きだよ?」

 

 

あの子優しいし、多少強引な所があるけどそれも他人を助ける為に強引さを見せたりする良い子だ。あの子の旦那さんは苦労するだろうけど。

 

 

「あ、そっちの好きですのね・・・焦って損しましたわ」

 

「何を損したのさ?」

 

「こっちの話ですわ。それより、早く中へ入りましょう。この国の冬は寒すぎますわ」

 

「そうだね。それじゃあ、行こう」

 

 

僕達も屋内へと入り、パーティーを続けた。と言っても本当にお偉いさん方に気を使って話しただけだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~パーティ終了後[某ホテル]~

 

 

「此処か・・・」

 

 

渡された地図の通りホテルの一室の前まで来た僕はドアをノックする。すると扉が開かれ、エクセリアが顔を出した。

 

 

「ど、どうぞ・・・」

 

「うん。お邪魔します」

 

 

僕はエクセリアに案内されて部屋へ入る。其処は本当に高そうな部屋だった。

 

 

「流石最高級の部屋だ。・・・高そう」

 

「この国は水道も何もかも便利で驚きます。治安も良いですし」

 

「まあ、比較的平和だね。この国で戦闘しようものなら僕が叩きのめすし」

 

「下手な核兵器より恐ろしいですね」

 

 

そう言ってエクセリアは苦笑する。

 

 

「今の内にお風呂入って来てください」

 

「いや、家に帰ってから入るよ」

 

「もう泊まって行くと貴方のお父様に連絡させていただきましたよ」

 

「ファッ!?」

 

 

クリスマスに帰宅させないとか鬼畜かあの親父。て言うかこんないい部屋に泊まるの初めてだよ僕。お風呂も凄いんだろうな・・・。

 

 

「ライオンの口からお湯出てましたよ」

 

「マジで!?入って来る!」

 

「ごゆっくりどうぞ(刹那がお風呂ずきなのは把握済みです。今の内に・・・)」

 

 

エクセリアの言葉にワクワクしながら僕は風呂へと向かう。服を脱いで風呂へ入ると、本当にライオンの装飾の口から湯が出てた。ナニコレ凄い。僕は体と頭を洗ってから湯船に浸かる。何と心地良い感覚だろうか・・・。

 

 

「いい湯だなぁ・・・♪」

 

 

鼻歌を歌いながら僕は入浴を楽しんだ。風呂から上がり、体を拭いてから着替えが無い事に気がついた。どうしようと思っていると、何時の間にか着替えが置かれている事に気付く。何で男物が・・・?まあ、良いかと思いながら着替えてエクセリアの所へ戻る。

 

 

「お風呂ありがとう。バスローブ何て初めt・・・アレ?」

 

 

戻ると、部屋の照明は消されていて、テーブルの上にロウソクの明かりが少しだけだった。そして周りにはチキンやシチュー等のご馳走が並べられていた。

 

 

「おお・・・!美味しそう・・・」

 

「ふふっ、良かった」

 

「あ、エクセリ・・・ア・・・」

 

 

声のした方向へ視線を向けると、ミニスカサンタのコスプレをしたエクセリアが居た。

 

 

「えっと・・・その格好は?」

 

「せ、折角なので・・・着てみました・・・それより!」

 

 

そう言って話を打ち切ってエクセリアは僕を椅子に座らせ、向かいに自分も座った。

 

 

「その、今日のパーティーで何も食べられて居なかったみたいなので良かったら・・・」

 

「もしかして僕の為に・・・?」

 

「はい・・・迷惑でしたか?」

 

「そんな事無いよ。凄く嬉しい。ありがとうエクセリア」

 

 

僕はエクセリアにお礼を言って早速食べる。料理は全て美味しく、幾らでも食べれそうだった。気が付けば完食してた。

 

 

「ご馳走様でした」

 

「喜んでもらえて嬉しいです」

 

「凄く美味しかったよ。エクセリア料理上手だね」

 

「頑張って修行しましたから」

 

「そっか。うん、また食べたいな」

 

「刹那さえ良ければ毎日でも・・・!」

 

 

エクセリアの言葉がよく聞こえなかったが、気にせず天井を見つめていた。こんなにゆっくりしたの久しぶりだな。此処最近色々あって休みどころじゃなかったし・・・。暫くするとエクセリアが飲み物を持って来てくれた。

 

 

「ごめんなさい。アイスティーしか無くて」

 

「ありがとう。冷たくて美味しいよ」

 

 

僕は一気に飲み干した。うん、美味い。その後エクセリアの持って来た本を読んでいた。内容はサンタクロースの話だった。

 

 

「サンタさんか・・・懐かしいな」

 

「私の国にもサンタさんは来ましたよ?去年はあの子用のリボンと私にネックレスをくれました」

 

