自己満足で書きました。八雪です。 由比ヶ浜とか戸塚とかは出ないのでご注意を。
誤字などは脳内補足でよろしくお願いします。


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夢は見ますか? そうです、寝てる時に見るアレです。
俺ガイルの八幡と雪乃ちゃんで、今回は夢をキーワードにして書いてみました。


雪乃「とっても幸せよ」

夢。誰しも一度は見たことがあるだろう、睡眠中に見るアレである。

夢に見るものは基本フィクションなので、やろうと思えばなんだって出来る。 え、例えば? 戸塚と結婚したりとか戸塚と風呂入ったりとか…うん。

しかし夢は予期せずして、時に残酷なまでに牙を剥く。 過去のトラウマを掘り起こされたりした時にはもう最悪。学校に行きたくなくなるまである。

つまり、夢には良い夢と悪い夢があり、大抵の人間は見るものを選んだりすることはできない。

 

結論を言おう。 …俺の夢に材木座を出すな。せめて小町か戸塚を出してくれ。 夢とか良いことない!最低っ!

 

 

 

 

今からちょうど一年前。 私…雪ノ下雪乃は比企谷八幡と結婚をした。 そして今その彼は、目の前で夕食をとっている。

 

八幡「…ん? どうした雪乃?」

 

雪乃「何でもないわ八幡。 それより、今日の食事はどうかしら?」

 

八幡「おう、美味いぞ。 相変わらず金をとれるレベル。」

 

彼なりの捻くれた褒め方ではあるけれど、やっぱり嬉しいわね。

…そろそろあの事も言わないといけないかしら。

 

雪乃「八幡、お願いがあるのだけれど…」

 

八幡「おいおい珍しいな、雪乃がお願いなんて。 で、どうしたんだ?」

 

私は一つ深呼吸をして、以前から考えていた事を八幡に話し始める。

 

雪乃「私たちが結婚してから、もう一年経つわよね? あなたの仕事も軌道に乗りはじめたのだし、もうそろそろだと思うの…」

 

八幡「ん? 何がだよ。」

 

雪乃「私ね、そろそろあなたの子どもが欲s…」

 

言い終わらぬ内にそこで私の視界は歪み、現実世界に引き戻されるのだった。

 

 

 

 

雪乃「…今のは…夢?」

 

気付くと自分の部屋に備え付けられたベッドで横になっていて、夕食をとる八幡の姿はなかった。

ふとサイドの時計を見ると、いつもより五分ほど遅く起きたことに気づく。

 

雪乃「…時間ね。学校に行きましょう。」

 

そうして雪乃は仕度を始め、学校へと向かった。

 

 

 

 

八幡「うがぁぁぁ!! ふっざけんな中二作家!!」

 

…ダメだ落ち着け八幡。 ここはクールに行こう。スーハースーハー。

 

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

戸塚の夢でも見ようと眠りについたんだ…。それなのに、夢では『はぁーっはっはっ八幡!!』って叫びながらコートを着た暑苦しいやつに追いかけられた…。

見間違いとか気のせいとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

…おっけー、超クール。 材木座は許さん。

 

自分の叫び声で目覚めた俺は、冷静になってから時計をみる。…いつもより早いな、先に行って予習でもしとくか。

 

リビングに行くと小町は居ない。確か朝から友だちと勉強するって言ってたな。

小町が作り置きしてくれてた朝食を一人でとり、今日も俺はリア充がひしめく戦場へ赴く。

 

 

 

心地よい朝日と、早朝の風を浴びながら自転車を漕ぐ。 俺の目の濁りは環境で治らないかな…うん、治りませんね。

 

自転車置き場に愛車を停め、教室へ続く廊下を歩く。 普段ならベリースイートでプリティーな戸塚が笑顔で走り寄ってきてハートがキュアされるところだが、早く来てしまった為、戸塚は朝練の真っ最中であろう。残念、の一言しかないな。

 

「あら、朝日が昇っているというのに、こんなところにゾンビが居るわね。」

 

八幡「目は腐ってても体は腐ってねぇし、理性も残ってるわ。」

 

前からやってくるのは、朝イチで会うのは珍しい、我が奉仕部の部長様であった。

 

八幡「珍しいな、こんな朝早くにどうしたんだ?」

 

雪乃「いつもこの時間に来て先に予習をしているのよ。 八幡こそどうしたのかしら? こっそりと先に来て女子のロッカーでも漁ろうとしていたの?」

 

八幡「んなわけないだろ。 早く起きちまったから予習しようと思ってな。(…ん?)」

 

雪乃「八幡は目が腐っていて見た目が危ないのだから、疑われないようにするのが第一よ。」

 

八幡「…なぁ雪ノ下。 お前っていつから俺のことを『八幡』って呼んでたっけ?」

 