「凄いね・・・。エクセリアは信じてるんだ。サンタさん」

 

「ふえ?サンタさんは居ますよきっと!」

 

 

ごめんエクセリア。それサンタさんじゃなくてゲオルグに頼まれた僕なんだ。実の所エクセリアの為に一つサプライズをとゲオルグ依頼された僕は能力で不法侵入し、エクセリアの枕元にプレゼントを置いて逃走したのだ。僕はサンタを信じてないのかだって?夜中に人の気配があって目を開けたら父さんがプレゼント持って居た記憶がトラウマなんだよ。

 

 

「そ、そうだね。居るよねサンタさん・・・」

 

 

ごめんエクセリア。本当にごめん。だからそんな純粋な目で僕を見ないで。溶けちゃう。

 

 

「きっと今日も此処に来てくれる筈です!手紙も用意しました!」

 

「ファッ!?」

 

「どうかしましたか?」

 

「な、何でもないよ」

 

 

そう言うと、エクセリアは嬉しそうにしながらベッドで転がる。ミニスカで転がるな見えるから。・・・黒

 

 

「このどクサレがぁ!」

 

「刹那っ!?」

 

 

僕は自分の目を指で刺した。何も見ていない!言うのも憚られる様な黒の下着なんて僕は見てないぞ!

 

 

「だ、大丈夫だから。この国じゃクリスマスはこうするのが文化なんだ」

 

「そんな文化嫌ですよ!?」

 

 

お、落ち着け僕・・・あ、もう視界戻った。この体可笑しいよマジで。トラックに撥ねられても擦り傷あるか無いかだし、銃で脳天撃たれても生きてるし、心臓貫かれても二時間あれば全快するし・・・。能力使わないでコレだもんね。本当にバケモノだよ。

 

 

「も、もう寝ようか?疲れちゃったよ」

 

「あ、それじゃあ曲流して寝ても良いですか?」

 

「良いよ。何の曲?」

 

「実はこの国の曲に夢中になっちゃって・・・」

 

 

歯磨きを終えた僕等は何故か同じ布団に入る。ベッドには十分な余裕がある筈なのにエクセリアは僕の腕にしがみつく。むにゅりと音がしそうな柔らかい感触をなんとか意識の外にオメガドライブ!する。暫くすると、曲が流れ始めた。ゆっくりな曲だ。コレは良く眠れるだろう。

 

 

----私の~お墓の~

 

 

超有名な曲だった。ああ、涙流しながら寝そう・・・。

 

 

----私は~いません~

 

 

そうそう。ああ、泣きそう・・・。

 

 

----・・・

 

 

・・・あれ?何も流れないぞ?

 

 

----ネムッテナンカ~イマセン~・・・

 

 

ノイズっぽい音声になったんですけど・・・。何か怖いんですけど・・・。

 

 

----お前の後ろにだぁぁぁぁぁぁ!

 

 

「ぎゃあああああああああ!?《風使い》!」

 

 

思わず鎌鼬を出して機器を切断する。ナニコレ僕の知ってる風になってじゃない!?悪霊的な何かになってる!?

 

 

「ナニコレどうなって・・・」

 

「・・・ス~・・・ス~・・・」

 

 

ね、寝てるぅー!?この状況で寝れるの?どんだけだよこの姫様!?

 

 

「マジか・・・眠気ブッ飛んだよこの野郎」

 

 

寝ようとするとさっきのがフラッシュバックして眠れない。誰かマジで助けてこれヤバイ。

 

 

「大丈夫・・・あれは幻聴あれは幻聴」

 

 

そう思っていると、不意に背中を叩かれる。エクセリアと思ったが彼女は目の前で寝顔を見せている。・・・と言う事は・・・。

 

 

----お前の後ろにだぁぁぁぁぁぁ!

 

 

「ぎにゃあああああああああああああっ!?」

 

 

僕の意識は途絶えた。薄れ行く意識の中で赤い服と黒い長靴だけがぼんやりと見えた気がした・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~翌朝~

 

 

「刹那!刹那!起きてください!」

 

「・・・ん・・・はっ!」

 

 

エクセリアの声に飛び起きて周りを警戒する。・・・大丈夫か。

 

 

「見てくださいコレ!」

 

「ん?・・・プレゼントだ」

 

「きっとサンタさんが来たんですよ」

 

「・・・マジか」

 

 

僕は半信半疑でプレゼントを開ける。そこには・・・。

 

 

「マフラー・・・」

 

「刹那に絶対に似合います!あ、私もマフラーですからお揃いですね!」

 

「この為に僕はあんな目にあったのか・・・!」

 

「せ、刹那?刹那ー!?」

 

 

サンタさん。僕はまた貴方関連でトラウマになりそうです・・・。

 

 

刹那サイド終了

 

 

 

 

Merry☆Christmas!

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