雪乃「え?……あっ////」

 

おいおい朝から顔が真っ赤じゃねぇか。可愛いなオイ。

 

雪乃「こ、これは…そう、言い間違えよ/// だからわしゅれなさい!///」

 

そう言うと雪ノ下は足早に去って行った。 何あれ可愛い。

 

 

 

 

そんなこんなで放課後になり、奉仕部の部室へと向かう。 ご都合主義な時間省略。

 

この俺、比企谷八幡は、雪ノ下雪乃に憧れ、恋をしている。 もちろん雪ノ下が俺のことを想ってくれているのは既に感じ取ってはいるものの、どうしても言い出すことができないでいる。

…ヘタレだからじゃないよ! 勘違いだった時が悲しいからねっ!(ヘタレ)

 

…それにしても、今日の朝は何だったのだろう。

そんな事を考えながら歩いているとやがて奉仕部の扉へとたどり着く。

 

扉を開けると既に雪ノ下は椅子に座り読書をしていた。 部屋には紅茶の香りが広がっている。

 

雪乃「こんにちは比企谷くん。 …今日は由比ヶ浜さんは休むそうよ。」

 

八幡「おう。 まぁ、そんな日もあるだろ。」

 

俺が椅子に腰掛けてカバンから本を取り出して読み始めると、やがてしばらく沈黙が訪れる。

 

沈黙を破ったのは、意外なことに雪ノ下だった。

 

雪乃「ひ、比企谷くん… 今朝のアレは理由があったの…」

 

八幡「お、おう…なんか怖い。何言われちゃうの俺。」

 

これ以上無いほど赤面する雪ノ下の口から、ゆっくりとではあるが夢の話を聞いていく。 なんか俺も顔が赤くなってきた気がする…。

 

八幡「理由は分かった。だけどそれ以外のところは聞いた俺も恥ずかしくなってくるからやめてくれ。」

 

雪乃「わ、分かったわ/// 安心して頂戴///」

 

え…デレのん!? これってデレのんなの!? 由比ヶ浜以外の、しかも俺に対してデレのんだと…!!

まぁそれはさて置き、俺が一番思った事は…

 

八幡(てか、やっぱり雪ノ下も俺のこと好きでいてくれたのか…!!」

 

雪乃「ふぇっ!?/// ひ、ひきぎゃやくん!?///」

 

…あっ、声に出ちゃってた?テヘペロ

よし、隙に乗じるわけでは無いけど今がチャンスだろ!言ってやれ八幡!

 

 

 

 

意を決した俺は、生涯最高のウイニングボールを投げるべく、口を開く。

 

八幡「なぁ雪ノ下。俺と…」

 

雪ノ下「ごめんなさい、それは無理。」

 

で、ですよねー…ってか今の流れでもダメとかもう呪いのレベルだよね。 呪われた装備は腐敗した目なのかな?(白目)

 

雪乃「今はまだ夢みたいに…ってわけじゃなくても良いの。 一緒にいられれば私は嬉しい。 だから私から言わせて頂戴…。」

 

雪乃「私は比企谷八幡を愛しています。 私と付き合って下さい。」

 

八幡「え、は、はい…俺も好きです。こちらこそよろしくお願いします。」

 

…ウイニングボールを投げ損ねて、逆にホームラン打たれちゃったみたいです > <

 

さすがにここからは男からやらねぇと格好がつかないな、よし。やってやるぜ…!

 

八幡「雪ノ下…」

 

雪乃「雪乃」

 

八幡「はひ…ゆ、雪乃…」

 

雪乃「ええ、何かしら八幡///」

 

八幡「愛してるぞ、雪乃。」チュッ

 

あーげちゃった、あげちゃった〜!…ファーストキスあげちゃった!!

 

雪乃「八幡…/////」

 

八幡「どうした?雪乃。」

 

 

夢。誰しも一度は見たことがあるだろう、睡眠中に見るアレである。

夢に見るものは基本フィクションなので、やろうと思えばなんだって出来る。

夢は予期せずして、時に残酷なまでに牙を剥く。 過去のトラウマを掘り起こされたりした時にはもう最悪。学校に行きたくなくなるまである。

つまり、夢には良い夢と悪い夢があり、大抵の人間は見るものを選んだりすることはできない。

しかし、良い夢は時に人の心を潤し、癒し、頑張ろうという気力の源になってくれることもある。 正夢となり、夢で見たように現実でも幸せになれる事だってある。

 

結論を言おう。 夢は幸せを運ぶ、幸運の風のようだ。

 

 

雪乃「私…とっても幸せよ。」

 

 

-完-

 




文章下手だなぁ…我ながら。 謎展開、さらにあまり捻くれてない八幡。 それでも、読んでいただけると嬉しいです。

また時間を見て挑戦してみたいと思います。


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